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12.猛る若獅子
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僕たちが領地であるメリダ村に帰ってきてからそろそろ3か月になる。
僕が履いている厚手のタイツは村で流行った。
村人たちにはストッキングは女性が履くものという先入観が無いので、男性も女性もみんな履いている。
おかげさまで薄くて軽いのに温かいと村人たちに好評をいただいている。
みんなが履いているんだから僕が履いていても問題ないよねってことで僕も毎日履いている。
もうこの股間をきゅっと包み込む感じがないと落ち着かないくらい癖になってしまった。
もう僕はだめかもしれない。
だが毎日ストッキングを生産し続けたおかげで2ついいことがあった。
一つは単純にストッキング魔法のレベルが上がった。
ステータスというものが存在しないこの世界ではスキルのレベルを確認する手段は教会に行ってお金を払い鑑定してもらうしかないわけだが、スキル所有者は体感でレベルが上がったかどうかがわかるものなのだ。
ストッキング魔法はこの3か月で、大体5くらいレベルが上がった。
やはり家族に隠さず大っぴらにスキルの練習ができるというのは大きい。
レベルが上がったことで僕のストッキング魔法は更に進化を遂げ、なんとガーターベルトが出せるようになった。
僕はパンティストッキングが好きなのであまり右と左が分かれたストッキングは出してなかったが、ガーターベルトが使えるなら話は別である。
僕は全力でレース飾りのついたドスケベストッキング&ガーターベルトを大量生産した。
遺伝子レベルで僕と同じドスケベ思考回路を持つ父はこれが売れると確信できたようで、開拓作業を中止して急いで王都へ向かった。
レーススケスケストッキング&ガーターベルトを100組馬車に積み込んで。
僕もこれは売れると確信している。
世界は違えど男の思考回路は似通っている。
それは父や兄が証明してくれている。
これで少しは我が家の家計も上向くはずだ。
さて、いいことの二つ目だが、それは村の女性たちがみんな黒ストッキングを履いているということだ。
前世からの黒ストッキング好きである僕にとってこれほど眼福なことはない。
まあほとんどの女性がほとんど足を見せないロングスカートなんだけどね。
だがごく稀に足を大胆に見せている女性も存在する。
それは冒険者などの戦う女性たちだ。
特に激しい動きをする前衛職の女性たちは、短いスカートを履きがちだ。
前衛職は攻撃を受けるか避けるかの戦闘スタイルによってかなり恰好が異なる。
攻撃を受けることを前提としたスタイルの人たちは当然スカートなんかは履かず金属のプレートの付いた防具などを付ける。
逆に攻撃を避けることを前提としたスタイルの人たちは結構、脚むき出しみたいな軽装の人が多いのだ。
その筆頭がシエラさんだ。
シエラさんはスレンダーな身体を見てもわかるように、パワータイプではない。
彼女は弓も剣も使えるというオールラウンダーなのだが、そのどちらの役割でも軽装を好むスピードタイプだ。
普段からそのほっそりとした脚線美がむき出しになるようなミニスカートを好んでおり、今は村の流行に乗って僕の生み出した100デニールのタイツを履いている。
「クラウス、集中しなさい。ハウリオが帰ってくるまでに部分強化まで習得するんでしょう?」
「あ、はい……」
正直言って集中できるわけがなかった。
生足のときだってちらちら見てしまうのを我慢しながら訓練を続けていたのだ。
その綺麗な脚に黒タイツを履かれたら見るのを我慢することなんてできはしない。
僕はもう開き直って堂々とシエラさんの脚を褒めることにした。
「シエラさんって、すごく脚が綺麗ですよね。僕ずっと見ちゃってごめんなさい」
「クラウスはおませさんだね。別に見てもいいよ。見られたくなかったらこんな格好しないもの。でも女の脚なんかで集中を乱されてちゃ戦いになんないからね。これも修業かな。さあ、集中だよ」
「はい」
見てもいいというシエラさんのお墨付きをいただき、僕は再び集中する。
シエラさんの脚をじっと見つめながら。
ちらちら見ていたのをじっと見つめることにしたからなのか、いい感じに集中できる。
視点を固定するというのは意外と集中力が上がるのかもしれない。
だがそんな僕の集中を乱すように、シエラさんはベンチに座って脚を組んだ。
短いスカートとクロスした脚の間には少しだけ隙間ができていた。
しかし光の加減と黒ストッキングのせいで見えそうで見えない。
この状態のことを僕はブラックホールデルタと呼んでいる。
男の視線を吸い込む魔の三角地帯。
光の角度や影のでき方、男の視線の向きなどを全て計算して生み出された計画的デルタだ。
なんという引力。
僕は気が付いたら前かがみになっていた。
「ごめん、やりすぎちゃったね。ちょっと休憩にしようか」
「うぅ……」
シエラさんは申し訳なさそうにしゃがんで僕の頭を撫でた。
その手の柔らかさも興奮状態の童貞には過剰な刺激となる。
僕の若獅子が完全に起きてしまった。
「うそ、なにそれ……」
「恥ずかしいよぉ」
「これが、マジカルチ〇ポ……」
ゴクリ、と耳もとで生唾を飲み込む音がした。
僕が履いている厚手のタイツは村で流行った。
村人たちにはストッキングは女性が履くものという先入観が無いので、男性も女性もみんな履いている。
おかげさまで薄くて軽いのに温かいと村人たちに好評をいただいている。
みんなが履いているんだから僕が履いていても問題ないよねってことで僕も毎日履いている。
もうこの股間をきゅっと包み込む感じがないと落ち着かないくらい癖になってしまった。
もう僕はだめかもしれない。
だが毎日ストッキングを生産し続けたおかげで2ついいことがあった。
一つは単純にストッキング魔法のレベルが上がった。
ステータスというものが存在しないこの世界ではスキルのレベルを確認する手段は教会に行ってお金を払い鑑定してもらうしかないわけだが、スキル所有者は体感でレベルが上がったかどうかがわかるものなのだ。
ストッキング魔法はこの3か月で、大体5くらいレベルが上がった。
やはり家族に隠さず大っぴらにスキルの練習ができるというのは大きい。
レベルが上がったことで僕のストッキング魔法は更に進化を遂げ、なんとガーターベルトが出せるようになった。
僕はパンティストッキングが好きなのであまり右と左が分かれたストッキングは出してなかったが、ガーターベルトが使えるなら話は別である。
僕は全力でレース飾りのついたドスケベストッキング&ガーターベルトを大量生産した。
遺伝子レベルで僕と同じドスケベ思考回路を持つ父はこれが売れると確信できたようで、開拓作業を中止して急いで王都へ向かった。
レーススケスケストッキング&ガーターベルトを100組馬車に積み込んで。
僕もこれは売れると確信している。
世界は違えど男の思考回路は似通っている。
それは父や兄が証明してくれている。
これで少しは我が家の家計も上向くはずだ。
さて、いいことの二つ目だが、それは村の女性たちがみんな黒ストッキングを履いているということだ。
前世からの黒ストッキング好きである僕にとってこれほど眼福なことはない。
まあほとんどの女性がほとんど足を見せないロングスカートなんだけどね。
だがごく稀に足を大胆に見せている女性も存在する。
それは冒険者などの戦う女性たちだ。
特に激しい動きをする前衛職の女性たちは、短いスカートを履きがちだ。
前衛職は攻撃を受けるか避けるかの戦闘スタイルによってかなり恰好が異なる。
攻撃を受けることを前提としたスタイルの人たちは当然スカートなんかは履かず金属のプレートの付いた防具などを付ける。
逆に攻撃を避けることを前提としたスタイルの人たちは結構、脚むき出しみたいな軽装の人が多いのだ。
その筆頭がシエラさんだ。
シエラさんはスレンダーな身体を見てもわかるように、パワータイプではない。
彼女は弓も剣も使えるというオールラウンダーなのだが、そのどちらの役割でも軽装を好むスピードタイプだ。
普段からそのほっそりとした脚線美がむき出しになるようなミニスカートを好んでおり、今は村の流行に乗って僕の生み出した100デニールのタイツを履いている。
「クラウス、集中しなさい。ハウリオが帰ってくるまでに部分強化まで習得するんでしょう?」
「あ、はい……」
正直言って集中できるわけがなかった。
生足のときだってちらちら見てしまうのを我慢しながら訓練を続けていたのだ。
その綺麗な脚に黒タイツを履かれたら見るのを我慢することなんてできはしない。
僕はもう開き直って堂々とシエラさんの脚を褒めることにした。
「シエラさんって、すごく脚が綺麗ですよね。僕ずっと見ちゃってごめんなさい」
「クラウスはおませさんだね。別に見てもいいよ。見られたくなかったらこんな格好しないもの。でも女の脚なんかで集中を乱されてちゃ戦いになんないからね。これも修業かな。さあ、集中だよ」
「はい」
見てもいいというシエラさんのお墨付きをいただき、僕は再び集中する。
シエラさんの脚をじっと見つめながら。
ちらちら見ていたのをじっと見つめることにしたからなのか、いい感じに集中できる。
視点を固定するというのは意外と集中力が上がるのかもしれない。
だがそんな僕の集中を乱すように、シエラさんはベンチに座って脚を組んだ。
短いスカートとクロスした脚の間には少しだけ隙間ができていた。
しかし光の加減と黒ストッキングのせいで見えそうで見えない。
この状態のことを僕はブラックホールデルタと呼んでいる。
男の視線を吸い込む魔の三角地帯。
光の角度や影のでき方、男の視線の向きなどを全て計算して生み出された計画的デルタだ。
なんという引力。
僕は気が付いたら前かがみになっていた。
「ごめん、やりすぎちゃったね。ちょっと休憩にしようか」
「うぅ……」
シエラさんは申し訳なさそうにしゃがんで僕の頭を撫でた。
その手の柔らかさも興奮状態の童貞には過剰な刺激となる。
僕の若獅子が完全に起きてしまった。
「うそ、なにそれ……」
「恥ずかしいよぉ」
「これが、マジカルチ〇ポ……」
ゴクリ、と耳もとで生唾を飲み込む音がした。
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