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13.変身!
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おかしいな。
今にも何か面白いことが起きそうな雰囲気なのになにも起きない。
登録が終わった後で絡んでくるつもりなのか?
いや、それなら今絡んできてもおかしくはない。
こいつらチキンか?童貞か?
こんなに可愛い女の子である俺が、これから危険な職業である冒険者になろうというのに、ちょっかいどころか声すらかけてこないとは。
荒くれ冒険者共は、ギラギラと粘着質な視線で俺の胸や尻を遠巻きに眺めるだけで、全く動く気配はない。
このままではあと1人で俺の順番が回ってきてしまう。
いつまで経ってもテンプレ展開を起こさない冒険者共に失望した俺は、ひとつのスキルを取得することを決めた。
これを取得すれば、テンプレ的展開はなくなってしまうだろう。
だが、俺はあのチキンの冒険者共の驚く顔が見たい。
俺が取得しようとしているスキルは先ほど出てきた変身というスキルだ。
その名のとおり、今まで見たことのあるものに変身するスキルだ。
ただし、人間以外にしかなれないらしい。
なかなか面白そうなスキルだ。
このスキルは使用している間大量の魔力を消費するため、魔力常時回復(大)の腕輪も同時に交換し、浄化の腕輪のついている腕とは反対側の腕に装着する。
そのタイミングで俺の前の人の登録が終わったみたいだ。
俺は受付の前に進み、登録したい旨を告げる。
「それでは、名前と出身地、なにか使えるスキルがあったら記入してください」
きたぁ。
俺は喜々としてスキル欄に変身と書く。
この欄に書くということは公開してもいい情報ということだ。
パーティー募集などに有利になるようにスキル情報を公開するのだ。
せいぜい見せびらかしてやろう。
「変身?変わったスキルですね。過去の記録にも同名のスキルはありません。どのようなスキルでしょうか」
「はい。人間以外のいろいろなものに変身できるスキルです」
「名前の通りのスキルなんですね。よろしかったら一度使ってもみせて貰ってもよろしいでしょうか」
「はい、わかりました」
俺はケルビムさんが見た中で一番強いモンスターを思い浮かべる。
王都の闘技場、そこでの安定の一番人気モンスター、ゴリマッチョの大鬼オーガだ。
オーガに変身すると念じると、すぐに体中の細胞が活性化しているような妙な熱さを覚え、体中の筋肉がうなりを上げてパンプアップしていった。
まずい、服がはちきれそうだ。
俺は急いで服を脱ぎ捨てた。
周囲の目が少し気になったが、旅の恥は掻き捨てだ。
次の瞬間俺はオーガとなった。
女体の俺の裸を少し見られたが、どうせ筋肉膨れ上がり中の俺だ。
問題ない。
腕輪が一瞬キュッとなった気がしたが、すぐにオーガの丸太みたいな手首にぴったりになるようにサイズが変わったみたいだ。
サイズ自動調整なんてゲームみたいだが、それは今更だったな。
目線の高さは2倍以上にになった気がする。
新鮮な風景だ。
下を見下ろすと、登録受付のお姉さんは腰を抜かしている。
おしっこを漏らしていないか心配で、まくれ上がったスカートの間のパンツをガン見するが漏らしていないようだ。
よかったよかった。
俺は何か言おうと口を開くが、喉の奥からは獣の唸り声のような声が出た。
オーガ状態だとしゃべれないのかな。
周りの冒険者たちがちゃんとビビっているか見回すと、めちゃくちゃビビっていて、中には剣を抜いている者もいた。
多分そんななまくらじゃあオーガの皮膚には通らないと思うけれどな。
おそらく今の俺の肉体はオーガと同等のものになっている。
だけど、オーガが持っていると言われている身体強化のスキルなどを俺は持っていないのであくまでオーガの肉体が出せる力しか出せないみたいだ。
というかまだスキルレベルが低いせいか魔力消費が激しすぎる。
なんかそろそろ攻撃されそうだから元にもどろう。
裸だからもどるときがちょっと恥ずかしいかな。
俺は戻りかけのまだ筋肉バキバキなうちに素早く地面に落ちてるシャツを拾って羽織った。
よし、見られてないね。
見られていたとしてもそれは一瞬だからね。
旅の恥だと思って掻き捨てていく。
さっきの一瞬ではさすがにパンツは脱げなかったので、パンツだけは破けてしまっている。
床に落ちているその残骸をポケットにしまう。
俺今ノーパンだよ。
ちょっと楽しい。
服を全部着終えて受付に戻ると、まだ受付のお姉さんはパンツ全開で呆けていた。
「パンツ見えてますよ」
俺のその言葉でお姉さんは正気に戻ったようで、さっと脚を閉じ立ち上がる。
「失礼しました。すごいスキルですね」
「ありがとうございます」
さきほどまでの緊張とは裏腹に、俺の冒険者登録は和やかに進む。
だがそうそううまくいかないのが現実というもの。
「ちょっと待てよ!おかしいだろ!変身なんてスキル聞いたこともないぞ!!もしかしたら逆にモンスターが人間に化けているのかもしれないだろ!!」
おうおう、そうだそうだと周りの冒険者たち。
なんだこいつらさっきは全然絡んでこなかったくせに。
なんらかの問題が起こるように因果律が働いているのかと疑ってしまう。
「しょ、少々お待ちください。上司を呼んできます」
そして受付嬢も逃げた。
もうめちゃくちゃだ。
冒険者共は剣を手にじりじりと包囲網を縮めている。
このレイパー共が!こんな可愛い女の子によってたかって色々するなんて、ちょっと興味ある。
「化けの皮を剥いでやるぞこのモンスターが!」
俺をモンスターと決めつけているその態度になんかちょっとカチンとくるので少し反論してみる。
お前なんて論破してくれるわ!
「仮に、私がモンスターだったとして何の問題があるんですか?」
「はぁ?問題あるに決まってるだろうが」
「ほう。どんな問題があるんですか?人間と同じようにしゃべれて、思考することができるモンスターが何を目的にして人間の姿に変身してこんなところで冒険者登録などしているのかあなたはご存知なんですか?」
「そんなこと知るかよ!!」
「では私がモンスターであったらどうするんですか?」
「殺すに決まってる!!」
「なぜです?」
「モンスターは殺さなくちゃならねぇ!!」
「だからそれをなぜだか聞いているのですが」
「モンスターは人を殺して食うだろうが!!」
「その理屈で言えば、人間もモンスターを殺して食べますよね」
「人間とモンスターを一緒にするんじゃねぇ!!」
「なぜです?」
「なぜ?なぜ……とにかくモンスターは殺さなくちゃならねぇんだよ!!」
口論というのは論破しても続くものなのだということを俺は今更ながら気付いた。
前世日本でもそうだったじゃないか俺のバカ。
今にも何か面白いことが起きそうな雰囲気なのになにも起きない。
登録が終わった後で絡んでくるつもりなのか?
いや、それなら今絡んできてもおかしくはない。
こいつらチキンか?童貞か?
こんなに可愛い女の子である俺が、これから危険な職業である冒険者になろうというのに、ちょっかいどころか声すらかけてこないとは。
荒くれ冒険者共は、ギラギラと粘着質な視線で俺の胸や尻を遠巻きに眺めるだけで、全く動く気配はない。
このままではあと1人で俺の順番が回ってきてしまう。
いつまで経ってもテンプレ展開を起こさない冒険者共に失望した俺は、ひとつのスキルを取得することを決めた。
これを取得すれば、テンプレ的展開はなくなってしまうだろう。
だが、俺はあのチキンの冒険者共の驚く顔が見たい。
俺が取得しようとしているスキルは先ほど出てきた変身というスキルだ。
その名のとおり、今まで見たことのあるものに変身するスキルだ。
ただし、人間以外にしかなれないらしい。
なかなか面白そうなスキルだ。
このスキルは使用している間大量の魔力を消費するため、魔力常時回復(大)の腕輪も同時に交換し、浄化の腕輪のついている腕とは反対側の腕に装着する。
そのタイミングで俺の前の人の登録が終わったみたいだ。
俺は受付の前に進み、登録したい旨を告げる。
「それでは、名前と出身地、なにか使えるスキルがあったら記入してください」
きたぁ。
俺は喜々としてスキル欄に変身と書く。
この欄に書くということは公開してもいい情報ということだ。
パーティー募集などに有利になるようにスキル情報を公開するのだ。
せいぜい見せびらかしてやろう。
「変身?変わったスキルですね。過去の記録にも同名のスキルはありません。どのようなスキルでしょうか」
「はい。人間以外のいろいろなものに変身できるスキルです」
「名前の通りのスキルなんですね。よろしかったら一度使ってもみせて貰ってもよろしいでしょうか」
「はい、わかりました」
俺はケルビムさんが見た中で一番強いモンスターを思い浮かべる。
王都の闘技場、そこでの安定の一番人気モンスター、ゴリマッチョの大鬼オーガだ。
オーガに変身すると念じると、すぐに体中の細胞が活性化しているような妙な熱さを覚え、体中の筋肉がうなりを上げてパンプアップしていった。
まずい、服がはちきれそうだ。
俺は急いで服を脱ぎ捨てた。
周囲の目が少し気になったが、旅の恥は掻き捨てだ。
次の瞬間俺はオーガとなった。
女体の俺の裸を少し見られたが、どうせ筋肉膨れ上がり中の俺だ。
問題ない。
腕輪が一瞬キュッとなった気がしたが、すぐにオーガの丸太みたいな手首にぴったりになるようにサイズが変わったみたいだ。
サイズ自動調整なんてゲームみたいだが、それは今更だったな。
目線の高さは2倍以上にになった気がする。
新鮮な風景だ。
下を見下ろすと、登録受付のお姉さんは腰を抜かしている。
おしっこを漏らしていないか心配で、まくれ上がったスカートの間のパンツをガン見するが漏らしていないようだ。
よかったよかった。
俺は何か言おうと口を開くが、喉の奥からは獣の唸り声のような声が出た。
オーガ状態だとしゃべれないのかな。
周りの冒険者たちがちゃんとビビっているか見回すと、めちゃくちゃビビっていて、中には剣を抜いている者もいた。
多分そんななまくらじゃあオーガの皮膚には通らないと思うけれどな。
おそらく今の俺の肉体はオーガと同等のものになっている。
だけど、オーガが持っていると言われている身体強化のスキルなどを俺は持っていないのであくまでオーガの肉体が出せる力しか出せないみたいだ。
というかまだスキルレベルが低いせいか魔力消費が激しすぎる。
なんかそろそろ攻撃されそうだから元にもどろう。
裸だからもどるときがちょっと恥ずかしいかな。
俺は戻りかけのまだ筋肉バキバキなうちに素早く地面に落ちてるシャツを拾って羽織った。
よし、見られてないね。
見られていたとしてもそれは一瞬だからね。
旅の恥だと思って掻き捨てていく。
さっきの一瞬ではさすがにパンツは脱げなかったので、パンツだけは破けてしまっている。
床に落ちているその残骸をポケットにしまう。
俺今ノーパンだよ。
ちょっと楽しい。
服を全部着終えて受付に戻ると、まだ受付のお姉さんはパンツ全開で呆けていた。
「パンツ見えてますよ」
俺のその言葉でお姉さんは正気に戻ったようで、さっと脚を閉じ立ち上がる。
「失礼しました。すごいスキルですね」
「ありがとうございます」
さきほどまでの緊張とは裏腹に、俺の冒険者登録は和やかに進む。
だがそうそううまくいかないのが現実というもの。
「ちょっと待てよ!おかしいだろ!変身なんてスキル聞いたこともないぞ!!もしかしたら逆にモンスターが人間に化けているのかもしれないだろ!!」
おうおう、そうだそうだと周りの冒険者たち。
なんだこいつらさっきは全然絡んでこなかったくせに。
なんらかの問題が起こるように因果律が働いているのかと疑ってしまう。
「しょ、少々お待ちください。上司を呼んできます」
そして受付嬢も逃げた。
もうめちゃくちゃだ。
冒険者共は剣を手にじりじりと包囲網を縮めている。
このレイパー共が!こんな可愛い女の子によってたかって色々するなんて、ちょっと興味ある。
「化けの皮を剥いでやるぞこのモンスターが!」
俺をモンスターと決めつけているその態度になんかちょっとカチンとくるので少し反論してみる。
お前なんて論破してくれるわ!
「仮に、私がモンスターだったとして何の問題があるんですか?」
「はぁ?問題あるに決まってるだろうが」
「ほう。どんな問題があるんですか?人間と同じようにしゃべれて、思考することができるモンスターが何を目的にして人間の姿に変身してこんなところで冒険者登録などしているのかあなたはご存知なんですか?」
「そんなこと知るかよ!!」
「では私がモンスターであったらどうするんですか?」
「殺すに決まってる!!」
「なぜです?」
「モンスターは殺さなくちゃならねぇ!!」
「だからそれをなぜだか聞いているのですが」
「モンスターは人を殺して食うだろうが!!」
「その理屈で言えば、人間もモンスターを殺して食べますよね」
「人間とモンスターを一緒にするんじゃねぇ!!」
「なぜです?」
「なぜ?なぜ……とにかくモンスターは殺さなくちゃならねぇんだよ!!」
口論というのは論破しても続くものなのだということを俺は今更ながら気付いた。
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