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8.魔力値の差
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名 前:ショウゴ・ヒノ
性 別:男
年 齢:27歳
レベル:1
魔力値:8
属 性:地・火
習得魔法:【ファイアボール】【アースウォール】
通常スキル:なし
エクストラスキル:なし
「この世界のステータスって、HPとか攻撃力とかないんですね」
「ああ。レベルが上がると変動する値は魔力値しかないな」
「レベルアップによるステータスの恩恵とかはないんでしょうか」
「いや、ある。この魔力値という値は単純に魔力の量や強さだけを現しているわけだが、この世界の人間の身体能力というのは魔力に依存しているんだ」
「つまり、ドラ〇ンボールの戦闘力のようなものだと」
「そうだ。魔力値がHPでありMPでもあり、攻撃力や防御力でもある。ちなみにスカ〇ターみたいなアイテムやスキルを持った奴もいるから注意が必要だ」
敵の情報を得るのは重要なことだと思うが、なかには他人のステータスを盗み見るのが楽しいっていう変態もいるからな。
こっちのストーカーはストーキング手段が豊富だから困る。
「レベル上昇時の魔力値の上昇は一定なんでしょうか」
「いや、一定ではない。1しか上がらないときもあれば一気に4くらい上がるときもある。個人差もあるがな。それもひとつの才能というやつだな。まあレベルを上げれば最低でも1は魔力値が上がっていくから努力で覆せないわけではないが」
「才能と努力の関係が見えるっていうのは魅力的ですよね」
たしかに、あちらの世界で自分の才能と他人の才能を比べようと思ったら結果を見る他にない。
そしてその才能の差を埋めるためにしなければならない努力というのが目に見えるということはあまりないだろう。
しかしこの世界では魔力値という明確な才能の差が数値として見ることができる。
どのくらいレベルを上げれば才能の差を覆せるのかが予想できるのだ。
「まあ結局才能のある奴が同じだけの努力をしていたら覆すことは難しいんだけどな」
「世知辛い現実というやつですね」
今世の俺は転生特典という才能というにはおこがましいほどにずるい力を持って生まれたが、前世は本当に挫折ばかりの人生だったからな。
才能があるやつっていうのは俺が必死こいてやってる努力とかもさらっとやっちゃうんだよな。
努力することができるということも含めて才能なんだろうな。
いかん、ダークサイドに落ちるところだった。
チート持ちの闇落ちとかそれもうラスボスだろ。
「この魔力値に差があると、攻撃とかは通用しないんでしょうか」
「武器にもよるが、通常の武器ではまず通用しない。試しに鉄の武器でやってみるか?ここらへんはレベル10以下のゴブリンしか出ないと思うから、色々試すにはちょうどいい」
「一度やってみたいです」
「わかった。使いやすい武器を選んでくれ」
俺はアイテムボックスから鉄の片手剣、鉄の両手剣、鉄の短剣、鉄の長槍、鉄の短槍、と色々な武器を取り出していく。
日野が選んだのは短槍。
2メートルないくらいの短めの槍だ。
「間合いが近いと怖いんで」
かっこいいからという理由だけで重い大剣を選ぶよりはいいだろう。
やはり日野はこの世界に来たばかりの頃の俺と違って戦闘というものがよくわかっている。
俺は気配察知スキルでゴブリンを探知する。
ここはアルヴヘイムから西に100キロほどの場所にある湖の畔、通称魔物園。
様々なレベル帯の魔物が縄張りごとに分布する魔物の聖地だ。
ゴブリンから亜竜まで様々な魔物を狩ることができるので冒険者のレベル上げにはちょうどいい。
間違えて高レベル帯の魔物の縄張りに入ると大変なことになるのでここでレベル上げをするのはベテランパーティが多く、有象無象の三下冒険者は少なくて静かでいい。
俺の知るアルヴヘイム近くの狩場の中でも穴場的な場所だ。
なぜか今日は全然冒険者を見かけないが。
ここよりも良い狩場でも発見されたのだろうか。
そんなことを考えながら周辺の気配を探っていると、100メートルほど前方にゴブリンらしき気配を捉えた。
数は5か。
4匹は俺が狩って、1匹だけ残そう。
「ゴブリンを発見した。ついてきてくれ」
「わかりました」
ゴブリンは獣型の魔物ほど嗅覚や聴覚が優れてはいないが、人間よりは鋭い嗅覚と聴覚をしている。
気取られないように風下から近づいていく。
ゴブリンを視認できる距離まで近づいて立ち止まる。
「あれがゴブリンだ。想像通りだと思うけどな」
「いえ、想像よりもちょっとグロテスクですね」
日野の知っているゴブリンは割とデフォルメされた姿をしていたのかもしれない。
俺の中のゴブリン像は地獄絵巻に出てくるような奴だから想像通りなんだけどな。
「まずは俺が4匹狩る。ゴブリンが1匹になったらその槍を使って一度戦ってみてくれ。危なくなったら助けてやるからなんの心配もせずに思いきりやれ」
「わかりました」
俺はアイテムボックスから弓を取り出し、素早く4本の矢を射た。
速射された4本の矢は、ほぼ同時に4匹のゴブリンの首に突き刺さる。
ゴブリンたちはうめき声も上げることなく即死した。
「よし、いけ」
「はい!おりゃぁぁぁっ」
仲間のゴブリンたちが一瞬で絶命するというわけのわからない状況に戸惑う1匹のゴブリン目掛けて、日野の全体重を乗せた突きが炸裂する。
しかし日野が使っているのは鉄の短槍。
その切っ先はゴブリンの喉元にめり込むも多少の傷を与えることしかできていない。
これがこの世界の絶対の法則、魔力値の差というものだ。
ゴブリンのレベルは9、魔力値は21。
ゴブリンにしてはかなり強い個体だ。
日野のレベル1魔力値8の攻撃では全力の攻撃ですら小さな傷を付けるのがやっとなようだ。
「くっ、全然効いてない。もう一度、とりゃぁぁぁっ」
日野は一度槍を引き、再度ゴブリンを攻撃しようとする。
しかし2度目の攻撃は失敗に終わる。
ゴブリンが日野の槍を掴んで止めたのだ。
先ほどの攻撃は仲間が死んで混乱しているところへの奇襲だったから当たったが、2度目はそうはいかない。
「は、離せ。このっ」
「グギャギャギャッ!」
「ひっ」
ゴブリンは紐で背中に括りつけていたこん棒を抜き、日野を攻撃しようとする。
ここまでだな。
俺はゴブリンに近づき、脇腹を蹴り飛ばす。
「ぶぺっ……」
バキバキと骨を蹴り砕いた感覚が足に伝わってくる。
ゴブリンは血を吐いて倒れ伏した。
「はぁ、助かりました。ありがとうございます」
「ああ。これが魔力値の差というやつだ。あのゴブリンの魔力値は21だった。数値にしてみれば13の差が日野とあのゴブリンにはあったわけだ」
「戦闘力だったら13の差って言われたら根性とか友情パワーとかでなんとかなりそうなんですけどね。あのままだったら全く勝てる気がしませんでしたよ」
「だから人間は知恵を使う。もっと細く鋭い武器で目玉や口の中を貫いたり、毒を使ったり。レベルが低いときはそうやって格上を狩るんだ」
「なるほど」
「まあ今は時間がないからそんな面倒なことはしないけどな。次はこれを使ってやってみてくれ」
次に日野に渡したのはミスリルの短槍だ。
時間はないが、金はある。
性 別:男
年 齢:27歳
レベル:1
魔力値:8
属 性:地・火
習得魔法:【ファイアボール】【アースウォール】
通常スキル:なし
エクストラスキル:なし
「この世界のステータスって、HPとか攻撃力とかないんですね」
「ああ。レベルが上がると変動する値は魔力値しかないな」
「レベルアップによるステータスの恩恵とかはないんでしょうか」
「いや、ある。この魔力値という値は単純に魔力の量や強さだけを現しているわけだが、この世界の人間の身体能力というのは魔力に依存しているんだ」
「つまり、ドラ〇ンボールの戦闘力のようなものだと」
「そうだ。魔力値がHPでありMPでもあり、攻撃力や防御力でもある。ちなみにスカ〇ターみたいなアイテムやスキルを持った奴もいるから注意が必要だ」
敵の情報を得るのは重要なことだと思うが、なかには他人のステータスを盗み見るのが楽しいっていう変態もいるからな。
こっちのストーカーはストーキング手段が豊富だから困る。
「レベル上昇時の魔力値の上昇は一定なんでしょうか」
「いや、一定ではない。1しか上がらないときもあれば一気に4くらい上がるときもある。個人差もあるがな。それもひとつの才能というやつだな。まあレベルを上げれば最低でも1は魔力値が上がっていくから努力で覆せないわけではないが」
「才能と努力の関係が見えるっていうのは魅力的ですよね」
たしかに、あちらの世界で自分の才能と他人の才能を比べようと思ったら結果を見る他にない。
そしてその才能の差を埋めるためにしなければならない努力というのが目に見えるということはあまりないだろう。
しかしこの世界では魔力値という明確な才能の差が数値として見ることができる。
どのくらいレベルを上げれば才能の差を覆せるのかが予想できるのだ。
「まあ結局才能のある奴が同じだけの努力をしていたら覆すことは難しいんだけどな」
「世知辛い現実というやつですね」
今世の俺は転生特典という才能というにはおこがましいほどにずるい力を持って生まれたが、前世は本当に挫折ばかりの人生だったからな。
才能があるやつっていうのは俺が必死こいてやってる努力とかもさらっとやっちゃうんだよな。
努力することができるということも含めて才能なんだろうな。
いかん、ダークサイドに落ちるところだった。
チート持ちの闇落ちとかそれもうラスボスだろ。
「この魔力値に差があると、攻撃とかは通用しないんでしょうか」
「武器にもよるが、通常の武器ではまず通用しない。試しに鉄の武器でやってみるか?ここらへんはレベル10以下のゴブリンしか出ないと思うから、色々試すにはちょうどいい」
「一度やってみたいです」
「わかった。使いやすい武器を選んでくれ」
俺はアイテムボックスから鉄の片手剣、鉄の両手剣、鉄の短剣、鉄の長槍、鉄の短槍、と色々な武器を取り出していく。
日野が選んだのは短槍。
2メートルないくらいの短めの槍だ。
「間合いが近いと怖いんで」
かっこいいからという理由だけで重い大剣を選ぶよりはいいだろう。
やはり日野はこの世界に来たばかりの頃の俺と違って戦闘というものがよくわかっている。
俺は気配察知スキルでゴブリンを探知する。
ここはアルヴヘイムから西に100キロほどの場所にある湖の畔、通称魔物園。
様々なレベル帯の魔物が縄張りごとに分布する魔物の聖地だ。
ゴブリンから亜竜まで様々な魔物を狩ることができるので冒険者のレベル上げにはちょうどいい。
間違えて高レベル帯の魔物の縄張りに入ると大変なことになるのでここでレベル上げをするのはベテランパーティが多く、有象無象の三下冒険者は少なくて静かでいい。
俺の知るアルヴヘイム近くの狩場の中でも穴場的な場所だ。
なぜか今日は全然冒険者を見かけないが。
ここよりも良い狩場でも発見されたのだろうか。
そんなことを考えながら周辺の気配を探っていると、100メートルほど前方にゴブリンらしき気配を捉えた。
数は5か。
4匹は俺が狩って、1匹だけ残そう。
「ゴブリンを発見した。ついてきてくれ」
「わかりました」
ゴブリンは獣型の魔物ほど嗅覚や聴覚が優れてはいないが、人間よりは鋭い嗅覚と聴覚をしている。
気取られないように風下から近づいていく。
ゴブリンを視認できる距離まで近づいて立ち止まる。
「あれがゴブリンだ。想像通りだと思うけどな」
「いえ、想像よりもちょっとグロテスクですね」
日野の知っているゴブリンは割とデフォルメされた姿をしていたのかもしれない。
俺の中のゴブリン像は地獄絵巻に出てくるような奴だから想像通りなんだけどな。
「まずは俺が4匹狩る。ゴブリンが1匹になったらその槍を使って一度戦ってみてくれ。危なくなったら助けてやるからなんの心配もせずに思いきりやれ」
「わかりました」
俺はアイテムボックスから弓を取り出し、素早く4本の矢を射た。
速射された4本の矢は、ほぼ同時に4匹のゴブリンの首に突き刺さる。
ゴブリンたちはうめき声も上げることなく即死した。
「よし、いけ」
「はい!おりゃぁぁぁっ」
仲間のゴブリンたちが一瞬で絶命するというわけのわからない状況に戸惑う1匹のゴブリン目掛けて、日野の全体重を乗せた突きが炸裂する。
しかし日野が使っているのは鉄の短槍。
その切っ先はゴブリンの喉元にめり込むも多少の傷を与えることしかできていない。
これがこの世界の絶対の法則、魔力値の差というものだ。
ゴブリンのレベルは9、魔力値は21。
ゴブリンにしてはかなり強い個体だ。
日野のレベル1魔力値8の攻撃では全力の攻撃ですら小さな傷を付けるのがやっとなようだ。
「くっ、全然効いてない。もう一度、とりゃぁぁぁっ」
日野は一度槍を引き、再度ゴブリンを攻撃しようとする。
しかし2度目の攻撃は失敗に終わる。
ゴブリンが日野の槍を掴んで止めたのだ。
先ほどの攻撃は仲間が死んで混乱しているところへの奇襲だったから当たったが、2度目はそうはいかない。
「は、離せ。このっ」
「グギャギャギャッ!」
「ひっ」
ゴブリンは紐で背中に括りつけていたこん棒を抜き、日野を攻撃しようとする。
ここまでだな。
俺はゴブリンに近づき、脇腹を蹴り飛ばす。
「ぶぺっ……」
バキバキと骨を蹴り砕いた感覚が足に伝わってくる。
ゴブリンは血を吐いて倒れ伏した。
「はぁ、助かりました。ありがとうございます」
「ああ。これが魔力値の差というやつだ。あのゴブリンの魔力値は21だった。数値にしてみれば13の差が日野とあのゴブリンにはあったわけだ」
「戦闘力だったら13の差って言われたら根性とか友情パワーとかでなんとかなりそうなんですけどね。あのままだったら全く勝てる気がしませんでしたよ」
「だから人間は知恵を使う。もっと細く鋭い武器で目玉や口の中を貫いたり、毒を使ったり。レベルが低いときはそうやって格上を狩るんだ」
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