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第18話:彼女は一体…~アデル視点~
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その後僕たちも合流し、4人で食事をした。ここでも僕たちの存在を忘れているのではないかというくらい、ティーナとローズ嬢は楽しそうに話しをしていた。
それにローズ嬢と楽しくしゃべりながら食べているおかげか、いつも食の細いティーナが、たくさん食べていた。特に学院に入学してからは、本当に食が細く、倒れてしまわないか心配していたのだが。
その後も順調に食べ進め、デザートまで間食したティーナ。苺が好きなティーナの為に、僕たち兄弟はもちろん、ローズ嬢までティーナに苺をあげていた。
ふとローズ嬢を見ると、それはそれは優しい眼差しでティーナを見つめていた。まるで愛おしい人を見るかのように…
その瞳を見た時、僕は確信した。この子はきっと、ティーナを傷つけたりはしないだろう。でも…万が一という事もある、念のため、警戒だけはしておかないと。
食後は、嬉しそうにティーナの手を引っ張り、あちこちお店を見て回るローズ嬢。
「ティーナ様、このネックレス、ティーナ様に似合いそうですわ。あら、こっちのぬいぐるみも可愛らしいですわよ」
色々な物をティーナに見せて回っている。ティーナも嬉しそうに、商品を見ていた。
結局何点か購入していた2人。ここでも、僕たちの存在を忘れているかのように楽しむローズ嬢とティーナ。
ただ、それが気に入らない兄上が、チョコチョコ2人の間に割り込み、ローズ嬢から残念な者を見る眼差しを向けられていたが、そこはそっとしておこう。
買い物が終わると、それぞれ馬車に乗り込み、家路に着いた。と言っても、僕と兄上、ティーナは一緒の馬車に乗り込む。
「今日は本当に楽しかったわ。ローズ様はね、本当に素敵な令嬢なのよ。私、これからはローズ様と色々な事をしたいわ。ねえ、ローズ様は何をしたら、喜んでくれるかしら?」
目を輝かせて僕たちに聞いてくるティーナ。こんなにも嬉しそうな顔は、初めて見た。
「そうだね、それならローズ嬢と一緒にお茶を楽しんだり、おしゃべりをしたりすればいいんじゃないかな?ローズ嬢も、ティーナと話している時、本当に楽しそうな顔をしていたからね」
すかさず僕がティーナにそう提案した。
「まあ、それは本当?そんな事でいいの?それなら、私でも出来そうね。ありがとう、アデル」
それはそれは可愛らしい笑顔を僕に向けてくれたティーナ。やっぱりティーナの笑顔は最高だ。
「ティーナ、アデルにそんな可愛い顔を見せないでくれ。確かにローズ嬢は悪い子ではなさそうだね。でも、もしかしたらティーナを傷つけるかもしれない。とにかく、仲良くなってまだ1日目だ。極力ローズ嬢とは2人きりになってはいけないよ」
すかさず話に入って来た兄上。
「もう、グラスはすぐに人を疑うのだから…ローズ様はとてもいい人よ…」
頬を膨らませ、ぶつぶつとティーナが文句を言っている。基本的にあまり兄上に逆らわないティーナ。よほどローズ嬢が気に入ったのだろう。
翌日、学院に早く向かったティーナは、ローズ嬢を昼食に誘うと大張り切りだ。どうやら家族にもローズ嬢の事を話した様で、ティーナの家族からも“くれぐれもローズ嬢によろしく伝えてくれ”と、朝言われた。
まだかまだかとローズ嬢の登校を待つティーナ、その横で不満そうな兄上。しばらく待っていると、ローズ嬢がやって来た。
ローズ嬢もティーナを見つけると、嬉しそうに駆け寄ってきてくれた。よかった、どうやらティーナと友達になってくれたのは本当の様だ。
実は僕は、今日になって“私はあなたと友達になったつもりはない”と、冷たくローズ嬢にティーナがあしらわれたら、どうしようかと思っていたのだ。早速昼食の約束を取り付けたティーナは、嬉しそうに教室へと戻って行った。
ローズ嬢も教室へと向かおうとしたところで、意を決して話しかけた。
もちろん、ティーナと友達になってくれたお礼の気持ちを伝えたくて呼び止めたのだ。僕が感謝の気持ちを伝えると、
「こちらこそ、ティーナ様のお陰で楽しい時間を過ごせましたわ。ティーナ様は見た目が美しいだけでなく、性格も本当に可愛らしい方ですね。彼女といると、なんだか心が温かくなりますわ」
そう言ってほほ笑んでくれたのだ。まさか令嬢からティーナを褒めてもらえるなんて思っていなくて、つい嬉しくて色々と話してしまった。すると
「アデル様はティーナ様をとても大切に思っていらっしゃるのですね」
そう彼女が呟いたのだ。
僕がティーナを大切に思っている…
その言葉に、なんだか胸の奥が熱くなった。今までずっと自分の気持ちに蓋をして来た。僕がどれほどティーナを思っていても、それを理解してくれる人なんていなかった。
それなのに彼女は…
僕がティーナをとても大切にしている事に気が付いてくれたのだ。それがなんだか嬉しくて、心の中が温かい物で包まれる様な、そんな感覚に襲われる。
「あ…あの…そういう意味ではなくて…」
僕が何も話さないから、焦り出したローズ嬢。さらに周りに人がたくさんいる事に気が付いたのか、
「そういえばティーナ様とアデル様は幼馴染ですものね。幼馴染を心配するのは当然ですよね。それでは私はこれで失礼いたしますわ」
そう言って頭を下げると、そのまま去って行った。
もしかして、彼女は僕がティーナを好きという事に気が付いているのか?それに最後のセリフ、まるで僕の気持ちが周りに気づかれないように、フォローしてくれたような、そんなセリフだった。
ローズ・スターレス、彼女は一体何者なのだろう…
それにローズ嬢と楽しくしゃべりながら食べているおかげか、いつも食の細いティーナが、たくさん食べていた。特に学院に入学してからは、本当に食が細く、倒れてしまわないか心配していたのだが。
その後も順調に食べ進め、デザートまで間食したティーナ。苺が好きなティーナの為に、僕たち兄弟はもちろん、ローズ嬢までティーナに苺をあげていた。
ふとローズ嬢を見ると、それはそれは優しい眼差しでティーナを見つめていた。まるで愛おしい人を見るかのように…
その瞳を見た時、僕は確信した。この子はきっと、ティーナを傷つけたりはしないだろう。でも…万が一という事もある、念のため、警戒だけはしておかないと。
食後は、嬉しそうにティーナの手を引っ張り、あちこちお店を見て回るローズ嬢。
「ティーナ様、このネックレス、ティーナ様に似合いそうですわ。あら、こっちのぬいぐるみも可愛らしいですわよ」
色々な物をティーナに見せて回っている。ティーナも嬉しそうに、商品を見ていた。
結局何点か購入していた2人。ここでも、僕たちの存在を忘れているかのように楽しむローズ嬢とティーナ。
ただ、それが気に入らない兄上が、チョコチョコ2人の間に割り込み、ローズ嬢から残念な者を見る眼差しを向けられていたが、そこはそっとしておこう。
買い物が終わると、それぞれ馬車に乗り込み、家路に着いた。と言っても、僕と兄上、ティーナは一緒の馬車に乗り込む。
「今日は本当に楽しかったわ。ローズ様はね、本当に素敵な令嬢なのよ。私、これからはローズ様と色々な事をしたいわ。ねえ、ローズ様は何をしたら、喜んでくれるかしら?」
目を輝かせて僕たちに聞いてくるティーナ。こんなにも嬉しそうな顔は、初めて見た。
「そうだね、それならローズ嬢と一緒にお茶を楽しんだり、おしゃべりをしたりすればいいんじゃないかな?ローズ嬢も、ティーナと話している時、本当に楽しそうな顔をしていたからね」
すかさず僕がティーナにそう提案した。
「まあ、それは本当?そんな事でいいの?それなら、私でも出来そうね。ありがとう、アデル」
それはそれは可愛らしい笑顔を僕に向けてくれたティーナ。やっぱりティーナの笑顔は最高だ。
「ティーナ、アデルにそんな可愛い顔を見せないでくれ。確かにローズ嬢は悪い子ではなさそうだね。でも、もしかしたらティーナを傷つけるかもしれない。とにかく、仲良くなってまだ1日目だ。極力ローズ嬢とは2人きりになってはいけないよ」
すかさず話に入って来た兄上。
「もう、グラスはすぐに人を疑うのだから…ローズ様はとてもいい人よ…」
頬を膨らませ、ぶつぶつとティーナが文句を言っている。基本的にあまり兄上に逆らわないティーナ。よほどローズ嬢が気に入ったのだろう。
翌日、学院に早く向かったティーナは、ローズ嬢を昼食に誘うと大張り切りだ。どうやら家族にもローズ嬢の事を話した様で、ティーナの家族からも“くれぐれもローズ嬢によろしく伝えてくれ”と、朝言われた。
まだかまだかとローズ嬢の登校を待つティーナ、その横で不満そうな兄上。しばらく待っていると、ローズ嬢がやって来た。
ローズ嬢もティーナを見つけると、嬉しそうに駆け寄ってきてくれた。よかった、どうやらティーナと友達になってくれたのは本当の様だ。
実は僕は、今日になって“私はあなたと友達になったつもりはない”と、冷たくローズ嬢にティーナがあしらわれたら、どうしようかと思っていたのだ。早速昼食の約束を取り付けたティーナは、嬉しそうに教室へと戻って行った。
ローズ嬢も教室へと向かおうとしたところで、意を決して話しかけた。
もちろん、ティーナと友達になってくれたお礼の気持ちを伝えたくて呼び止めたのだ。僕が感謝の気持ちを伝えると、
「こちらこそ、ティーナ様のお陰で楽しい時間を過ごせましたわ。ティーナ様は見た目が美しいだけでなく、性格も本当に可愛らしい方ですね。彼女といると、なんだか心が温かくなりますわ」
そう言ってほほ笑んでくれたのだ。まさか令嬢からティーナを褒めてもらえるなんて思っていなくて、つい嬉しくて色々と話してしまった。すると
「アデル様はティーナ様をとても大切に思っていらっしゃるのですね」
そう彼女が呟いたのだ。
僕がティーナを大切に思っている…
その言葉に、なんだか胸の奥が熱くなった。今までずっと自分の気持ちに蓋をして来た。僕がどれほどティーナを思っていても、それを理解してくれる人なんていなかった。
それなのに彼女は…
僕がティーナをとても大切にしている事に気が付いてくれたのだ。それがなんだか嬉しくて、心の中が温かい物で包まれる様な、そんな感覚に襲われる。
「あ…あの…そういう意味ではなくて…」
僕が何も話さないから、焦り出したローズ嬢。さらに周りに人がたくさんいる事に気が付いたのか、
「そういえばティーナ様とアデル様は幼馴染ですものね。幼馴染を心配するのは当然ですよね。それでは私はこれで失礼いたしますわ」
そう言って頭を下げると、そのまま去って行った。
もしかして、彼女は僕がティーナを好きという事に気が付いているのか?それに最後のセリフ、まるで僕の気持ちが周りに気づかれないように、フォローしてくれたような、そんなセリフだった。
ローズ・スターレス、彼女は一体何者なのだろう…
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