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81.箱の中身はなんじゃろか
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「あ、アニキ帰ってきたんすね。どうするんです?俺的には逃げたほうがいいと思うんすよ」
「ちょっと僕行ってくるわ」
「え、アニキさっき自分の周辺が一番安全みたいなこと言ってませんでした!?行っちゃうんすか!?安全地帯どこ行っちゃうんすか!?」
「ごめんね。ここにはゴブ次郎を置いていくから。一緒に帰って」
「えぇ……」
僕はドアを開けて外に出ると、ゴブ次郎を召喚して拓君と不動産屋さんのことを任せる。
ゴブ次郎は一流の忍なので、僕なんかよりも警護とか上手だと思うよ。
夢幻魔法と隠密のおかげで誰にも認識されることなく影から守ってくれるはずだ。
光に包まれて現れたゴブ次郎は、僕の命令に返礼を返すとするりと車の中に乗り込んだ。
不動産屋さんも拓君も全く気付いた様子は無い。
やっぱり一流の忍の仕事は違うな。
僕は安心してその場を任せ、騒動の中心地に向かった。
「お嬢様、早くこちらへ!!」
「わかっています。きゃっ」
一時はトレーラーによって遮られていた銃弾が、再び放たれ始める。
他国の軍人風の男達がトレーラーの脇に回りこんだのだ。
黒服たちと女は逃亡するための一瞬のチャンスを逃してしまった。
トレーラーの荷台には逃走用の車両が載せられているのが見えるが、そこにたどり着く前に男達の銃撃が再開されてしまったのだ。
あっという間に逃走用の車も蜂の巣にされ、正常に走行できるような状態ではなくなってしまう。
僕はその様子を少し放れた場所から眺めていた。
これは絶体絶命のピンチというやつなのではないだろうか。
ここでかっこよく現れて窮地を救ったら、きゃっ素敵っていう感じになるのではないだろうか。
あの女の人は頭を低くして車の陰に隠れている。
僕の方からだとお尻しか見えないけれど、まるでお尻を突き出すかのようなポーズで非常にけしからんね。
女は腰のあたりまである長いストレートヘアを無造作に後ろで括っている。
その美しい黒髪を見る限りでは日本人なのだろうけれど、外国人顔負けのプロポーションだ。
年の功は20代後半くらいだろうか。
前世の僕と同年代くらいかな。
いっちょド派手に介入してやろうか。
僕はひっそりと誰にも気付かれないように反転魔法の足場を使って彼女の上空まで移動する。
正義のヒーローは土壇場で空から降ってくると決まっているんだよ。
僕は足場を消し、彼女の全周囲に反転魔法の壁を設置。
そして上空から音も無く着地した。
ちょっとこれはミステリアスポイント高いんじゃないかな。
彼女も喜んで僕におっぱいを差し出すかもね。
未だ蹲ったままの彼女と目が合う。
彼女の瞳に宿る感情は恐怖。
僕はちょっとしゅんとする。
調子に乗りすぎたかもしれない。
こんな状況で謎の第三者が出てきてまあ素敵となるわけがない。
僕はふと彼女の隣に転がっているアタッシュケースに目をやる。
いったい何が入っているのかな。
こんな状況でも手放すことなく持って逃げているところを見ると、あの軍人風の男達の目的はこのアタッシュケースだと思うんだ。
彼女が目的っていう線も無くはないけれど、彼女ひとり殺すのが目的ならこんな大規模な襲撃ではなく暗殺とかの方が楽なはずだ。
僕は引き寄せられるようにアタッシュケースに一歩近づく。
「近寄るな!!」
「お嬢様お下がりください」
「こちらへ早く!!」
すかさず黒服たちがガードに入り、銃弾が止んでいるのを見て彼女ごとどこかへ連れて行ってしまった。
僕はそのまま追いかける気にもなれずその場に立ち尽くす。
なんか思ってたのと違うな。
僕は一度拓君と合流することにした。
ゴブ次郎に憑依して視界を借りると、拓君はすでに自宅に帰っていた。
僕はすぐにゴブ次郎を召喚し、送還で一緒に拓君の部屋まで帰る。
「ただいま」
「アニキ!どこいってたんですかもう。マジで銃声やばくてバンバンのバンっすよ」
「ああ、ごめんね。ちょっとなに言ってるのか分からない」
僕はグレイを鳥かごから出し、憑依してさっきの場所まで飛んでみる。
彼女が追われている限りは、どこかで銃声なりなんなりがあるはずだ。
しかしスキルの力で視力は強化されているのだけど、聴力は別に普通だからな。
僕は近くを適当に飛んでみる。
うーんなんにも聞こえない。
彼女は一応無事に逃げられたのだろうか。
銃声がしないということは逃げられたのだと思いたい。
僕は一度帰還することにした。
長丁場になりそうだから向こうでパーティのみんなに少し戻りが遅くなることを伝えておかないと。
夜中、ビジネスホテルで寝ているとスマホのバイブレーションに起こされた。
画面にはゴブ次郎の文字。
見つけたか。
僕は街に優秀な忍であるゴブ次郎を放ち、彼女の捜索をお願いしていたのだ。
僕はスマホをタップし、通話する。
「彼女はどこに?」
『グギャグギャグギャ(歌舞伎町です)』
「了解。1分後にお前を召喚する」
僕は通話を終了する。
歌舞伎町か。
夜の街だよな。
時刻は深夜0時過ぎ。
歌舞伎町の夜はまだまだこれからといった時間だ。
しかし大丈夫かな。
人を隠すには人の中というけれど、それは工作員であるあちらも良く知っていることなんじゃないだろうか。
むしろ情報戦では工作員に勝てるはずなんて無いのだから、人の中に隠れる作戦は失敗の可能性が高い。
なんか日本に根を張っている外国人の情報屋みたいなやつとかドラマなんかでよく見るけどな。
そんなやつから人を使って探されたら、すぐに見つかっちゃうよな。
僕はゴブ次郎を召喚して送還で現地に向かった。
「ちょっと僕行ってくるわ」
「え、アニキさっき自分の周辺が一番安全みたいなこと言ってませんでした!?行っちゃうんすか!?安全地帯どこ行っちゃうんすか!?」
「ごめんね。ここにはゴブ次郎を置いていくから。一緒に帰って」
「えぇ……」
僕はドアを開けて外に出ると、ゴブ次郎を召喚して拓君と不動産屋さんのことを任せる。
ゴブ次郎は一流の忍なので、僕なんかよりも警護とか上手だと思うよ。
夢幻魔法と隠密のおかげで誰にも認識されることなく影から守ってくれるはずだ。
光に包まれて現れたゴブ次郎は、僕の命令に返礼を返すとするりと車の中に乗り込んだ。
不動産屋さんも拓君も全く気付いた様子は無い。
やっぱり一流の忍の仕事は違うな。
僕は安心してその場を任せ、騒動の中心地に向かった。
「お嬢様、早くこちらへ!!」
「わかっています。きゃっ」
一時はトレーラーによって遮られていた銃弾が、再び放たれ始める。
他国の軍人風の男達がトレーラーの脇に回りこんだのだ。
黒服たちと女は逃亡するための一瞬のチャンスを逃してしまった。
トレーラーの荷台には逃走用の車両が載せられているのが見えるが、そこにたどり着く前に男達の銃撃が再開されてしまったのだ。
あっという間に逃走用の車も蜂の巣にされ、正常に走行できるような状態ではなくなってしまう。
僕はその様子を少し放れた場所から眺めていた。
これは絶体絶命のピンチというやつなのではないだろうか。
ここでかっこよく現れて窮地を救ったら、きゃっ素敵っていう感じになるのではないだろうか。
あの女の人は頭を低くして車の陰に隠れている。
僕の方からだとお尻しか見えないけれど、まるでお尻を突き出すかのようなポーズで非常にけしからんね。
女は腰のあたりまである長いストレートヘアを無造作に後ろで括っている。
その美しい黒髪を見る限りでは日本人なのだろうけれど、外国人顔負けのプロポーションだ。
年の功は20代後半くらいだろうか。
前世の僕と同年代くらいかな。
いっちょド派手に介入してやろうか。
僕はひっそりと誰にも気付かれないように反転魔法の足場を使って彼女の上空まで移動する。
正義のヒーローは土壇場で空から降ってくると決まっているんだよ。
僕は足場を消し、彼女の全周囲に反転魔法の壁を設置。
そして上空から音も無く着地した。
ちょっとこれはミステリアスポイント高いんじゃないかな。
彼女も喜んで僕におっぱいを差し出すかもね。
未だ蹲ったままの彼女と目が合う。
彼女の瞳に宿る感情は恐怖。
僕はちょっとしゅんとする。
調子に乗りすぎたかもしれない。
こんな状況で謎の第三者が出てきてまあ素敵となるわけがない。
僕はふと彼女の隣に転がっているアタッシュケースに目をやる。
いったい何が入っているのかな。
こんな状況でも手放すことなく持って逃げているところを見ると、あの軍人風の男達の目的はこのアタッシュケースだと思うんだ。
彼女が目的っていう線も無くはないけれど、彼女ひとり殺すのが目的ならこんな大規模な襲撃ではなく暗殺とかの方が楽なはずだ。
僕は引き寄せられるようにアタッシュケースに一歩近づく。
「近寄るな!!」
「お嬢様お下がりください」
「こちらへ早く!!」
すかさず黒服たちがガードに入り、銃弾が止んでいるのを見て彼女ごとどこかへ連れて行ってしまった。
僕はそのまま追いかける気にもなれずその場に立ち尽くす。
なんか思ってたのと違うな。
僕は一度拓君と合流することにした。
ゴブ次郎に憑依して視界を借りると、拓君はすでに自宅に帰っていた。
僕はすぐにゴブ次郎を召喚し、送還で一緒に拓君の部屋まで帰る。
「ただいま」
「アニキ!どこいってたんですかもう。マジで銃声やばくてバンバンのバンっすよ」
「ああ、ごめんね。ちょっとなに言ってるのか分からない」
僕はグレイを鳥かごから出し、憑依してさっきの場所まで飛んでみる。
彼女が追われている限りは、どこかで銃声なりなんなりがあるはずだ。
しかしスキルの力で視力は強化されているのだけど、聴力は別に普通だからな。
僕は近くを適当に飛んでみる。
うーんなんにも聞こえない。
彼女は一応無事に逃げられたのだろうか。
銃声がしないということは逃げられたのだと思いたい。
僕は一度帰還することにした。
長丁場になりそうだから向こうでパーティのみんなに少し戻りが遅くなることを伝えておかないと。
夜中、ビジネスホテルで寝ているとスマホのバイブレーションに起こされた。
画面にはゴブ次郎の文字。
見つけたか。
僕は街に優秀な忍であるゴブ次郎を放ち、彼女の捜索をお願いしていたのだ。
僕はスマホをタップし、通話する。
「彼女はどこに?」
『グギャグギャグギャ(歌舞伎町です)』
「了解。1分後にお前を召喚する」
僕は通話を終了する。
歌舞伎町か。
夜の街だよな。
時刻は深夜0時過ぎ。
歌舞伎町の夜はまだまだこれからといった時間だ。
しかし大丈夫かな。
人を隠すには人の中というけれど、それは工作員であるあちらも良く知っていることなんじゃないだろうか。
むしろ情報戦では工作員に勝てるはずなんて無いのだから、人の中に隠れる作戦は失敗の可能性が高い。
なんか日本に根を張っている外国人の情報屋みたいなやつとかドラマなんかでよく見るけどな。
そんなやつから人を使って探されたら、すぐに見つかっちゃうよな。
僕はゴブ次郎を召喚して送還で現地に向かった。
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