132 / 159
132.田中君の葛藤
しおりを挟む
「ごめんクロード、真田。本当にごめん。特に真田には謝っても許されることじゃないとはわかっているんだけど、謝らせてくれ。酷いことをして本当にごめん」
僕は突然の光景に目の前で食べようと思っていた焼き鳥(タレ)を取り落としそうになる。
僕の足元では、野球部っぽい坊主頭の田中君が地面に頭を擦り付けて頭を下げていた。
次の日になって、昨日トラブルを起こしそうになったクラスメイトたちが僕たちのいる廃墟風建築物にやってきたまでは僕も予想していたことだった。
しかしそのクラスメイトたちの中から田中君が進み出てきて、僕と志織ちゃんの足元で土下座し始めるというのは誰が予想しただろうか。
きっと他のクラスメイトたちも予想していなかったことだったのだろう。
皆一様にぽかんと口を開けて馬鹿みたいな顔で田中君の土下座を見つめている。
「昨日、こいつらが馬鹿なことをした。女子に乱暴しようとしたんだ」
「お、おいっ、田中!お前何言って……」
「馬鹿なことだと思って止めた。だけど、同時に思ったんだ。なんで俺は真田やクロードのことを無視することに加担したのに、今更いい子ぶってるのかって。なんで女子に乱暴するのはダメで、真田やクロードを無視するのは良いと思ってしまったのか。そう思ったら、後悔で胸がいっぱいになった。どうしようもなく、過去の自分を殴りたくなった」
田中君は何も考えていないような顔をして、色々と考えていたんだな。
思春期の少年少女は様々な葛藤を抱えて生きていると聞く。
僕はどんなことを悩んでいたのかあまり思い出せないけれど、何かしら悩んでいた気はする。
田中君も例外ではないのだろう。
「今更許してもらえるとは思っていない。だけど、頭を下げずにはいられないんだ」
頭を下げ続ける田中君の顔から、ぽたりぽたりと雫が滴り落ちる。
鼻水じゃなければ涙だろう。
普段泣きそうにない人の涙に絆されたわけではないが、僕は少し田中君のことを見直した。
僕は田中君の襟首を持ち、立ち上がらせる。
「クロード?ぶへっ」
僕の右ストレートが田中君の左頬にめり込む。
拳が非常に痛い。
骨にヒビが入っているかもな。
あとでゴブヒールに治療してもらおう。
「田中君。過去の君は殴れないから、今の君を殴った。僕はこれで許すよ。志織ちゃんはどうする?」
「うん。わたしも」
「ごっはっ」
志織ちゃんの左フックが田中君の右顎を抉るように捉える。
僕のへなちょこストレートとは違って腰の入った重い一撃だ。
田中君は白目を向いて、ガクガクと膝を振るわせる。
脳を揺らされて失神寸前だな。
「わたし、田中君はそこまで許せないわけじゃないの。クラス中に無視されて目も合わせてもらえないときに、田中君だけは時々目が合って申し訳なさそうに目を伏せていたから。わたしには目でごめんって言っているように見えた」
「あ、ありがとう……」
田中君はそれだけ言うと前のめりに倒れこむ。
僕は慌ててその身体を支える。
「効いた……」
田中君が言っているのが、僕のパンチのことではないのは明白だ。
僕は田中君に肩を貸して、建物の中に寝かせて戻る。
あれは少しの間立てないだろうな。
そして廃墟風建築物の前には、田中君がいなくなってしんと静まり返るクラスメイトたち。
「さて、お昼ご飯の続きといこうか、志織ちゃん」
「うん!」
田中君と和解して、少しだけ心が上向いた志織ちゃん。
心なしか笑顔が柔らかくなったような気がする。
僕は網の上でジュージューと暴力的な匂いを発する焼き鳥(タレ)をひっくり返していく。
ビールが飲みたいなぁ。
異世界だから未成年の飲酒に関する法律なんて無いと言いたいが、それでは昨日女子に乱暴しようとした男子たちと変わらないしな。
しょうがないので我慢する。
代わりに網の上で焼かれているライ麦パンをスライスして焼き鳥(タレ)を串から外して挟む。
芸がないようだけど結局、こうやって食べるのが一番美味しいんだよね。
僕と志織ちゃんは、多くのクラスメイトたちが見守る中で大きな口を開けてサンドイッチにかぶりついた。
「うん、美味しい」
「美味しい!!」
「「「ごくり……」」」
クラスメイトたちは一言も発することは無い。
何を言っていいのか迷っているのかな。
「お、おい、お前らその食料どうやって手に入れたんだ?」
「パンは僕の一昨日のお昼ご飯で、鳥はそのへん歩いていたよ」
また適当な嘘をつく。
本当はスーパーで買った鶏ももだ。
「な、なあ、その食料さ……」
「あれ?土下座する気になったの?僕は昨日土下座したら分けてあげるって言ったはずだけど」
「ちっ、マジでうぜぇ。おいみんな。ここは異世界だぜ。弱肉強食だ。ここに食料があって、それを持ってるのはもやし野朗だ。奪えばいいんだよ、食料なんてな!」
「そうよ、ここは異世界よ。真田、あんたママに助けでも呼んでみたらどうよ。できるものならね!」
「食料やら水を見つけたくらいで調子にのりやがって。ここには法律も警察もないんだよ」
そうだね、ここでは法律も警察も守ってくれない。
そんなことは良く知っている。
志織ちゃんが僕の服の袖をぎゅっと握り、不安そうに身を寄せてくる。
僕は志織ちゃんを安心させるために、背中をポンポンと2回軽く叩く。
前世でよく母さんがそうしてくれたことを覚えている。
背中に感じる手のひらの温もりが、なんとなく安心するんだよね。
「大丈夫、ちょっと下がってて」
「クロード……」
そんな泣きそうな顔をしなくても大丈夫なのに。
志織ちゃんは僕の召喚したガルーダとかを見ているはずなんだけどな。
僕は少しだけ前に出て、志織ちゃんを背中に庇う。
「勇敢じゃねえかよ、もやしがぁ!」
クラスメイトA、B、Cが殴りかかってくる。
しかしこれは、遅すぎる。
僕は体術はからっきしだけど、今まで僕が相手にしてきた人たちは強さは様々なれど戦闘のプロばかりだった。
それに比べたら、クラスメイトABCの動きはヨチヨチ歩きの乳幼児にしか感じない。
視力強化で強化された動体視力だけで十分に対処できる。
僕はクラスメイトAのだるんだるんのテレフォンパンチを避けて、向こう脛に思い切り蹴りを入れる。
「いってぇぇぇっ」
それだけでクラスメイトAは脛を押さえて悶絶する。
クラスメイトBのパンチはそもそも僕に当てる気がない。
人を殴ることにまだ躊躇がある。
クラスメイトCは重心が前に傾きすぎている。
パンチを避けて足を引っ掛けただけで簡単に転んだ。
僕は転んだクラスメイトCの鳩尾に爪先を叩き込む。
「ぐぼぁっ」
「ここは異世界で、弱肉強食なんだっけ?法律や警察も守ってくれないから何やってもいいんだっけ?」
僕はクラスメイトCの脇腹に蹴りを入れて転がすと、股間に足を乗せてグリグリと踏み潰す。
「んぐぁぁぁぁぁっ、や、やめろっ。やめてくれっ。潰れるっ、潰れちゃうっ」
「あははっ、何で僕がやめないといけないんだよ。君たちが襲い掛かってきたんじゃないか」
「ごべんなざい。俺が、俺がわるがっだからぁぁぁっ、もう、やめてくださいっ」
僕は股間からぱっと足を離す。
嫌な感触だ。
帰ったらお母様に膝枕してもっらって忘れたいね。
「奪いたいなら奪えばいいけど、反撃は覚悟してれるとありがたいね。次はやめろって言われてもやめないと思うから」
クラスメイトたちは青い顔で後ずさる。
その程度の覚悟で、よく人から奪おうとしたものだ。
僕は軽く呆れた。
「ほら、来なよ。来ないならどっかいってくれないか?僕たちはこれからお昼ご飯なん……」
だからと言おうとしたが、足元に揺れを感じて言いよどむ。
なんだ、地震か?
ごごごごっと荒野全体が揺れているような気がする。
次の瞬間、地面が割れた。
「「「うわぁぁぁぁぁっ!!」」」
「志織ちゃん、僕に掴まって」
「うん!」
割れた地面の下から、なにやらもにょもにょと透明な物体が這い出てくる。
それは見たこともないほどに巨大なスライムだった。
僕は突然の光景に目の前で食べようと思っていた焼き鳥(タレ)を取り落としそうになる。
僕の足元では、野球部っぽい坊主頭の田中君が地面に頭を擦り付けて頭を下げていた。
次の日になって、昨日トラブルを起こしそうになったクラスメイトたちが僕たちのいる廃墟風建築物にやってきたまでは僕も予想していたことだった。
しかしそのクラスメイトたちの中から田中君が進み出てきて、僕と志織ちゃんの足元で土下座し始めるというのは誰が予想しただろうか。
きっと他のクラスメイトたちも予想していなかったことだったのだろう。
皆一様にぽかんと口を開けて馬鹿みたいな顔で田中君の土下座を見つめている。
「昨日、こいつらが馬鹿なことをした。女子に乱暴しようとしたんだ」
「お、おいっ、田中!お前何言って……」
「馬鹿なことだと思って止めた。だけど、同時に思ったんだ。なんで俺は真田やクロードのことを無視することに加担したのに、今更いい子ぶってるのかって。なんで女子に乱暴するのはダメで、真田やクロードを無視するのは良いと思ってしまったのか。そう思ったら、後悔で胸がいっぱいになった。どうしようもなく、過去の自分を殴りたくなった」
田中君は何も考えていないような顔をして、色々と考えていたんだな。
思春期の少年少女は様々な葛藤を抱えて生きていると聞く。
僕はどんなことを悩んでいたのかあまり思い出せないけれど、何かしら悩んでいた気はする。
田中君も例外ではないのだろう。
「今更許してもらえるとは思っていない。だけど、頭を下げずにはいられないんだ」
頭を下げ続ける田中君の顔から、ぽたりぽたりと雫が滴り落ちる。
鼻水じゃなければ涙だろう。
普段泣きそうにない人の涙に絆されたわけではないが、僕は少し田中君のことを見直した。
僕は田中君の襟首を持ち、立ち上がらせる。
「クロード?ぶへっ」
僕の右ストレートが田中君の左頬にめり込む。
拳が非常に痛い。
骨にヒビが入っているかもな。
あとでゴブヒールに治療してもらおう。
「田中君。過去の君は殴れないから、今の君を殴った。僕はこれで許すよ。志織ちゃんはどうする?」
「うん。わたしも」
「ごっはっ」
志織ちゃんの左フックが田中君の右顎を抉るように捉える。
僕のへなちょこストレートとは違って腰の入った重い一撃だ。
田中君は白目を向いて、ガクガクと膝を振るわせる。
脳を揺らされて失神寸前だな。
「わたし、田中君はそこまで許せないわけじゃないの。クラス中に無視されて目も合わせてもらえないときに、田中君だけは時々目が合って申し訳なさそうに目を伏せていたから。わたしには目でごめんって言っているように見えた」
「あ、ありがとう……」
田中君はそれだけ言うと前のめりに倒れこむ。
僕は慌ててその身体を支える。
「効いた……」
田中君が言っているのが、僕のパンチのことではないのは明白だ。
僕は田中君に肩を貸して、建物の中に寝かせて戻る。
あれは少しの間立てないだろうな。
そして廃墟風建築物の前には、田中君がいなくなってしんと静まり返るクラスメイトたち。
「さて、お昼ご飯の続きといこうか、志織ちゃん」
「うん!」
田中君と和解して、少しだけ心が上向いた志織ちゃん。
心なしか笑顔が柔らかくなったような気がする。
僕は網の上でジュージューと暴力的な匂いを発する焼き鳥(タレ)をひっくり返していく。
ビールが飲みたいなぁ。
異世界だから未成年の飲酒に関する法律なんて無いと言いたいが、それでは昨日女子に乱暴しようとした男子たちと変わらないしな。
しょうがないので我慢する。
代わりに網の上で焼かれているライ麦パンをスライスして焼き鳥(タレ)を串から外して挟む。
芸がないようだけど結局、こうやって食べるのが一番美味しいんだよね。
僕と志織ちゃんは、多くのクラスメイトたちが見守る中で大きな口を開けてサンドイッチにかぶりついた。
「うん、美味しい」
「美味しい!!」
「「「ごくり……」」」
クラスメイトたちは一言も発することは無い。
何を言っていいのか迷っているのかな。
「お、おい、お前らその食料どうやって手に入れたんだ?」
「パンは僕の一昨日のお昼ご飯で、鳥はそのへん歩いていたよ」
また適当な嘘をつく。
本当はスーパーで買った鶏ももだ。
「な、なあ、その食料さ……」
「あれ?土下座する気になったの?僕は昨日土下座したら分けてあげるって言ったはずだけど」
「ちっ、マジでうぜぇ。おいみんな。ここは異世界だぜ。弱肉強食だ。ここに食料があって、それを持ってるのはもやし野朗だ。奪えばいいんだよ、食料なんてな!」
「そうよ、ここは異世界よ。真田、あんたママに助けでも呼んでみたらどうよ。できるものならね!」
「食料やら水を見つけたくらいで調子にのりやがって。ここには法律も警察もないんだよ」
そうだね、ここでは法律も警察も守ってくれない。
そんなことは良く知っている。
志織ちゃんが僕の服の袖をぎゅっと握り、不安そうに身を寄せてくる。
僕は志織ちゃんを安心させるために、背中をポンポンと2回軽く叩く。
前世でよく母さんがそうしてくれたことを覚えている。
背中に感じる手のひらの温もりが、なんとなく安心するんだよね。
「大丈夫、ちょっと下がってて」
「クロード……」
そんな泣きそうな顔をしなくても大丈夫なのに。
志織ちゃんは僕の召喚したガルーダとかを見ているはずなんだけどな。
僕は少しだけ前に出て、志織ちゃんを背中に庇う。
「勇敢じゃねえかよ、もやしがぁ!」
クラスメイトA、B、Cが殴りかかってくる。
しかしこれは、遅すぎる。
僕は体術はからっきしだけど、今まで僕が相手にしてきた人たちは強さは様々なれど戦闘のプロばかりだった。
それに比べたら、クラスメイトABCの動きはヨチヨチ歩きの乳幼児にしか感じない。
視力強化で強化された動体視力だけで十分に対処できる。
僕はクラスメイトAのだるんだるんのテレフォンパンチを避けて、向こう脛に思い切り蹴りを入れる。
「いってぇぇぇっ」
それだけでクラスメイトAは脛を押さえて悶絶する。
クラスメイトBのパンチはそもそも僕に当てる気がない。
人を殴ることにまだ躊躇がある。
クラスメイトCは重心が前に傾きすぎている。
パンチを避けて足を引っ掛けただけで簡単に転んだ。
僕は転んだクラスメイトCの鳩尾に爪先を叩き込む。
「ぐぼぁっ」
「ここは異世界で、弱肉強食なんだっけ?法律や警察も守ってくれないから何やってもいいんだっけ?」
僕はクラスメイトCの脇腹に蹴りを入れて転がすと、股間に足を乗せてグリグリと踏み潰す。
「んぐぁぁぁぁぁっ、や、やめろっ。やめてくれっ。潰れるっ、潰れちゃうっ」
「あははっ、何で僕がやめないといけないんだよ。君たちが襲い掛かってきたんじゃないか」
「ごべんなざい。俺が、俺がわるがっだからぁぁぁっ、もう、やめてくださいっ」
僕は股間からぱっと足を離す。
嫌な感触だ。
帰ったらお母様に膝枕してもっらって忘れたいね。
「奪いたいなら奪えばいいけど、反撃は覚悟してれるとありがたいね。次はやめろって言われてもやめないと思うから」
クラスメイトたちは青い顔で後ずさる。
その程度の覚悟で、よく人から奪おうとしたものだ。
僕は軽く呆れた。
「ほら、来なよ。来ないならどっかいってくれないか?僕たちはこれからお昼ご飯なん……」
だからと言おうとしたが、足元に揺れを感じて言いよどむ。
なんだ、地震か?
ごごごごっと荒野全体が揺れているような気がする。
次の瞬間、地面が割れた。
「「「うわぁぁぁぁぁっ!!」」」
「志織ちゃん、僕に掴まって」
「うん!」
割れた地面の下から、なにやらもにょもにょと透明な物体が這い出てくる。
それは見たこともないほどに巨大なスライムだった。
22
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる