【R18】「真実の愛を引き裂く悪役令嬢」と呼ばれているのに、一途な王太子殿下から執着溺愛されています!?

瀬月 ゆな

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反撃

たった一人だけ  ☆

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「アレク様も……お願い……」

 手を懸命に伸ばしてアレクシスの頬に触れる。
 もっと肌を重ねたい。
 自分一人だけが肌を曝して触れられたって、全然足りなかった。だけど脱いで欲しいなんて直接的なことは言えなくて、遠回しなお願いになる。

「それなら」

 アレクシスはセレスティアナの手を取り、手のひらに自らの唇を押し当てた。
「ティアナが脱がせてくれる?」

 視線を合わせたまま唇を滑らせ、セレスティアナの親指と人差し指の間を食む。
 ふい打ちで舌先になぞられれば甘い痺れが走った。

「――はい」

 指の間からのぞく赤い舌先に魅入られたように小さく頷く。

「つけたことがないだろうから、ネクタイの外し方は分からないかな」
「申し訳ございません……分からないです」

 向き合うようにセレスティアナの身を起こし、アレクシスはサファイアのはめ込まれたネクタイピンを外すとシャツの胸ポケットにしまった。

「結び目を指で押さえていて」
「はい」

 脱がせるなんてはしたない行為に心臓が高鳴る。言われるまま指でそっと押さえると、アレクシスは結び目に通したネクタイを引き抜いて緩めた。上質な絹が擦れる小気味よい音を立てて外し、床に落とす。
 セレスティアナは深呼吸を繰り返した。なおも緊張に震える手を、アレクシスのシャツのいちばん上のボタンにかける。長い時間をかけてようやく一つ外すとアレクシスの手が待ち侘びていたかのように伸び、無防備なふくらみを揉んだ。

「きゃ……!」

 ふにふにと柔らかく揉み、乳首を転がす。

「アレク様……邪魔をしたら、だめです……」
「邪魔はしてないよ」
「も……。いじわる……」

 咎めたってアレクシスは愛撫をやめくれないだろうし、セレスティアナもやめて欲しくなかった。硬くしこった乳首を指で弄ばれ、切ない啼き声をあげながらも、さらに長い時間をかけてようやく全てのボタンを外した。

 はだけたシャツの合わせ目から、指を忍ばせてアレクシスの肌に触れる。
 情欲に塗れた吐息がこぼれた。
 足のつけ根が熱い。清廉潔白な王子様の衣を剥ぎ取る行為がもたらす背徳感はとめどなく蜜を滴らせ、内ももまでぐっしょりと濡らしている。

 セレスティアナを再びソファーに横たえると、乱雑にシャツを脱ぎ捨てたアレクシスはその白い足の間に顔を埋めた。

「あ、ぁ……!」

 秘裂を舐り、蜜を啜る性急な愛撫にセレスティアナは背中をのけぞらせる。
 セレスティアナの蜜とアレクシスの唾液とで濡れた舌先で蕾を舐め転がされては吸われ、強い刺激に快楽を引きずり出されて行く。

「あ……っ」

 アレクシスの指が入って来た。
 中を探り、抜き差しを繰り返してまだ固さを残した媚肉を少しずつ押し広げながら胎内に収める指の数を増やす。
 気持ち良い。ざらついた場所を擦られる度、下腹部が甘やかに疼いて腰が勝手に揺れ動く。
 アレクシスだけが奥に欲しくて、彼だけを誘う為に蜜が溢れた。かき混ぜられる度に水音をあげて、ここに欲しいと淫らにねだっている。

「あっ、ん……。アレク、様……っ」
「いいよ。ティアナ、もっと気持ち良くなって」
「ふ、ぁ――っ」

 導かれるまま浅く達したセレスティアナの胎内から、アレクシスの指が引き抜かれた。トラウザーズの前をくつろげ、代わりに自らの熱杭を宛がった。ゆっくりと腰を勧めれば、わずかに引き攣れるような痛みと共に重く硬いものが媚肉を貫く。

「ぁ……っ!」

 受け入れるのが二度目の蜜壺に熱杭が入って来る感触は、未だに慣れなかった。華奢な身体にはあまりにも大きすぎて、セレスティアナの中をみっちりと埋める感覚は好きだけれど、身体に馴染まない大きさがもたらす苦しさもある。

「ティアナ、力を抜いて」
「ぁっ、ぁ……! あ、ぁ……っ」

 懇願と共に抽送がはじまった。
 水音を上げ、これ以上は入らないというほどの奥を突かれる度に快楽が全身に満ちる。

「ふ、ぁ……っ。アレク様が……お、く……まで……っ」

 揺すりながら突き上げられ、アレクシスの首にしがみついた。

「まだ、つらい?」
「大丈夫、です……」

 たった一人の愛おしい人と一つになっている。
 幸せに胸がいっぱいで、つらいことなんてどこにもない。

「好き……。アレク様が……大好き……。ひぁっ!」

 セレスティアナは短い悲鳴をあげて目を見開く。
 蜜壺の中の熱杭の質量が増した、気がする。アレクシスは何かを堪えるよう、ゆっくりと息を吐き出した。

「そんな、可愛いふい打ちもあるんだね」
「だっ、て……」
「好きだよ、ティアナ。君だけを愛してる。だから……僕を覚えていて、忘れないで」

 切実な願いのこもった言葉と共に奥を穿たれ、セレスティアナはただ頷きながら高められて行く。

「アレク様……あっ、ぁ……!」

 大きな絶頂を迎えてひときわ激しくうねるその奥底に、熱い精液が注がれる。
 荒い呼吸を繰り返し、セレスティアナはぎゅっと縋りついた。

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