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第28話:全ての決着を付けましょう
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一気に私たちに向かって魔力を放出するザード。
魔力を取り戻した私も、一気に魔力を放出した。聖なる魔力同士がぶつかり合い、物凄い爆音と爆風が吹き荒れている。このままだと、王宮は木端微塵になるかもしれない。
「そこのあなた!ここは危険よ!そんなところで口を開けて立っていないで、王宮にいる人たちの避難をお願い」
口をポカンと開けて立っている騎士に向かって叫んだ。
「おい、聞こえなかったのか?早く皆を連れて避難しろ!ここは俺たちが何とかするから!」
「殿下がそうおっしゃるなら」
どうやらジャックの知り合いだった様で、ジャックの指示で動き始めた。ちょっと、どうして私の言う事は聞いてくれないのよ。失礼な人ね!
「さすがモラの孫だ!物凄い魔力だな!でも、これならどうだ!」
さらに魔力を込めるザード。物凄い魔力に、バランスを崩し吹っ飛びそうになったところを、ジャックが支えてくれた。
「エリザ、大丈夫か?俺も応戦する!とにかく、あいつを何とか倒そう!」
私を支えながら、ジャックもザードに向かって魔力を放出した。私たちの周りでは、王宮の壁や天井がバキバキに割れ、風圧で吹き飛んでいく。少し離れた場所では瓦礫が降り注いでいた。
それにしても、凄い魔力だ!このままでは、負けちゃうわ…
“エリザ、胸に掛かっている私の形見のネックレスを使いなさい!あのネックレスには、私の魔力が込められているの。それからジャック、あなたはこの国の正当な血を引く王子。聖剣を使いなさい!聖剣に魔力を込める事で、聖なる力を打ち破る事が出来るわ!2人で力を合わせるの!あなた達なら出来るわ…”
「この声は、お母様?」
何処からともなく声が聞こえて来た。
「確かにこの声は奥様の声だ!エリザ、奥様の言う通りにしよう!ネックレスから魔力を放出してくれ。一瞬の隙をついて、俺がザードに切りかかる!チャンスは1回だ!」
「ええ、分かったわ!」
胸元からネックレスを取り出し、ギューッと握った!
お願い!ネックレスに眠るお母様の魔力よ!私に力を貸して!
次の瞬間、物凄い魔力が私の手から放出された。
「何だこの魔力は…」
あまりの魔力量に驚いたザードが、一瞬ひるんだ。
「ジャック、今よ!」
「ザード!覚悟しろ!!」
目いっぱい魔力を聖剣に込めたジャックが、ザード目掛けて切りかかった。
「やめろぉぉぉ!ギャーーーー」
聖剣がザードの体を貫いた瞬間、物凄い悲鳴と共にその場に倒れこんだ。どうやらザードを倒すことに成功した様だ。でも…
フラフラとザードの元へと向かう。そこに倒れているのは、そう、イライジャ様だ。ザードを倒すという事は、イライジャ様も倒すという事…
「イライジャ様…どうしてこのような男と一体化などなされたのですか?」
かつて愛した男性が、こんな形で命を失うなんて…どうしようもない感情が、私に襲い掛かる。
「エリザ、大丈夫か?」
ジャックが私の肩を優しく抱いた。次の瞬間、ちょうど夜が明けた様で、朝日に照らされる。王宮は今回の戦いで、見るも無残な姿になってしまった。壁も天井も無くなった王宮は、まるで戦場の跡地の様な瓦礫の山だ。
「殿下!エリザ様、ご無事ですか?ザードを倒したのですね。本当に良かった!」
近くで騎士たちが嬉しそうに抱き合っていた。
「こいつにザードは乗り移っていたのだな!」
そう言ってイライジャ様の遺体を蹴飛ばそうとした騎士達。止めて!そう叫ぼうとした時だった。
「止めろ!その男の遺体は、丁重に扱え!この男も被害者の1人だ!エリザ、君をこんな戦いに巻き込んでしまってすまない。俺がエリザを守ると豪語しておきながら、結局エリザに助けてもらった。本当に自分の不甲斐なさが嫌になる」
そう言って私に頭を下げたジャック。
「何を言っているの?ジャックはずっと私を守って来てくれていたのよ!今回の件だって、ジャックが剣でザードを倒したの!私はただ、補佐をしただけ…」
「エリザ…ありがとう…」
そう言って私をギューッと抱きしめてくれたジャック。やっぱりジャックの腕の中が、一番落ち着く…
大量の魔力を放出したうえ、ジャックに抱きしめられた事で今まで張りつめていた緊張の糸がプツリと切れた私は、そのまま意識を手放してしまったのであった。
魔力を取り戻した私も、一気に魔力を放出した。聖なる魔力同士がぶつかり合い、物凄い爆音と爆風が吹き荒れている。このままだと、王宮は木端微塵になるかもしれない。
「そこのあなた!ここは危険よ!そんなところで口を開けて立っていないで、王宮にいる人たちの避難をお願い」
口をポカンと開けて立っている騎士に向かって叫んだ。
「おい、聞こえなかったのか?早く皆を連れて避難しろ!ここは俺たちが何とかするから!」
「殿下がそうおっしゃるなら」
どうやらジャックの知り合いだった様で、ジャックの指示で動き始めた。ちょっと、どうして私の言う事は聞いてくれないのよ。失礼な人ね!
「さすがモラの孫だ!物凄い魔力だな!でも、これならどうだ!」
さらに魔力を込めるザード。物凄い魔力に、バランスを崩し吹っ飛びそうになったところを、ジャックが支えてくれた。
「エリザ、大丈夫か?俺も応戦する!とにかく、あいつを何とか倒そう!」
私を支えながら、ジャックもザードに向かって魔力を放出した。私たちの周りでは、王宮の壁や天井がバキバキに割れ、風圧で吹き飛んでいく。少し離れた場所では瓦礫が降り注いでいた。
それにしても、凄い魔力だ!このままでは、負けちゃうわ…
“エリザ、胸に掛かっている私の形見のネックレスを使いなさい!あのネックレスには、私の魔力が込められているの。それからジャック、あなたはこの国の正当な血を引く王子。聖剣を使いなさい!聖剣に魔力を込める事で、聖なる力を打ち破る事が出来るわ!2人で力を合わせるの!あなた達なら出来るわ…”
「この声は、お母様?」
何処からともなく声が聞こえて来た。
「確かにこの声は奥様の声だ!エリザ、奥様の言う通りにしよう!ネックレスから魔力を放出してくれ。一瞬の隙をついて、俺がザードに切りかかる!チャンスは1回だ!」
「ええ、分かったわ!」
胸元からネックレスを取り出し、ギューッと握った!
お願い!ネックレスに眠るお母様の魔力よ!私に力を貸して!
次の瞬間、物凄い魔力が私の手から放出された。
「何だこの魔力は…」
あまりの魔力量に驚いたザードが、一瞬ひるんだ。
「ジャック、今よ!」
「ザード!覚悟しろ!!」
目いっぱい魔力を聖剣に込めたジャックが、ザード目掛けて切りかかった。
「やめろぉぉぉ!ギャーーーー」
聖剣がザードの体を貫いた瞬間、物凄い悲鳴と共にその場に倒れこんだ。どうやらザードを倒すことに成功した様だ。でも…
フラフラとザードの元へと向かう。そこに倒れているのは、そう、イライジャ様だ。ザードを倒すという事は、イライジャ様も倒すという事…
「イライジャ様…どうしてこのような男と一体化などなされたのですか?」
かつて愛した男性が、こんな形で命を失うなんて…どうしようもない感情が、私に襲い掛かる。
「エリザ、大丈夫か?」
ジャックが私の肩を優しく抱いた。次の瞬間、ちょうど夜が明けた様で、朝日に照らされる。王宮は今回の戦いで、見るも無残な姿になってしまった。壁も天井も無くなった王宮は、まるで戦場の跡地の様な瓦礫の山だ。
「殿下!エリザ様、ご無事ですか?ザードを倒したのですね。本当に良かった!」
近くで騎士たちが嬉しそうに抱き合っていた。
「こいつにザードは乗り移っていたのだな!」
そう言ってイライジャ様の遺体を蹴飛ばそうとした騎士達。止めて!そう叫ぼうとした時だった。
「止めろ!その男の遺体は、丁重に扱え!この男も被害者の1人だ!エリザ、君をこんな戦いに巻き込んでしまってすまない。俺がエリザを守ると豪語しておきながら、結局エリザに助けてもらった。本当に自分の不甲斐なさが嫌になる」
そう言って私に頭を下げたジャック。
「何を言っているの?ジャックはずっと私を守って来てくれていたのよ!今回の件だって、ジャックが剣でザードを倒したの!私はただ、補佐をしただけ…」
「エリザ…ありがとう…」
そう言って私をギューッと抱きしめてくれたジャック。やっぱりジャックの腕の中が、一番落ち着く…
大量の魔力を放出したうえ、ジャックに抱きしめられた事で今まで張りつめていた緊張の糸がプツリと切れた私は、そのまま意識を手放してしまったのであった。
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