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51.ザイードさんと僕
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会長の膝枕から起き上がり、僕は異世界召喚スキルを発動する。
虚空に袋を持った白い鳩が出現した。
成功だ。
シロは持った袋の重さに引き寄せられて地面に落ちていく。
僕はシロが地面に叩きつけられる寸前に毛魔法でもじゃもじゃの毛玉を作り、シロをキャッチした。
シロも毛玉が気に入ったようでまるでそこが巣であるかのように落ち着いている。
僕は胸をなでおろし、シロが持って現れた袋を改めて拾い上げる。
そこには廃棄弁当やパン、サンドイッチやおにぎりが入っていた。
つい顔がにやけてしまう。
過労死するほど働いていたあの頃は味気ないと思っていたコンビニのご飯だけれど、二度と食べられなくなると不思議と食べたくなる。
ただ、廃棄弁当なだけあって不人気なラインナップなのが少し残念だ。
まあそれは鳩に正規ルートでコンビニ弁当が買えるわけないのでしょうがない。
僕はおにぎりを一つ手に取る。
僕の住んでいる王国では米はあまりメジャーな穀物ではないので体感では実に16年ぶりのお米になる。
選んだのはツナマヨおにぎり。
需要はあるけれど仕入れる数も多いので廃棄に残っていたのであろうそれを開けて、僕は一口かぶりついた。
パリッといういい音がして海苔と米、そしてツナマヨの風味が口いっぱいに広がった。
まさに感無量だ。
さすがに泣くほどうまいわけではないけれど、なんともいえない郷愁の念が心に芽生えて泣きそうにはなった。
「なあ、それなに食ってんだ?なんか鳩が持って現れたように見えたけど……」
会長が異世界の食べ物に興味を抱く。
廃棄弁当はそれなりの量があって食べきれないのでおすそ分けしてあげよう。
僕は異世界の食べ物だといって会長やリリー姉さん、ミゲル君に分けてあげた。
会長は幕の内弁当を、リリー姉さんはボンゴレパスタを、ミゲル君はクリームパンを選んでそれぞれ食べた。
「へー、魚とか野菜の煮物とか色々なおかずが入ってるな。この米っていうのが異世界の主食なのか」
「異世界っていうか、異世界の日本って国の昔からの主食。現代は麦も広く食べられているから」
「なるほどな」
会長は卵焼きが気に入ったようだ。
逆に梅干を食べるときには顔をしかめていた。
ちょっとすっぱいよね。
でも疲労回復とかに優れているらしいと僕が知ったかぶりの知識をひけらかしたら残さずに食べていた。
鉱山労働は過酷だからね。
「これは小麦粉を練って作られた麺なのね。貝の旨みが麺に絡んでなかなかおいしいわ」
姉さんはボンゴレパスタを慣れた手つきでクルクル巻いて口に運ぶ。
こちらの世界にもパスタのように小麦粉を麺にした料理はあるので、親しみやすいようだ。
しかし少しにんにくの匂いが強かったようで、口の匂いを気にしている。
乙女だ。
「うう、オラこんなうめえもん食ったことねえだ……」
ミゲル君はクリームパンを食べてまた涙を流していた。
確かにこちらの世界には甘味が少ないけれど、食べたことないっていうのは少しオーバーなんじゃないかな。
ミゲル君、今までどんな生活してきたんだ。
田舎村出身の僕ですらコンビニのクリームパンレベルの甘味は一度か二度くらい食べたことはあるよ。
まあそんなこんなで、僕たちは娯楽の少ない鉱山にあって異世界の食べ物という娯楽を手に入れたのだった。
食べ過ぎて太らなきゃいいけど。
新しい朝が来て、僕は管理官の部下であるゴリマッチョのザイードさんの後ろに付いて持ち場に向かう。
仕事にも慣れて、ザイードさんとも軽口を叩き合えるくらいの間柄になった。
僕にとってはこれは快挙と言っていい。
まあそれも、目的があってのことなんだけど。
「ザイードさん。今度一度街に戻るんだってね」
「ああ、俺にもやっと休暇が回ってきたぜ。何か買ってきて欲しいのか?」
この鉱山で働いている正職員たちはローテーションで1週間くらいの休暇を回している。
街まであの過酷な高速馬車で1日はかかるので、1日、2日の休みでは街に行って羽を伸ばすということが出来ないからだ。
この時、本当はいけないのだが奴隷が正職員に買い物を頼むことがある。
奴隷と職員の関係が健全なこの鉱山特有の暗黙ルールだろう。
もちろん奴隷はお金なんて普通は持っていないので何か別のものを対価にすることが多いようだ。
しかし僕の場合はお金を持っているのでかなり高価なものだって買ってきてもらうことができる。
僕はこれまでにも何度かザイードさんに買い物を頼んだことがある。
初めは何で金を持っているのかとか、管理官に報告するとか、なかなか僕の話を聞いてもらえるような状況ではなかった。
でも僕がどうやってお金を隠し持っているのか証明することができないならば、管理官に報告しても聞き入れてもらえないんじゃないかと諭すと諦めてくれた。
僕がお金を持っていることを内緒にして甘い蜜を吸ったほうがお得だと思ったようだ。
それから僕は色々と買い物を頼むようになった。
一番大きな買い物はスキルオーブだろう。
犯罪奴隷に新たなスキルを与えるなんて本当はやってはいけないことなんだろうけど、倍の値段で買い取ると言ったら快く買ってきてくれた。
僕は今日まで銀貨10枚のスキルを5個買い取っている。
スキル名:【視力強化lv1】
詳細:視力を強化することができる。
スキル名:【温風lv1】
詳細:温かい風を出すことができる。
スキル名:【痛覚鈍化lv1】
詳細:身体に感じる痛みを少しだけ減らすことができる。
スキル名:【快便lv1】
詳細:便通を良くする。
スキル名:【号泣lv1】
詳細:好きなときに涙を流すことができる。
これらのスキルを実際に銀貨10枚の倍額で買い取ることで、ザイードさんは僕に対して金を払わないかもしれないという疑念を感じづらくなっている。
確実に買い取ってもらえるのならば、高いスキルを買ってきたほうがザイードさんの儲けは大きくなる。
僕から入った臨時収入で、今回の休暇をフィーバーするつもりなのだろう。
そろそろ次の段階に移ってもいいのかもしれない。
さあ、金貨スキルを買ってきてもらおうか。
虚空に袋を持った白い鳩が出現した。
成功だ。
シロは持った袋の重さに引き寄せられて地面に落ちていく。
僕はシロが地面に叩きつけられる寸前に毛魔法でもじゃもじゃの毛玉を作り、シロをキャッチした。
シロも毛玉が気に入ったようでまるでそこが巣であるかのように落ち着いている。
僕は胸をなでおろし、シロが持って現れた袋を改めて拾い上げる。
そこには廃棄弁当やパン、サンドイッチやおにぎりが入っていた。
つい顔がにやけてしまう。
過労死するほど働いていたあの頃は味気ないと思っていたコンビニのご飯だけれど、二度と食べられなくなると不思議と食べたくなる。
ただ、廃棄弁当なだけあって不人気なラインナップなのが少し残念だ。
まあそれは鳩に正規ルートでコンビニ弁当が買えるわけないのでしょうがない。
僕はおにぎりを一つ手に取る。
僕の住んでいる王国では米はあまりメジャーな穀物ではないので体感では実に16年ぶりのお米になる。
選んだのはツナマヨおにぎり。
需要はあるけれど仕入れる数も多いので廃棄に残っていたのであろうそれを開けて、僕は一口かぶりついた。
パリッといういい音がして海苔と米、そしてツナマヨの風味が口いっぱいに広がった。
まさに感無量だ。
さすがに泣くほどうまいわけではないけれど、なんともいえない郷愁の念が心に芽生えて泣きそうにはなった。
「なあ、それなに食ってんだ?なんか鳩が持って現れたように見えたけど……」
会長が異世界の食べ物に興味を抱く。
廃棄弁当はそれなりの量があって食べきれないのでおすそ分けしてあげよう。
僕は異世界の食べ物だといって会長やリリー姉さん、ミゲル君に分けてあげた。
会長は幕の内弁当を、リリー姉さんはボンゴレパスタを、ミゲル君はクリームパンを選んでそれぞれ食べた。
「へー、魚とか野菜の煮物とか色々なおかずが入ってるな。この米っていうのが異世界の主食なのか」
「異世界っていうか、異世界の日本って国の昔からの主食。現代は麦も広く食べられているから」
「なるほどな」
会長は卵焼きが気に入ったようだ。
逆に梅干を食べるときには顔をしかめていた。
ちょっとすっぱいよね。
でも疲労回復とかに優れているらしいと僕が知ったかぶりの知識をひけらかしたら残さずに食べていた。
鉱山労働は過酷だからね。
「これは小麦粉を練って作られた麺なのね。貝の旨みが麺に絡んでなかなかおいしいわ」
姉さんはボンゴレパスタを慣れた手つきでクルクル巻いて口に運ぶ。
こちらの世界にもパスタのように小麦粉を麺にした料理はあるので、親しみやすいようだ。
しかし少しにんにくの匂いが強かったようで、口の匂いを気にしている。
乙女だ。
「うう、オラこんなうめえもん食ったことねえだ……」
ミゲル君はクリームパンを食べてまた涙を流していた。
確かにこちらの世界には甘味が少ないけれど、食べたことないっていうのは少しオーバーなんじゃないかな。
ミゲル君、今までどんな生活してきたんだ。
田舎村出身の僕ですらコンビニのクリームパンレベルの甘味は一度か二度くらい食べたことはあるよ。
まあそんなこんなで、僕たちは娯楽の少ない鉱山にあって異世界の食べ物という娯楽を手に入れたのだった。
食べ過ぎて太らなきゃいいけど。
新しい朝が来て、僕は管理官の部下であるゴリマッチョのザイードさんの後ろに付いて持ち場に向かう。
仕事にも慣れて、ザイードさんとも軽口を叩き合えるくらいの間柄になった。
僕にとってはこれは快挙と言っていい。
まあそれも、目的があってのことなんだけど。
「ザイードさん。今度一度街に戻るんだってね」
「ああ、俺にもやっと休暇が回ってきたぜ。何か買ってきて欲しいのか?」
この鉱山で働いている正職員たちはローテーションで1週間くらいの休暇を回している。
街まであの過酷な高速馬車で1日はかかるので、1日、2日の休みでは街に行って羽を伸ばすということが出来ないからだ。
この時、本当はいけないのだが奴隷が正職員に買い物を頼むことがある。
奴隷と職員の関係が健全なこの鉱山特有の暗黙ルールだろう。
もちろん奴隷はお金なんて普通は持っていないので何か別のものを対価にすることが多いようだ。
しかし僕の場合はお金を持っているのでかなり高価なものだって買ってきてもらうことができる。
僕はこれまでにも何度かザイードさんに買い物を頼んだことがある。
初めは何で金を持っているのかとか、管理官に報告するとか、なかなか僕の話を聞いてもらえるような状況ではなかった。
でも僕がどうやってお金を隠し持っているのか証明することができないならば、管理官に報告しても聞き入れてもらえないんじゃないかと諭すと諦めてくれた。
僕がお金を持っていることを内緒にして甘い蜜を吸ったほうがお得だと思ったようだ。
それから僕は色々と買い物を頼むようになった。
一番大きな買い物はスキルオーブだろう。
犯罪奴隷に新たなスキルを与えるなんて本当はやってはいけないことなんだろうけど、倍の値段で買い取ると言ったら快く買ってきてくれた。
僕は今日まで銀貨10枚のスキルを5個買い取っている。
スキル名:【視力強化lv1】
詳細:視力を強化することができる。
スキル名:【温風lv1】
詳細:温かい風を出すことができる。
スキル名:【痛覚鈍化lv1】
詳細:身体に感じる痛みを少しだけ減らすことができる。
スキル名:【快便lv1】
詳細:便通を良くする。
スキル名:【号泣lv1】
詳細:好きなときに涙を流すことができる。
これらのスキルを実際に銀貨10枚の倍額で買い取ることで、ザイードさんは僕に対して金を払わないかもしれないという疑念を感じづらくなっている。
確実に買い取ってもらえるのならば、高いスキルを買ってきたほうがザイードさんの儲けは大きくなる。
僕から入った臨時収入で、今回の休暇をフィーバーするつもりなのだろう。
そろそろ次の段階に移ってもいいのかもしれない。
さあ、金貨スキルを買ってきてもらおうか。
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