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第四章
24. 忘れなくてもいい
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ロゼリエッタが再び目を覚ました時、室内は薄暗かった。
光が入らないよう、カーテンは閉められたままなのだろう。室内の灯りも全て落とされており、部屋が広いことも相俟って辺りはしんと静まり返っている。
どれくらい眠っていたかは分からないけれど、張り詰めた空気の様子から夜明け前のような気がした。
解熱剤のおかげで熱も下がっているのが分かる。
熱が引いた直後独特の倦怠感があった。でもオードリーが夜中もずっと献身的に世話を焼いてくれていたのだろう。コットンの寝間着は汗で濡れることなく、さらりと心地良い。
ふいに人の寝息らしきものが聞こえた。
看病疲れから眠ってしまったオードリーだろうか。お礼を言わなくてはと視線を巡らせ、ベッド脇の椅子に座る人物に目を見開く。
薄闇にぼんやりと浮かぶ、腕を組んだ状態で俯いたシルエットはオードリーのそれではなかった。
でもどうして、ここに彼が――シェイドがいるのか分からない。
着替えという大仕事を終えたオードリーと代わって、傍にいてくれたのだろうか。ロゼリエッタが見つめていることに全く気がついた様子もなく、よく眠っている。
そういえば寝顔なんてものを見るのはこれが初めてだ。
三歳年上のクロードは、自分よりずっと年上だと思っていた。だけど穏やかな寝顔は年齢よりも幼く見える。こんな時なのに、新しく知った一面に新しい恋心を覚えてしまう。
熱と共に恋心が溶け、どこかに流れて消えてしまうなんてことはなかった。
(やっぱり、忘れるなんて無理だったの)
ようやく気がついた。
無理に忘れようとするから心が拒絶して痛むのだ。
それならばいっそ、クロードへの恋心を秘めたままダヴィッドの元へと嫁げばいい。ダヴィッドも最初からそう言ってくれていたではないか。
もう一人のロゼリエッタが忘れたくないと泣くから、忘れられないのは甘えだと思っていた。
否、実際に甘えではあるのだろう。
だけど、忘れられなくていつまでも引き摺り続けるよりは、開き直って心の片隅に置く方がまだ前向きに思えた。周りの人たちだって、簡単に忘れられることではないと理解しているから妥協案を出してくれているのだ。
クロードを忘れないことは、ダヴィッドへの裏切りじゃない。
ロゼリエッタはゆっくりと上半身を起こした。
人が動く気配を察してシェイドが目を開けてしまうかもしれない。
でも、その時はその時だ。シェイドが起きた時に苦しい言い訳を並べたらいい。
(最後まで私を見捨てて下さったら良かったのに)
手を伸ばし、黒い髪にそっと触れる。
やっぱり金色の髪の方が似合っていて好きだけれど、過去を切り捨てる為に彼自身が黒く塗りつぶすことを選んだのならロゼリエッタは受け入れるしかない。
だけどロゼリエッタの心はロゼリエッタのものだ。
ロゼリエッタは胸元に手を引き戻した。
頬や指先にも触れたかったけれど、さすがに起こしてしまうだろう。まだ、ここに居て欲しい。だから触れなかった。
触れた髪の感触をずっと忘れないように握り込む。
そうして小さなエメラルドのように輝く初恋の思い出を大切に胸にしまい込み、かけられずにいた鍵をかけた。
次の目覚めは瞼の裏に光を感じてのことだった。
真っ先にシェイドの姿を探すけれど、ベッドサイドにはいない。椅子も片づけられており、もしかしたらあの光景は熱に浮かされていたせいで見た幻覚なのではないかという気もしてしまう。
でも、思っていたよりも柔らかだった髪に触れた記憶は指先にまだ残っている。もう一度握りしめ、ゆっくりと身体を起こした。
「ロゼリエッタ様、お目覚めになられたのですか?」
ちょうどオードリーが部屋に入って来る。真っすぐにベッドに近寄り、サイドボードの水差しを取り替えてから心配そうにロゼリエッタの顔をのぞき込んだ。
「ええ。看病してくれてありがとう」
「当然のことですからお礼を仰っていただく必要はございません。それよりもお身体はいかがでしょうか」
尋ねられ、自分の身体を見下ろす。
薬はやっぱり常用しているものだったようで、熱はもう下がっているように感じる。けれどまだ無理をしない方が良いだろう。
そう伝えると、オードリーはそれが良いと頷いた。水を注いだグラスを手渡され、ゆっくりと口をつける。果実の優しい甘さの溶け込んだ冷たい水が、熱で気怠い身体にみるみる染み込んで行った。
朝食はミルク粥を用意してもらい、部屋で一人で食べた。
仕方ないけれど一抹の寂しさを覚える。
シェイドと二人での食事も、会話もない寂しいものではあるけれど。
「ロゼリエッタ様? まだお加減が優れませんか?」
「ううん」
心配そうに尋ねられて首を振った。
いつだって優しい表情の彼女に、不安を抱える胸が揺らぐ。
今のロゼリエッタが頼れるのは彼女だけだ。
迷惑かもしれない。でも、ほんの少しで良いから相談に乗って――話を聞いてくれるだけでもいい。病み上がりで特に身も心も弱っているからか、そんな気持ちになった。
「――あの、聞いて欲しいことがあるの」
「私でもよろしければぜひ、何なりとお話し下さいませ」
柔らかく微笑むオードリーにアイリの笑顔が重なる。
オードリーはどこまで知っているのだろう。
深くを知らない可能性も考え、ロゼリエッタは慎重に言葉を選んだ。
「クロ……シェイド様と、普通にお話しをしたいの。せめて食事の時だけでも」
侍女である彼女からシェイドに、態度を軟化してくれるよう進言して欲しいなんて頼んだところで無理だろうし、思ってもいない。
でも口にしたことで、自分のしたいことがはっきりと見えた気がした。
シェイドであることを選んだクロードは、もう二度とロゼリエッタの元に帰って来てはくれない。
だけどそれでも、また会えた。
ならば兄の友人として遊びに来てくれていた時のように接したい。
片想いには慣れている。
ずっとそうだった。
そしてこれからもずっと。
多くを望みさえしなければ、最低限と言うには過剰なほどの優しさを残酷なまでに与えてくれる。姿や名を変えたって、彼はそういう人だ。
「なるほど。ロゼリエッタ様のご要望は分かりました」
オードリーは軽く頷き、わずかな間を置いて次の言葉を告げる。
「では明日、熱が完全に下がっておりましたら、私と一緒にクッキーでも作りましょうか」
「クッキーを……?」
話の流れが掴めなくて目を瞬かせると、オードリーはいたずらっぽく微笑んだ。
「ロゼリエッタ様がクッキーを焼いたからとお茶に誘えば、シェイド様は断ることができませんよ」
本当にそうならとても嬉しく思う。
だけど、ロゼリエッタは自分でクッキーを作ったことなどなかった。ましてや食べられるほどに上手なものを、となると作れる気がしない。
「簡単に作れますから大丈夫ですよ。もちろん私もお手伝い致しますから」
「――本当に?」
「ええ。クッキーの味もお茶会も成功を保証致します」
不安げなロゼリエッタを励ます様が、いつかのアイリと重なった。
クロードと共に出掛ける夜会の準備をしていて、ベビーピンクのドレスが似合ってはいないのではないかと心配していたあの時。
根拠もないのに力強く肯定してくれた時と同じだ。
「でもシェイド様はお忙しいのではないかしら」
「どうせわずかばかりの執務をして、後は鍛錬くらいしかすることはないはずです。だからロゼリエッタ様がご想像されるほど時間に追われてはいませんよ」
「そうなの……?」
シェイドが何をしているのかなんて分からない。
姿を見ることもないのだから忙しく過ごしているものだとばかり思っていたけれど、部屋を出ないから見かけないだけなのかと思うと少し気が楽になった。
「キッチンも昼食の準備をはじめているかもしれませんが、端をお借りするくらいなら邪魔にならない時間だと思います。必要な材料も揃っているはずですが――そうですね、作りたいクッキーはございますか?」
「それなら、間にジャムを挟んだクッキーは作れる?」
クロードが兄に会いに家に遊びに来た時、カードゲームをしながら片手で気軽につまめるからと、クッキーをよく一緒に食べた。
中でもキラキラと輝くジャムを挟んだクッキーは可愛らしく、ロゼリエッタのお気に入りだった。
そんな幸せな思い出の詰まったクッキーを自分で作れるのなら作ってみたい。
「もちろんです。あまり特殊なものだと今からのご用意が間に合いませんが……」
「イチゴと、オレンジのマーマレードは用意してもらえる?」
記憶の中にあるクロードはマーマレード入りを好んでいた。
もしかしたら今はもう好みも変わってしまったかもしれないけれど、変わったのならそれはそれで彼の新しい一面を知られるということだ。悪いことだけじゃない。
「その二つなら問題ありません」
「良かった。じゃあ、用意をお願いね」
「畏まりました。では、そうと決まれば食後に服用なさいますよう、お薬をお預かりしております。そちらを飲んで、明日の為に今日も一日安静に過ごしましょう」
「うん」
オードリーに手渡された薬を飲み、ベッドに横たわる。
目を閉じれば薬の効果か、すぐさま眠りに落ちて行った。
光が入らないよう、カーテンは閉められたままなのだろう。室内の灯りも全て落とされており、部屋が広いことも相俟って辺りはしんと静まり返っている。
どれくらい眠っていたかは分からないけれど、張り詰めた空気の様子から夜明け前のような気がした。
解熱剤のおかげで熱も下がっているのが分かる。
熱が引いた直後独特の倦怠感があった。でもオードリーが夜中もずっと献身的に世話を焼いてくれていたのだろう。コットンの寝間着は汗で濡れることなく、さらりと心地良い。
ふいに人の寝息らしきものが聞こえた。
看病疲れから眠ってしまったオードリーだろうか。お礼を言わなくてはと視線を巡らせ、ベッド脇の椅子に座る人物に目を見開く。
薄闇にぼんやりと浮かぶ、腕を組んだ状態で俯いたシルエットはオードリーのそれではなかった。
でもどうして、ここに彼が――シェイドがいるのか分からない。
着替えという大仕事を終えたオードリーと代わって、傍にいてくれたのだろうか。ロゼリエッタが見つめていることに全く気がついた様子もなく、よく眠っている。
そういえば寝顔なんてものを見るのはこれが初めてだ。
三歳年上のクロードは、自分よりずっと年上だと思っていた。だけど穏やかな寝顔は年齢よりも幼く見える。こんな時なのに、新しく知った一面に新しい恋心を覚えてしまう。
熱と共に恋心が溶け、どこかに流れて消えてしまうなんてことはなかった。
(やっぱり、忘れるなんて無理だったの)
ようやく気がついた。
無理に忘れようとするから心が拒絶して痛むのだ。
それならばいっそ、クロードへの恋心を秘めたままダヴィッドの元へと嫁げばいい。ダヴィッドも最初からそう言ってくれていたではないか。
もう一人のロゼリエッタが忘れたくないと泣くから、忘れられないのは甘えだと思っていた。
否、実際に甘えではあるのだろう。
だけど、忘れられなくていつまでも引き摺り続けるよりは、開き直って心の片隅に置く方がまだ前向きに思えた。周りの人たちだって、簡単に忘れられることではないと理解しているから妥協案を出してくれているのだ。
クロードを忘れないことは、ダヴィッドへの裏切りじゃない。
ロゼリエッタはゆっくりと上半身を起こした。
人が動く気配を察してシェイドが目を開けてしまうかもしれない。
でも、その時はその時だ。シェイドが起きた時に苦しい言い訳を並べたらいい。
(最後まで私を見捨てて下さったら良かったのに)
手を伸ばし、黒い髪にそっと触れる。
やっぱり金色の髪の方が似合っていて好きだけれど、過去を切り捨てる為に彼自身が黒く塗りつぶすことを選んだのならロゼリエッタは受け入れるしかない。
だけどロゼリエッタの心はロゼリエッタのものだ。
ロゼリエッタは胸元に手を引き戻した。
頬や指先にも触れたかったけれど、さすがに起こしてしまうだろう。まだ、ここに居て欲しい。だから触れなかった。
触れた髪の感触をずっと忘れないように握り込む。
そうして小さなエメラルドのように輝く初恋の思い出を大切に胸にしまい込み、かけられずにいた鍵をかけた。
次の目覚めは瞼の裏に光を感じてのことだった。
真っ先にシェイドの姿を探すけれど、ベッドサイドにはいない。椅子も片づけられており、もしかしたらあの光景は熱に浮かされていたせいで見た幻覚なのではないかという気もしてしまう。
でも、思っていたよりも柔らかだった髪に触れた記憶は指先にまだ残っている。もう一度握りしめ、ゆっくりと身体を起こした。
「ロゼリエッタ様、お目覚めになられたのですか?」
ちょうどオードリーが部屋に入って来る。真っすぐにベッドに近寄り、サイドボードの水差しを取り替えてから心配そうにロゼリエッタの顔をのぞき込んだ。
「ええ。看病してくれてありがとう」
「当然のことですからお礼を仰っていただく必要はございません。それよりもお身体はいかがでしょうか」
尋ねられ、自分の身体を見下ろす。
薬はやっぱり常用しているものだったようで、熱はもう下がっているように感じる。けれどまだ無理をしない方が良いだろう。
そう伝えると、オードリーはそれが良いと頷いた。水を注いだグラスを手渡され、ゆっくりと口をつける。果実の優しい甘さの溶け込んだ冷たい水が、熱で気怠い身体にみるみる染み込んで行った。
朝食はミルク粥を用意してもらい、部屋で一人で食べた。
仕方ないけれど一抹の寂しさを覚える。
シェイドと二人での食事も、会話もない寂しいものではあるけれど。
「ロゼリエッタ様? まだお加減が優れませんか?」
「ううん」
心配そうに尋ねられて首を振った。
いつだって優しい表情の彼女に、不安を抱える胸が揺らぐ。
今のロゼリエッタが頼れるのは彼女だけだ。
迷惑かもしれない。でも、ほんの少しで良いから相談に乗って――話を聞いてくれるだけでもいい。病み上がりで特に身も心も弱っているからか、そんな気持ちになった。
「――あの、聞いて欲しいことがあるの」
「私でもよろしければぜひ、何なりとお話し下さいませ」
柔らかく微笑むオードリーにアイリの笑顔が重なる。
オードリーはどこまで知っているのだろう。
深くを知らない可能性も考え、ロゼリエッタは慎重に言葉を選んだ。
「クロ……シェイド様と、普通にお話しをしたいの。せめて食事の時だけでも」
侍女である彼女からシェイドに、態度を軟化してくれるよう進言して欲しいなんて頼んだところで無理だろうし、思ってもいない。
でも口にしたことで、自分のしたいことがはっきりと見えた気がした。
シェイドであることを選んだクロードは、もう二度とロゼリエッタの元に帰って来てはくれない。
だけどそれでも、また会えた。
ならば兄の友人として遊びに来てくれていた時のように接したい。
片想いには慣れている。
ずっとそうだった。
そしてこれからもずっと。
多くを望みさえしなければ、最低限と言うには過剰なほどの優しさを残酷なまでに与えてくれる。姿や名を変えたって、彼はそういう人だ。
「なるほど。ロゼリエッタ様のご要望は分かりました」
オードリーは軽く頷き、わずかな間を置いて次の言葉を告げる。
「では明日、熱が完全に下がっておりましたら、私と一緒にクッキーでも作りましょうか」
「クッキーを……?」
話の流れが掴めなくて目を瞬かせると、オードリーはいたずらっぽく微笑んだ。
「ロゼリエッタ様がクッキーを焼いたからとお茶に誘えば、シェイド様は断ることができませんよ」
本当にそうならとても嬉しく思う。
だけど、ロゼリエッタは自分でクッキーを作ったことなどなかった。ましてや食べられるほどに上手なものを、となると作れる気がしない。
「簡単に作れますから大丈夫ですよ。もちろん私もお手伝い致しますから」
「――本当に?」
「ええ。クッキーの味もお茶会も成功を保証致します」
不安げなロゼリエッタを励ます様が、いつかのアイリと重なった。
クロードと共に出掛ける夜会の準備をしていて、ベビーピンクのドレスが似合ってはいないのではないかと心配していたあの時。
根拠もないのに力強く肯定してくれた時と同じだ。
「でもシェイド様はお忙しいのではないかしら」
「どうせわずかばかりの執務をして、後は鍛錬くらいしかすることはないはずです。だからロゼリエッタ様がご想像されるほど時間に追われてはいませんよ」
「そうなの……?」
シェイドが何をしているのかなんて分からない。
姿を見ることもないのだから忙しく過ごしているものだとばかり思っていたけれど、部屋を出ないから見かけないだけなのかと思うと少し気が楽になった。
「キッチンも昼食の準備をはじめているかもしれませんが、端をお借りするくらいなら邪魔にならない時間だと思います。必要な材料も揃っているはずですが――そうですね、作りたいクッキーはございますか?」
「それなら、間にジャムを挟んだクッキーは作れる?」
クロードが兄に会いに家に遊びに来た時、カードゲームをしながら片手で気軽につまめるからと、クッキーをよく一緒に食べた。
中でもキラキラと輝くジャムを挟んだクッキーは可愛らしく、ロゼリエッタのお気に入りだった。
そんな幸せな思い出の詰まったクッキーを自分で作れるのなら作ってみたい。
「もちろんです。あまり特殊なものだと今からのご用意が間に合いませんが……」
「イチゴと、オレンジのマーマレードは用意してもらえる?」
記憶の中にあるクロードはマーマレード入りを好んでいた。
もしかしたら今はもう好みも変わってしまったかもしれないけれど、変わったのならそれはそれで彼の新しい一面を知られるということだ。悪いことだけじゃない。
「その二つなら問題ありません」
「良かった。じゃあ、用意をお願いね」
「畏まりました。では、そうと決まれば食後に服用なさいますよう、お薬をお預かりしております。そちらを飲んで、明日の為に今日も一日安静に過ごしましょう」
「うん」
オードリーに手渡された薬を飲み、ベッドに横たわる。
目を閉じれば薬の効果か、すぐさま眠りに落ちて行った。
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