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第20話:僕に手を貸してくれるのか?~イライジャ視点~
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エリザが居なくなってから、必死にエリザの居場所を探した。騎士たちの話しでは、どうやらミューレス王国に向かったとの事。急いで捜索させようとした時だった。
母上があろう事か、護衛騎士と恋仲であった事が発覚したのだ。そして僕は父上の子供ではなく、その護衛騎士の子供という事も分かった。
「あなた、信じて!私が愛しているのはあなただけよ!それにイライジャもあなたの子よ!」
泣きながら必死に国王でもある父上に訴えていたが、もちろん聞き入れられる訳がない。母上を寵愛していた分、裏切られた事への怒りはすさまじく、父上は母上と護衛騎士を処刑してしまった。
そして僕ももちろん廃摘され、王太子の座を弟に奪われただけでなく、王族としての身分もはく奪された。
「イライジャ、この金を持って王宮を出て行ってくれ!」
僕に沢山の金を握らせ、王宮から追い出した父上。今まで王族としてずっと生きて来たのだ。いくら金を与えられたとしても、僕は生きるすべを知らない。それでも必死に生きて行くしかない。
どうしてこんな事になってしまったのだろう…
気が付いたら、瞳から涙が溢れていた。そんな時ふと脳裏によぎったのは、エリザの姿だった。そうだ、ミューレス王国に行って、エリザを取り戻そう。そして2人で暮らそう。
そうと決まれば、早速港の街まで向かい、船に乗ってミューレス王国を目指す。でも、どうやってエリザを探せばいいのだろう!そうだ、一緒にいる男は銀色の珍しい髪をしている。
あいつを探せばいいんだ!とりあえずミューレス王国の王都にたどり着いた僕は、早速銀色の髪の男に関する聞き取りを行った。そしてついに見つけたのだ!あの男が住んでいる家を!話を聞くと、金髪の美しい女性と一緒に住んでいるとの事。間違いない、エリザだ!
教えられた家に早速向かった。でも、なぜか銀色のオオカミが家の前に居て、僕を威嚇してくるのだ。どうしよう…そう思っているとドアが開き、中からあの男が出て来た!間違いない!エリザの従者だ!
「お前!やっと見つけたぞ。エリザを連れ去ったのはお前だろう!早くエリザを返せ!」
もう僕にはエリザしかいないんだ!この男を殺してでも、エリザを手に入れよう。そう思ったのだが、あろう事かこの男は魔力大国の出身だと言う。
そう言えば遠く離れた国には、魔法が使える人たちが居ると聞いた事がある。まさかこの男が…
生身の僕と魔法が使えるこいつでは、全く勝負にならない。あの男が出したオオカミに、すっかりひるんだ僕に向かって
「これで分かったでしょう!とにかく俺に勝とうなど逆立ちしても無理です。どうかエリザの事は諦めて下さい!」
そう叫んで帰って行った。クソ!すぐにあの男を追いかけようと思ったのだが、オオカミが威嚇してその場を動く事が出来ない!結局その後、エリザがいる家には近づく事が出来なかった。
後日、改めてエリザが住んでいる家に向かったのだが、既に誰も住んでいなかった。クソ!きっとあの男がエリザを連れてどこかに引っ越したんだ!こうなったら、もうエリザを見つける事は困難だろう…
そして何より、魔法が使えるあの男に勝てる訳がない…
もう二度とエリザに会えないのか…もう二度と…
そう思ったら、涙が込み上げて来た!全てを失った僕は、これからどうやって生きて行けばいいのだろう…
正直何もする気が起きなくて、何日もホテルに閉じこもった。どれくらいホテルに閉じこもっていただろう…
その時、窓も開いていないはずなのに、風が入って来た。ふと窓の方を見ると、見た事も無い老人が立っていた。
「お前は誰だ!どうやってこの部屋に入った?」
「我が名はザード。お前、ジャックと一緒にいる女が欲しいのだろう?どうだ?我と一体化するつもりは無いか?そうすればジャックを倒し、モールズ王国の王になってあの女と結婚できるぞ」
この老人は何を言っているんだ!全く理解できない。そんな僕に、老人が全て教えてくれた。ジャックはモールズ王国の元第一王子で、この老人によって王族は皆殺しにされたらしい。
ジャックにも1週間後に死ぬ呪いをかけたが、どういう訳か生き残っていたらしい。そして最近ジャックの魔力を感じ、生きている事を知ったとの事。この体は老いが激しく、まともにジャックと戦っても勝てない可能性が高い。それで僕と契約を結んで、この老人と一体化する事で、再びジャックを倒したい旨を説明してくれた。
「なるほど、あなたと契約を結べば、僕も魔法が使える様になるという事だね。そしてモールズ王国もエリザも僕のものか!いいよ、契約を結ぼう!」
もう僕には失うものなど何もない!この老人と手を組めば、エリザも国王の座も僕のものだ!
「それは良かった!では早速!」
何やら呪文を唱え始めた老人。次の瞬間、急に体の中に何かが入って来た。
「うぁぁぁぁ」
苦しい…何なんだ…この苦しさは…
“大丈夫か?2~3日すれば馴染む!我とお前が完全に一体化したら、早速ジャックを倒しに行こう”
心の中でそう聞こえた。そうか、本当にあの老人と僕は一体化しているのか。あぁ、やっとエリザを取り返すことが出来るのか…
待っていてね、エリザ。すぐに迎えに行くから…
母上があろう事か、護衛騎士と恋仲であった事が発覚したのだ。そして僕は父上の子供ではなく、その護衛騎士の子供という事も分かった。
「あなた、信じて!私が愛しているのはあなただけよ!それにイライジャもあなたの子よ!」
泣きながら必死に国王でもある父上に訴えていたが、もちろん聞き入れられる訳がない。母上を寵愛していた分、裏切られた事への怒りはすさまじく、父上は母上と護衛騎士を処刑してしまった。
そして僕ももちろん廃摘され、王太子の座を弟に奪われただけでなく、王族としての身分もはく奪された。
「イライジャ、この金を持って王宮を出て行ってくれ!」
僕に沢山の金を握らせ、王宮から追い出した父上。今まで王族としてずっと生きて来たのだ。いくら金を与えられたとしても、僕は生きるすべを知らない。それでも必死に生きて行くしかない。
どうしてこんな事になってしまったのだろう…
気が付いたら、瞳から涙が溢れていた。そんな時ふと脳裏によぎったのは、エリザの姿だった。そうだ、ミューレス王国に行って、エリザを取り戻そう。そして2人で暮らそう。
そうと決まれば、早速港の街まで向かい、船に乗ってミューレス王国を目指す。でも、どうやってエリザを探せばいいのだろう!そうだ、一緒にいる男は銀色の珍しい髪をしている。
あいつを探せばいいんだ!とりあえずミューレス王国の王都にたどり着いた僕は、早速銀色の髪の男に関する聞き取りを行った。そしてついに見つけたのだ!あの男が住んでいる家を!話を聞くと、金髪の美しい女性と一緒に住んでいるとの事。間違いない、エリザだ!
教えられた家に早速向かった。でも、なぜか銀色のオオカミが家の前に居て、僕を威嚇してくるのだ。どうしよう…そう思っているとドアが開き、中からあの男が出て来た!間違いない!エリザの従者だ!
「お前!やっと見つけたぞ。エリザを連れ去ったのはお前だろう!早くエリザを返せ!」
もう僕にはエリザしかいないんだ!この男を殺してでも、エリザを手に入れよう。そう思ったのだが、あろう事かこの男は魔力大国の出身だと言う。
そう言えば遠く離れた国には、魔法が使える人たちが居ると聞いた事がある。まさかこの男が…
生身の僕と魔法が使えるこいつでは、全く勝負にならない。あの男が出したオオカミに、すっかりひるんだ僕に向かって
「これで分かったでしょう!とにかく俺に勝とうなど逆立ちしても無理です。どうかエリザの事は諦めて下さい!」
そう叫んで帰って行った。クソ!すぐにあの男を追いかけようと思ったのだが、オオカミが威嚇してその場を動く事が出来ない!結局その後、エリザがいる家には近づく事が出来なかった。
後日、改めてエリザが住んでいる家に向かったのだが、既に誰も住んでいなかった。クソ!きっとあの男がエリザを連れてどこかに引っ越したんだ!こうなったら、もうエリザを見つける事は困難だろう…
そして何より、魔法が使えるあの男に勝てる訳がない…
もう二度とエリザに会えないのか…もう二度と…
そう思ったら、涙が込み上げて来た!全てを失った僕は、これからどうやって生きて行けばいいのだろう…
正直何もする気が起きなくて、何日もホテルに閉じこもった。どれくらいホテルに閉じこもっていただろう…
その時、窓も開いていないはずなのに、風が入って来た。ふと窓の方を見ると、見た事も無い老人が立っていた。
「お前は誰だ!どうやってこの部屋に入った?」
「我が名はザード。お前、ジャックと一緒にいる女が欲しいのだろう?どうだ?我と一体化するつもりは無いか?そうすればジャックを倒し、モールズ王国の王になってあの女と結婚できるぞ」
この老人は何を言っているんだ!全く理解できない。そんな僕に、老人が全て教えてくれた。ジャックはモールズ王国の元第一王子で、この老人によって王族は皆殺しにされたらしい。
ジャックにも1週間後に死ぬ呪いをかけたが、どういう訳か生き残っていたらしい。そして最近ジャックの魔力を感じ、生きている事を知ったとの事。この体は老いが激しく、まともにジャックと戦っても勝てない可能性が高い。それで僕と契約を結んで、この老人と一体化する事で、再びジャックを倒したい旨を説明してくれた。
「なるほど、あなたと契約を結べば、僕も魔法が使える様になるという事だね。そしてモールズ王国もエリザも僕のものか!いいよ、契約を結ぼう!」
もう僕には失うものなど何もない!この老人と手を組めば、エリザも国王の座も僕のものだ!
「それは良かった!では早速!」
何やら呪文を唱え始めた老人。次の瞬間、急に体の中に何かが入って来た。
「うぁぁぁぁ」
苦しい…何なんだ…この苦しさは…
“大丈夫か?2~3日すれば馴染む!我とお前が完全に一体化したら、早速ジャックを倒しに行こう”
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