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94.初勝利
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早朝、吉報が入った。
なんでも、昨夜の遅くに正規軍の別動隊と鉢合わせした連合軍は戦闘を開始して勝った。どうやって勝ったのかは不明だけれど、敵側の総大将の首を落とした事は確かだった。総大将が戦死した事を皮切りに軍の指揮系統は崩壊した結果、勝利を納めたらしい。
向こうが多大な被害を被った事は分かる。けど、連合軍に殆ど被害がないって話も聞いている。一体どうやったらそこまでの被害を与えられんだろう?謎だ。
この勝利で、連合軍は沸きに沸いた。
お陰で僕は宣言をしなくてはならなくなった。
つまり、「我々は国王たちには屈しない。ここで正当な王家が我らぺーゼロット公爵家である事をここに宣言し、偽王を打つことを誓う」と宣言したのだ。
勿論、演説中に国王たちへの不平不満を存分に吐き出したさ!それくらい言わないとやってられない。ついでに未だに旗色を鮮明にしていない貴族達には中立の立場を維持するのなら見逃す的な事も言っておいた。中途半端に参加しても邪魔以外の何物でもないし、逆に足を引っ張るだけの存在は要らない事も誰が聞いても分かる位に噛み砕いて言っておいたから大丈夫だろう。ああいう輩は勝者の方に後から擦り寄って来るから放っておくのが一番。ただし、後から来ても取り分はないし、そう言う連中だと分かってて迎え入れるつもりはないからな!って遠回しに演説しておいた。貴族ならではの言い回しだったから理解してくれてると思いたいね!
まあ、後から「取り分ちょうだい」とか言われても無視するけど。あんまり煩いとプチッと潰してしまえば口煩い口は嫌でも閉じるだろう。
あぁぁぁぁぁぁ!!!
戦いが始まってから僕の思考がおかしくなっている気がする!!!
あれだな。
戦争中は人の心を殺伐とさせるという事だろう。本にも書いてあった。平和の時代になれば本来の僕に戻るはずだ。
初戦闘は勝利に終わった。
これ以後も連合軍の快進撃が続いていると言う情報が入って来る。
ただ気になる事がある。
それは国王になったエンリケと宰相が手を組んでいる事だ。
亡き国王を裏切ったも同然の宰相を何故エンリケは引き入れたのかが不思議でしょうがなかった。てっきり反目し合っているものと思っていたからだ。それがどうして手を組めたのか。その経緯は不明だし分からない事ばかりだ。単純に味方が少ないからというのもあるのかもしれない。それでもよくもま、あの宰相が前国王より遥かに格下のエンリケに従う気になったものだ。
なんでも、昨夜の遅くに正規軍の別動隊と鉢合わせした連合軍は戦闘を開始して勝った。どうやって勝ったのかは不明だけれど、敵側の総大将の首を落とした事は確かだった。総大将が戦死した事を皮切りに軍の指揮系統は崩壊した結果、勝利を納めたらしい。
向こうが多大な被害を被った事は分かる。けど、連合軍に殆ど被害がないって話も聞いている。一体どうやったらそこまでの被害を与えられんだろう?謎だ。
この勝利で、連合軍は沸きに沸いた。
お陰で僕は宣言をしなくてはならなくなった。
つまり、「我々は国王たちには屈しない。ここで正当な王家が我らぺーゼロット公爵家である事をここに宣言し、偽王を打つことを誓う」と宣言したのだ。
勿論、演説中に国王たちへの不平不満を存分に吐き出したさ!それくらい言わないとやってられない。ついでに未だに旗色を鮮明にしていない貴族達には中立の立場を維持するのなら見逃す的な事も言っておいた。中途半端に参加しても邪魔以外の何物でもないし、逆に足を引っ張るだけの存在は要らない事も誰が聞いても分かる位に噛み砕いて言っておいたから大丈夫だろう。ああいう輩は勝者の方に後から擦り寄って来るから放っておくのが一番。ただし、後から来ても取り分はないし、そう言う連中だと分かってて迎え入れるつもりはないからな!って遠回しに演説しておいた。貴族ならではの言い回しだったから理解してくれてると思いたいね!
まあ、後から「取り分ちょうだい」とか言われても無視するけど。あんまり煩いとプチッと潰してしまえば口煩い口は嫌でも閉じるだろう。
あぁぁぁぁぁぁ!!!
戦いが始まってから僕の思考がおかしくなっている気がする!!!
あれだな。
戦争中は人の心を殺伐とさせるという事だろう。本にも書いてあった。平和の時代になれば本来の僕に戻るはずだ。
初戦闘は勝利に終わった。
これ以後も連合軍の快進撃が続いていると言う情報が入って来る。
ただ気になる事がある。
それは国王になったエンリケと宰相が手を組んでいる事だ。
亡き国王を裏切ったも同然の宰相を何故エンリケは引き入れたのかが不思議でしょうがなかった。てっきり反目し合っているものと思っていたからだ。それがどうして手を組めたのか。その経緯は不明だし分からない事ばかりだ。単純に味方が少ないからというのもあるのかもしれない。それでもよくもま、あの宰相が前国王より遥かに格下のエンリケに従う気になったものだ。
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