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第41話:シャルルのお披露目当日を迎えました
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あっという間に2ヶ月が過ぎ、ついに今日はシャルルのお披露目の日を迎えた。1週間前くらいから、続々と他国の王族たちが入国しているらしいが、離宮に滞在している様で、私が会う事はなかった。
今日初めて王族たちに会うのだ。この2ヶ月、ダンスのレッスンと共に、各王族たちの名前を叩き込んだ。今回お祝いに来てくれている国は、21カ国。総勢50名以上が来ている。名前を覚えるだけで一苦労だった。
とにかく、今日無事に終われる事だけを祈るしかない。
朝から私の準備の為、メイドたちに綺麗に磨かれている。ちなみに今日のドレスは、レオナルド様からのプレゼントだ。今回私の夜会デビューという事で、お祝いにとわざわざ贈ってくれたのだ。
真っ青なドレスに、宝石が散りばめられているとても素敵なドレス。さらに私の為に、イヤリングとネックレスもレオナルド様が贈ってくれた。ちなみにイヤリングは普段使いでも使えるとの事で
「このイヤリングは毎日付けて欲しい」
と、笑顔で言われた。そんな風に言われたら、付けない訳にはいかないわよね。そう思い、今日のお披露目が終わっても、イヤリングは付け続ける予定だ。
一応私は王女という事もあり、お父様からはティアラが贈られた。
手際よく準備を進めていくメイドたち、あっという間に準備が出来た。
「オリビア殿下は、本当にお美しいですわ。この分ですと、各国の王子様を虜にしてしまうかもしれませんね」
相変わらずメイドたちはお世辞がうまい。もちろん、腕も一流だが。
「皆、可愛くしてくれてありがとう。失敗はしない様に頑張ってくるわね」
そう、今日の為に色々と頑張って来たのだ。傍にはレオナルド様もいてくれる予定だし、多分大丈夫だろう。
準備が整ったとの事で、執事に連れられ今日の会場でもある、大広間近くの控室に向かう。控室に着くと、今日の主役でもあるシャルル、それに両親もいた。
「オリビア、何て美しいんだ。若い頃のシャリーにそっくりだね。日に日にシャリーに似てくる…もしかして、オリビアも私を置いてどこかに行ってしまうのかい?」
訳の分からない事を言いながら、私を抱きしめるお父様。隣でお母様が苦笑いしている。
「あっ、あねうえだけずるい。ぼくも」
全く状況を理解していないシャルルが、お父様に抱っこしてもらおうと飛びついている。そんなシャルルを、抱きかかえたお父様。
「シャルルも可愛いな。やっぱりずっと、家族4人で一緒に暮らせたら私は幸せなのだが…」
お父様がぽつりを呟いた。
「陛下、またバカな事を。あっ、家に嫁げば、いつでもオリビア嬢に会えますよ」
そう言ってやって来たのは、ミシュラーノ公爵様だ。隣にはセリーヌ様とレオナルド様も。
「オリビア、そのドレス、よく似合っているよ。やっぱり僕が選んだだけの事があるね。あぁ、オリビアは美しすぎる…いいかい、今日は絶対に僕から離れてはいけないからね。わかっているかい?」
すかさず私の元にやって来たのはレオナルド様だ。ミシュラーノ公爵家も今回、王族の補佐として参加してくれている。
「こんなにも素敵なドレスを、ありがとうございます。レオナルド様もとても素敵よ。レオナルド様こそ、王女様に見初められたら大変だから、私の傍を離れないでね」
ギューッとレオナルド様を抱き付いた。
「まあ、しばらく会わないうちに、レオナルドとオリビアちゃんはまた一段と仲良くなったわね」
セリーヌ様がニヤニヤとしながら、そんな事を言っている。
「本当ね。これは近いうちに、2人が婚約するかもしれないわ」
お母様もクスクス笑っている。
「オリビア、レオナルドから離れなさい。とにかく、まだ2人を婚約させないからな!本当はお父様がオリビアの傍にずっといてあげたいのだけれど、生憎忙しくて…だから仕方なく、私の代役として、レオナルドに頼んだだけだ!レオナルド、その事を忘れるなよ」
すかさずお父様が私とレオナルド様に言い聞かせる。お父様ったら…レオナルド様も苦笑いしているじゃない。
その時だった。
「陛下、王妃殿下、オリビア殿下、シャルル殿下、そろそろお時間です」
執事が呼びに来た。
「オリビア、ごめんね。式典のときだけは、傍にいてあげられないんだ。でも近くでずっと君の事を見ているから、安心して欲しい」
そう言うと、私のおでこに口づけをしたレオナルド様。
「おい、レオナルド!オリビアに口づけをするな!」
すかさずお父様が怒っているが、全く相手にしていないレオナルド様。公爵様やセリーヌ様と一緒に、部屋から出て行った。
「本当にレオナルドは!さあ、私たちもそろそろ行こうか」
私のおでこを入念にハンカチで拭きながらも、準備を整えるお父様。さすがにそんなにゴシゴシこすられると、痛いわ。
それでも気を取り直して、私も準備を整える。
いよいよね。なんだか緊張してきたわ。
今日初めて王族たちに会うのだ。この2ヶ月、ダンスのレッスンと共に、各王族たちの名前を叩き込んだ。今回お祝いに来てくれている国は、21カ国。総勢50名以上が来ている。名前を覚えるだけで一苦労だった。
とにかく、今日無事に終われる事だけを祈るしかない。
朝から私の準備の為、メイドたちに綺麗に磨かれている。ちなみに今日のドレスは、レオナルド様からのプレゼントだ。今回私の夜会デビューという事で、お祝いにとわざわざ贈ってくれたのだ。
真っ青なドレスに、宝石が散りばめられているとても素敵なドレス。さらに私の為に、イヤリングとネックレスもレオナルド様が贈ってくれた。ちなみにイヤリングは普段使いでも使えるとの事で
「このイヤリングは毎日付けて欲しい」
と、笑顔で言われた。そんな風に言われたら、付けない訳にはいかないわよね。そう思い、今日のお披露目が終わっても、イヤリングは付け続ける予定だ。
一応私は王女という事もあり、お父様からはティアラが贈られた。
手際よく準備を進めていくメイドたち、あっという間に準備が出来た。
「オリビア殿下は、本当にお美しいですわ。この分ですと、各国の王子様を虜にしてしまうかもしれませんね」
相変わらずメイドたちはお世辞がうまい。もちろん、腕も一流だが。
「皆、可愛くしてくれてありがとう。失敗はしない様に頑張ってくるわね」
そう、今日の為に色々と頑張って来たのだ。傍にはレオナルド様もいてくれる予定だし、多分大丈夫だろう。
準備が整ったとの事で、執事に連れられ今日の会場でもある、大広間近くの控室に向かう。控室に着くと、今日の主役でもあるシャルル、それに両親もいた。
「オリビア、何て美しいんだ。若い頃のシャリーにそっくりだね。日に日にシャリーに似てくる…もしかして、オリビアも私を置いてどこかに行ってしまうのかい?」
訳の分からない事を言いながら、私を抱きしめるお父様。隣でお母様が苦笑いしている。
「あっ、あねうえだけずるい。ぼくも」
全く状況を理解していないシャルルが、お父様に抱っこしてもらおうと飛びついている。そんなシャルルを、抱きかかえたお父様。
「シャルルも可愛いな。やっぱりずっと、家族4人で一緒に暮らせたら私は幸せなのだが…」
お父様がぽつりを呟いた。
「陛下、またバカな事を。あっ、家に嫁げば、いつでもオリビア嬢に会えますよ」
そう言ってやって来たのは、ミシュラーノ公爵様だ。隣にはセリーヌ様とレオナルド様も。
「オリビア、そのドレス、よく似合っているよ。やっぱり僕が選んだだけの事があるね。あぁ、オリビアは美しすぎる…いいかい、今日は絶対に僕から離れてはいけないからね。わかっているかい?」
すかさず私の元にやって来たのはレオナルド様だ。ミシュラーノ公爵家も今回、王族の補佐として参加してくれている。
「こんなにも素敵なドレスを、ありがとうございます。レオナルド様もとても素敵よ。レオナルド様こそ、王女様に見初められたら大変だから、私の傍を離れないでね」
ギューッとレオナルド様を抱き付いた。
「まあ、しばらく会わないうちに、レオナルドとオリビアちゃんはまた一段と仲良くなったわね」
セリーヌ様がニヤニヤとしながら、そんな事を言っている。
「本当ね。これは近いうちに、2人が婚約するかもしれないわ」
お母様もクスクス笑っている。
「オリビア、レオナルドから離れなさい。とにかく、まだ2人を婚約させないからな!本当はお父様がオリビアの傍にずっといてあげたいのだけれど、生憎忙しくて…だから仕方なく、私の代役として、レオナルドに頼んだだけだ!レオナルド、その事を忘れるなよ」
すかさずお父様が私とレオナルド様に言い聞かせる。お父様ったら…レオナルド様も苦笑いしているじゃない。
その時だった。
「陛下、王妃殿下、オリビア殿下、シャルル殿下、そろそろお時間です」
執事が呼びに来た。
「オリビア、ごめんね。式典のときだけは、傍にいてあげられないんだ。でも近くでずっと君の事を見ているから、安心して欲しい」
そう言うと、私のおでこに口づけをしたレオナルド様。
「おい、レオナルド!オリビアに口づけをするな!」
すかさずお父様が怒っているが、全く相手にしていないレオナルド様。公爵様やセリーヌ様と一緒に、部屋から出て行った。
「本当にレオナルドは!さあ、私たちもそろそろ行こうか」
私のおでこを入念にハンカチで拭きながらも、準備を整えるお父様。さすがにそんなにゴシゴシこすられると、痛いわ。
それでも気を取り直して、私も準備を整える。
いよいよね。なんだか緊張してきたわ。
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