34 / 105
走馬灯
3. 世捨て人
しおりを挟むー … in the case of 紫空 … ー
ー … 4年前 。…
すごい、どしゃ降りの夜だった。
ネオン街の灯りが、
びしょ濡れなアスファルトを照らし、
雨粒が跳ね返るのが、
はっきりと 分かるくらいの。
こんな どしゃ降りな雨の夜道、
外に出て 歩いている人なんて、
誰一人 いなかったのに。
急に、彼は 現れた。私の目の前に。
まるで、
私を守る使命でも背負って、
生きてきたみたいな そんな面持ちで。
その時に、私は 勝手に感じたんだ。
ううん、それ以上に。
勝手に、信じた。
彼は きっと、
私を守る為 とかじゃなくて、
私を見つける為に 生きてきたんだ、と。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる