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11.童貞君も女遊びができるようになりました
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宿泊客が寝静まった深夜。
飛ぶ鳥落とす亭の食堂には、2人の男女の姿があった。
俺と女将だ。
月明かりが差し込む窓辺のテーブル。
灯りは月明かりと獣脂のランプのぼんやりとした灯りのみ。
正直料理や酒の味なんかわからない。
なぜって、女将がなぜか俺にべったりとくっ付いてお酌してくれているからだ。
「女将、ちょっと近いな」
「そうですか?私は普通だと思いますが」
もしかして女将が思っているお酌と俺が思っているお酌が違うのか?
女将は病気が治ったというのに、ベッドに寝ていたときと変わらないくらい薄着だ。
童貞を殺す気か?
もう理性が持ちそうにないので女将をぐいっと引き離し、酒を煽る。
「ごめんなさい。私なんかに触られてもうれしくないですよね……」
女将は本当に悲しがっているように思える。
いつ女将の好感度パラメータが上がったのか。
もうこれおっぱい揉んじゃってもいんじゃね?
「女将……」
「どうか、ラーナとお呼びください」
「ラーナ」
「ケルビム様……」
なんかいい雰囲気になってきたので女将のぺたんこおっぱいに手を伸ばす。
俺の手がラーナの胸に届くか届かないかというところでラーナはするりと身を翻し、俺の手から逃げていってしまう。
「まだ宵の口ですよ。さあ、お召し上がりください」
そ、そうだよな、おっぱいはまだ早いよな。
俺は童貞臭を誤魔化すように格好つけて酒をあおる。
おっぱいを揉むにはいくつかの段階を踏む必要があると聞いたことがある。
たしか、手を握って、キスをして、首をちゅっちゅして、そしておっぱいだった。
俺が一番信頼していた会社の先輩である山内さんが言っていたんだから間違いないはず。
きっと段階を踏んでいなかったために避けられたに違いない。
よし、まずは手を握るところからはじめよう。
俺は酒をあおりつつラーナの手の位置を確認する。
俺の射程圏内にラーナの手があることを確認し、また視線をさりげなく酒にもどす。
いける。
問題はラーナがまた避けるんじゃないかということだ。
だが俺はその心配はしていなかった。
なぜなら俺は山内さんに教わった女を確実に落とせる口説き文句を知っているからだ。
前世では保身と照れから使うチャンスを逸してきたが、今こそこれを言うときだ。
俺はラーナの目を見つめ、なるべく低くていい声を意識してその言葉を発した。
「月が、綺麗ですね……」
どや、惚れてまうやろ?
「そうですね」
え?これを言われた女はみんないつ死んでもいいくらいの境地に達し、簡単に股を開くと山内さんは言っていたはず。
なぜ平然と返せる?
まさか山内さんが俺に嘘を教えたのか?
そんなはずは……。
そこで俺はある可能性に気付く。
山内さんに彼女がいたことがないという可能性だ。
まさか、あんなに女慣れしている言動をとっていた山内さんに彼女がいないだと!?
だが彼女の話を全然聞いたことがない。
女はこうだ、女はああだ、といつも女全般に対しての知識を披露していた気がする。
だが、あながち外れていない知識も多々あったはずだ。
そこまで考えて俺はもう一つの可能性を見つけ出す。
山内さんが素人童貞だという可能性。
そう考えればすべて辻褄が合う。
山内さんの女知識はすべて商売女との経験によるもの。
そのため女を落とすために有効な口説き文句なんて知っているはずがなかったのだ。
そんな、俺はこれからどうやってラーナを攻略すればいいんだ。
「どうしたんですか?」
絶望に打ちひしがれる俺をラーナは優しく励ましてくれる。
ああ、最初からこうすればよかったんだ。
「君を口説くためにどうしたらいいのかな……」
ラーナは笑った。
大爆笑といってもいい。
それからラーナは優しく女遊びの方法を教えてくれた。
なんでも俺が触りにいき、ラーナが避けるというあの行為は一般的な客と商売女との遊びらしい。
なんだよそうだったのかよ。
おっぱいはまだ早いという意思表示だと思っていた。
それから俺は酒を呑みながらいろいろな商売女との遊びを教わった。
ちょっとエッチなのが多くてめちゃくちゃ楽しかった。
これが大人の女遊びというもの。
なんだか童貞から一気にキャバクラマスターにジョブチェンジした気分だ。
これは世のお金持ちのおじさんたちがはまるのは納得だ。
そして朝チュン。
隣には裸のラーナが寝ている。
あぁ、前世で31年間背負い続けた重荷をやっと下ろすことができた。
それにしてもあの後、一晩を過ごしてもらうためにラーナを口説くのは大変だったな。
どんなに口を回してものらりくらりと返されちゃうんだもんな。
山内さん直伝の口説き文句はあてにならないし。
まあ宿屋の女将だから口説かれることなんて日常茶飯事だろうし童貞が少し積極的になったところで無駄だよな。
結局ドストレートに頼み込んで1晩だけ相手してもらっただけなんだよな。
ピロートークで教えてもらったけど、もてる女ほど意外と純朴な感じのアプローチが好きなんだそうだ。
道に生えてる花でも摘んでプレゼントすればよかったのだろうか。
女という生き物は謎が尽きない。
もう少し探求しておくか。
俺はおっぱいディスプレイを呼び出し、ポイントを確認する。
ディスプレイに表示されたポイントは300万越え。
もう100くらいは揉んでおくか。
この状況は昨日の延長であり、無理やりではないと神様に釈明し、俺は寝ているラーナの慎ましやかなおっぱいをゆっくりマッサージするように揉んでいく。
ふぅぅ!何回揉んでもおっぱいはいい。
「んっ……」
艶めかしい声だ。
すぐに起きてしまうだろう。
1晩付き合ってくれたのは彼女の完全な厚意によるもの。
さすがに朝もう1戦はしてくれないだろう。
そのために、俺は揉む。
「んっ、なにしてるんですかぁ……」
ああ、起きちゃったか。
寝起きの彼女も美しい。
「おはよう。ごめん、ちょっと我慢できなくて」
「もう、ダメな人」
ちょっとだけ昨日よりも距離が縮まっただろうか。
昨日は完全にお客様という感じだったが、今では常連客というくらいにまでは親密だ。
だがしょせんは常連客、結局彼女はもう1戦はしてくれなかった。
おっぱいだけは好きなだけ揉ませてもらえたので我慢しておこう。
おっぱいポイントが450万ポイントを超えた。
おじさんの無双が始まるよ。
「じゃあ、世話になったね」
「いえ、こちらこそ病を治していただきありがとうございました。また王都にいらした際はうちにいらしてください。サービスします」
エロい。
ナチュラルボーンエロス。
彼女サキュバスとかの生まれ変わりじゃないよな。
いやキャバ嬢の転生者とかね。
俺は彼女の色気に後ろ髪を引かれながらも宿を出て、入ってきたのとは反対側の門に向かう。
これから1ヶ月徒歩の旅か、しんどいな。
俺は休息を求める自分の弱い心と闘いながら王都の門をくぐった。
おっぱいディスプレイで交換リストでも見ながらのんびり旅をしますかね。
俺はずらりと並んだスキルを眺めながら元気におしゃべりできるくらいのスローペースで歩き出した。
目的は当然以前からの宿題である30代の楽しみと20代の楽しみを両方味わえるスキル。
王都では美人親子と思ったよりも親密になってしまったので、さらに40代にもなれたほうがいいだろう。
理想としては年齢を変えるスキルなどがあればな。
検索ワードが思いつかないのでスキルを上から順番に見ていく。
時間はたっぷりある。
ゆっくり探していこう。
飛ぶ鳥落とす亭の食堂には、2人の男女の姿があった。
俺と女将だ。
月明かりが差し込む窓辺のテーブル。
灯りは月明かりと獣脂のランプのぼんやりとした灯りのみ。
正直料理や酒の味なんかわからない。
なぜって、女将がなぜか俺にべったりとくっ付いてお酌してくれているからだ。
「女将、ちょっと近いな」
「そうですか?私は普通だと思いますが」
もしかして女将が思っているお酌と俺が思っているお酌が違うのか?
女将は病気が治ったというのに、ベッドに寝ていたときと変わらないくらい薄着だ。
童貞を殺す気か?
もう理性が持ちそうにないので女将をぐいっと引き離し、酒を煽る。
「ごめんなさい。私なんかに触られてもうれしくないですよね……」
女将は本当に悲しがっているように思える。
いつ女将の好感度パラメータが上がったのか。
もうこれおっぱい揉んじゃってもいんじゃね?
「女将……」
「どうか、ラーナとお呼びください」
「ラーナ」
「ケルビム様……」
なんかいい雰囲気になってきたので女将のぺたんこおっぱいに手を伸ばす。
俺の手がラーナの胸に届くか届かないかというところでラーナはするりと身を翻し、俺の手から逃げていってしまう。
「まだ宵の口ですよ。さあ、お召し上がりください」
そ、そうだよな、おっぱいはまだ早いよな。
俺は童貞臭を誤魔化すように格好つけて酒をあおる。
おっぱいを揉むにはいくつかの段階を踏む必要があると聞いたことがある。
たしか、手を握って、キスをして、首をちゅっちゅして、そしておっぱいだった。
俺が一番信頼していた会社の先輩である山内さんが言っていたんだから間違いないはず。
きっと段階を踏んでいなかったために避けられたに違いない。
よし、まずは手を握るところからはじめよう。
俺は酒をあおりつつラーナの手の位置を確認する。
俺の射程圏内にラーナの手があることを確認し、また視線をさりげなく酒にもどす。
いける。
問題はラーナがまた避けるんじゃないかということだ。
だが俺はその心配はしていなかった。
なぜなら俺は山内さんに教わった女を確実に落とせる口説き文句を知っているからだ。
前世では保身と照れから使うチャンスを逸してきたが、今こそこれを言うときだ。
俺はラーナの目を見つめ、なるべく低くていい声を意識してその言葉を発した。
「月が、綺麗ですね……」
どや、惚れてまうやろ?
「そうですね」
え?これを言われた女はみんないつ死んでもいいくらいの境地に達し、簡単に股を開くと山内さんは言っていたはず。
なぜ平然と返せる?
まさか山内さんが俺に嘘を教えたのか?
そんなはずは……。
そこで俺はある可能性に気付く。
山内さんに彼女がいたことがないという可能性だ。
まさか、あんなに女慣れしている言動をとっていた山内さんに彼女がいないだと!?
だが彼女の話を全然聞いたことがない。
女はこうだ、女はああだ、といつも女全般に対しての知識を披露していた気がする。
だが、あながち外れていない知識も多々あったはずだ。
そこまで考えて俺はもう一つの可能性を見つけ出す。
山内さんが素人童貞だという可能性。
そう考えればすべて辻褄が合う。
山内さんの女知識はすべて商売女との経験によるもの。
そのため女を落とすために有効な口説き文句なんて知っているはずがなかったのだ。
そんな、俺はこれからどうやってラーナを攻略すればいいんだ。
「どうしたんですか?」
絶望に打ちひしがれる俺をラーナは優しく励ましてくれる。
ああ、最初からこうすればよかったんだ。
「君を口説くためにどうしたらいいのかな……」
ラーナは笑った。
大爆笑といってもいい。
それからラーナは優しく女遊びの方法を教えてくれた。
なんでも俺が触りにいき、ラーナが避けるというあの行為は一般的な客と商売女との遊びらしい。
なんだよそうだったのかよ。
おっぱいはまだ早いという意思表示だと思っていた。
それから俺は酒を呑みながらいろいろな商売女との遊びを教わった。
ちょっとエッチなのが多くてめちゃくちゃ楽しかった。
これが大人の女遊びというもの。
なんだか童貞から一気にキャバクラマスターにジョブチェンジした気分だ。
これは世のお金持ちのおじさんたちがはまるのは納得だ。
そして朝チュン。
隣には裸のラーナが寝ている。
あぁ、前世で31年間背負い続けた重荷をやっと下ろすことができた。
それにしてもあの後、一晩を過ごしてもらうためにラーナを口説くのは大変だったな。
どんなに口を回してものらりくらりと返されちゃうんだもんな。
山内さん直伝の口説き文句はあてにならないし。
まあ宿屋の女将だから口説かれることなんて日常茶飯事だろうし童貞が少し積極的になったところで無駄だよな。
結局ドストレートに頼み込んで1晩だけ相手してもらっただけなんだよな。
ピロートークで教えてもらったけど、もてる女ほど意外と純朴な感じのアプローチが好きなんだそうだ。
道に生えてる花でも摘んでプレゼントすればよかったのだろうか。
女という生き物は謎が尽きない。
もう少し探求しておくか。
俺はおっぱいディスプレイを呼び出し、ポイントを確認する。
ディスプレイに表示されたポイントは300万越え。
もう100くらいは揉んでおくか。
この状況は昨日の延長であり、無理やりではないと神様に釈明し、俺は寝ているラーナの慎ましやかなおっぱいをゆっくりマッサージするように揉んでいく。
ふぅぅ!何回揉んでもおっぱいはいい。
「んっ……」
艶めかしい声だ。
すぐに起きてしまうだろう。
1晩付き合ってくれたのは彼女の完全な厚意によるもの。
さすがに朝もう1戦はしてくれないだろう。
そのために、俺は揉む。
「んっ、なにしてるんですかぁ……」
ああ、起きちゃったか。
寝起きの彼女も美しい。
「おはよう。ごめん、ちょっと我慢できなくて」
「もう、ダメな人」
ちょっとだけ昨日よりも距離が縮まっただろうか。
昨日は完全にお客様という感じだったが、今では常連客というくらいにまでは親密だ。
だがしょせんは常連客、結局彼女はもう1戦はしてくれなかった。
おっぱいだけは好きなだけ揉ませてもらえたので我慢しておこう。
おっぱいポイントが450万ポイントを超えた。
おじさんの無双が始まるよ。
「じゃあ、世話になったね」
「いえ、こちらこそ病を治していただきありがとうございました。また王都にいらした際はうちにいらしてください。サービスします」
エロい。
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彼女サキュバスとかの生まれ変わりじゃないよな。
いやキャバ嬢の転生者とかね。
俺は彼女の色気に後ろ髪を引かれながらも宿を出て、入ってきたのとは反対側の門に向かう。
これから1ヶ月徒歩の旅か、しんどいな。
俺は休息を求める自分の弱い心と闘いながら王都の門をくぐった。
おっぱいディスプレイで交換リストでも見ながらのんびり旅をしますかね。
俺はずらりと並んだスキルを眺めながら元気におしゃべりできるくらいのスローペースで歩き出した。
目的は当然以前からの宿題である30代の楽しみと20代の楽しみを両方味わえるスキル。
王都では美人親子と思ったよりも親密になってしまったので、さらに40代にもなれたほうがいいだろう。
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