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第2章
第27話:アーサー様が目覚めたのだと実感しました
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「う~ん、眩しい…」
ゆっくり目を開けると、窓から太陽の光が差し込んできた。そう言えば、出産後すぐに意識を無くしたのだった。
「ローラ、目を覚ましたか?」
ふと隣を見ると、産まれたばかりの赤ちゃんと、アーサー様の姿が!
「アーサー様!」
ギューとアーサー様に抱き着いた。アーサー様だわ。間違いなくアーサー様の匂い。
「ローラ、長い間眠っていて悪かったな。もう大丈夫だ」
そう言って私を抱きしめてくれた。
「ホンギャーーーー」
その瞬間、赤ちゃんが泣きだした。慌てて赤ちゃんを抱き上げる。柔らかくてふにゃふにゃで、今にも壊れそうだ。
「どうしたのかしら?ほら、お母様よ」
必死にあやすが、泣き止まない。
「失礼いたします。ローラ様、お坊ちゃまはお腹が空いているのかもしれません。ちょっと失礼いたします」
そう言うと私の服を脱がせ、胸のマッサージを始めたモカラ。そしてそのまま、産まれたばかりの赤ちゃんを私の胸に吸わせた。グビグビと飲む赤ちゃん。
「凄いな、こうやって飲むのか」
隣でアーサー様も驚いている。それにしても、産まれる前から軽くマッサージしておいてよかったわ。そう、妊娠中からモカラの指示で、毎日マッサージをしてくれていたのだ。
両方飲み終わった後、スヤスヤ眠ってしまった。それにしても、本当にアーサー様によく似ている。
そうだわ、名前!
「アーサー様、この子の名前、どうしましょう。実はまだ決めていないのです」
産まれた後に決めようと思っていたのだ。
「その件なんだが、さっき考えたよ。“アーニー”にしようと思うのだが、どうかな?」
「アーニー、素敵な名前ですわ。今日からあなたはアーニーよ。よろしくね、アーニー」
私の腕の中でスヤスヤ眠るアーニーに声を掛けた。
「このぬいぐるみ、ローラが作ったのか?この赤ん坊はアーニーにそっくりだな」
ふとベッドに置いてあったぬいぐるみを、アーサー様が掴んだ。
「ええ、そうですわ。アーニーが産まれた記念になればと思って、作りましたの。想像で作ったのですが、まさかここまでそっくりになるなんて、思いませんでしたわ」
私の作ったぬいぐるみと、そっくりの赤ちゃんが産まれて来るとは思わなかった。
「アーサー様、目を覚まして下さり、本当にありがとうございました。このまま目を覚まさないのではないかと、ずっと不安でした」
今ある幸せがまだ信じられなくて、瞳からポロポロと涙が溢れる。
「ローラ、本当にすまない。随分辛い思いをさせてしまったんだな!初めての妊娠中に一番辛い思いをさせてしまうなんて…」
そう言ってギューッと抱きしめてくれた。
「はい、正直辛かったです…でも、今アーサー様は私を抱きしめてくれています。それだけで、あの時辛かった気持ちが少しずつ癒されて行くような気がしますわ。アーサー様、これからはずっと、私とアーニーの傍にいて下さい!」
「当たり前だ!もう二度とローラを一人にしない。アーニーも産まれたんだ。父親として、出来るだけアーニーの傍にいる様にするよ。だから、安心して欲しい」
「ありがとうございます、アーサー様」
これからはずっと傍にいる。その言葉が嬉しくて、また涙が溢れ出る。そんな私をギューッと抱きしめるアーサー様。その後、モカラとダリアに教えてもらいながら、アーニーのお世話をした。
一生懸命お世話をしている間に、気が付いたら夜になっていた。久しぶりに二人で夕食だ。
「家の両親とローラの家族には、明日の朝一で報告する事にしたよ。特に母上はローラの体調お構いなしに、乗り込んできそうだからね」
どうやら私に気を使ってくれた様だ。きっと明日の朝一でやって来るだろう。そう言えば、こうやって二人で食事をするのはいつぶりだろう。いつもメイソン様と三人で食べていたものね。
「アーサー様、メイソン様は国に帰りましたわ」
「ああ、聞いたよ。あいつ、帰る寸前にローラにプロポーズしたらしいな!俺が寝ている間にプロポーズするなんて、油断も隙もありゃしない。そもそも、メイソンと二人きりになるなとあれほど言っただろう。ローラがきちんと断ったという事で今回許すが、次は無いからな」
なぜか私が怒られてしまった。でもアーサー様に怒られる事すら、今は嬉しい。
「私はアーサー様一筋ですわ。そうだわ、アーサー様は病み上がりです。今日は私が食事のお手伝いをしますわ」
「それならローラは出産で疲れているだろう。俺が食べさせよう」
結局二人で食べさせ合いをしながら、食事を済ませた。そして寝室へ向かう。ベビーベッドで大人しく眠るアーニーを二人で見つめた後、ベッドに潜り込んだ。
「ローラ、こっちにおいで」
アーサー様に手を引かれ、そのまま腕の中に閉じ込められた。何度アーサー様に抱きしめられる夢を見た事か。そう思ったら、嬉しくて涙が込み上げて来た。
「ローラ、モカラたちの話しでは、アーニーが何度も夜中に起きるらしいから、早めに寝た方がいい。そろそろ寝ようか」
「そうですわね。おやすみなさい、アーサー様」
「おやすみ、ローラ」
“おやすみ”の返事が返って来た。今までは何度言っても帰ってこなかったのに。それがまた嬉しい…
アーサーの温もりを感じながら、幸せな気持ちで眠りに付いたのであった。
ゆっくり目を開けると、窓から太陽の光が差し込んできた。そう言えば、出産後すぐに意識を無くしたのだった。
「ローラ、目を覚ましたか?」
ふと隣を見ると、産まれたばかりの赤ちゃんと、アーサー様の姿が!
「アーサー様!」
ギューとアーサー様に抱き着いた。アーサー様だわ。間違いなくアーサー様の匂い。
「ローラ、長い間眠っていて悪かったな。もう大丈夫だ」
そう言って私を抱きしめてくれた。
「ホンギャーーーー」
その瞬間、赤ちゃんが泣きだした。慌てて赤ちゃんを抱き上げる。柔らかくてふにゃふにゃで、今にも壊れそうだ。
「どうしたのかしら?ほら、お母様よ」
必死にあやすが、泣き止まない。
「失礼いたします。ローラ様、お坊ちゃまはお腹が空いているのかもしれません。ちょっと失礼いたします」
そう言うと私の服を脱がせ、胸のマッサージを始めたモカラ。そしてそのまま、産まれたばかりの赤ちゃんを私の胸に吸わせた。グビグビと飲む赤ちゃん。
「凄いな、こうやって飲むのか」
隣でアーサー様も驚いている。それにしても、産まれる前から軽くマッサージしておいてよかったわ。そう、妊娠中からモカラの指示で、毎日マッサージをしてくれていたのだ。
両方飲み終わった後、スヤスヤ眠ってしまった。それにしても、本当にアーサー様によく似ている。
そうだわ、名前!
「アーサー様、この子の名前、どうしましょう。実はまだ決めていないのです」
産まれた後に決めようと思っていたのだ。
「その件なんだが、さっき考えたよ。“アーニー”にしようと思うのだが、どうかな?」
「アーニー、素敵な名前ですわ。今日からあなたはアーニーよ。よろしくね、アーニー」
私の腕の中でスヤスヤ眠るアーニーに声を掛けた。
「このぬいぐるみ、ローラが作ったのか?この赤ん坊はアーニーにそっくりだな」
ふとベッドに置いてあったぬいぐるみを、アーサー様が掴んだ。
「ええ、そうですわ。アーニーが産まれた記念になればと思って、作りましたの。想像で作ったのですが、まさかここまでそっくりになるなんて、思いませんでしたわ」
私の作ったぬいぐるみと、そっくりの赤ちゃんが産まれて来るとは思わなかった。
「アーサー様、目を覚まして下さり、本当にありがとうございました。このまま目を覚まさないのではないかと、ずっと不安でした」
今ある幸せがまだ信じられなくて、瞳からポロポロと涙が溢れる。
「ローラ、本当にすまない。随分辛い思いをさせてしまったんだな!初めての妊娠中に一番辛い思いをさせてしまうなんて…」
そう言ってギューッと抱きしめてくれた。
「はい、正直辛かったです…でも、今アーサー様は私を抱きしめてくれています。それだけで、あの時辛かった気持ちが少しずつ癒されて行くような気がしますわ。アーサー様、これからはずっと、私とアーニーの傍にいて下さい!」
「当たり前だ!もう二度とローラを一人にしない。アーニーも産まれたんだ。父親として、出来るだけアーニーの傍にいる様にするよ。だから、安心して欲しい」
「ありがとうございます、アーサー様」
これからはずっと傍にいる。その言葉が嬉しくて、また涙が溢れ出る。そんな私をギューッと抱きしめるアーサー様。その後、モカラとダリアに教えてもらいながら、アーニーのお世話をした。
一生懸命お世話をしている間に、気が付いたら夜になっていた。久しぶりに二人で夕食だ。
「家の両親とローラの家族には、明日の朝一で報告する事にしたよ。特に母上はローラの体調お構いなしに、乗り込んできそうだからね」
どうやら私に気を使ってくれた様だ。きっと明日の朝一でやって来るだろう。そう言えば、こうやって二人で食事をするのはいつぶりだろう。いつもメイソン様と三人で食べていたものね。
「アーサー様、メイソン様は国に帰りましたわ」
「ああ、聞いたよ。あいつ、帰る寸前にローラにプロポーズしたらしいな!俺が寝ている間にプロポーズするなんて、油断も隙もありゃしない。そもそも、メイソンと二人きりになるなとあれほど言っただろう。ローラがきちんと断ったという事で今回許すが、次は無いからな」
なぜか私が怒られてしまった。でもアーサー様に怒られる事すら、今は嬉しい。
「私はアーサー様一筋ですわ。そうだわ、アーサー様は病み上がりです。今日は私が食事のお手伝いをしますわ」
「それならローラは出産で疲れているだろう。俺が食べさせよう」
結局二人で食べさせ合いをしながら、食事を済ませた。そして寝室へ向かう。ベビーベッドで大人しく眠るアーニーを二人で見つめた後、ベッドに潜り込んだ。
「ローラ、こっちにおいで」
アーサー様に手を引かれ、そのまま腕の中に閉じ込められた。何度アーサー様に抱きしめられる夢を見た事か。そう思ったら、嬉しくて涙が込み上げて来た。
「ローラ、モカラたちの話しでは、アーニーが何度も夜中に起きるらしいから、早めに寝た方がいい。そろそろ寝ようか」
「そうですわね。おやすみなさい、アーサー様」
「おやすみ、ローラ」
“おやすみ”の返事が返って来た。今までは何度言っても帰ってこなかったのに。それがまた嬉しい…
アーサーの温もりを感じながら、幸せな気持ちで眠りに付いたのであった。
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