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24.エピローグ
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元上級妃シャーロットは、王家を相手取って完全勝利を果たした。
彼女の名誉は回復し、王家及び各家から多額の賠償金をもらった。
貴族の中には賠償金を払いきれず、爵位を差し出す者もいた。侯爵令嬢にして上級妃に喧嘩を売ったのだ。当然だろう。
醜聞を広げた貴族子弟。
特に下位貴族は悲惨の一言に尽きた。
身分社会なのだ。それを理解していない方が悪い。彼らに同情する者はいなかった。
シャーロットは一生遊んで暮らしても使いきれない賠償金を手に入れた。
それを聞きつけた貴族から、次々と縁談の申し込みが舞い込むことになる。要は金目当てだ。中には、元上級妃の夫にありつきたいと考える、下心見え見えの貴族もいた。
当然、シャーロットは縁談を全部断った。
「もう結婚はこりごりよ。自分の男運のなさが嫌になるわ」
口癖のように言う彼女に、男の影は見えない。
侍女のリコリスを連れて世界一周の旅に出かけた。
カジノで大儲けし、そのお金で船を買う。
何故か船の操縦ができたリコリス。彼女に船の操縦を任せ、シャーロットは行く先々の国でカジノに興じ、大金を稼いだ。
「ギャンブルで負ける気がしないわ」
シャーロットは自信満々に言った。
「勝負は時の運と言うけれど。もしかして、こっちに全ての運を持ってきてしまったのかも」
カジノで荒稼ぎし、巨万の富を得たシャーロット。
数年後、祖国に帰った彼女は、その富で国を豊かに発展させた。
その影で少なからずの貴族が没落した。しかし、それはシャーロットのあずかり知らぬところであった。
「やっぱり、身の丈に合った生活が一番だわ。多くを望んだところで不幸になるだけだもの」
常々、シャーロットが言っている台詞であった。
彼女の名誉は回復し、王家及び各家から多額の賠償金をもらった。
貴族の中には賠償金を払いきれず、爵位を差し出す者もいた。侯爵令嬢にして上級妃に喧嘩を売ったのだ。当然だろう。
醜聞を広げた貴族子弟。
特に下位貴族は悲惨の一言に尽きた。
身分社会なのだ。それを理解していない方が悪い。彼らに同情する者はいなかった。
シャーロットは一生遊んで暮らしても使いきれない賠償金を手に入れた。
それを聞きつけた貴族から、次々と縁談の申し込みが舞い込むことになる。要は金目当てだ。中には、元上級妃の夫にありつきたいと考える、下心見え見えの貴族もいた。
当然、シャーロットは縁談を全部断った。
「もう結婚はこりごりよ。自分の男運のなさが嫌になるわ」
口癖のように言う彼女に、男の影は見えない。
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その影で少なからずの貴族が没落した。しかし、それはシャーロットのあずかり知らぬところであった。
「やっぱり、身の丈に合った生活が一番だわ。多くを望んだところで不幸になるだけだもの」
常々、シャーロットが言っている台詞であった。
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