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15.満員電車とハイエース
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俺が悪夢のような金持ちボンボン学園に入学してから、やっと5日間が経過した。
そこまで悪夢のような出来事はなかった。
ちょっと遊桜会の勧誘が鬱陶しいぐらいだな。
俺が遊桜会の誘いを断って雪村や加藤さんと一緒にいることが多いものだから、なぜか御三家と遊桜会の間で火花が飛んでいる。
確かに加藤さんに対しては御三家だからという理由と美少女だからという理由から擦り寄った感はあるが、俺は篠原雅也にまで擦り寄った覚えはない。
それなのにあいつら、御三家とひとまとめにして俺は御三家側だとか意味分からんことをほざいている。
篠原雅也とは会うたびピリピリしてるのにな。
もうそんなことばかりでクラスメイトもビビって俺には近づかないし、いいかげんにしてほしいよ。
俺は可愛い女の子とお友達になりたいんだよ。
それがあいつらには全然分かってないな。
本当に高校生なのか?
高校生なら俺と似通った思考回路をしているはず。
留年してんのかな。
「坊ちゃま、そろそろお時間ではありませんか?」
「あ、そうだった」
今日は土曜日、雪村と中村と街に遊びに行くのだ。
俺だっていままでお友達がいなかったわけじゃない。
だからお友達と遊びに行くのも初めてというわけではないのだ。
だが、今までのお友達はみんな何回か遊びに行ったことはあるけど、卒業してからも連絡するほど仲がいいわけではないくらいの微妙な関係だった。
そのくらいの関係ならば、中学時代の友達なんていなかったと考えたほうが後々面倒くさくないだろう。
だから俺の友達カウンターは雪村と中村でカウント2だ。
ということで部屋を出て雪村と中村と合流する。
こういう時、隣の部屋というのは便利だ。
雪村の部屋には使用人が数人いるが、その筆頭はおっさん執事だ。
その執事が心配そうに雪村を見ている。
なにやらいざという時の心得をおさらいし始めたので中村と雑談しながら待つ。
きっと今まで誘拐とか脅迫とか色々あったんだろう。
金持ちのボンボンだからな。
そういうのは日常茶飯事だ。
俺も今でこそメイドのおかげでそんなこと滅多にないが、昔は1、2度誘拐未遂があったからな。
最近中村の幼馴染メイドがうちのメイドに卵焼きの作り方を習っているというところまで話したところで雪村がおっさん執事から解放され、出かけることになった。
雪村の鞄には防犯ブザーなどの防犯グッズがたくさん付いていた。
高校生が遊びに行くといえばゲームセンターということで、中村の家の近くのゲームセンターに行く。
中村の家は閑静な住宅街にあるということもあって、駅前は治安も悪くなくて俺達が遊びに行くのにちょうどいいらしい。
雪村は電車に乗ったことがないから乗ってみたいらしく、俺達は電車で中村の家の最寄り駅まで行った。
実は俺も1、2度しか電車に乗ったことがなかった。
車より揺れが少なくて楽しい。
始めはそう思っていたが、大きな駅を過ぎてから状況は激変した。
めちゃくちゃ混んできたのだ。
中村は慣れているみたいで少し渋い顔はしているものの平然としている。
俺と雪村はもうパニックだ。
壁際にギュウギュウ押し付けられてあっという間に中村とはぐれてしまった。
こういうことになるなら事前に降りる駅を聞いておけばよかったのだけれど、その時になったら中村が言ってくれるだろうと思って全部中村任せにしていた俺達はその報いを受けることとなったのだ。
背がそれほど高くない俺と背が低い雪村は、人の波に飲まれて身動きもできないどころか中村がどこにいるのか見ることもできない。
見ず知らずの他人に囲まれて、自分がこのあとどうなるのかも分からない。
俺と雪村はさながら売られていく家畜のように人波に流されて見知らぬ駅で強制的に電車から吐き出されたのだった。
「どこだろうね、ここ」
「全く分からない」
「とりあえず中村君に連絡しようか」
「そうだな」
俺はさすがに今は無料通話アプリで連絡する気になれず、普通に電話した。
ぷるるるるっと2コールしたあたりで中村が出た。
『今どこにいる?』
「どこだろうな…」
『…分かった。ホームの一番端の看板になんて書いてある?』
「〇×△駅」
『なるほど。雪村も一緒にいる?』
「ああ」
『ここからその駅まで行くと25分くらいはかかるからそれまで駅前らへんで時間潰しといて』
「わかった」
俺はスマホをピッとタッチして通話を終了させ、雪村に報告した。
その後、中村に言われたとおり駅前で時間を潰すことにした。
しかしこのこの駅周辺、あまり治安がよくないようだ。
人通りは結構多いのだけれど、その分素行のよろしくない人たちの姿も散見できる。
あんなヒャッハーな人種とはお近づきになりたくないな。
雪村の尻が心配です。
少しの間、俺達は東京に出てきたばかりのおのぼりさんのごとくあたりを見回していたが、雪村がよさげな雰囲気のカフェを見つけたらしく、そこで時間を潰そうということになった。
そうして駅前からやっと歩き出した俺達だったが、トンビが油揚げを掻っ攫うように俺達2人は白昼堂々歩道に突っ込んできた黒のハイエースによって誘拐されてしまったのだった。
めでたしめでたし。
めでたくねー。
そこまで悪夢のような出来事はなかった。
ちょっと遊桜会の勧誘が鬱陶しいぐらいだな。
俺が遊桜会の誘いを断って雪村や加藤さんと一緒にいることが多いものだから、なぜか御三家と遊桜会の間で火花が飛んでいる。
確かに加藤さんに対しては御三家だからという理由と美少女だからという理由から擦り寄った感はあるが、俺は篠原雅也にまで擦り寄った覚えはない。
それなのにあいつら、御三家とひとまとめにして俺は御三家側だとか意味分からんことをほざいている。
篠原雅也とは会うたびピリピリしてるのにな。
もうそんなことばかりでクラスメイトもビビって俺には近づかないし、いいかげんにしてほしいよ。
俺は可愛い女の子とお友達になりたいんだよ。
それがあいつらには全然分かってないな。
本当に高校生なのか?
高校生なら俺と似通った思考回路をしているはず。
留年してんのかな。
「坊ちゃま、そろそろお時間ではありませんか?」
「あ、そうだった」
今日は土曜日、雪村と中村と街に遊びに行くのだ。
俺だっていままでお友達がいなかったわけじゃない。
だからお友達と遊びに行くのも初めてというわけではないのだ。
だが、今までのお友達はみんな何回か遊びに行ったことはあるけど、卒業してからも連絡するほど仲がいいわけではないくらいの微妙な関係だった。
そのくらいの関係ならば、中学時代の友達なんていなかったと考えたほうが後々面倒くさくないだろう。
だから俺の友達カウンターは雪村と中村でカウント2だ。
ということで部屋を出て雪村と中村と合流する。
こういう時、隣の部屋というのは便利だ。
雪村の部屋には使用人が数人いるが、その筆頭はおっさん執事だ。
その執事が心配そうに雪村を見ている。
なにやらいざという時の心得をおさらいし始めたので中村と雑談しながら待つ。
きっと今まで誘拐とか脅迫とか色々あったんだろう。
金持ちのボンボンだからな。
そういうのは日常茶飯事だ。
俺も今でこそメイドのおかげでそんなこと滅多にないが、昔は1、2度誘拐未遂があったからな。
最近中村の幼馴染メイドがうちのメイドに卵焼きの作り方を習っているというところまで話したところで雪村がおっさん執事から解放され、出かけることになった。
雪村の鞄には防犯ブザーなどの防犯グッズがたくさん付いていた。
高校生が遊びに行くといえばゲームセンターということで、中村の家の近くのゲームセンターに行く。
中村の家は閑静な住宅街にあるということもあって、駅前は治安も悪くなくて俺達が遊びに行くのにちょうどいいらしい。
雪村は電車に乗ったことがないから乗ってみたいらしく、俺達は電車で中村の家の最寄り駅まで行った。
実は俺も1、2度しか電車に乗ったことがなかった。
車より揺れが少なくて楽しい。
始めはそう思っていたが、大きな駅を過ぎてから状況は激変した。
めちゃくちゃ混んできたのだ。
中村は慣れているみたいで少し渋い顔はしているものの平然としている。
俺と雪村はもうパニックだ。
壁際にギュウギュウ押し付けられてあっという間に中村とはぐれてしまった。
こういうことになるなら事前に降りる駅を聞いておけばよかったのだけれど、その時になったら中村が言ってくれるだろうと思って全部中村任せにしていた俺達はその報いを受けることとなったのだ。
背がそれほど高くない俺と背が低い雪村は、人の波に飲まれて身動きもできないどころか中村がどこにいるのか見ることもできない。
見ず知らずの他人に囲まれて、自分がこのあとどうなるのかも分からない。
俺と雪村はさながら売られていく家畜のように人波に流されて見知らぬ駅で強制的に電車から吐き出されたのだった。
「どこだろうね、ここ」
「全く分からない」
「とりあえず中村君に連絡しようか」
「そうだな」
俺はさすがに今は無料通話アプリで連絡する気になれず、普通に電話した。
ぷるるるるっと2コールしたあたりで中村が出た。
『今どこにいる?』
「どこだろうな…」
『…分かった。ホームの一番端の看板になんて書いてある?』
「〇×△駅」
『なるほど。雪村も一緒にいる?』
「ああ」
『ここからその駅まで行くと25分くらいはかかるからそれまで駅前らへんで時間潰しといて』
「わかった」
俺はスマホをピッとタッチして通話を終了させ、雪村に報告した。
その後、中村に言われたとおり駅前で時間を潰すことにした。
しかしこのこの駅周辺、あまり治安がよくないようだ。
人通りは結構多いのだけれど、その分素行のよろしくない人たちの姿も散見できる。
あんなヒャッハーな人種とはお近づきになりたくないな。
雪村の尻が心配です。
少しの間、俺達は東京に出てきたばかりのおのぼりさんのごとくあたりを見回していたが、雪村がよさげな雰囲気のカフェを見つけたらしく、そこで時間を潰そうということになった。
そうして駅前からやっと歩き出した俺達だったが、トンビが油揚げを掻っ攫うように俺達2人は白昼堂々歩道に突っ込んできた黒のハイエースによって誘拐されてしまったのだった。
めでたしめでたし。
めでたくねー。
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