16 / 119
~北山の章~
第16話桐壺帝、北山に籠る
しおりを挟む
「やまごもりぃ?(訳:山籠もり?)」
暫く見ないと思ったら、父帝はお山に籠っていた。
いいのか?帝が御所から離れて。
その前に籠ってどうすんの?出家するの?いや、それは無いか。その前に譲位しないといけない。
あの自分本位な父帝なら、ある日突然「帝、やーめた!」とか言ってもおかしくないけどね。
「主上なら、山で祈祷されております」
乳母が教えてくれた。
大弐の乳母は情報通だ。
山に籠って祈祷するぐらいなら仕事しろ!
今更なにを悔い改めるというんだ?あのオヤジは!
「主上は瘧を病んでしまわれているのです」
瘧ってなんだろ?と思って聞いたらマラリアのことみたいだった(症状がそれっぽい)。
あれ?
病気?
なら医師に診てもらえ!
「そのため病回復で有名な北山を訪れていらっしゃいます。名高い僧都が直々に加持祈祷をしてくださり、健康を取り戻していらっしゃるご様子です。桐壺の更衣様も御一緒されているのも関係しているのやもしれませんね」
「そう……なんだ」
絶対、直す気ないだろ。
どう見ても愛妻を連れ立ってのバカンスだ。
本当に病気か?
なんだか怪しい事この上ない。
仮病の確立が高そうだ。
きっと『宮中じゃあ、桐壺の更衣とイチャつけないから、煩い連中がいない場所で存分にイチャつこう!桐壺の更衣の気分転換にもなるし丁度良くね?』とでも思って行動したに違いない!
宮中に出仕して真面目に仕事してる大勢の役人に謝れ!ド畜生!
僕が怒り狂うのには訳がある。
この時代は帝を中心に政治がまわっているらしく、帝でしか決済できないものもある。
帝がいないってだけで仕事が機能しなくなる部分が既に出始めちゃってるんだよ!
紙の束が山崩れ起こしてもおかしくない状況とでもいえばいいのかな?
何時帰ってくるのかも分かんないから、来年に繰り越しだと嘆いている公卿はけっこう多い。
宮仕えは厳しい。
休み返上じゃね?
時期が時期だし。
だって今、十二月。
一年で一番忙しい時期だ。
年末の忙しい時に何やってやがるクソオヤジ!
部下を困らせてんじゃねぇ!
このダメ上司が!!!
よし!
親孝行な僕が北山に両親を迎えに行こう!
◇◇◇◇◇
僧都:僧綱(そうごう)の一つで僧正の下にあって僧尼を統轄する。僧綱の二番目。
暫く見ないと思ったら、父帝はお山に籠っていた。
いいのか?帝が御所から離れて。
その前に籠ってどうすんの?出家するの?いや、それは無いか。その前に譲位しないといけない。
あの自分本位な父帝なら、ある日突然「帝、やーめた!」とか言ってもおかしくないけどね。
「主上なら、山で祈祷されております」
乳母が教えてくれた。
大弐の乳母は情報通だ。
山に籠って祈祷するぐらいなら仕事しろ!
今更なにを悔い改めるというんだ?あのオヤジは!
「主上は瘧を病んでしまわれているのです」
瘧ってなんだろ?と思って聞いたらマラリアのことみたいだった(症状がそれっぽい)。
あれ?
病気?
なら医師に診てもらえ!
「そのため病回復で有名な北山を訪れていらっしゃいます。名高い僧都が直々に加持祈祷をしてくださり、健康を取り戻していらっしゃるご様子です。桐壺の更衣様も御一緒されているのも関係しているのやもしれませんね」
「そう……なんだ」
絶対、直す気ないだろ。
どう見ても愛妻を連れ立ってのバカンスだ。
本当に病気か?
なんだか怪しい事この上ない。
仮病の確立が高そうだ。
きっと『宮中じゃあ、桐壺の更衣とイチャつけないから、煩い連中がいない場所で存分にイチャつこう!桐壺の更衣の気分転換にもなるし丁度良くね?』とでも思って行動したに違いない!
宮中に出仕して真面目に仕事してる大勢の役人に謝れ!ド畜生!
僕が怒り狂うのには訳がある。
この時代は帝を中心に政治がまわっているらしく、帝でしか決済できないものもある。
帝がいないってだけで仕事が機能しなくなる部分が既に出始めちゃってるんだよ!
紙の束が山崩れ起こしてもおかしくない状況とでもいえばいいのかな?
何時帰ってくるのかも分かんないから、来年に繰り越しだと嘆いている公卿はけっこう多い。
宮仕えは厳しい。
休み返上じゃね?
時期が時期だし。
だって今、十二月。
一年で一番忙しい時期だ。
年末の忙しい時に何やってやがるクソオヤジ!
部下を困らせてんじゃねぇ!
このダメ上司が!!!
よし!
親孝行な僕が北山に両親を迎えに行こう!
◇◇◇◇◇
僧都:僧綱(そうごう)の一つで僧正の下にあって僧尼を統轄する。僧綱の二番目。
12
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい
あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。
誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。
それが私の最後の記憶。
※わかっている、これはご都合主義!
※設定はゆるんゆるん
※実在しない
※全五話
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる