13 / 87
第13話:お約束過ぎて…
しおりを挟む
翌日、いつもの様に準備をして馬車に乗り込む。昨日は結局夜遅くまでカルミアやファリサと話をしていたから、眠いわ。
ウトウトと馬車の中で眠っているうちに、学院に着いた。馬車から降りると、なぜか令嬢たちが私の方を睨んでいる。
あら?これは…
すると、数人の令嬢たちが私の方にやって来た。
「ローズ様、1つお聞きしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
「ええ…構いませんが…」
明らかに私を睨んでいる令嬢たち。なんだか嫌な予感がする。
「あなた様がアデル様と付き合っているなんて話を昨日お伺いしたのですが、そんな事はありませんよね?」
あぁ…やっぱりアデル様の事か。昨日の今日で、もう噂になっているのね。さすがだわ。
「ええ、付き合っておりますが、何か?」
ここは嘘を付いても仕方がない。堂々と胸を張ってはっきりと告げた。
「本当ですって?あなた、どうやってアデル様を惑わしたの?そういえばあなた、ティーナ様と仲がよろしいそうですね。まさかティーナ様を人質に…」
「なんて恐ろしい女なのかしら?あなたのご両親は、ほとんど家に帰ってこないそうですわね。家庭が崩壊していると、やっぱり常識のない令嬢になってしまうのですわね」
予想通り、私に向かって暴言を吐く令嬢たち。案の定、私の親の話も出てきた。こういう時は、逃げるのが一番だわ。
「あの、私、急いで降りますので」
令嬢たちの間をすり抜け、走って教室へと向かう。
「ちょっと、話しはまだ終わっておりませんわよ!」
後ろで令嬢たちが叫んでいたが、もちろん無視した。本当に女の嫉妬とは見苦しい。でもきっとこれで、ある事ない事噂されるのだろう。私が噂されることは構わないが、ティーナ様やアデル様まで悪く言われないかしら?
そう思いつつ、教室に入った。
「ローズ、おはよう。どうしたの?走って来たの?」
カルミアとファリサが私のところに飛んできてくれた。
「ええ…ちょっと令嬢たちに絡まれて…」
「やっぱり…それで逃げて来たの?」
「そうよ。カルミアとファリサの言う通り、これから私はきっと、令嬢たちから嫌われ妬まれるわね。私のせいで2人が嫌な思いをするような事があれば、私から…」
「あなた何を言うつもり?私たちはあなたの友達なのよ。友達を見捨てるなんてことは、絶対にしないから!」
「そうよ、昨日も言ったでしょう。私たちに出来る事は何でもするって。本当にローズは!」
「でも…」
「でもじゃないでしょう。とにかく、私たちの事は心配しないでちょうだい」
「分かったわ…ありがとう、2人とも」
とは言ったものの、やっぱり2人にはあまり迷惑を掛けられない。私で対処できることは、自分で行わないと!
お昼休み、今日もティーナ様たちと一緒に食事をとる為、テラスへと向かう。
その時だった。
「ローズ・スターレス嬢、ちょっとよろしいかしら?」
金髪の巻髪をした見るからに性格のきつそうな令嬢が、私に話しかけてきた。後ろには彼女の取り巻きだろうか。4人の令嬢が腕を組んでこちらを睨んでいる。きっと私に文句を言いに来たのだろう。
「私に何か御用ですか?」
「御用も何もないわよ。あなた、ティーナ様を人質にして、アデル様を自分の恋人にしたそうじゃない。一体どういう神経をしているのよ。そもそもアデル様は、私と付き合うはずだったのよ!」
「そうですわ、マリー様はずっとアデル様を思って来たのですよ。それなのに、あなたが横から奪い取る何て…」
「やっぱり両親にちゃんと躾されていない令嬢はイヤよね…たいして可愛くないくせに、よくティーナ様やグラス様、アデル様と一緒にいられるわよね。自分だけ浮いているの、気付いていないのかしら?」
「あら、気付いているのでしたら、アデル様と付き合うだなんて、そんな図々しい事はしないはずだわ」
「本当にそうですわよね。オホホホホ」
本人の前で酷い悪口を吐く令嬢たち。ただ、確かに令嬢の言う通り、あんなにもお美しいお3人の間に割り込んでいる私は、図々しいのかもしれない…
「ちょっと、何とか言いなさいよ!」
巻髪令嬢が私に詰め寄って来た。と、その時だった。
「君たち、一体何をしているんだ。僕の恋人に暴言を吐くなんて、ただじゃ済ませないぞ!」
この声は…
ウトウトと馬車の中で眠っているうちに、学院に着いた。馬車から降りると、なぜか令嬢たちが私の方を睨んでいる。
あら?これは…
すると、数人の令嬢たちが私の方にやって来た。
「ローズ様、1つお聞きしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
「ええ…構いませんが…」
明らかに私を睨んでいる令嬢たち。なんだか嫌な予感がする。
「あなた様がアデル様と付き合っているなんて話を昨日お伺いしたのですが、そんな事はありませんよね?」
あぁ…やっぱりアデル様の事か。昨日の今日で、もう噂になっているのね。さすがだわ。
「ええ、付き合っておりますが、何か?」
ここは嘘を付いても仕方がない。堂々と胸を張ってはっきりと告げた。
「本当ですって?あなた、どうやってアデル様を惑わしたの?そういえばあなた、ティーナ様と仲がよろしいそうですね。まさかティーナ様を人質に…」
「なんて恐ろしい女なのかしら?あなたのご両親は、ほとんど家に帰ってこないそうですわね。家庭が崩壊していると、やっぱり常識のない令嬢になってしまうのですわね」
予想通り、私に向かって暴言を吐く令嬢たち。案の定、私の親の話も出てきた。こういう時は、逃げるのが一番だわ。
「あの、私、急いで降りますので」
令嬢たちの間をすり抜け、走って教室へと向かう。
「ちょっと、話しはまだ終わっておりませんわよ!」
後ろで令嬢たちが叫んでいたが、もちろん無視した。本当に女の嫉妬とは見苦しい。でもきっとこれで、ある事ない事噂されるのだろう。私が噂されることは構わないが、ティーナ様やアデル様まで悪く言われないかしら?
そう思いつつ、教室に入った。
「ローズ、おはよう。どうしたの?走って来たの?」
カルミアとファリサが私のところに飛んできてくれた。
「ええ…ちょっと令嬢たちに絡まれて…」
「やっぱり…それで逃げて来たの?」
「そうよ。カルミアとファリサの言う通り、これから私はきっと、令嬢たちから嫌われ妬まれるわね。私のせいで2人が嫌な思いをするような事があれば、私から…」
「あなた何を言うつもり?私たちはあなたの友達なのよ。友達を見捨てるなんてことは、絶対にしないから!」
「そうよ、昨日も言ったでしょう。私たちに出来る事は何でもするって。本当にローズは!」
「でも…」
「でもじゃないでしょう。とにかく、私たちの事は心配しないでちょうだい」
「分かったわ…ありがとう、2人とも」
とは言ったものの、やっぱり2人にはあまり迷惑を掛けられない。私で対処できることは、自分で行わないと!
お昼休み、今日もティーナ様たちと一緒に食事をとる為、テラスへと向かう。
その時だった。
「ローズ・スターレス嬢、ちょっとよろしいかしら?」
金髪の巻髪をした見るからに性格のきつそうな令嬢が、私に話しかけてきた。後ろには彼女の取り巻きだろうか。4人の令嬢が腕を組んでこちらを睨んでいる。きっと私に文句を言いに来たのだろう。
「私に何か御用ですか?」
「御用も何もないわよ。あなた、ティーナ様を人質にして、アデル様を自分の恋人にしたそうじゃない。一体どういう神経をしているのよ。そもそもアデル様は、私と付き合うはずだったのよ!」
「そうですわ、マリー様はずっとアデル様を思って来たのですよ。それなのに、あなたが横から奪い取る何て…」
「やっぱり両親にちゃんと躾されていない令嬢はイヤよね…たいして可愛くないくせに、よくティーナ様やグラス様、アデル様と一緒にいられるわよね。自分だけ浮いているの、気付いていないのかしら?」
「あら、気付いているのでしたら、アデル様と付き合うだなんて、そんな図々しい事はしないはずだわ」
「本当にそうですわよね。オホホホホ」
本人の前で酷い悪口を吐く令嬢たち。ただ、確かに令嬢の言う通り、あんなにもお美しいお3人の間に割り込んでいる私は、図々しいのかもしれない…
「ちょっと、何とか言いなさいよ!」
巻髪令嬢が私に詰め寄って来た。と、その時だった。
「君たち、一体何をしているんだ。僕の恋人に暴言を吐くなんて、ただじゃ済ませないぞ!」
この声は…
0
あなたにおすすめの小説
【完結】王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく
たまこ
恋愛
10年の間、王子妃教育を受けてきた公爵令嬢シャーロットは、政治的な背景から王子妃候補をクビになってしまう。
多額の慰謝料を貰ったものの、婚約者を見つけることは絶望的な状況であり、シャーロットは結婚は諦めて公爵家の仕事に打ち込む。
もう会えないであろう初恋の相手のことだけを想って、生涯を終えるのだと覚悟していたのだが…。
【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう
楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。
目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。
「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」
さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。
アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。
「これは、焼却処分が妥当ですわね」
だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。
【完結】愛しき冷血宰相へ別れの挨拶を
川上桃園
恋愛
「どうかもう私のことはお忘れください。閣下の幸せを、遠くから見守っております」
とある国で、宰相閣下が結婚するという新聞記事が出た。
これを見た地方官吏のコーデリアは突如、王都へ旅立った。亡き兄の友人であり、年上の想い人でもある「彼」に別れを告げるために。
だが目当ての宰相邸では使用人に追い返されて途方に暮れる。そこに出くわしたのは、彼と結婚するという噂の美しき令嬢の姿だった――。
新聞と涙 それでも恋をする
あなたの照らす道は祝福《コーデリア》
君のため道に灯りを点けておく
話したいことがある 会いたい《クローヴィス》
これは、冷血宰相と呼ばれた彼の結婚を巡る、恋のから騒ぎ。最後はハッピーエンドで終わるめでたしめでたしのお話です。
第22回書き出し祭り参加作品
2025.1.26 女性向けホトラン1位ありがとうございます
2025.2.14 後日談を投稿しました
【完結】彼を幸せにする十の方法
玉響なつめ
恋愛
貴族令嬢のフィリアには婚約者がいる。
フィリアが望んで結ばれた婚約、その相手であるキリアンはいつだって冷静だ。
婚約者としての義務は果たしてくれるし常に彼女を尊重してくれる。
しかし、フィリアが望まなければキリアンは動かない。
婚約したのだからいつかは心を開いてくれて、距離も縮まる――そう信じていたフィリアの心は、とある夜会での事件でぽっきり折れてしまった。
婚約を解消することは難しいが、少なくともこれ以上迷惑をかけずに夫婦としてどうあるべきか……フィリアは悩みながらも、キリアンが一番幸せになれる方法を探すために行動を起こすのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
【完結】そんなに好きならもっと早く言って下さい! 今更、遅いです! と口にした後、婚約者から逃げてみまして
Rohdea
恋愛
──婚約者の王太子殿下に暴言?を吐いた後、彼から逃げ出す事にしたのですが。
公爵令嬢のリスティは、幼い頃からこの国の王子、ルフェルウス殿下の婚約者となるに違いない。
周囲にそう期待されて育って来た。
だけど、当のリスティは王族に関するとある不満からそんなのは嫌だ! と常々思っていた。
そんなある日、
殿下の婚約者候補となる令嬢達を集めたお茶会で初めてルフェルウス殿下と出会うリスティ。
決して良い出会いでは無かったのに、リスティはそのまま婚約者に選ばれてしまう──
婚約後、殿下から向けられる態度や行動の意味が分からず困惑する日々を送っていたリスティは、どうにか殿下と婚約破棄は出来ないかと模索するも、気づけば婚約して1年が経っていた。
しかし、ちょうどその頃に入学した学園で、ピンク色の髪の毛が特徴の男爵令嬢が現れた事で、
リスティの気持ちも運命も大きく変わる事に……
※先日、完結した、
『そんなに嫌いなら婚約破棄して下さい! と口にした後、婚約者が記憶喪失になりまして』
に出て来た王太子殿下と、その婚約者のお話です。
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド
後妻の条件を出したら……
しゃーりん
恋愛
妻と離婚した伯爵令息アークライトは、友人に聞かれて自分が後妻に望む条件をいくつか挙げた。
格上の貴族から厄介な女性を押しつけられることを危惧し、友人の勧めで伯爵令嬢マデリーンと結婚することになった。
だがこのマデリーン、アークライトの出した条件にそれほどズレてはいないが、貴族令嬢としての教育を受けていないという驚きの事実が発覚したのだ。
しかし、明るく真面目なマデリーンをアークライトはすぐに好きになるというお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる