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第2章
第10話:ファンポーズ公爵家の誕生日パーティーに参加します【後半】
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しばらく走ると、立派な屋敷が見えてきた。あそこがファンポーズ公爵家の様だ。周りが緑に覆われている、美しい屋敷だ。王都の真ん中に、こんな緑豊かな場所があったなんて。
馬車を降りると、マリーナ様と公爵が待っていてくれた。
「バーエンス公爵令息殿、夫人、今日はよくお越しくださった。娘の為に、ぬいぐるみを作って下さったと妻から聞いたのだが」
「はい、こちらになります」
大きな紙袋に入ったぬいぐるみを渡した。
「まあ、立派なぬいぐるみですと事。それに、とても可愛らしい犬だわ。ローラ様、こんなにも素敵なぬいぐるみをありがとうございます。きっと娘も喜びますわ」
嬉しそうにマリーナ様が笑った。その姿を見て、つい私も頬が緩む。
「それではまた、後ほど」
私たちの元に使用人がやって来て、今日の会場へと案内してくれた。さすがファンポーズ公爵家、かなり広い。
「ローラ、知っているか?ファンポーズ公爵は自然が好きな方なんだ。だから森をイメージして、通常の屋敷よりも大きな木々が植えられている。中庭には、小川も流れているそうだ」
「まあ、お庭に小川がですか?それはすごいですわ。池ならわかりますが、小川だなんて」
バーエンス公爵家にも池が二つ庭にある。そこには魚も住んでいる様な、大きな池だ。実家のお庭にも、池があったわ。でも小川があるなんて。なんだかイメージが湧かないわね。
中庭に着くと、既に何人かの貴族が来ていた。確かに奥の方には、小川も見える。せっかくなら小川を見ていたいと思ったのだが、私たちの姿を見つけると、貴族達が話けて来てくれた。小川を見るのは後にし、貴族たちと話をする。皆同年代という事もあり、比較的気楽に話せる。
もちろん、私の友人たち、お姉様やお兄様家族、レオナルド様家族とも話をした。そして皆子供も一緒に参加してきているのだ。
そう、今日の主役は、マリーナ様の娘、アリーちゃんだ。その為、子供の参加率も非常に高い。せっかくなので、子供たちと一緒に、小川を見に行った。小さな魚が沢山いて、つい大人げなくはしゃいでしまった。
そしていよいよ誕生日パーティーが始まった。
まずはファンポーズ公爵の挨拶からだ。
「本日は我が娘、アリーの為にお集まりいただき、ありがとうございます。まだまだ未熟な娘ですが、どうかよろしくお願いします」
公爵の挨拶の後、アリーちゃんも挨拶だ。少し緊張しているのか、顔が強張っている。
「きょうはわたしのために、きてくれてありがとうございます。どうか楽しんでいってください」
ぎこちないながらも、一生懸命挨拶をしたアリーちゃん。その姿が何とも微笑ましい。周りから大きな拍手が沸き起こった。もちろん、私たちも拍手を贈る。
「アリー、お誕生日おめでとう。私たちからの誕生日プレゼントだ。さあ、開けてみて」
公爵とマリーナ様が、梱包されているぬいぐるみを渡した。ゆっくりとリボンをほどき、中を開けるアリーちゃん。毎度のことながら、緊張の瞬間である。
「わぁぁぁ、おおきくてかわいいワンちゃんのぬいぐるみ。すごいわ。ありがとう、おとうさま、おかあさま」
ぬいぐるみを取り出した瞬間、ぱあぁぁぁっと目を輝かせたアリーちゃん。この姿が一番嬉しいのよね。でも…なぜだろう、今日はそんなアリーちゃんを見つめる、公爵やマリーナ様の姿が気になって仕方がない。
もしも私と旦那様の間に子供が生まれたら、こうやってお誕生日パーティーを開くかしら。その子の喜ぶ顔を、旦那様と一緒に見られたら、きっと幸せだろうな…
私たちの子供か…
結婚式が終わってから、少しずつだが私たちの子供を意識するようになってきた。旦那様は、私たちの子供について、どう考えているのかしら?
チラリと旦那様の方を見る。すると、こちらをクルリと振り向いたのだ。
「ローラ、どうしたんだ?」
「いいえ、何でもありませんわ」
どうしていいか分からず、つい目線をそらしてしまった。その時だった。
「ローラさま、わたしのために、こんなにかわいいぬいぐるみをつくってくれて、ありがとうございました」
嬉しそうな顔をしたアリーちゃんが、私の元へとやって来たのだ。
「どういたしまして。気に入ってくれた?」
「はい、わたしのたからものにします」
そう言って、弾けんばかりの笑顔を見せてくれた。その後仲の良い友人たちの元に向かって行ったアリーちゃん。皆に大きなぬいぐるみを自慢げに紹介していた。
「ローラ様、本当にありがとうございました。あなた様に依頼して本当によかったですわ」
「夫人、本当にありがとう。あの子のあんなに喜ぶ顔を見られて、私たちも嬉しくてたまらないんだ。私にとって娘は、命よりも大切な存在だからね」
命よりも大切な存在…
そういえばよくお姉様も、そんな様なことを言っていたわ。自分の命よりも大切な存在か…
「バーエンス公爵令息夫人、あなた様のぬいぐるみはお噂には聞いておりましたが、素晴らしいですわ。うちの娘もすっかり夫人の作るぬいぐるみが気に入った様で」
「家の娘もですわ。本当に素晴らしい」
なぜか夫人たちに囲まれた。やっぱり皆、自分の子供が喜ぶ姿を見たいと思うものなのね。他人の私でも子供たちが喜ぶ姿を見ると、嬉しくてたまらないのですもの。自分の子供の喜ぶ顔なら、きっとまた違った喜びがあるのだろう。
「ローラおねえちゃん」
そんな中、私の元にやって来たのはエヴァちゃんだ。隣にはリアムもいる。
「アリーちゃんのぬいぐるみ、とてもすてきだったわ。ねえ、わたしとリアムのこんやくパーティーのときも、つくってくれる?」
「え?エヴァちゃんとリアムはもう婚約をするの?」
まだ二人は四歳だ。それなのに婚約だなんて…
「ローラちゃん、ごめんね。エヴァたちが勝手に言っているだけなのよ。でも、後三年くらいして二人の意志が変わらなければ、婚約をさせようと思ってはいるのだけれど…」
そう言ったミラ様が、チラリと隣のレオナルド様の方を見る。
「俺は反対だ。第一、エヴァはまだ四歳だ。子供のたわごとを真に受けてどうする」
プイっとそっぽを向いてしまったレオナルド様。相変わらずね。その頃には、私たちにも子供が出来ているかしら?
そんな事を考えていると、旦那様がやって来た。
「ローラ、そろそろ帰るぞ」
「はい、それでは皆様、ごきげんよう」
エヴァちゃんたちに挨拶をし、馬車に乗り込んだ。
「ローラ、今日もお前のぬいぐるみの人気は凄まじかったな」
「はい…有難い限りですわ」
「どうしたんだ?あまり嬉しそうじゃないな」
「そんな事はありません。ただ…やはり我が子が喜ぶ姿は、格別なのだろうと思いまして…その…」
「ローラ、お前、子供が欲しいのか?」
「確かに旦那様の子供は欲しいですが、こればかりは授かりものですので。でも、いつか旦那様との子供を授かれたら、あんな風に子供の事を第一に考える様になるのかなっと思いまして…」
「そうだな、きっとローラに似て可愛い子が生まれてくるだろう。だが、ローラもわかっている通り、こればかりは授かりものだ。俺たちは俺たちのペースで進めばいい。それに今はまだ、俺はローラと二人で過ごしたいし…」
頬を赤らめ、旦那様がそう呟いた。二人の時間か…
「そうですわね、私たちはまだ新婚ですもの。焦る必要は無いのですよね。私ったら、周りの人たちがお子様を連れて来ていたので、つい羨ましく思ってしまった様です…お恥ずかしい限りですわ」
「羨ましく思ったという事は、ローラが俺との子供を望んでいるという事だろう。俺は嬉しいぞ。早速帰ったら、子作りに励もう」
旦那様がニヤリと笑った。
「もう、どうしてそういう話になるのですか?さっき二人の時間を大切にしたいと、言っていたではないですか?」
「それとこれとは話は別だ。やる事はしっかりやらないと」
もう、旦那様ったら。
旦那様の顔を見ていたら、少しでも悩んでいた自分がバカみたいに思えてきた。やっぱりうちの旦那様は最高ね。しばらくは二人の生活も悪くないかもしれない。そう思ったのであった。
馬車を降りると、マリーナ様と公爵が待っていてくれた。
「バーエンス公爵令息殿、夫人、今日はよくお越しくださった。娘の為に、ぬいぐるみを作って下さったと妻から聞いたのだが」
「はい、こちらになります」
大きな紙袋に入ったぬいぐるみを渡した。
「まあ、立派なぬいぐるみですと事。それに、とても可愛らしい犬だわ。ローラ様、こんなにも素敵なぬいぐるみをありがとうございます。きっと娘も喜びますわ」
嬉しそうにマリーナ様が笑った。その姿を見て、つい私も頬が緩む。
「それではまた、後ほど」
私たちの元に使用人がやって来て、今日の会場へと案内してくれた。さすがファンポーズ公爵家、かなり広い。
「ローラ、知っているか?ファンポーズ公爵は自然が好きな方なんだ。だから森をイメージして、通常の屋敷よりも大きな木々が植えられている。中庭には、小川も流れているそうだ」
「まあ、お庭に小川がですか?それはすごいですわ。池ならわかりますが、小川だなんて」
バーエンス公爵家にも池が二つ庭にある。そこには魚も住んでいる様な、大きな池だ。実家のお庭にも、池があったわ。でも小川があるなんて。なんだかイメージが湧かないわね。
中庭に着くと、既に何人かの貴族が来ていた。確かに奥の方には、小川も見える。せっかくなら小川を見ていたいと思ったのだが、私たちの姿を見つけると、貴族達が話けて来てくれた。小川を見るのは後にし、貴族たちと話をする。皆同年代という事もあり、比較的気楽に話せる。
もちろん、私の友人たち、お姉様やお兄様家族、レオナルド様家族とも話をした。そして皆子供も一緒に参加してきているのだ。
そう、今日の主役は、マリーナ様の娘、アリーちゃんだ。その為、子供の参加率も非常に高い。せっかくなので、子供たちと一緒に、小川を見に行った。小さな魚が沢山いて、つい大人げなくはしゃいでしまった。
そしていよいよ誕生日パーティーが始まった。
まずはファンポーズ公爵の挨拶からだ。
「本日は我が娘、アリーの為にお集まりいただき、ありがとうございます。まだまだ未熟な娘ですが、どうかよろしくお願いします」
公爵の挨拶の後、アリーちゃんも挨拶だ。少し緊張しているのか、顔が強張っている。
「きょうはわたしのために、きてくれてありがとうございます。どうか楽しんでいってください」
ぎこちないながらも、一生懸命挨拶をしたアリーちゃん。その姿が何とも微笑ましい。周りから大きな拍手が沸き起こった。もちろん、私たちも拍手を贈る。
「アリー、お誕生日おめでとう。私たちからの誕生日プレゼントだ。さあ、開けてみて」
公爵とマリーナ様が、梱包されているぬいぐるみを渡した。ゆっくりとリボンをほどき、中を開けるアリーちゃん。毎度のことながら、緊張の瞬間である。
「わぁぁぁ、おおきくてかわいいワンちゃんのぬいぐるみ。すごいわ。ありがとう、おとうさま、おかあさま」
ぬいぐるみを取り出した瞬間、ぱあぁぁぁっと目を輝かせたアリーちゃん。この姿が一番嬉しいのよね。でも…なぜだろう、今日はそんなアリーちゃんを見つめる、公爵やマリーナ様の姿が気になって仕方がない。
もしも私と旦那様の間に子供が生まれたら、こうやってお誕生日パーティーを開くかしら。その子の喜ぶ顔を、旦那様と一緒に見られたら、きっと幸せだろうな…
私たちの子供か…
結婚式が終わってから、少しずつだが私たちの子供を意識するようになってきた。旦那様は、私たちの子供について、どう考えているのかしら?
チラリと旦那様の方を見る。すると、こちらをクルリと振り向いたのだ。
「ローラ、どうしたんだ?」
「いいえ、何でもありませんわ」
どうしていいか分からず、つい目線をそらしてしまった。その時だった。
「ローラさま、わたしのために、こんなにかわいいぬいぐるみをつくってくれて、ありがとうございました」
嬉しそうな顔をしたアリーちゃんが、私の元へとやって来たのだ。
「どういたしまして。気に入ってくれた?」
「はい、わたしのたからものにします」
そう言って、弾けんばかりの笑顔を見せてくれた。その後仲の良い友人たちの元に向かって行ったアリーちゃん。皆に大きなぬいぐるみを自慢げに紹介していた。
「ローラ様、本当にありがとうございました。あなた様に依頼して本当によかったですわ」
「夫人、本当にありがとう。あの子のあんなに喜ぶ顔を見られて、私たちも嬉しくてたまらないんだ。私にとって娘は、命よりも大切な存在だからね」
命よりも大切な存在…
そういえばよくお姉様も、そんな様なことを言っていたわ。自分の命よりも大切な存在か…
「バーエンス公爵令息夫人、あなた様のぬいぐるみはお噂には聞いておりましたが、素晴らしいですわ。うちの娘もすっかり夫人の作るぬいぐるみが気に入った様で」
「家の娘もですわ。本当に素晴らしい」
なぜか夫人たちに囲まれた。やっぱり皆、自分の子供が喜ぶ姿を見たいと思うものなのね。他人の私でも子供たちが喜ぶ姿を見ると、嬉しくてたまらないのですもの。自分の子供の喜ぶ顔なら、きっとまた違った喜びがあるのだろう。
「ローラおねえちゃん」
そんな中、私の元にやって来たのはエヴァちゃんだ。隣にはリアムもいる。
「アリーちゃんのぬいぐるみ、とてもすてきだったわ。ねえ、わたしとリアムのこんやくパーティーのときも、つくってくれる?」
「え?エヴァちゃんとリアムはもう婚約をするの?」
まだ二人は四歳だ。それなのに婚約だなんて…
「ローラちゃん、ごめんね。エヴァたちが勝手に言っているだけなのよ。でも、後三年くらいして二人の意志が変わらなければ、婚約をさせようと思ってはいるのだけれど…」
そう言ったミラ様が、チラリと隣のレオナルド様の方を見る。
「俺は反対だ。第一、エヴァはまだ四歳だ。子供のたわごとを真に受けてどうする」
プイっとそっぽを向いてしまったレオナルド様。相変わらずね。その頃には、私たちにも子供が出来ているかしら?
そんな事を考えていると、旦那様がやって来た。
「ローラ、そろそろ帰るぞ」
「はい、それでは皆様、ごきげんよう」
エヴァちゃんたちに挨拶をし、馬車に乗り込んだ。
「ローラ、今日もお前のぬいぐるみの人気は凄まじかったな」
「はい…有難い限りですわ」
「どうしたんだ?あまり嬉しそうじゃないな」
「そんな事はありません。ただ…やはり我が子が喜ぶ姿は、格別なのだろうと思いまして…その…」
「ローラ、お前、子供が欲しいのか?」
「確かに旦那様の子供は欲しいですが、こればかりは授かりものですので。でも、いつか旦那様との子供を授かれたら、あんな風に子供の事を第一に考える様になるのかなっと思いまして…」
「そうだな、きっとローラに似て可愛い子が生まれてくるだろう。だが、ローラもわかっている通り、こればかりは授かりものだ。俺たちは俺たちのペースで進めばいい。それに今はまだ、俺はローラと二人で過ごしたいし…」
頬を赤らめ、旦那様がそう呟いた。二人の時間か…
「そうですわね、私たちはまだ新婚ですもの。焦る必要は無いのですよね。私ったら、周りの人たちがお子様を連れて来ていたので、つい羨ましく思ってしまった様です…お恥ずかしい限りですわ」
「羨ましく思ったという事は、ローラが俺との子供を望んでいるという事だろう。俺は嬉しいぞ。早速帰ったら、子作りに励もう」
旦那様がニヤリと笑った。
「もう、どうしてそういう話になるのですか?さっき二人の時間を大切にしたいと、言っていたではないですか?」
「それとこれとは話は別だ。やる事はしっかりやらないと」
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