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第25話:ペガサスで空の旅へと出掛けます【後編】
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「食事も終わったし、せっかくだからここら辺を見て回ろう。あっちには湖もあるしね」
ワイアット様と手を繋いで、周りを散策する。それにしても本当に奇麗な花が沢山咲いている。中には見た事も無い花もある。
「ワイアット様、後でお花を摘んでいってもいいですか?」
「構わないが、ペガサスに乗って帰るからあまり沢山は摘めないよ」
「はい、大丈夫です!」
そうだわ、せっかくだから花冠を作ろう。子供の頃よく作っていた花冠を、早速作り始める。意外と覚えているものね。
「へ~、アリアは本当に器用だね!花の冠か」
横でワイアット様が感心していた。早速出来た花冠を、ワイアット様の頭の上に被せた。うん、よく似合っている。
「これを僕にくれるのかい?」
「はい、大したものではありませんが…」
「アリアから貰った初めてのプレゼントだ!大切にするよ!そうだ、ケースに入れて飾っておこう!」
「ワイアット様、さすがに大袈裟です!こんなもの、プレゼントのうちに入りませんわ」
軽い気持ちで作った花冠だ。そんなに丁重に扱ってもらわなくてもいいのだが…
「いいや、俺の宝物にする!」
そう言って嬉しそうにしているワイアット様を見ていたら、私もなんだか嬉しくなった。調子に乗ってもう1つ花冠を作り、ペガサスにプレゼントしたのだが、お気に召さなかった様ですぐに振り落とされた。
地面に落ちた花冠を見て
「アリアが一生懸命作った花冠を振り落とすとは、どういう了見だ!」
そう言ってペガサスを怒鳴りつけるワイアット様。いくら何でもペガサスが可哀そうだったので、何とかワイアット様をなだめてペガサスの側から離れた。まだブツブツ言っているワイアット様。
「あっちに湖があるので、行ってみませんか?」
何とか話題を変えようと、湖を見に行く事を提案した。
「そうだね、行ってみようか」
早速2人で手を繋いで湖まで歩いて行く。それにしても、物凄く美しい湖だ。きっと水が物凄く奇麗なのだろう。そのまま景色を反射して、湖の中に映っている。まるで大きな鏡の様に!
ちょっと気になったので、湖を覗き込んでみると、私の顔が映った。その奥には、湖の底も見えている。さらに泳いでいる魚まで見えるのだ。あの魚、捕まえられるかしら?
「アリア、あまり湖を覗き込むと危ないよ!この湖は意外と深いんだ」
「まあ、そうなのですか!」
底まで見えていたので、全くそんな感じはしない。万が一落ちたら大変ね。でもきっとその時は、ワイアット様が助けてくれそうだけれど!
その後もこの場所でゆっくり過ごした。
「ペガサスがあんな所まで草を食べに行っているよ。ちょっと連れ戻して来るから、アリアはここで待っていてね」
そう言ってペガサスを連れ戻しに行くワイアット様。物凄く賢いペガサスは、勝手に空を飛んで行ったりしないらしく、比較的この場所でも自由に過ごしている。
その時だった。1匹のウサギがこちらに近付いて来た。なんて可愛いのかしら!触ろうとした瞬間、逃げて行ってしまった。待って!私が追いかけて来るのを見て、逃げていくウサギ。でもなぜか立ち止まり、私が追いつくのを待っている。
もしかして、どこか連れていきたい場所でもあるのかしら?そう思い、ウサギに付いて行く。その時だった、物凄い勢いで走って行くウサギ。
「待って!」
私の言葉も虚しく、どこかに行ってしまった。もしかして、ウサギにからかわれたのかしら…とにかくワイアット様の元に戻らないと。そう思ったものの、気が付くと森の中に来ていた様で、帰り道が分からない。どうしよう…
「ワイアット様!ワイアット様!」
何度もワイアット様の名前を呼ぶが、もちろん返事はない。どうしよう…確かあっちから来たような…
自分の勘を頼りに歩くが、森から中々抜け出すことが出来ない。完全に迷子だ。
「ワイアット様!ワイアット様…」
気が付くと子供の様に瞳から涙が溢れていた。
「ワイアット様…」
必死に名前を呼ぶ。その時だった、物陰からガサガサという音が聞こえた。もしかしてワイアット様が助けに来てくれたのかしら!急いで物陰に近付こうとしたのだが…
「グルルルルル」
出て来たのはワイアット様ではなく熊だった。
「ひぃぃぃぃ」
恐怖で腰が抜けてしまった。早く逃げないと…でも、腰が抜けて動けない!どうしよう、食べられる!その時だった。
「アリア!!」
この声は
「ワイアット様!」
私の元に駆け付けてくれたのは、ワイアット様だ!嬉しくてワイアット様に思いっきり抱き着いた。わ~ん、怖かったよう!ワイアット様にギューギュー抱き着く。
「アリア、ちょっとごめんね!あいつを倒して来るから」
私から離れると、熊と睨み合うワイアット様。まさか、あんなにも大きな熊と戦うの?そう、そのまさかだった。
次の瞬間、熊が襲い掛かって来た。
「ワイアット様!」
このままではワイアット様がやられてしまう!そう思った瞬間、腰に付いていた短刀を取り出すと、物凄い速さで短刀を熊に刺すワイアット様。あまりの速さに、正直何が起こったのか分からないくらいだった。
「グァァァ」
悲鳴を上げて倒れこむ熊。どうやらワイアット様が仕留めたみたいだ。なんて強さなの…ワイアット様は武術も優れていると聞いていたが、まさか熊まで仕留めてしまうなんて…
「アリア、ここは危険だ!早く森から抜けよう」
ワイアット様に手を引かれ、何とか森を抜ける事が出来た。
「ワイアット様、怖かったです!」
お花畑に着くと張りつめていた感情がプツンと切れ、ワイアット様に抱き着いた。瞳からは涙が溢れる。そんな私を、落ち着くまで頭を撫でながら抱きしめてくれた。それにしても、ワイアット様の腕の中は物凄く落ち着く。ずっとこうして居たい…
そんな気持ちが沸き上がる。でも私が落ち着いたところで、引き離されてしまった。
「アリア、どうして勝手に森に行ったの?俺はここで待っていてって言ったよね!」
私の瞳をまっすぐ見つめるワイアット様。これは怒られるパターンよね。
「ごめんなさい。ウサギが居たのでつい…」
そう、あのウサギのせいだわ!でも約束を守らなかったのだから、やっぱり私のせいか…
「今回は素直に謝ったから許してあげる。でも次からは勝手に行ったら駄目だよ。さあ、もう帰ろうか」
そう言って再びペガサスに乗せてくれたワイアット様。あれ?これだけで許してくれたの?カーター様の時はもっと厳しく怒られたのに…正直拍子抜けしたが、まあこれで許してもらえたならラッキーだ。
再び空に飛び立つペガサス。今日は本当に楽しかった。それにしても今日のワイアット様、物凄く格好良かった。こんなにも素敵な人と婚約出来ただなんて、私って結構幸せ者なのかもしれないわ。
「アリア、見てごらん、夕日が見えるよ」
ワイアット様が指さした場所には、美しい夕日が。
「本当に奇麗ですわ。空から見る夕日ってこんなにも奇麗なのですね」
美しい夕日を見ながら、空の旅を最後まで楽しんだアリアであった。
ワイアット様と手を繋いで、周りを散策する。それにしても本当に奇麗な花が沢山咲いている。中には見た事も無い花もある。
「ワイアット様、後でお花を摘んでいってもいいですか?」
「構わないが、ペガサスに乗って帰るからあまり沢山は摘めないよ」
「はい、大丈夫です!」
そうだわ、せっかくだから花冠を作ろう。子供の頃よく作っていた花冠を、早速作り始める。意外と覚えているものね。
「へ~、アリアは本当に器用だね!花の冠か」
横でワイアット様が感心していた。早速出来た花冠を、ワイアット様の頭の上に被せた。うん、よく似合っている。
「これを僕にくれるのかい?」
「はい、大したものではありませんが…」
「アリアから貰った初めてのプレゼントだ!大切にするよ!そうだ、ケースに入れて飾っておこう!」
「ワイアット様、さすがに大袈裟です!こんなもの、プレゼントのうちに入りませんわ」
軽い気持ちで作った花冠だ。そんなに丁重に扱ってもらわなくてもいいのだが…
「いいや、俺の宝物にする!」
そう言って嬉しそうにしているワイアット様を見ていたら、私もなんだか嬉しくなった。調子に乗ってもう1つ花冠を作り、ペガサスにプレゼントしたのだが、お気に召さなかった様ですぐに振り落とされた。
地面に落ちた花冠を見て
「アリアが一生懸命作った花冠を振り落とすとは、どういう了見だ!」
そう言ってペガサスを怒鳴りつけるワイアット様。いくら何でもペガサスが可哀そうだったので、何とかワイアット様をなだめてペガサスの側から離れた。まだブツブツ言っているワイアット様。
「あっちに湖があるので、行ってみませんか?」
何とか話題を変えようと、湖を見に行く事を提案した。
「そうだね、行ってみようか」
早速2人で手を繋いで湖まで歩いて行く。それにしても、物凄く美しい湖だ。きっと水が物凄く奇麗なのだろう。そのまま景色を反射して、湖の中に映っている。まるで大きな鏡の様に!
ちょっと気になったので、湖を覗き込んでみると、私の顔が映った。その奥には、湖の底も見えている。さらに泳いでいる魚まで見えるのだ。あの魚、捕まえられるかしら?
「アリア、あまり湖を覗き込むと危ないよ!この湖は意外と深いんだ」
「まあ、そうなのですか!」
底まで見えていたので、全くそんな感じはしない。万が一落ちたら大変ね。でもきっとその時は、ワイアット様が助けてくれそうだけれど!
その後もこの場所でゆっくり過ごした。
「ペガサスがあんな所まで草を食べに行っているよ。ちょっと連れ戻して来るから、アリアはここで待っていてね」
そう言ってペガサスを連れ戻しに行くワイアット様。物凄く賢いペガサスは、勝手に空を飛んで行ったりしないらしく、比較的この場所でも自由に過ごしている。
その時だった。1匹のウサギがこちらに近付いて来た。なんて可愛いのかしら!触ろうとした瞬間、逃げて行ってしまった。待って!私が追いかけて来るのを見て、逃げていくウサギ。でもなぜか立ち止まり、私が追いつくのを待っている。
もしかして、どこか連れていきたい場所でもあるのかしら?そう思い、ウサギに付いて行く。その時だった、物凄い勢いで走って行くウサギ。
「待って!」
私の言葉も虚しく、どこかに行ってしまった。もしかして、ウサギにからかわれたのかしら…とにかくワイアット様の元に戻らないと。そう思ったものの、気が付くと森の中に来ていた様で、帰り道が分からない。どうしよう…
「ワイアット様!ワイアット様!」
何度もワイアット様の名前を呼ぶが、もちろん返事はない。どうしよう…確かあっちから来たような…
自分の勘を頼りに歩くが、森から中々抜け出すことが出来ない。完全に迷子だ。
「ワイアット様!ワイアット様…」
気が付くと子供の様に瞳から涙が溢れていた。
「ワイアット様…」
必死に名前を呼ぶ。その時だった、物陰からガサガサという音が聞こえた。もしかしてワイアット様が助けに来てくれたのかしら!急いで物陰に近付こうとしたのだが…
「グルルルルル」
出て来たのはワイアット様ではなく熊だった。
「ひぃぃぃぃ」
恐怖で腰が抜けてしまった。早く逃げないと…でも、腰が抜けて動けない!どうしよう、食べられる!その時だった。
「アリア!!」
この声は
「ワイアット様!」
私の元に駆け付けてくれたのは、ワイアット様だ!嬉しくてワイアット様に思いっきり抱き着いた。わ~ん、怖かったよう!ワイアット様にギューギュー抱き着く。
「アリア、ちょっとごめんね!あいつを倒して来るから」
私から離れると、熊と睨み合うワイアット様。まさか、あんなにも大きな熊と戦うの?そう、そのまさかだった。
次の瞬間、熊が襲い掛かって来た。
「ワイアット様!」
このままではワイアット様がやられてしまう!そう思った瞬間、腰に付いていた短刀を取り出すと、物凄い速さで短刀を熊に刺すワイアット様。あまりの速さに、正直何が起こったのか分からないくらいだった。
「グァァァ」
悲鳴を上げて倒れこむ熊。どうやらワイアット様が仕留めたみたいだ。なんて強さなの…ワイアット様は武術も優れていると聞いていたが、まさか熊まで仕留めてしまうなんて…
「アリア、ここは危険だ!早く森から抜けよう」
ワイアット様に手を引かれ、何とか森を抜ける事が出来た。
「ワイアット様、怖かったです!」
お花畑に着くと張りつめていた感情がプツンと切れ、ワイアット様に抱き着いた。瞳からは涙が溢れる。そんな私を、落ち着くまで頭を撫でながら抱きしめてくれた。それにしても、ワイアット様の腕の中は物凄く落ち着く。ずっとこうして居たい…
そんな気持ちが沸き上がる。でも私が落ち着いたところで、引き離されてしまった。
「アリア、どうして勝手に森に行ったの?俺はここで待っていてって言ったよね!」
私の瞳をまっすぐ見つめるワイアット様。これは怒られるパターンよね。
「ごめんなさい。ウサギが居たのでつい…」
そう、あのウサギのせいだわ!でも約束を守らなかったのだから、やっぱり私のせいか…
「今回は素直に謝ったから許してあげる。でも次からは勝手に行ったら駄目だよ。さあ、もう帰ろうか」
そう言って再びペガサスに乗せてくれたワイアット様。あれ?これだけで許してくれたの?カーター様の時はもっと厳しく怒られたのに…正直拍子抜けしたが、まあこれで許してもらえたならラッキーだ。
再び空に飛び立つペガサス。今日は本当に楽しかった。それにしても今日のワイアット様、物凄く格好良かった。こんなにも素敵な人と婚約出来ただなんて、私って結構幸せ者なのかもしれないわ。
「アリア、見てごらん、夕日が見えるよ」
ワイアット様が指さした場所には、美しい夕日が。
「本当に奇麗ですわ。空から見る夕日ってこんなにも奇麗なのですね」
美しい夕日を見ながら、空の旅を最後まで楽しんだアリアであった。
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