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第31話:王都に戻る日を迎えました
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領地に来て2年半が経った。この2年半、物凄く充実した日々を送った。孤児院は随分改善され、2名しかいなかったスタッフは5名まで増えた。さらに、字の読み書きや計算が出来ない子供たちの為に、無料の学校が建設された。
この学校は希望すれば誰でも通う事が出来るため、孤児院の子供たちだけでなく、領地の貧しい子供たちも通えるのだ。さらに今まで仕事が無く仕方なく悪事を働いていた人たちは、街を守る為の護衛として雇われることになった。
もちろん、きちんとした訓練を受けた後ではあるが、訓練は無料、さらに住む場所も与えられるという事で、多くの人が応募したとの事。
今では王都よりも治安が良いのではないかと言われるまで改善された。それもこれも、お父様が頑張ったおかげね。街を改革するために随分お金を使ったようだが、どうやら逆に領民たちのやる気を引き起こした様で、以前より税収がアップしたとお父様が喜んでいた。
そして私はというと、いよいよ明日王都に戻る事になった。今日は今までお世話になった人たちへ、挨拶に行こうと思っている。
まず向かったのは、孤児院だ。
「マルサさん、今まで本当にお世話になりました。明日王都に帰る事になったので、挨拶に来たの」
「まあ、お嬢様。本当に王都に帰ってしまわれるのね。子供たちも寂しがりますわ。お嬢様、あなた様のおかげで、孤児院も随分改善されました。本当にありがとうございました。
そう言って、深々と頭を下げるマルサさん。
「いいえ、私は何もしておりませんわ。お礼なら父に言ってください」
「そんな事はありません。お嬢様が公爵様に話してくださったから、ここまで改善されたのです。本当にありがとうございました。せっかくですから、最後に子供たちの顔を見て行ってあげてください。そろそろ学校から帰ってくる頃ですので」
ちょうどその時、子供たちが帰って来た。
「あっ!ミシェルお姉ちゃんだ!チャチャもいる」
嬉しそうに駆け寄って来る子供たち。
「みんな、勉強は頑張っている?学校は楽しい?」
「もちろんだよ。めちゃくちゃ楽しいよ」
笑顔で答えてくれる子供たち。
「実はね。私は明日王都に帰る事になっているの。だから今日は、お別れを言いに来たのよ」
「えっ…嫌だ!帰らないで!ずっとここに居てよ」
「そうだよ。ミシェルお姉ちゃんがいなくなるなんて、嫌だよ」
一斉に騒ぎ出す子供たち。中には泣き出してしまった子もいた。どうしよう、困ったわね。
「あなた達、気持ちは分かるけれど、ミシェル様を困らせてはいけないわ。それに、またいつかきっと来て下さるから。ね、ミシェル様」
「ええ、また絶対来るわ。だってここは、私の第二のお家ですもの」
「本当に?絶対来てくれる?」
「もちろんよ」
なんとか納得してくれた子供たちに別れを告げ、次に向かったのはイザックさんの牧場だ。
「おや、お嬢様。今日はどうされましたか?」
早速私を見つけたイザックさんが声を掛けてくれた。
「ええ、実は明日王都に戻る事になったので、お別れを言いに来たのです。イザックさん、今まで親切にしてくれて、どうもありがとうございました」
イザックさんに深々と頭を下げた。
「お嬢様、頭をお上げください。そうですか、明日帰るのですか。寂しくなりますね」
そう言って寂しそうに笑ったイザックさん。
「またこっちに遊びに来ますから、その時はまたよろしくお願いしますね」
「もちろんです、お待ちしていますよ」
イザックさんともお別れをして、屋敷に戻って来た。
今日は私の為に、屋敷の使用人たちがお別れパーティーを開いてくれた。きっと2年半楽しく過ごせたのも、優しくて温かい使用人たちがいたからね。
パーティーが終わった後、自室へと戻る。いつもの様に、チャチャが布団へと潜り込んできた。
「チャチャ、明日はこの場所ともお別れよ。今まで森を走り回っていたけれど、都会の王都で生活していけるかしら?」
チャチャは走り回るのが大好きだ。一応王都の公爵邸もそれなりに広いが、大自然で育ったチャチャに都会の生活が馴染めるのか心配でたまらない。もしかしたらここで暮らした方が、チャチャの為にはいいのではないかとすら思っている。
それに王都に戻ってしばらくすれば、私も学院に入学する。学院に入れば、チャチャと遊ぶ時間も減ってしまうだろう。
そう考えると、やはり住み慣れたここの方がチャチャにとっては良いのかもしれない。そんな事を考えながら、眠りに付いた。
翌日
朝いつもの様に、アンにブラッシングをしてあげた。
「アン、今日私は王都に戻る事になっているの。しばらく会えないけれど、私の事を忘れないでね」
アンにもお別れを言った。せっかくなので、最後にアンに乗せてもらおう。そう思い、アンにまたがり、いつもの様に森を散歩した。
アンとお別れをした後、朝食を急いで食べた。最後に今日まで過ごしたお部屋とも別れを告げた。チャチャを抱っこし、みんなが待つ玄関へと向かった。
「メラ、2年半、本当にお世話になりました。みんなも、色々とありがとう」
「こちらこそ、お嬢様と過ごせた2年半は、私共にとっても大切な宝物です。どうか王都でも元気にお過ごしください」
そう言うと、メラは泣き出してしまった。周りで何人かの使用人も同じように泣いている。私の為に涙を流してくれる使用人たち。その姿を見たら、私も涙が込み上げてきた。
「みんな、本当にありがとう。この2年半、本当に楽しかったわ。また必ずここに遊びに来るから」
「その時は、お嬢様のご婚約者様も一緒にお願いしますね」
そう言って微笑んだメラ。
婚約者か…
そうね。早く婚約者を決めて、お父様たちを安心させなくちゃ。それに、第二王子の事もあるし!
「さあ、お嬢様。そろそろ参りましょう」
ルシアナに声を掛けられた。もう行く時間なのね。
「ねえ、メラ。チャチャの事頼めるかしら。昨日一晩考えたの。チャチャはこの自然がいっぱいの土地で暮らした方が幸せなんじゃないかって」
「お嬢様、よろしいのですか?」
「ええ、もう決めた事なので」
そう言うと、私はメラにチャチャを渡した。
「チャチャ、元気で暮らすのよ」
こてんと首を傾げるチャチャ。頭を撫でた後、急いで馬車へと乗り込んだ。目から大粒の涙が流れる。これでいい。これでいいのよ!何度も自分に言い聞かせた。
その時だった。
「キャンキャン」
チャチャが吠えたと思ったら、メラの腕から抜け出し、急いで馬車に乗り込んできた。そしてそのまま、私の膝の上に座ったチャチャ。
「あらあら、チャチャ様はお嬢様と離れたくないようですね」
そう言って、クスクス笑っているルシアナ。
「もう、チャチャは!でも、ありがとう。私の元に来てくれて」
そう言っておもいっきりチャチャを抱きしめた。
ゆっくり進みだした馬車に、使用人たちが手を振ってくれている。もちろん、私も手を振り返した。
「みんな、ありがとう!また必ず来るからね」
そう大声で叫んだ。みんな見えなくなるまで手を振ってくれている。
この2年半、本当に幸せだったわ。ありがとう、みんな。心の中でそっとお礼を言った。
平和だった領地での生活も今日で終わりだ。シュミナの話では、どうやらまだ第二王子は私を諦めていない様だ。きっと王都に戻れば、また結婚の申し込みをされるかもしれない。そう考えると、今から憂鬱だ。
でも…
2年半ぶりにレオに会える。結局1度も領地に来てくれなかったレオ。きっと背も随分伸びている事だろう。
早くレオに会いたいわ。今から帰るから待っていてね、レオ…
~あとがき~
やっと王都に戻る日を迎えました。
結局チャチャも王都に連れて帰る事にしたミシェル。人懐っこいチャチャは、きっと王都の公爵邸でも人気者になる事でしょう(*'▽')
この学校は希望すれば誰でも通う事が出来るため、孤児院の子供たちだけでなく、領地の貧しい子供たちも通えるのだ。さらに今まで仕事が無く仕方なく悪事を働いていた人たちは、街を守る為の護衛として雇われることになった。
もちろん、きちんとした訓練を受けた後ではあるが、訓練は無料、さらに住む場所も与えられるという事で、多くの人が応募したとの事。
今では王都よりも治安が良いのではないかと言われるまで改善された。それもこれも、お父様が頑張ったおかげね。街を改革するために随分お金を使ったようだが、どうやら逆に領民たちのやる気を引き起こした様で、以前より税収がアップしたとお父様が喜んでいた。
そして私はというと、いよいよ明日王都に戻る事になった。今日は今までお世話になった人たちへ、挨拶に行こうと思っている。
まず向かったのは、孤児院だ。
「マルサさん、今まで本当にお世話になりました。明日王都に帰る事になったので、挨拶に来たの」
「まあ、お嬢様。本当に王都に帰ってしまわれるのね。子供たちも寂しがりますわ。お嬢様、あなた様のおかげで、孤児院も随分改善されました。本当にありがとうございました。
そう言って、深々と頭を下げるマルサさん。
「いいえ、私は何もしておりませんわ。お礼なら父に言ってください」
「そんな事はありません。お嬢様が公爵様に話してくださったから、ここまで改善されたのです。本当にありがとうございました。せっかくですから、最後に子供たちの顔を見て行ってあげてください。そろそろ学校から帰ってくる頃ですので」
ちょうどその時、子供たちが帰って来た。
「あっ!ミシェルお姉ちゃんだ!チャチャもいる」
嬉しそうに駆け寄って来る子供たち。
「みんな、勉強は頑張っている?学校は楽しい?」
「もちろんだよ。めちゃくちゃ楽しいよ」
笑顔で答えてくれる子供たち。
「実はね。私は明日王都に帰る事になっているの。だから今日は、お別れを言いに来たのよ」
「えっ…嫌だ!帰らないで!ずっとここに居てよ」
「そうだよ。ミシェルお姉ちゃんがいなくなるなんて、嫌だよ」
一斉に騒ぎ出す子供たち。中には泣き出してしまった子もいた。どうしよう、困ったわね。
「あなた達、気持ちは分かるけれど、ミシェル様を困らせてはいけないわ。それに、またいつかきっと来て下さるから。ね、ミシェル様」
「ええ、また絶対来るわ。だってここは、私の第二のお家ですもの」
「本当に?絶対来てくれる?」
「もちろんよ」
なんとか納得してくれた子供たちに別れを告げ、次に向かったのはイザックさんの牧場だ。
「おや、お嬢様。今日はどうされましたか?」
早速私を見つけたイザックさんが声を掛けてくれた。
「ええ、実は明日王都に戻る事になったので、お別れを言いに来たのです。イザックさん、今まで親切にしてくれて、どうもありがとうございました」
イザックさんに深々と頭を下げた。
「お嬢様、頭をお上げください。そうですか、明日帰るのですか。寂しくなりますね」
そう言って寂しそうに笑ったイザックさん。
「またこっちに遊びに来ますから、その時はまたよろしくお願いしますね」
「もちろんです、お待ちしていますよ」
イザックさんともお別れをして、屋敷に戻って来た。
今日は私の為に、屋敷の使用人たちがお別れパーティーを開いてくれた。きっと2年半楽しく過ごせたのも、優しくて温かい使用人たちがいたからね。
パーティーが終わった後、自室へと戻る。いつもの様に、チャチャが布団へと潜り込んできた。
「チャチャ、明日はこの場所ともお別れよ。今まで森を走り回っていたけれど、都会の王都で生活していけるかしら?」
チャチャは走り回るのが大好きだ。一応王都の公爵邸もそれなりに広いが、大自然で育ったチャチャに都会の生活が馴染めるのか心配でたまらない。もしかしたらここで暮らした方が、チャチャの為にはいいのではないかとすら思っている。
それに王都に戻ってしばらくすれば、私も学院に入学する。学院に入れば、チャチャと遊ぶ時間も減ってしまうだろう。
そう考えると、やはり住み慣れたここの方がチャチャにとっては良いのかもしれない。そんな事を考えながら、眠りに付いた。
翌日
朝いつもの様に、アンにブラッシングをしてあげた。
「アン、今日私は王都に戻る事になっているの。しばらく会えないけれど、私の事を忘れないでね」
アンにもお別れを言った。せっかくなので、最後にアンに乗せてもらおう。そう思い、アンにまたがり、いつもの様に森を散歩した。
アンとお別れをした後、朝食を急いで食べた。最後に今日まで過ごしたお部屋とも別れを告げた。チャチャを抱っこし、みんなが待つ玄関へと向かった。
「メラ、2年半、本当にお世話になりました。みんなも、色々とありがとう」
「こちらこそ、お嬢様と過ごせた2年半は、私共にとっても大切な宝物です。どうか王都でも元気にお過ごしください」
そう言うと、メラは泣き出してしまった。周りで何人かの使用人も同じように泣いている。私の為に涙を流してくれる使用人たち。その姿を見たら、私も涙が込み上げてきた。
「みんな、本当にありがとう。この2年半、本当に楽しかったわ。また必ずここに遊びに来るから」
「その時は、お嬢様のご婚約者様も一緒にお願いしますね」
そう言って微笑んだメラ。
婚約者か…
そうね。早く婚約者を決めて、お父様たちを安心させなくちゃ。それに、第二王子の事もあるし!
「さあ、お嬢様。そろそろ参りましょう」
ルシアナに声を掛けられた。もう行く時間なのね。
「ねえ、メラ。チャチャの事頼めるかしら。昨日一晩考えたの。チャチャはこの自然がいっぱいの土地で暮らした方が幸せなんじゃないかって」
「お嬢様、よろしいのですか?」
「ええ、もう決めた事なので」
そう言うと、私はメラにチャチャを渡した。
「チャチャ、元気で暮らすのよ」
こてんと首を傾げるチャチャ。頭を撫でた後、急いで馬車へと乗り込んだ。目から大粒の涙が流れる。これでいい。これでいいのよ!何度も自分に言い聞かせた。
その時だった。
「キャンキャン」
チャチャが吠えたと思ったら、メラの腕から抜け出し、急いで馬車に乗り込んできた。そしてそのまま、私の膝の上に座ったチャチャ。
「あらあら、チャチャ様はお嬢様と離れたくないようですね」
そう言って、クスクス笑っているルシアナ。
「もう、チャチャは!でも、ありがとう。私の元に来てくれて」
そう言っておもいっきりチャチャを抱きしめた。
ゆっくり進みだした馬車に、使用人たちが手を振ってくれている。もちろん、私も手を振り返した。
「みんな、ありがとう!また必ず来るからね」
そう大声で叫んだ。みんな見えなくなるまで手を振ってくれている。
この2年半、本当に幸せだったわ。ありがとう、みんな。心の中でそっとお礼を言った。
平和だった領地での生活も今日で終わりだ。シュミナの話では、どうやらまだ第二王子は私を諦めていない様だ。きっと王都に戻れば、また結婚の申し込みをされるかもしれない。そう考えると、今から憂鬱だ。
でも…
2年半ぶりにレオに会える。結局1度も領地に来てくれなかったレオ。きっと背も随分伸びている事だろう。
早くレオに会いたいわ。今から帰るから待っていてね、レオ…
~あとがき~
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