女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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ガチャガチャ

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 セックスを楽しんだ後は、一階の酒場で飯を食う。ガサツで親切で欲しがりで酒を奢れと言って来た女冒険者だが、遠慮してかまだ一杯目をちびりちびりとやっている。俺もそんなに飲まないから一杯目。

「本当に一杯で良かったみたいだな」

「本当はもっとやっちまいたいが、酔い潰れて夢だった、なんて嫌だからね」

「泊まって行けば夢じゃなくなるぞ?」

「本気になっちまうから、ダメさ。それに、まだこの街には居るんだろ?飽きてなきゃまた今度流し込んでおくれ」

「そうだな。まだおっぱいを吸い尽くして無いからな」

「甘えん坊だね」

「男は皆そんなもんだろ」

行き摺りのセックスも良い物だな。女冒険者は残りの酒を煽り切ると、またなと言い残し宿を後にした。今夜は独り寝か。明日からはダンジョンについて調べたいし、酒も飲んじゃったから早寝しよう。


 朝のガチャガチャはこの国のでも同様で、まだ暗いと言うのに起こされて不快である。壁が厚いので煩くは無いが、気になってしょうが無いのだ。
今日は調べ物だけだが寝られないので酒場に降りる。朝飯を食う者がちらほらしてるので、俺も混ぜてもらい飯にした。

ギルドに着き、ドアの前にあるパネルにギルド証を翳すとドアの鍵が開く…と言うのを今知った。ゆっくり目に来たのに結構混んでるのは何でだろ?受付嬢の前には厚着した冒険者達が列を成してガヤガヤ煩い。質問の為だけに並ぶのは時間の無駄なので、ここは裏技を使おう。

「おはようございます。見ない顔ですが鑑定の依頼ですか?」

朝方特に暇を持て余しているのは鑑定師だ。持ち込みカウンターに居る美人では無く、鑑定師の男に行くのは訳がある。

「黙ってこれを鑑て、質問に答えて欲しい」

五百ヤンをテーブルに置いて、紋章コインを見せ付けた。

「……鑑なくとも分かりますのでお代は頂きませんよ。機密事項で無ければお答えします」

「悪いね、受付が混んでて質問の為だけに並ぶと絡まれそうだったから」

「気持ちは分かりますが次からは受付でお願いしますね。で、質問とは何でしょう?」

「幾つかあるんだが…、何であんなに混んでるの?結構間を開けて来たつもりだったのだが」

「あれは、ダンジョンの入場の抽選に漏れた人達です」

「ダンジョン入るのに抽選とかあるのかー」

「定員があるんですよ。なので一人で抽選を受けて、入場権を得た者同士で、その場でパーティを組む…なんて事もあります」

ダンジョンに入るには、Cランク以上の冒険者か、Cランクパーティに所属してるDランク冒険者である事。入場料は一人五万ヤンで入場する時に支払う。抽選は一人一回、若しくは一パーティ一回。

「結構厳しいな。俺はまだ入れないや」

「それだけ中のモンスターは強いですし、旨味もあるんです。おかげで夕方の此処は激混みですよ。ランクは頑張って依頼をこなすしか無いですね」

「持ち込みばっかりやってて依頼やってなかったのが悔やまれるな」

「討伐履歴を見ても?」

「口に力を込めてから見なよ?びっくりするから」

「Dラン以下でそうそう驚く…事っ!?ゴルドフィアの白金…、レッサーの単騎討伐に海竜?海竜って何ですか?」

「この鎧の素材だよ」

「お代要らないので鑑定させて下さい!」

ハッスルすると見られちゃうから静かにね。ペニスケは外せないので小手を外して鑑せてやる。水晶玉に出て来た文字を書き写しながら唸ってる。

「凄いですね…。実力だけならAランクを超えてますよ」

「秘密にしといてね。絡まれたくないから」

その後、雑談しながら買い取り用の討伐依頼を勧められたので、採集物の事も含めて図書室で調べ物する事にした。
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