美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました

市森 唯

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異世界転生したようです?②

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私が叫んでから3秒ほど後、異世界転生したことへの興奮が冷める間もなく部屋のドアがとんでもなく大きな音を立てて開けられる……というよりは蹴破られた。


「だっ…‥‥んな!……さまっ!どうっ……いたしま……したぁ?」


ゼェゼェと息を荒くしながらやってきたのは白衣を着たかなり若い青年だった。
多分、白衣を着ているから専属医のアベルさんだろう。服も髪も乱れた姿はかなり急いできた事をわかりやすく表している……なんか…凄く可愛そうなんだけど、異世界転生への興奮もちょっと冷めるくらいには。


「あぁ、アベル。ん~と58秒か。おめでとう!ギリギリセーフだよ」
「……ヤバイ凄く腹立つ」
「なんか言ったかい?」
「いいえ?何も?」


わぁ…‥‥、転生早々に見るのがこれって凄く幸先悪い気がするよ。うん。


「で、レティを見て欲しくて……」
「倒れた時に診ましたが体は特には問題ありませんでしたよ?」
「でも、もう一回頭を重点的に診てほしくて~」
「分かりました。じゃあ、お嬢様~ちょっと頭触りますよ~」


お嬢様って……転生先もしかして良いとこのお嬢様?部屋の雰囲気的にもかなり裕福そうだよね。
あとアベルさんが触れているところがなんかひんやりするんだけど、アベルさんの体温が低いのかな?いやでも体温とも違う感じ……


「はい、お嬢様お疲れ様でした~良い子に出来ましたね~」


良い子に出来ましたねって私何歳?!めちゃくちゃ子供扱いされてるけど、今は中身高校生だから!うら若き乙女だから!めちゃくちゃ恥ずかしい、顔真っ赤になりそう……


「アベル、レティの結果は?」
「どこも異常ありませんよ、至って健康でした。」
「じゃあなんで自分の名前が分からなそうだったり、私に敬語を使ったりするのさ!」
「多分、記憶喪失とかそんなんでは?」


記憶喪失ってそんなんって言っていいものなの?!よくないよね?!


「レティ、記憶がないのかい?」
「あっ、はい!」
「はぁ、何でレティが記憶を失わなければならないんだ!安心して、私が一生守るからね!」


ちょ、痛い痛い痛い!抱き締める力強すぎ!にしてもこの人誰なんだろ。見たところめちゃくちゃ若そうだし……


「あの~、ところで貴方は誰ですか?」
「私はセシル・ルイス。君の''お兄様''だよ」
「セシル…兄様……」
「ああ!もう可愛い!私の天使~!」


この人かなり顔はいいのに、さっきからずっと発言が残念すぎる。
何より兄妹だとしても距離感おかしいでしょ?!本当に死ぬ!死んだ(仮)ばっかりなのにまた死ぬ!!


「旦那様、俺はもう戻っても?」
「あ、そういえばアベル呼んでたっけ、うん戻っていいよ~」
「……いつか食事に毒仕込んでやろうか」


去り際に呟く言葉怖っ!確かに兄様割と酷い事してるから腹が立つのも分かるけど物騒過ぎない?!


「死んだとしても絶対レティが不自由しないようにしっかり用意してるから安心してね」
「いや、そういう問題じゃないでしょ?!」


つい心の声が……転生して早々に兄様が少し、いやかなりとんでもない人だという事がわかってしまった。
そしてしっかり兄様の発言にツッコミしてしまった……兄様の反応は……めっちゃ呆けた顔してる、そりゃあ記憶喪失になったばかりの妹からツッコミ入れられたら驚くよね!


「う~ん……ごめんね、どういう事?」
「いや……あのっ」


まさかのツッコミに質問される!!察してよ兄様!……いや本当に分かってなさそうだな、


「そ、そもそもセシル兄様に死んで欲しくないです!」
「は………?」


えっ、何故にそんなに驚いた顔する?!そんな変なこと言ったかな?


「……ふふっ、そっか死んで欲しくないかぁ~!分かった、絶対死なないよ。にしても言う事まで天使だ!全く、あんな害獣達には見合わない……」


うわ、めっちゃ笑顔……何故か光が見えるよ。でもなんか最後だけトーン落ち過ぎじゃない?
そして害獣とは?明らかに普通の意味じゃないよね?


「はー……嫌なもの思い出した。ミラ、あいつらへの手紙宜しく」
「お嬢様の記憶喪失に関してはお伝えしても?」
「一応レティの婚約者だしね、信じたくないけど」


はて婚約者とな?婚約者って結婚を約束した人のことだよね?今の私はレティで……レティの婚約者………?


「は?!兄様!私って婚約者居るんですか?!」
「うん、居るよ」


初恋もまだなのに婚約者?!しかも何故か兄様めちゃくちゃ嫌ってるみたいだし……私、この世界でやっていけるのだろうか、
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