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第26話:ザードから衝撃の事実を聞かされました
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※残酷なシーンが出てきます。
物凄い爆音と風圧で飛び起きると、ぐったりとしたジャックに攻撃しようとしているイライジャ様の姿が…そもそも、ここは何処なの?一体何が起こっているの?完全にパニックになる。でも、今はそんな事を言っている時ではない!
今まさに、ジャックがイライジャ様に追い詰められている!きっとジャックは、私を助けに来てくれたのだわ!私のせいでジャックが…
「止めて!!!」
自分でもびっくりするくらい、大きな声を出していた。急いで2人の元に向かおうとしたのだが、鎖で繋がれていてこれ以上は行けない。
「イライジャ様、どうしてこんな酷い事をするのですか?それに、イライジャ様は一体何者なのですか?どうしてそんな魔法使いの様な事が出来るのですか?ここは何処ですか?一体何が起こっているのですか?」
とにかく、聞きたい事を一気に聞いた。
「エリザ、やっと目覚めたんだね!僕はね、君を手に入れる為、魔術師のザードと一体化したんだよ!そうそう、君が今まで一緒に行動していたその男も、魔法が使えるんだよ。魔法大国でもあるモールズ王国の、元第一王子だそうだ。ちなみにここは、モールズ王国の王宮だよ!」
ジャックが元第一王子?魔法が使える?一体どういう事なの?
「…その男が言っている事は…本当だ…俺はこの国の第一王子。イライジャと一体化したザードと言う魔術師に国を滅ぼされ…両親と姉を殺された…必死で逃げていた俺を…あの日エリザが助けてくれたんだよ…」
吐血したのか、口から血を流しているジャックが、必死に教えてくれた。
ジャックが王子で、イライジャ様と一体化した魔術師に家族を殺されたですって…なんて酷い事を!今までに感じた事のない怒りを覚えた。
次の瞬間
「我に話をさせてくれ、イライジャ!お前、エリザと言ったな。我はザードだ。エリザ、お前から物凄く懐かしい魔力を感じる…この魔力、それにお前の容姿、髪の色は違うが間違いない!モラのものだ!それにしても、お前はどうして魔力を封じられているのだ?」
モラですって?それに魔力を封じられているとは、どういう事?
「あなた、おばあ様を知っているの?」
そう、お母様のお母様。私が産まれてすぐに亡くなってしまったらしいけれど、お母様からよくおばあ様の話しは聞いていたわ。物凄く優しくて、不思議なおまじないをよく使っていたとお母様が言っていた。
「そうか…お前はモラの孫か!という事は、あの時お腹にいた子供は無事に産まれたのだな」
なぜか涙を流し始めたイライジャ様…ではなくイライジャ様の姿をしたザード。この人は何を言っているのかしら?さっぱり分からない。
「我はモラと兄だ。忘れもしない今から35年前、我が一族はそこにいるジャックの祖父、当時の国王によって、皆殺しにされたのだ!我もお前の祖父でもあるモラの夫も、皆惨殺された。当時お腹に子供がいたモラだけでも何とか助けたくて、我とモラの夫と協力して結界を破り、モラを逃がした。でも、モラは既に政府軍からかなりの攻撃を受けていたから、多分助からないだろうと諦めていたのだ…」
何ですって…一体この人は何を言っているの?
「あの…ザードさん。どうしてあなた達一族は殺されたの?」
普通国王が自ら罪もない人たちを殺すとは思えない。一体何があったのかしら?
「我が一族は“聖なる魔力”が唯一使える一族だったのだ。聖なる魔力とはどんな強大な魔力にも打ち勝つことが出来る、言わば絶対的魔力の持ち主。そんな我らの願いはただ1つ。平和に暮らす事だった。だから人里離れた場所で、ひっそりと暮らしていた。それは王族たちも認めていたんだ!それなのに、あの男の祖父は…」
悔しそうにジャックを睨むザード。
「あいつは我たちが寝静まった夜中に、一斉に襲って来た。我たちが逃げられない様に、王家に伝わる聖盾を使い、結界を張ったんだ。その聖盾のせいで、我たちは魔力をうまく使えなくなった。その間に、どんどん一族を殺していく政府軍。女も子供も容赦なく殺していく様は、まるで地獄にいるの様だった…我もあの場所で殺されたよ!でも、どうしても政府軍だけは…王族だけは許せなかった!その思いが怨念となって残ったのだ…そして我は、ある人物に憑りついた。そして8年半前、ついに恨みを晴らしたんだ!」
私の目をまっすぐ見つめるザード。
「エリザと言ったな!お前がジャックを助けたのだろう?でもお前が助けた男は、何の罪もないお前の先祖を無残に殺した男の孫だ!お前の仇でもある男なんだ!お前の手で、あの男を殺せ!今のあいつなら、魔力を使わなくても殺せるだろう」
そう言うと、ザードはナイフを手渡して来た。この人は何を言っているの?確かにジャックのおじい様がやった事は酷い事だわ。でも、ジャックは関係ない!
「ザードさん、あなたは間違っているわ!確かにジャックのおじい様が行った事は、人として許される事ではない!でも、ジャックは関係ないでしょう!」
「関係なくはない!あいつはあの残忍な男の血を引いているのだぞ!そうか、言葉だけでは今一イメージが沸かないか!それなら見せてやる!当時の状況を!」
私に何やら呪文を掛け始めたザード。次の瞬間!
静まり返る室内に急に武装した男たちが侵入し、次々に殺害していく映像が頭の中に流れて来る。
“お願いです、どうか子供だけでも”
そう懇願する女性の腕から子供を奪い、殺害する政府軍。泣きながら遺体を抱く女性。さらにその女性にまでも、刃を向けた。ふとその女性の顔を見た時、お母様によく似ていた。そう、まるでお母様が目の前で殺されている様な錯覚を覚えたのだ!
「止めて!!!もう止めて!!!」
その瞬間、大きな光に包まれ、そのまま意識を手放したのであった。
物凄い爆音と風圧で飛び起きると、ぐったりとしたジャックに攻撃しようとしているイライジャ様の姿が…そもそも、ここは何処なの?一体何が起こっているの?完全にパニックになる。でも、今はそんな事を言っている時ではない!
今まさに、ジャックがイライジャ様に追い詰められている!きっとジャックは、私を助けに来てくれたのだわ!私のせいでジャックが…
「止めて!!!」
自分でもびっくりするくらい、大きな声を出していた。急いで2人の元に向かおうとしたのだが、鎖で繋がれていてこれ以上は行けない。
「イライジャ様、どうしてこんな酷い事をするのですか?それに、イライジャ様は一体何者なのですか?どうしてそんな魔法使いの様な事が出来るのですか?ここは何処ですか?一体何が起こっているのですか?」
とにかく、聞きたい事を一気に聞いた。
「エリザ、やっと目覚めたんだね!僕はね、君を手に入れる為、魔術師のザードと一体化したんだよ!そうそう、君が今まで一緒に行動していたその男も、魔法が使えるんだよ。魔法大国でもあるモールズ王国の、元第一王子だそうだ。ちなみにここは、モールズ王国の王宮だよ!」
ジャックが元第一王子?魔法が使える?一体どういう事なの?
「…その男が言っている事は…本当だ…俺はこの国の第一王子。イライジャと一体化したザードと言う魔術師に国を滅ぼされ…両親と姉を殺された…必死で逃げていた俺を…あの日エリザが助けてくれたんだよ…」
吐血したのか、口から血を流しているジャックが、必死に教えてくれた。
ジャックが王子で、イライジャ様と一体化した魔術師に家族を殺されたですって…なんて酷い事を!今までに感じた事のない怒りを覚えた。
次の瞬間
「我に話をさせてくれ、イライジャ!お前、エリザと言ったな。我はザードだ。エリザ、お前から物凄く懐かしい魔力を感じる…この魔力、それにお前の容姿、髪の色は違うが間違いない!モラのものだ!それにしても、お前はどうして魔力を封じられているのだ?」
モラですって?それに魔力を封じられているとは、どういう事?
「あなた、おばあ様を知っているの?」
そう、お母様のお母様。私が産まれてすぐに亡くなってしまったらしいけれど、お母様からよくおばあ様の話しは聞いていたわ。物凄く優しくて、不思議なおまじないをよく使っていたとお母様が言っていた。
「そうか…お前はモラの孫か!という事は、あの時お腹にいた子供は無事に産まれたのだな」
なぜか涙を流し始めたイライジャ様…ではなくイライジャ様の姿をしたザード。この人は何を言っているのかしら?さっぱり分からない。
「我はモラと兄だ。忘れもしない今から35年前、我が一族はそこにいるジャックの祖父、当時の国王によって、皆殺しにされたのだ!我もお前の祖父でもあるモラの夫も、皆惨殺された。当時お腹に子供がいたモラだけでも何とか助けたくて、我とモラの夫と協力して結界を破り、モラを逃がした。でも、モラは既に政府軍からかなりの攻撃を受けていたから、多分助からないだろうと諦めていたのだ…」
何ですって…一体この人は何を言っているの?
「あの…ザードさん。どうしてあなた達一族は殺されたの?」
普通国王が自ら罪もない人たちを殺すとは思えない。一体何があったのかしら?
「我が一族は“聖なる魔力”が唯一使える一族だったのだ。聖なる魔力とはどんな強大な魔力にも打ち勝つことが出来る、言わば絶対的魔力の持ち主。そんな我らの願いはただ1つ。平和に暮らす事だった。だから人里離れた場所で、ひっそりと暮らしていた。それは王族たちも認めていたんだ!それなのに、あの男の祖父は…」
悔しそうにジャックを睨むザード。
「あいつは我たちが寝静まった夜中に、一斉に襲って来た。我たちが逃げられない様に、王家に伝わる聖盾を使い、結界を張ったんだ。その聖盾のせいで、我たちは魔力をうまく使えなくなった。その間に、どんどん一族を殺していく政府軍。女も子供も容赦なく殺していく様は、まるで地獄にいるの様だった…我もあの場所で殺されたよ!でも、どうしても政府軍だけは…王族だけは許せなかった!その思いが怨念となって残ったのだ…そして我は、ある人物に憑りついた。そして8年半前、ついに恨みを晴らしたんだ!」
私の目をまっすぐ見つめるザード。
「エリザと言ったな!お前がジャックを助けたのだろう?でもお前が助けた男は、何の罪もないお前の先祖を無残に殺した男の孫だ!お前の仇でもある男なんだ!お前の手で、あの男を殺せ!今のあいつなら、魔力を使わなくても殺せるだろう」
そう言うと、ザードはナイフを手渡して来た。この人は何を言っているの?確かにジャックのおじい様がやった事は酷い事だわ。でも、ジャックは関係ない!
「ザードさん、あなたは間違っているわ!確かにジャックのおじい様が行った事は、人として許される事ではない!でも、ジャックは関係ないでしょう!」
「関係なくはない!あいつはあの残忍な男の血を引いているのだぞ!そうか、言葉だけでは今一イメージが沸かないか!それなら見せてやる!当時の状況を!」
私に何やら呪文を掛け始めたザード。次の瞬間!
静まり返る室内に急に武装した男たちが侵入し、次々に殺害していく映像が頭の中に流れて来る。
“お願いです、どうか子供だけでも”
そう懇願する女性の腕から子供を奪い、殺害する政府軍。泣きながら遺体を抱く女性。さらにその女性にまでも、刃を向けた。ふとその女性の顔を見た時、お母様によく似ていた。そう、まるでお母様が目の前で殺されている様な錯覚を覚えたのだ!
「止めて!!!もう止めて!!!」
その瞬間、大きな光に包まれ、そのまま意識を手放したのであった。
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