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一周目
せめて小さな棘になりたい
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最初から分かっていた。
人形らしく笑みを浮かべることさえできないのなら、おとなしく全てを諦めて手放すしかないのだと。
だけどエリアーヌは、その事実から真っ先に目を背けた。
それほどまでにジェラルドからの愛が欲しかった。
だけど、自分のものではない愛は、ただ苦しい。
「夜会……ですか?」
「うん」
肌の重なりで灯った熱を冷ます為にジェラルドの腕の中で目を閉じていると、ジェラルドがそんな話を切り出した。
「今まで、君個人へと送られた招待状は僕の判断で止めていたんだけどね。来月の月はじめに開かれる、隣国の王太子殿下をはじめとする王侯貴族を招待する夜会で君を正式に王太子妃としてお披露目することになったんだ」
結婚して約三か月、一度も貴婦人たちのお茶会に招待されることがなかったのはそういう事情だったらしい。社交界から爪弾きにされていたわけではないことに安堵するも、ジェラルドが参列させなかった理由に様々な理由が含まれていることは察せられた。
エリアーヌ一人を社交場に出すには立ち振る舞いが不安なこと。
エリアーヌが王太子妃に相応しい令嬢なのか、見極めようとする悪意に晒されたりしないか心配なこと。
イザベルへの好意だけが存在するこの部屋にずっといると忘れてしまうけれど、外に出たら決して好意ばかりではないのだ。
(王太子妃としてお披露目をされたら離縁していただくことは難しくなってしまう)
けれど、外部の悪意よりも甘く苦い蜜を舐める日々がエリアーヌを疲弊させていた。
何よりジェラルドの為に、一日でも早く離縁してエリアーヌとの日々なんて忘れてもらった方がいい。
そう思うのに、臆病で貪欲なエリアーヌは蜜の入った瓶を手放せずにいる。
「心配しなくても、君に似合うドレスやアクセサリーも手配してあるし、夜会の間は僕がずっと傍にいるよ」
「はい」
優しく頭を撫でてくれるジェラルドに擦り寄り、目を閉じた。
たくさんの人の目をどれだけ誤魔化せるだろうか。
それは断罪の場でもあるようで、エリアーヌの胸をひどく騒がせた。
□■□
ジェラルドにエスコートされながら夜会の会場である大広間に足を踏み入れると、途端に大勢の視線が集まった。
視線の主たちは老若男女様々で、けれどあまり好意的な目ではないことは共通している。役割を果たせない王太子妃への評価など、そんなものだ。
正直な気持ち、エリアーヌは〝王太子妃イザベル〟の評価を高めるつもりはなかった。それはあくまでもエリアーヌ自身の評価でジェラルドは関係がないし、何よりも離縁を進める方向で心が決まっているからだ。
できれば国内外の王侯貴族たちと顔合わせする前に離縁したかったけれど、ジェラルドから与えられる偽りの愛に縋ってしまったのはエリアーヌだ。自分への評価などどうでも良くても、彼の評価は落としたくない。エリアーヌ一人が、オーベルハーク侯爵家が泥を被ればそれで良かった。
「緊張している?」
重ねた手を優しく握られ、エリアーヌは顔を上げる。
「はい。このような場は、初めてですから」
「良からぬ噂を囁き合う手合いはいなくならないだろうけれど、君が堂々としていたら何の問題はないよ」
ジェラルドの言葉は事実なのだろう。
遠巻きに視線を向ける人々は、エリアーヌが真っすぐに見つめ返して笑みを向けると気まずそうに顔を逸らす。ジェラルドが隣にいることも関係しているにしても、エリアーヌが思う以上に王太子妃という地位は絶対なのだ。
「まあ、珍しいお二人がお揃いですこと」
そんな中、一人の貴婦人が声をかけて来た。
年下であろうと王太子であるジェラルドに話しかけるのは礼儀に反する。直接会うのは初めてでも、エリアーヌはルチアから彼女の顔と名は教えられていた。
「お久し振りですね、ミロワール公爵夫人」
社交界の貴婦人たちの中心的存在であるミロワール公爵夫人だ。
エリアーヌの母より少し年齢が上だとも聞いている夫人はその立場故か未だ若々しく、絶大な影響力を誇ると聞く。
万が一にでも夫人の機嫌を損ねては大変なことになる、とも。
(もっとも……立場を考えると、最初から良い印象を持たれてはいないようだけれど)
「王太子殿下ご夫妻におかれましてはご機嫌はいかがかしら。いえ……そのようなことは愚問でしたわね。お噂は、わたくしもよく存じ上げております。お世継ぎのご誕生も楽しみですわ」
ほほ、と公爵夫人が優雅に笑う。
それは暗に、慰み者同然の働きをする以外の価値がないのだとエリアーヌを笑っているのだ。本当にエリアーヌが世継ぎを産めば良いと思っているわけではないのは、冷ややかな瞳が告げている。
ジェラルドを前にしても言わずにはいられないということは、よほど腹に据えかねているのだろう。もしかしたら、公爵家の令嬢も王太子妃候補に挙がっていたのかもしれない。
「夫人も待ち遠しく思われているなら光栄です」
ジェラルドが後ろからエリアーヌの腰を抱いて引き寄せる。
「おかげ様で、夫婦仲は至って円満です。そう遠くない未来には、夫人にも我々の子を紹介できる日が訪れるかと」
「そのようですね。では」
「相変わらず気が強いようで」
澄ました様子の夫人の背中が遠ざかると、背後から覚えのない声が聞こえた。
咄嗟に振り返ると、がっしりとした体格の野性的な青年が立っていた。賓客の一人、隣国の王太子ルーカスだ。
「手紙で連絡はもらっていたが、本当に結婚したんだな」
「初めまして。イ……」
「初めまして、だろうか」
エリアーヌの挨拶を遮り、ルーカスは首を傾げた。
「妃殿下とは過去にどこかでお会いしているような気がするが」
「え……?」
心臓を掴まれたようだった。
エリアーヌは彼と会ったことは一度もない。
でも今のエリアーヌはイザベルの姿だ。そうすると彼はイザベルとの面識があるということになる。
(いつ、どこで……?)
考えたところでエリアーヌに分かるはずもない。
「気のせいだろう」
珍しくジェラルドが声に苛立ちを潜ませて口を挟んだ。
「こんなに可憐な僕の妻と会っていたのなら、気がするなどといった曖昧なものではなく、確かな記憶として残っているはずだ」
「――そうだな」
「あまりにも可愛らしい私の妻を前にして、使い古された陳腐な口説き文句を伝えたつもりでもないだろう」
「さすがに俺でも新婚の友人から奪ったりはしないさ」
ルーカスと話すジェラルドを見つめていたエリアーヌは、視界の隅に鈍く煌めく小さな光を捉えた。
(今……何か、光が)
光の正体と目的とを察した瞬間、離縁するよりももっと最低な手段を思いついてしまう。
本当にジェラルドを狙っていたとして、彼には防護魔法がかかっているだろうし、エリアーヌが庇う必要はない。
それでもエリアーヌは咄嗟にジェラルドと、ナイフを構えて駆け寄って来る知らない青年の前に割り入った。
鋭く尖った冷たい刃が、心臓付近を深々と貫く。
熱い。刃先に毒物が塗られていたのか、息が詰まって手足が思うように動かせない。
咳き込めば大量の血が口から溢れた。
「君にはしっかりと防護魔法をかけたのに、どうして」
ジェラルドは呆然と目を見開いている。
守ろうとしてくれていたなんて知らなかった。
でも、大勢の人の前で変化魔法を維持する為の媒介になってしまったのか、あるいは――エリアーヌが強く死を望んでいたから、効果がなくなってしまったのだろう。
優しくしてくれていたのに、エリアーヌはいつだってそれは自分に向けられたものではないからと受け入れられなかった。なのに最後まで、上手く行かないものだ。
「ごめん、なさい……ジェラルド、様」
魔力がどんどん身体からこぼれ落ちて行くのを感じる。
もうすぐ変化魔法を維持できなくなってエリアーヌの姿に戻るはずだ。否、すでに魔法が解けはじめているのかもしれない。周囲のざわめきの中に訝しむ声が混じっているのが聞こえる。
エリアーヌは霞む目でジェラルドの姿を探した。
眩い金の光はすぐに見つかる。
けれど、彼がどんな表情をしているのかまでは見えなかった。もっとも、軽蔑した冷ややかな目を向けられているだろうから、見えなくて良かったのかもしれない。
「ジェラルド様」
本当は手を伸ばし、その頬に触れたかったけれど、最後に拒絶されることが怖くてできなかった。
代わりに精一杯の笑みを浮かべる。
「ずっと……ジェラルド様だけを、お慕いしております」
でも、好きになって、ごめんなさい。
そして――さようなら。
人形らしく笑みを浮かべることさえできないのなら、おとなしく全てを諦めて手放すしかないのだと。
だけどエリアーヌは、その事実から真っ先に目を背けた。
それほどまでにジェラルドからの愛が欲しかった。
だけど、自分のものではない愛は、ただ苦しい。
「夜会……ですか?」
「うん」
肌の重なりで灯った熱を冷ます為にジェラルドの腕の中で目を閉じていると、ジェラルドがそんな話を切り出した。
「今まで、君個人へと送られた招待状は僕の判断で止めていたんだけどね。来月の月はじめに開かれる、隣国の王太子殿下をはじめとする王侯貴族を招待する夜会で君を正式に王太子妃としてお披露目することになったんだ」
結婚して約三か月、一度も貴婦人たちのお茶会に招待されることがなかったのはそういう事情だったらしい。社交界から爪弾きにされていたわけではないことに安堵するも、ジェラルドが参列させなかった理由に様々な理由が含まれていることは察せられた。
エリアーヌ一人を社交場に出すには立ち振る舞いが不安なこと。
エリアーヌが王太子妃に相応しい令嬢なのか、見極めようとする悪意に晒されたりしないか心配なこと。
イザベルへの好意だけが存在するこの部屋にずっといると忘れてしまうけれど、外に出たら決して好意ばかりではないのだ。
(王太子妃としてお披露目をされたら離縁していただくことは難しくなってしまう)
けれど、外部の悪意よりも甘く苦い蜜を舐める日々がエリアーヌを疲弊させていた。
何よりジェラルドの為に、一日でも早く離縁してエリアーヌとの日々なんて忘れてもらった方がいい。
そう思うのに、臆病で貪欲なエリアーヌは蜜の入った瓶を手放せずにいる。
「心配しなくても、君に似合うドレスやアクセサリーも手配してあるし、夜会の間は僕がずっと傍にいるよ」
「はい」
優しく頭を撫でてくれるジェラルドに擦り寄り、目を閉じた。
たくさんの人の目をどれだけ誤魔化せるだろうか。
それは断罪の場でもあるようで、エリアーヌの胸をひどく騒がせた。
□■□
ジェラルドにエスコートされながら夜会の会場である大広間に足を踏み入れると、途端に大勢の視線が集まった。
視線の主たちは老若男女様々で、けれどあまり好意的な目ではないことは共通している。役割を果たせない王太子妃への評価など、そんなものだ。
正直な気持ち、エリアーヌは〝王太子妃イザベル〟の評価を高めるつもりはなかった。それはあくまでもエリアーヌ自身の評価でジェラルドは関係がないし、何よりも離縁を進める方向で心が決まっているからだ。
できれば国内外の王侯貴族たちと顔合わせする前に離縁したかったけれど、ジェラルドから与えられる偽りの愛に縋ってしまったのはエリアーヌだ。自分への評価などどうでも良くても、彼の評価は落としたくない。エリアーヌ一人が、オーベルハーク侯爵家が泥を被ればそれで良かった。
「緊張している?」
重ねた手を優しく握られ、エリアーヌは顔を上げる。
「はい。このような場は、初めてですから」
「良からぬ噂を囁き合う手合いはいなくならないだろうけれど、君が堂々としていたら何の問題はないよ」
ジェラルドの言葉は事実なのだろう。
遠巻きに視線を向ける人々は、エリアーヌが真っすぐに見つめ返して笑みを向けると気まずそうに顔を逸らす。ジェラルドが隣にいることも関係しているにしても、エリアーヌが思う以上に王太子妃という地位は絶対なのだ。
「まあ、珍しいお二人がお揃いですこと」
そんな中、一人の貴婦人が声をかけて来た。
年下であろうと王太子であるジェラルドに話しかけるのは礼儀に反する。直接会うのは初めてでも、エリアーヌはルチアから彼女の顔と名は教えられていた。
「お久し振りですね、ミロワール公爵夫人」
社交界の貴婦人たちの中心的存在であるミロワール公爵夫人だ。
エリアーヌの母より少し年齢が上だとも聞いている夫人はその立場故か未だ若々しく、絶大な影響力を誇ると聞く。
万が一にでも夫人の機嫌を損ねては大変なことになる、とも。
(もっとも……立場を考えると、最初から良い印象を持たれてはいないようだけれど)
「王太子殿下ご夫妻におかれましてはご機嫌はいかがかしら。いえ……そのようなことは愚問でしたわね。お噂は、わたくしもよく存じ上げております。お世継ぎのご誕生も楽しみですわ」
ほほ、と公爵夫人が優雅に笑う。
それは暗に、慰み者同然の働きをする以外の価値がないのだとエリアーヌを笑っているのだ。本当にエリアーヌが世継ぎを産めば良いと思っているわけではないのは、冷ややかな瞳が告げている。
ジェラルドを前にしても言わずにはいられないということは、よほど腹に据えかねているのだろう。もしかしたら、公爵家の令嬢も王太子妃候補に挙がっていたのかもしれない。
「夫人も待ち遠しく思われているなら光栄です」
ジェラルドが後ろからエリアーヌの腰を抱いて引き寄せる。
「おかげ様で、夫婦仲は至って円満です。そう遠くない未来には、夫人にも我々の子を紹介できる日が訪れるかと」
「そのようですね。では」
「相変わらず気が強いようで」
澄ました様子の夫人の背中が遠ざかると、背後から覚えのない声が聞こえた。
咄嗟に振り返ると、がっしりとした体格の野性的な青年が立っていた。賓客の一人、隣国の王太子ルーカスだ。
「手紙で連絡はもらっていたが、本当に結婚したんだな」
「初めまして。イ……」
「初めまして、だろうか」
エリアーヌの挨拶を遮り、ルーカスは首を傾げた。
「妃殿下とは過去にどこかでお会いしているような気がするが」
「え……?」
心臓を掴まれたようだった。
エリアーヌは彼と会ったことは一度もない。
でも今のエリアーヌはイザベルの姿だ。そうすると彼はイザベルとの面識があるということになる。
(いつ、どこで……?)
考えたところでエリアーヌに分かるはずもない。
「気のせいだろう」
珍しくジェラルドが声に苛立ちを潜ませて口を挟んだ。
「こんなに可憐な僕の妻と会っていたのなら、気がするなどといった曖昧なものではなく、確かな記憶として残っているはずだ」
「――そうだな」
「あまりにも可愛らしい私の妻を前にして、使い古された陳腐な口説き文句を伝えたつもりでもないだろう」
「さすがに俺でも新婚の友人から奪ったりはしないさ」
ルーカスと話すジェラルドを見つめていたエリアーヌは、視界の隅に鈍く煌めく小さな光を捉えた。
(今……何か、光が)
光の正体と目的とを察した瞬間、離縁するよりももっと最低な手段を思いついてしまう。
本当にジェラルドを狙っていたとして、彼には防護魔法がかかっているだろうし、エリアーヌが庇う必要はない。
それでもエリアーヌは咄嗟にジェラルドと、ナイフを構えて駆け寄って来る知らない青年の前に割り入った。
鋭く尖った冷たい刃が、心臓付近を深々と貫く。
熱い。刃先に毒物が塗られていたのか、息が詰まって手足が思うように動かせない。
咳き込めば大量の血が口から溢れた。
「君にはしっかりと防護魔法をかけたのに、どうして」
ジェラルドは呆然と目を見開いている。
守ろうとしてくれていたなんて知らなかった。
でも、大勢の人の前で変化魔法を維持する為の媒介になってしまったのか、あるいは――エリアーヌが強く死を望んでいたから、効果がなくなってしまったのだろう。
優しくしてくれていたのに、エリアーヌはいつだってそれは自分に向けられたものではないからと受け入れられなかった。なのに最後まで、上手く行かないものだ。
「ごめん、なさい……ジェラルド、様」
魔力がどんどん身体からこぼれ落ちて行くのを感じる。
もうすぐ変化魔法を維持できなくなってエリアーヌの姿に戻るはずだ。否、すでに魔法が解けはじめているのかもしれない。周囲のざわめきの中に訝しむ声が混じっているのが聞こえる。
エリアーヌは霞む目でジェラルドの姿を探した。
眩い金の光はすぐに見つかる。
けれど、彼がどんな表情をしているのかまでは見えなかった。もっとも、軽蔑した冷ややかな目を向けられているだろうから、見えなくて良かったのかもしれない。
「ジェラルド様」
本当は手を伸ばし、その頬に触れたかったけれど、最後に拒絶されることが怖くてできなかった。
代わりに精一杯の笑みを浮かべる。
「ずっと……ジェラルド様だけを、お慕いしております」
でも、好きになって、ごめんなさい。
そして――さようなら。
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