【本編完結】転生隠者の転生記録———怠惰?冒険?魔法?全ては、その心の赴くままに……

ひらえす

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終章

1.変化する

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1.変化する

 白の森では、大規模な調査が行われていた。
 黒の森と言われる魔の森で見られる地質や地形の変化に伴い、各地の大樹やかつて大樹であったものがしらみつぶしに調べられたのだ。

 その調査の元になったのは、聖サントリアナ王国で50年以上前に発表されたという論文と、それを読んでさらに調査をした者達の調査書や論文だった。

 魔導国家でかつて国策として行われ、魔木の燃料を使った列車は、急ピッチで代替燃料の開発が成功したことにより、魔木燃料からの変更が進んでいる。それに伴って地質や地形の変化が収まったのはあまりにも有名な話だ。

 地形が変化した場所を調査した結果、地中の瘴気が完全には分解されていないということが判明した。そこには結界が貼られ、今後しばらくは調査をする者以外の立ち入りが制限されることになる。

 瘴気に関しても研究が進み、瘴気と、その前段階の澱と呼ばれる状態との違いが改めて明らかになった。
 マナと呼ばれる魔力の元となる成分と澱は本来循環することで自然の中で浄化される。それが浄化されずに留まっていると長い時間をかけて瘴気と呼ばれるものになるようだ。瘴気は身体の中の魔力の流れを詰まらせ、魔力の流れを悪くしてしまう。
 より魔力の強いものほど不調を感じやすく、命のリスクも高いのだという。

 治療のためには、詰まりを取り除く魔法陣を潜らせるように通してで該当箇所を治す必要がある。
 現在魔法陣治療は魔導国家で1番広く行われているが、これは瘴気治療の患者が1番多いためである。

 
 神殿には、いつからか魔法陣の治療術を行う際の決まり事ができていた。
 治療用の魔法陣は六角の星形をしているのだが、その形から六角花になぞらえられるようになり、そのうち魔力を司る精霊が宿るといわれ始め……誰かが六角花の精霊に祈るようになった。


 そしていつの間にか、神殿の治療院の紋章に六角花があしらわれ、六角花……リッカの花の精霊に祈りを捧げるようになるのである。
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