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第10話八年前~ブリリアントside~
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その後、直ぐに私とユリウス王子は正式に婚約をいたしました。
盛大な婚約発表と共に王子の『立太子』が決まった瞬間でもあります。
国王陛下の顔色が少し青ざめていましたので、恐らく婚約締結に伴って両親から色々言われたのでしょう。お母様が「婚約条件をかなり盛り込んでやったわ」と高らかに宣言なさっていましたから、そのせいかもしれませんね。どんな条件かは知りませんが、王家側に不利な条件である事は確かでしょう。まぁ、不利と言っても私との婚約で相当なメリットを手にするのですから文句も言えなかったと思います。
それから二週間後――
「……これはまた……凄いですわね」
婚約者同士の親交を深めるために音楽会を催したのですが、会場となるホールに集まった貴族たちを見て思わず声が漏れてしまいました。何しろ見渡す限り人だらけ。かなりの人数が集まっています。
社交の場の一つとして屋敷内にある小ホール。完全にお母様の趣味のホールなので帝国式で出来ています。シンプルな王国の音楽ホールとは違って至るところに華美な装飾が施されており、貴族趣味丸出しの建物。荘厳な様式が国の違いを表しているとも言えるでしょう。
そんな会場ですが、今日は普段とは違った様相を見せていました。
まず目に付くのが壁際に並ぶ楽団の方たちです。
普段はお母様が主体となって演奏していますが、今日ばかりは趣を変えています。それというのも、楽団は私と同じくらいの年齢の少年たち。つまり「少年合唱団」という事にです。帝国では珍しくない楽団なのですが、王国では珍しく、集まった皆さま方が物珍しそうに見つめています。
この少年たちは公爵領の孤児院の少年たち。シャイン公爵家の事業の一環と共に子供達の未来を幅広くすることが目的で始まったもの。まだまだ改善しなければならない点は多いですが、それでも成果が出始めています。将来有望な人材を育てるための一環です。
そして、更に珍しいのが中央にいる子供たち。
こちらは貴族の子女達です。
本日は私が主催するお茶会も兼ねているのです。
一応名目としては、私の婚約者であるユリウス王子の友人作りというものですが、実際には私が開く初めてのお茶会でしたので多くの方々が集まる事になりました。
「ふぅ……」
小さく息を吐いて心を落ち着けます。
今回の催しの目的は第一に「楽しむこと」。第二に他の貴族子女たちと交友を深めることです。私自身も初めての試みですから不安はありましたが、始まってみればとても楽しい時間を過ごすことが出来ています。それに何より皆さん楽しんでくれているようで安心致しました。チラリと王子の席を見ると、ユリウス王子はご生母であるシュゼット側妃の護衛騎士を伴って参加されていました。王子の隣の見事な赤毛。若く見栄えのいい青年と白皙の美少年の取り合わせは令嬢や夫人方の注目の的になっていました。流石に、王子に直接声を掛ける者はいませんが、ちらちらと窺うように見られています。王子は機嫌が悪いのか眉間にシワを寄せながら何か考え事をしていらっしゃいました。
…………大丈夫でしょうか?
盛大な婚約発表と共に王子の『立太子』が決まった瞬間でもあります。
国王陛下の顔色が少し青ざめていましたので、恐らく婚約締結に伴って両親から色々言われたのでしょう。お母様が「婚約条件をかなり盛り込んでやったわ」と高らかに宣言なさっていましたから、そのせいかもしれませんね。どんな条件かは知りませんが、王家側に不利な条件である事は確かでしょう。まぁ、不利と言っても私との婚約で相当なメリットを手にするのですから文句も言えなかったと思います。
それから二週間後――
「……これはまた……凄いですわね」
婚約者同士の親交を深めるために音楽会を催したのですが、会場となるホールに集まった貴族たちを見て思わず声が漏れてしまいました。何しろ見渡す限り人だらけ。かなりの人数が集まっています。
社交の場の一つとして屋敷内にある小ホール。完全にお母様の趣味のホールなので帝国式で出来ています。シンプルな王国の音楽ホールとは違って至るところに華美な装飾が施されており、貴族趣味丸出しの建物。荘厳な様式が国の違いを表しているとも言えるでしょう。
そんな会場ですが、今日は普段とは違った様相を見せていました。
まず目に付くのが壁際に並ぶ楽団の方たちです。
普段はお母様が主体となって演奏していますが、今日ばかりは趣を変えています。それというのも、楽団は私と同じくらいの年齢の少年たち。つまり「少年合唱団」という事にです。帝国では珍しくない楽団なのですが、王国では珍しく、集まった皆さま方が物珍しそうに見つめています。
この少年たちは公爵領の孤児院の少年たち。シャイン公爵家の事業の一環と共に子供達の未来を幅広くすることが目的で始まったもの。まだまだ改善しなければならない点は多いですが、それでも成果が出始めています。将来有望な人材を育てるための一環です。
そして、更に珍しいのが中央にいる子供たち。
こちらは貴族の子女達です。
本日は私が主催するお茶会も兼ねているのです。
一応名目としては、私の婚約者であるユリウス王子の友人作りというものですが、実際には私が開く初めてのお茶会でしたので多くの方々が集まる事になりました。
「ふぅ……」
小さく息を吐いて心を落ち着けます。
今回の催しの目的は第一に「楽しむこと」。第二に他の貴族子女たちと交友を深めることです。私自身も初めての試みですから不安はありましたが、始まってみればとても楽しい時間を過ごすことが出来ています。それに何より皆さん楽しんでくれているようで安心致しました。チラリと王子の席を見ると、ユリウス王子はご生母であるシュゼット側妃の護衛騎士を伴って参加されていました。王子の隣の見事な赤毛。若く見栄えのいい青年と白皙の美少年の取り合わせは令嬢や夫人方の注目の的になっていました。流石に、王子に直接声を掛ける者はいませんが、ちらちらと窺うように見られています。王子は機嫌が悪いのか眉間にシワを寄せながら何か考え事をしていらっしゃいました。
…………大丈夫でしょうか?
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