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裏切り
「わざわざ個人的に話がしたいとは一体何の風の吹き回しですか」
レイジは目の前で微笑む女に冷淡な目を向けた。
「まさか、俺に頼みごとがしたいなどというわけでもないと思いますが。――何をお考えなのかお聞かせ願えますか、義母上」
レイジを王城に呼ぶのはいつも国王で、王妃はその場の席に着くことすらほとんどない。
それが今日は王妃が"個人的な話をしたい"との呼び出しだった。まともに顔を合わせることすらないのにも拘わらず、だ。
「あなたとはオリヴィアの件もあるし、話をする機会がまるでなかったでしょう。でも、血の繋がりはなくても親子なのだもの。一度落ち着いて話をしたいと思っていたのよ」
話をしたい。そう口にする王妃の表情は穏やかではあるが、とてもレイジに友好的なものではない。
優雅な所作で紅茶を飲み、憂いに満ちた視線をテーブルに落とした。
レイジはもちろん紅茶には手をつけない。
危惧しているようなものなど何も入っていないと分かっていても、他人が提供した飲み物を口にする気にはなれなかった。王妃が用意したとなればなおさらだ。
「相変わらず、紅茶は苦手?」
「――ええ。せっかくお気遣いいただきましたが申し訳ありません」
「いいえ。あんなことがあったのだもの、無理もないわ。わたくしこそ気が回らなかったわね」
王妃は静かに息を吐いた。
彼女にとってレイジの母は泥棒猫に等しいだろう。自分の正妃の地位が揺るぎこそしなかったが、夫となる男が自分を差し置いて先に手をつけ、なおかつ孕ませた女だ。それが気まぐれな遊びであっても、高位貴族の令嬢としての矜持はひどく傷つけられたに違いない。
だが醜く取り乱すことなく冷静に毅然と振る舞う様は王妃に相応しいものだ。
「オリヴィアには、可哀想なことをしたわ。わたくしの侍女として働いて箔をつけて、良縁に恵まれて欲しかったのに……あんなことになってしまって」
その女は愛した男の面影を求めるあまり錯乱し、実の息子と男女の関係になった。
今となってはレイジだけが知る事実を知れば、王妃はどんな反応を見せるのだろうか。
どうせならレイジではなく、国王と似ているアレクを誘惑したら良かったものを。
レイジは初めて、何の感慨も抱いてはいなかった異母弟アレクに対し、憎悪と言うには小さな悪意を覚えた。
もっとも、王太子となる未来が定められているアレクに、母が接触できる隙などなかっただろう。
(ああ、そういうことか)
レイジは理解する。
あの頃の自分は母にとって、国王の身代わりであるアレクの、さらに身代わりだったのだ。
気がつきたくもなかった真実にふいに気がつき、笑いが込み上げそうになった。
いや、実際に顔は笑っているのかもしれない。王妃が怪訝そうな目を向けている。
レイジは一度目を閉じ、そして開けた。
「今日は母の思い出話をする為に?」
このままでは、冷静さを保てそうにない。
まだるっこしいだけでなく、余計なものを表に引きずり出されてしまう危険性を孕んだやりとりに飽きはじめてもいる。本題を促せば、王妃も義理の息子の弱みを探るよりも早く場を終わらせたいのか、先程より柔らかな笑みを見せた。
「あなたも成人を迎えたでしょう? だから王族として相応のお相手を作っても良い頃ではないかと思って」
「それをこのタイミングで、ですか」
「ええ。あなたの年を考えたら遅すぎるくらいだもの。だから思い立ったらすぐ行動に移した方が良いと思ったのだけど」
女遊びの激しさをいつまでも看過できないのもあるのだろう。レイジが一夜限りの女に渡す金は、弾丸以上の無駄金でしかない。
厄介ごとを全て押しつけ、それで命を落としたとしても何ら心の痛まない相手に慰謝料代わりに支払うとしても限度がある。
「すでに心に決めたご令嬢がいらっしゃるの?」
言われて脳裏をよぎったのはフィーナだった。
レイジが手元に置き、何度もその肢体を貪り続けている、唯一の女。
ただ、それだけだ。
いずれ娶って子供を産ませて――などと考えているわけではない。何より、レイジは高熱を出して寝込んだ十八歳のあの時に、生殖機能を失っている。
「――特には」
「そう。あなたの立場ではどうしても政略になってしまうけれど、前向きに考えておいてちょうだい」
「承知致しました」
だがフィーナを手放すことも、他の女を娶ることも、考えてはいなかった。
離宮に戻ったレイジはすぐさま異変に気がついた。
玄関の鍵が開いている。
開けられる人間はレイジ以外いないはずだ。
あるいはフィーナが内側から開けたのか。
いや、フィーナにだって開けられない。
――それに。
『でも逃げたって、私にはどこにも行き先がないから逃げないわ』
フィーナはそう言ったのだ。
あの天使の少女が嘘をつくとは思えなかった。そんな信頼を抱くくらいには、レイジは彼女を"特別"に思いはじめている。
未だ触手の粘液が浄化できずにいる自分の部屋を通り過ぎ、母の部屋のドアに手をかけようとして動きが止まった。
部屋のドアの鍵も開いている。魔力で無理やりこじ開けたような形跡があった。
それが意味していることは一つだ。レイジは舌打ちしてドアを開ける。
シーツに包まり、丸くなっているはずの小さな姿がベッドの上になかった。
逃げないと、言ったはずだ。
バスルームにもいない。
どこにも、いない。
(俺から逃げたのか?)
覚えのない感情がレイジの中を満たして行く。
怒りとも違う、もっと別なものだ。ひんやりとしたそれは痛みすら感じさせ、レイジの奥深い内側から苛んで来る。
いつもフィーナがいる辺りのベッドの上に、かすかに魔力が渦巻いていることに気がついた。フィーナの魔力じゃない。人間の――レイジのそれと近い、アレクの魔力だ。
いや、違う。
残っているのではない。わざと残したのだ。自分の仕業だとレイジに知らしめる為に。
(それで王妃が、あんな見え透いた時間稼ぎをしていたのか)
王妃から話がしたいなどと何か裏があると勘繰ってはいた。アレクに頼まれ、顔も見たくもないレイジの相手を引き受けたのだろう。
アレクは自分とは違い、絵に描いたような清廉潔白な王子だと思っていた。
だがやはりレイジに対しては思うことがあったらしい。それは無理もないことだ。おそらくはことあるごとに比較され、内心では煩わしい存在であったに違いない。
そしてレイジはアレクのことを見下し、侮っていたのだ。
まさか、フィーナを愛玩とする為に自室に連れ帰ったなどということはあるまい。
いや、それ以前に――。
(天使の女がここにいると、何故知っている?)
知っているのはレイジと、もう一人だけだ。
アレクが何らかの考えでレイジに会いに来たが留守にしており、フィーナの存在を知った。
フィーナがアレクと通じており、レイジのいない隙にアレクを招き入れて逃げた。
どちらも、こじ開けられた鍵を見た後では説得力がなかった。
「どこだ、リュシフェル」
喚んでも反応はない。
指輪の赤い石に異常は見られなかった。少なくとも、契約が無効になっているわけではないようだ。
そもそもリュシフェルが優位ではあるが、だからと言って一方的に破棄できるような契約を結んではいない。悪魔故に約束を違える可能性もあるが為の措置が、この指輪なのだ。
アレクに連れ去られたフィーナを探しに行くにも情報が少なすぎる。
だが、手がかりを探す為の情報すらない。こうしている間にもフィーナはどこかへ連れられ、レイジから離れて行っている。
フィーナのいない部屋にいたところで、彼女を見つけられるはずもない。
テーブルに置かれたままの二丁の拳銃を掴み、部屋を出る。
その時、王城から地響きに似た大きな音が聞こえ、レイジは音を頼りに走り出した。
レイジは目の前で微笑む女に冷淡な目を向けた。
「まさか、俺に頼みごとがしたいなどというわけでもないと思いますが。――何をお考えなのかお聞かせ願えますか、義母上」
レイジを王城に呼ぶのはいつも国王で、王妃はその場の席に着くことすらほとんどない。
それが今日は王妃が"個人的な話をしたい"との呼び出しだった。まともに顔を合わせることすらないのにも拘わらず、だ。
「あなたとはオリヴィアの件もあるし、話をする機会がまるでなかったでしょう。でも、血の繋がりはなくても親子なのだもの。一度落ち着いて話をしたいと思っていたのよ」
話をしたい。そう口にする王妃の表情は穏やかではあるが、とてもレイジに友好的なものではない。
優雅な所作で紅茶を飲み、憂いに満ちた視線をテーブルに落とした。
レイジはもちろん紅茶には手をつけない。
危惧しているようなものなど何も入っていないと分かっていても、他人が提供した飲み物を口にする気にはなれなかった。王妃が用意したとなればなおさらだ。
「相変わらず、紅茶は苦手?」
「――ええ。せっかくお気遣いいただきましたが申し訳ありません」
「いいえ。あんなことがあったのだもの、無理もないわ。わたくしこそ気が回らなかったわね」
王妃は静かに息を吐いた。
彼女にとってレイジの母は泥棒猫に等しいだろう。自分の正妃の地位が揺るぎこそしなかったが、夫となる男が自分を差し置いて先に手をつけ、なおかつ孕ませた女だ。それが気まぐれな遊びであっても、高位貴族の令嬢としての矜持はひどく傷つけられたに違いない。
だが醜く取り乱すことなく冷静に毅然と振る舞う様は王妃に相応しいものだ。
「オリヴィアには、可哀想なことをしたわ。わたくしの侍女として働いて箔をつけて、良縁に恵まれて欲しかったのに……あんなことになってしまって」
その女は愛した男の面影を求めるあまり錯乱し、実の息子と男女の関係になった。
今となってはレイジだけが知る事実を知れば、王妃はどんな反応を見せるのだろうか。
どうせならレイジではなく、国王と似ているアレクを誘惑したら良かったものを。
レイジは初めて、何の感慨も抱いてはいなかった異母弟アレクに対し、憎悪と言うには小さな悪意を覚えた。
もっとも、王太子となる未来が定められているアレクに、母が接触できる隙などなかっただろう。
(ああ、そういうことか)
レイジは理解する。
あの頃の自分は母にとって、国王の身代わりであるアレクの、さらに身代わりだったのだ。
気がつきたくもなかった真実にふいに気がつき、笑いが込み上げそうになった。
いや、実際に顔は笑っているのかもしれない。王妃が怪訝そうな目を向けている。
レイジは一度目を閉じ、そして開けた。
「今日は母の思い出話をする為に?」
このままでは、冷静さを保てそうにない。
まだるっこしいだけでなく、余計なものを表に引きずり出されてしまう危険性を孕んだやりとりに飽きはじめてもいる。本題を促せば、王妃も義理の息子の弱みを探るよりも早く場を終わらせたいのか、先程より柔らかな笑みを見せた。
「あなたも成人を迎えたでしょう? だから王族として相応のお相手を作っても良い頃ではないかと思って」
「それをこのタイミングで、ですか」
「ええ。あなたの年を考えたら遅すぎるくらいだもの。だから思い立ったらすぐ行動に移した方が良いと思ったのだけど」
女遊びの激しさをいつまでも看過できないのもあるのだろう。レイジが一夜限りの女に渡す金は、弾丸以上の無駄金でしかない。
厄介ごとを全て押しつけ、それで命を落としたとしても何ら心の痛まない相手に慰謝料代わりに支払うとしても限度がある。
「すでに心に決めたご令嬢がいらっしゃるの?」
言われて脳裏をよぎったのはフィーナだった。
レイジが手元に置き、何度もその肢体を貪り続けている、唯一の女。
ただ、それだけだ。
いずれ娶って子供を産ませて――などと考えているわけではない。何より、レイジは高熱を出して寝込んだ十八歳のあの時に、生殖機能を失っている。
「――特には」
「そう。あなたの立場ではどうしても政略になってしまうけれど、前向きに考えておいてちょうだい」
「承知致しました」
だがフィーナを手放すことも、他の女を娶ることも、考えてはいなかった。
離宮に戻ったレイジはすぐさま異変に気がついた。
玄関の鍵が開いている。
開けられる人間はレイジ以外いないはずだ。
あるいはフィーナが内側から開けたのか。
いや、フィーナにだって開けられない。
――それに。
『でも逃げたって、私にはどこにも行き先がないから逃げないわ』
フィーナはそう言ったのだ。
あの天使の少女が嘘をつくとは思えなかった。そんな信頼を抱くくらいには、レイジは彼女を"特別"に思いはじめている。
未だ触手の粘液が浄化できずにいる自分の部屋を通り過ぎ、母の部屋のドアに手をかけようとして動きが止まった。
部屋のドアの鍵も開いている。魔力で無理やりこじ開けたような形跡があった。
それが意味していることは一つだ。レイジは舌打ちしてドアを開ける。
シーツに包まり、丸くなっているはずの小さな姿がベッドの上になかった。
逃げないと、言ったはずだ。
バスルームにもいない。
どこにも、いない。
(俺から逃げたのか?)
覚えのない感情がレイジの中を満たして行く。
怒りとも違う、もっと別なものだ。ひんやりとしたそれは痛みすら感じさせ、レイジの奥深い内側から苛んで来る。
いつもフィーナがいる辺りのベッドの上に、かすかに魔力が渦巻いていることに気がついた。フィーナの魔力じゃない。人間の――レイジのそれと近い、アレクの魔力だ。
いや、違う。
残っているのではない。わざと残したのだ。自分の仕業だとレイジに知らしめる為に。
(それで王妃が、あんな見え透いた時間稼ぎをしていたのか)
王妃から話がしたいなどと何か裏があると勘繰ってはいた。アレクに頼まれ、顔も見たくもないレイジの相手を引き受けたのだろう。
アレクは自分とは違い、絵に描いたような清廉潔白な王子だと思っていた。
だがやはりレイジに対しては思うことがあったらしい。それは無理もないことだ。おそらくはことあるごとに比較され、内心では煩わしい存在であったに違いない。
そしてレイジはアレクのことを見下し、侮っていたのだ。
まさか、フィーナを愛玩とする為に自室に連れ帰ったなどということはあるまい。
いや、それ以前に――。
(天使の女がここにいると、何故知っている?)
知っているのはレイジと、もう一人だけだ。
アレクが何らかの考えでレイジに会いに来たが留守にしており、フィーナの存在を知った。
フィーナがアレクと通じており、レイジのいない隙にアレクを招き入れて逃げた。
どちらも、こじ開けられた鍵を見た後では説得力がなかった。
「どこだ、リュシフェル」
喚んでも反応はない。
指輪の赤い石に異常は見られなかった。少なくとも、契約が無効になっているわけではないようだ。
そもそもリュシフェルが優位ではあるが、だからと言って一方的に破棄できるような契約を結んではいない。悪魔故に約束を違える可能性もあるが為の措置が、この指輪なのだ。
アレクに連れ去られたフィーナを探しに行くにも情報が少なすぎる。
だが、手がかりを探す為の情報すらない。こうしている間にもフィーナはどこかへ連れられ、レイジから離れて行っている。
フィーナのいない部屋にいたところで、彼女を見つけられるはずもない。
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