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145.多頭竜ヒュドラ
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ただのチートと化したマヤと連れ立って森を駆ける。
マヤはなんらかのチートの力を行使しているのか、すごい速さで森を走り抜けていく。
僕はゴブ次郎の背中に負ぶさってそれについていく。
僕の足じゃついていけないからね。
「私、昔から運動は得意なの。でも前はすぐにバテちゃってたけど、今はずっと走ってられるよ!」
さすが勇者だ。
原初魔法か万魔創世の能力だと思うんだけど、いったいどんなスキルなのかな。
無限魔力を手に入れたらバテなくなったということは魔力をエネルギー源にして、なんでもできるみたいなスキルだと思うんだけどね。
チートだね。
「でもクロード、聖剣を私に渡して本当によかったの?」
「うん。僕が持っていてもあまり意味のないものっていうか、マヤが持っているから意味があるものなんだよ聖剣っていうのは」
「ふーん、よくわからないけどなんか聖剣を持つとなんとなく負ける気がしない感じはするよ」
だろうね。
たぶん誰も勝てないんだろうから。
もはや魔王討伐に僕は必要ないのではないだろうか。
まあここで帰るというのも無責任なので最後まで付き合うけどさ。
『『『グゲェェェェッ』』』
やがて森の深部に差し掛かると、気持ちの悪い魔物の鳴き声が聞こえてくる。
これが多頭竜ヒュドラの鳴き声か。
恐ろしいというよりも気味が悪いというような印象を受ける声だ。
馬の喉の奥にガマガエルが詰まっているような鳴き声だな。
ちょっと自分でも何言ってるのか分からないけど。
「くっ、もう結界が持ちそうにないわっ」
「もう終わりだぁっ」
「諦めるな!マールフェイトさんが必ず助けを呼んできてくれる!」
「でもあの人、助けを呼びに行くとか言って自分だけ逃げただけじゃないか!!」
「うるさいわね。今そんなことを言っている場合なの?余裕があるなら少しでも結界に魔力を注ぐ!!」
マールフェイトの取り巻きたちはまだ無事なようだ。
守りに徹して結界を張る魔法にすべての魔力を費やしたおかげだろう。
弱音を吐いて半べそ状態の男子生徒たちを女子生徒が叱咤して、なんとか精神的にもギリギリ折れずに済んでいる。
こういういざという時にもう少し頼りになったら、彼らももう少し女の子にもてたんだろうな。
まあ命があればまだ笑い話にできる。
彼らはこれからクラスで女子に頭が上がらないかもしれないけどね。
「マヤ、聖剣の力を試してみるんだ」
「うん!聖剣召喚」
マヤはマールフェイトのように派手に光らせることなく、最初からそこにあったかのように聖剣を具現化する。
マールフェイトのギラギラとしたド派手な成金ソードとも、僕の無骨な鉄の剣とも違う。
マヤの具現化させた剣は、柄の部分だけでもマヤの身長の半分くらいあるような巨大な剣だった。
マヤはそれを生まれたときから使い方を知っていたかのように構える。
マヤは驚異的な身体能力で飛び上がると、クルクルと回転しながらヒュドラの首の一つを切り落とす。
しかしヒュドラの厄介なところはその再生能力だ。
血を噴出してぼとりと落ちた首があっという間に生え変わる。
『『『グゲゲゲェェェェェ』』』
八つの首がマヤを認識する。
すべての首が口を開き、火を噴いた。
僕は毛魔法でマヤを引き寄せる。
「あ、危なかった……」
「マヤ、今の君はたぶん何でもできるんだ。想像してみて欲しい。自分がどうなったらあの竜に勝てるのか」
「なんでも?」
「そうだ。君には何でもできる魔法の力と無限の魔力がある。空だって飛べるし、あんな気持ち悪い竜の吐く炎なんて簡単に跳ね返せるはずだ」
「うん。やってみる」
マヤは強い意思を宿した瞳で頷く。
あれだけのチートがあってこんな魔物に勝てないわけがないんだ。
たぶん魔王だってワンパンレベルのチートだと思うんだけどね。
「な、なあ。俺達助かったのか?」
「分からないわ。でもとりあえず生存確率は上がったのは確かみたいね」
「すげー。あの化け物の首を一撃で落としちまった」
「すぐに再生しちゃったけどね」
あと少しでマヤがあの竜を倒すことができると思うので君たちはもう少し待っていてくれ。
マヤは目を閉じてヒュドラを倒せる自分を想像する。
マヤの背中から光り輝くエネルギーが放出され、翼のような形になる。
あくまで翼というのはイメージのようで、実際には羽ばたくこと無くマヤは宙に浮いた。
「すごい、本当に思ったとおりになった!」
「その調子だよ、マヤ」
なんかボクサーとセコンドみたいになってきちゃったな。
立つんだジ〇ーとか言ったほうがいいのかな。
「立つんだマヤ」
「ん?立ってるよ?ていうか浮いてるよ」
「そうだね。ごめん」
マヤは光の翼で自由に空を飛び、ヒュドラを翻弄する。
ヒュドラは首の動きは俊敏だけど、胴体の動きは緩慢だ。
首の届く範囲をうまく見極めて戦えば、Cランク冒険者くらいの力量であっても首の2、3本は切り落とすことができるだろう。
聖剣を持ったマヤはSランク冒険者であっても剣の一振りで倒せるほどの力がある。
今のマヤにとってヒュドラの首を切り落とすことは簡単なことだろう。
やがて切り落とした首が山となる。
「クロード、この魔物全然死なないよ。どうしたらいいの?」
「切り口を焼くんだ。こうやってね」
僕はビームを細く引き絞ってレーザーのように使い、ヒュドラの首を1本切り取る。
高温の光線で切断された首は炭化して再生しなくなった。
「わかった。やってみる」
マヤが聖剣にぐっと力を入れると、その巨大な剣から陽炎が立ち上る。
なんでもありか。
マヤはその剣で同じようにヒュドラの首を切り落とす。
僕のやったのと同じように首の断面は炭化して再生しなくなった。
マヤは巨大な聖剣をブンブンと振り回してあっという間にすべての首を切り落としてしまった。
「やった!私、勝ったよ。こんな強そうな魔物に!!」
「待つんだ、マヤ」
首をすべて切り落とされて、力なく倒れるヒュドラ。
しかし僕は気を抜かない。
なぜならゴブ次郎が手をクロスして首を振っているから。
おそらくあいつはまだ死んでない。
ヒュドラの胴体が突然ガバリと開く。
聖剣のあまりの切れ味に三枚おろしになったのかと思ったが、どうやら違うらしい。
開いた胴体にはびっしりと鋭い牙が生えており、舌のようなものがヌルヌルと動いている。
どうやら胴体が9本目の首ということらしい。
ヒュドラは口にエネルギーを集める動きをとる。
竜種がこうしたら、考えられるスキルは一つしかない。
ドラゴンブレスだ。
そんなことだろうと思って反転魔法はすでに展開済みだ。
やがて臨界点に達したブレスが放たれる。
即座に反転されたブレスによって、ヒュドラの胴体は跡形も無く吹き飛んだ。
マヤはなんらかのチートの力を行使しているのか、すごい速さで森を走り抜けていく。
僕はゴブ次郎の背中に負ぶさってそれについていく。
僕の足じゃついていけないからね。
「私、昔から運動は得意なの。でも前はすぐにバテちゃってたけど、今はずっと走ってられるよ!」
さすが勇者だ。
原初魔法か万魔創世の能力だと思うんだけど、いったいどんなスキルなのかな。
無限魔力を手に入れたらバテなくなったということは魔力をエネルギー源にして、なんでもできるみたいなスキルだと思うんだけどね。
チートだね。
「でもクロード、聖剣を私に渡して本当によかったの?」
「うん。僕が持っていてもあまり意味のないものっていうか、マヤが持っているから意味があるものなんだよ聖剣っていうのは」
「ふーん、よくわからないけどなんか聖剣を持つとなんとなく負ける気がしない感じはするよ」
だろうね。
たぶん誰も勝てないんだろうから。
もはや魔王討伐に僕は必要ないのではないだろうか。
まあここで帰るというのも無責任なので最後まで付き合うけどさ。
『『『グゲェェェェッ』』』
やがて森の深部に差し掛かると、気持ちの悪い魔物の鳴き声が聞こえてくる。
これが多頭竜ヒュドラの鳴き声か。
恐ろしいというよりも気味が悪いというような印象を受ける声だ。
馬の喉の奥にガマガエルが詰まっているような鳴き声だな。
ちょっと自分でも何言ってるのか分からないけど。
「くっ、もう結界が持ちそうにないわっ」
「もう終わりだぁっ」
「諦めるな!マールフェイトさんが必ず助けを呼んできてくれる!」
「でもあの人、助けを呼びに行くとか言って自分だけ逃げただけじゃないか!!」
「うるさいわね。今そんなことを言っている場合なの?余裕があるなら少しでも結界に魔力を注ぐ!!」
マールフェイトの取り巻きたちはまだ無事なようだ。
守りに徹して結界を張る魔法にすべての魔力を費やしたおかげだろう。
弱音を吐いて半べそ状態の男子生徒たちを女子生徒が叱咤して、なんとか精神的にもギリギリ折れずに済んでいる。
こういういざという時にもう少し頼りになったら、彼らももう少し女の子にもてたんだろうな。
まあ命があればまだ笑い話にできる。
彼らはこれからクラスで女子に頭が上がらないかもしれないけどね。
「マヤ、聖剣の力を試してみるんだ」
「うん!聖剣召喚」
マヤはマールフェイトのように派手に光らせることなく、最初からそこにあったかのように聖剣を具現化する。
マールフェイトのギラギラとしたド派手な成金ソードとも、僕の無骨な鉄の剣とも違う。
マヤの具現化させた剣は、柄の部分だけでもマヤの身長の半分くらいあるような巨大な剣だった。
マヤはそれを生まれたときから使い方を知っていたかのように構える。
マヤは驚異的な身体能力で飛び上がると、クルクルと回転しながらヒュドラの首の一つを切り落とす。
しかしヒュドラの厄介なところはその再生能力だ。
血を噴出してぼとりと落ちた首があっという間に生え変わる。
『『『グゲゲゲェェェェェ』』』
八つの首がマヤを認識する。
すべての首が口を開き、火を噴いた。
僕は毛魔法でマヤを引き寄せる。
「あ、危なかった……」
「マヤ、今の君はたぶん何でもできるんだ。想像してみて欲しい。自分がどうなったらあの竜に勝てるのか」
「なんでも?」
「そうだ。君には何でもできる魔法の力と無限の魔力がある。空だって飛べるし、あんな気持ち悪い竜の吐く炎なんて簡単に跳ね返せるはずだ」
「うん。やってみる」
マヤは強い意思を宿した瞳で頷く。
あれだけのチートがあってこんな魔物に勝てないわけがないんだ。
たぶん魔王だってワンパンレベルのチートだと思うんだけどね。
「な、なあ。俺達助かったのか?」
「分からないわ。でもとりあえず生存確率は上がったのは確かみたいね」
「すげー。あの化け物の首を一撃で落としちまった」
「すぐに再生しちゃったけどね」
あと少しでマヤがあの竜を倒すことができると思うので君たちはもう少し待っていてくれ。
マヤは目を閉じてヒュドラを倒せる自分を想像する。
マヤの背中から光り輝くエネルギーが放出され、翼のような形になる。
あくまで翼というのはイメージのようで、実際には羽ばたくこと無くマヤは宙に浮いた。
「すごい、本当に思ったとおりになった!」
「その調子だよ、マヤ」
なんかボクサーとセコンドみたいになってきちゃったな。
立つんだジ〇ーとか言ったほうがいいのかな。
「立つんだマヤ」
「ん?立ってるよ?ていうか浮いてるよ」
「そうだね。ごめん」
マヤは光の翼で自由に空を飛び、ヒュドラを翻弄する。
ヒュドラは首の動きは俊敏だけど、胴体の動きは緩慢だ。
首の届く範囲をうまく見極めて戦えば、Cランク冒険者くらいの力量であっても首の2、3本は切り落とすことができるだろう。
聖剣を持ったマヤはSランク冒険者であっても剣の一振りで倒せるほどの力がある。
今のマヤにとってヒュドラの首を切り落とすことは簡単なことだろう。
やがて切り落とした首が山となる。
「クロード、この魔物全然死なないよ。どうしたらいいの?」
「切り口を焼くんだ。こうやってね」
僕はビームを細く引き絞ってレーザーのように使い、ヒュドラの首を1本切り取る。
高温の光線で切断された首は炭化して再生しなくなった。
「わかった。やってみる」
マヤが聖剣にぐっと力を入れると、その巨大な剣から陽炎が立ち上る。
なんでもありか。
マヤはその剣で同じようにヒュドラの首を切り落とす。
僕のやったのと同じように首の断面は炭化して再生しなくなった。
マヤは巨大な聖剣をブンブンと振り回してあっという間にすべての首を切り落としてしまった。
「やった!私、勝ったよ。こんな強そうな魔物に!!」
「待つんだ、マヤ」
首をすべて切り落とされて、力なく倒れるヒュドラ。
しかし僕は気を抜かない。
なぜならゴブ次郎が手をクロスして首を振っているから。
おそらくあいつはまだ死んでない。
ヒュドラの胴体が突然ガバリと開く。
聖剣のあまりの切れ味に三枚おろしになったのかと思ったが、どうやら違うらしい。
開いた胴体にはびっしりと鋭い牙が生えており、舌のようなものがヌルヌルと動いている。
どうやら胴体が9本目の首ということらしい。
ヒュドラは口にエネルギーを集める動きをとる。
竜種がこうしたら、考えられるスキルは一つしかない。
ドラゴンブレスだ。
そんなことだろうと思って反転魔法はすでに展開済みだ。
やがて臨界点に達したブレスが放たれる。
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