女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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焼かぬなら

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「脂を溶かしたそれは何に使うのかしら?」

「それはこっちだ」

 薄焼肉用の肉は予め切ってあるのだ。コレはトカゲの腹の方で、言うなればバラ肉だな。

「焼かぬの?」

「まだだねえ。竈の中のと、鍋に入れたのが出来上がる頃に焼くよ」

「ああ、口惜しい…」「お腹空いた」「オレも…」

脂の匂いでダメになりつつある肉食が居る。

「肉なぞ久しぶりなのだぞ?」

食事自体久しぶりでしょうに。

「お前さぁん」「旦那ァ~」

此奴等は朝食ったよな?確かにそろそろ腹が減る時間だが。

「…焼かぬなら、食ろうてしまえ、人の子を」

「焼かんなら、ハムハムするぞ、おちんぽを」

「焼いてくれなきゃ泣いちゃうからね?お前さぁん」

どれも季語が無い。川柳か。一人は天下を統一しそうだし、一人は歯型が付きそうだ。そして泣かれると俺が弱る。

「分かった分かった。少しだけだからな」

「ぃよしっ」「ふわぁ~」「そうでなくては」

肉食三人、並んで待つのが可愛らしい。涎垂れてニコニコして居られる。薄切り肉を焼き鍋に入れて焼き混ぜる。そこにスパイスと塩をパラパラ散らし、一混ぜして薄焼肉の完成。皿に盛って、フォークを添えてテーブルへ…。作り忘れた。肉食の目が本気になる前にササッと作り、皿を並べた。

「お代わりは他の料理が出来てからですよ?」

「「は~~~い!」」「待ち切れないのよ?」

合図を出すと、頭を突っ込み食らい付くキキラ。すーーーっと匂いを胸に溜めて食べ出すワーリン。手掴みで食べるプリキオーネ。誰もフォークを使わない。

「はぐっ、んまっんまっ、んぐっ」

「はむ、はむ、はむっんっんっんっ」

「んむ。あむ…んむ。あーんむ…」

無言で食って、皿を舐める熊と犬。それを見て真似る龍。名残惜しく皿を見詰める三人の口元は油でテラテラ輝いていた。

「くう…」「ふぁ~」

「寝るなら中で寝なさい!」

三人並んで家に向かって行った。仲良しかよ。

 俺も寝たいが肉の世話があるので移動出来ん。宙に浮いて体を休め、三十リット程経っただろうか。竈から塩釜を取り出して…《結界》張ろう。カチカチになった塩を《収納》し、雑木紙を捲ると火の入った色の肉が見えた。紙を元の姿に戻して竈に安置する。
茹で肉の方は、引き上げるとコーティングされたマタル粉でプルプルだ。竈の火を完全に落として、これはこのまま漬けて置こう。


 家に入ると、野生を捨てた三匹が腹を出して寝てる。シトンとアズは端の方で小さくなって寝てるようだ。端の方に合流し、アズの横に寝そべっておっぱい揉む。

「ん…。良いの?」

「何が?」

「私で…」

「お前が良い」

「ん…。脱がせて…」

此方を向いて、俺の頭をおっぱいに寄せようとするアズの思うようにしてやると、先っちょに吸い付いた。出ないけど美味い。アズの味がする。

「味でもするのかしら?」

「んぶ…。心を許した人の子の雄と雌はな、こうして心を繋ぎ合うんだ」

「味は…、しないと思います」

「人の子は、そんな所を舐められて嬉しいのかしら?」

「え、はい。例外はありますが、カケルさんで無ければ絶対に許さない行為です」

「ふぅん、カケル様」

「ダメだぞ?リュネが転移して来る」

「リュネ様が来る迄に、何人生き延びている事やら…」

「……」

「私、気長な方では無いの」

「知らんからな?」

「早くなさいな」

四人を守って耐えるのは、俺には無理だ。勿論逃げるのもな。正座は嫌だが女が殺られるのはもっと嫌だ。仕方無く、アズから離れた。

「横に寝て、あんな感じに服を脱いでくれ」

「解れば良いのよ」

上半身を肌けさせて、プリキオーネが横になる。手頃なサイズで美味そうではある…。

「吸うぞ?」

「お手並み拝見ね」

顔を寄せ、手頃サイズの先っちょに唇を当てる。

「ん…。こそばゆいかしら」

「最初は優しくするからね。はむ…」

唇で先っちょを挟むように咥え小刻みに咥え直す。舌先は先っちょの先端を左右に揺らし、先っちょの感度を高めて行く。




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