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第31話:グラス様とマイケル様は仲が悪い様です
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「すっかり話し込んでしまったね。それじゃあ、俺はもう帰るよ。明日もまた来るから」
「あの、マイケル様、昨日も今日も来てくださったのです。そんなに毎日来ていただいては、申し訳ないですわ」
「俺が来たくて来ているのだから、気にしないでくれ。でも、君が迷惑だというなら、もう来ないけれど…」
マイケル様が悲しそうな顔で呟いた。
「迷惑だなんて、とんでもありませんわ。とても楽しい時間を過ごさせていただいております」
「そう、それなら良かった。それじゃあ、また明日」
笑顔で手を振って帰るマイケル様に向かって、私も手を振り返した。
さあ、マイケル様が持ってきてくれたノートのチェックでも行おう。そう思い、部屋に戻ろうとしたのだが、今度はティーナ様とグラス様が来てくれた。
「お2人とも、今日も来てくださったのですね。ありがとうございます」
2人に向かって頭を下げた。やはり今日も、アデル様の姿はない。
「ローズ嬢、さっきマイケルが君の屋敷から出ていくのを見たのだが…」
「ええ、マイケル様もお見舞いに来てくださったのです」
「それで、2人きりで過ごしたのかい?」
「ええ…」
なぜか急に不機嫌になるグラス様。
「マイケルは一体何を考えているのだ。令嬢の家に1人で来るなんて。ローズ嬢も、男をホイホイと家にいれるのは良くないよ。僕がマイケルに文句を言っておこう」
なぜそんな話になるのだろう。ティーナ様が男性と2人になっているならわかるが、私が男性と2人きりになろうがならまいが、この人には関係ないと思うのだが…
「あの…マイケル様は今回私が怪我をした事を、とても気にして下さっていて。それで、毎日お見舞いに来てくださっているだけです。ですから、あまりマイケル様の事を悪く言うのはお止めください」
「そういえば、あの場で打ち合いをしていた1人がマイケル様でしたわね。あの方は真面目な方ですので、きっとローズ様に怪我をさせてしまった事を、気にしていらっしゃるのでしょう」
すかさずティーナ様が私の援護をしてくれた。ただ…マイケル様を褒めたのが気に入らなかったのか…
「ティーナ、他の男の肩を持つだなんて…」
それはそれは恐ろしい瞳で、ティーナ様を見つめている。本当にこの男は、嫉妬深いのだから。
「ティーナ様は私を庇ってくださっているだけですわ。変なところで嫉妬するのはお止めください」
すかさずグラス様とティーナ様の間に入る。この男、面倒くさいことこの上ない。
「とにかく、君とマイケルを2人きりにさせる事は避けないと。そうそう、これ。君へのお見舞いだ」
これまた立派な花束を渡してくれたグラス様。
「まあ、素敵なお花。ありがとうございます。でも、昨日も頂きましたし、次回からはわざわざお見舞いの品を持って来て頂かなくてもよろしいですわ」
見るからに高そうな花束だ。さすがに毎日こんな花束を持ってこられると、こっちも気を遣う。
「いいや、これからも持ってこさせてもらうよ。お見舞いの品も渡したし、今日はもう帰るよ。それじゃあね」
「え…もう帰るのですか?」
ティーナ様も同じことを思ったのか、グラス様をじっと見つめている。そんな視線などお構いなしで、さっさとティーナ様を連れて帰っていくグラス様。一体何だったのかしら?
翌日
今日もマイケル様がお見舞いに来てくれた。ただ…なぜかティーナ様とグラス様も一緒だ。
ジト目でグラス様を睨んでいるマイケル様。もちろん、そんな視線などお構いなしのグラス様。
「ローズ嬢、今日はマカロンというお菓子を買って来たよ。このお店、最近オープンしたばかりなんだ」
「まあ、マイケル様、ありがとうございます。マカロンですか?初めて聞く名前ですね。早速頂きましょう」
すぐにお茶を入れ、ティータイム開始だ。
ただ…
「僕はこういう変わったお菓子はいらないよ。そうそう、ローズ嬢、はいこれ。今日の花束だ。やっぱりお見舞いと言えば、花束だよね」
そう言って、グラス様が私に花束を渡した。そしてなぜかマイケル様を睨んでいる。
「ありがとうございます…」
とりあえず花束を受け取り、メイドに渡した。
「もしかして、この部屋に飾ってある花は、君たちのお見舞い品かい?花は場所も取るし、こんなに毎回送られても迷惑だろう。その点お菓子は、ローズ嬢も好きだし、こうやって皆で食べられるからいいよね」
私に向かってにっこり微笑むマイケル様。
「私は…お菓子も花束もどちらも嬉しいですわ」
なぜか私の目の前で火花を散らす2人。何なのよこの人たち。仲が悪いなら、一緒に来なければいいのに…こっちが気を遣うわ!
チラリとティーナ様の方を見ると、ティーナ様もどうしていいのか分からず、オドオドしていた。
「今日は3人でいらっしゃるなんて珍しいですわね…もしかして、偶然ばったり出くわしたのですか?」
それとなく聞いてみた。すると…
「なぜかグラスが俺を尾行して、着いてきたんだよ」
は~っとため息を付くマイケル様。
「僕はただ、ティーナの大切な友人に、変な虫が付かないか心配しているだけだ」
「変な虫とは失礼な奴だな!」
「変な虫だからそう言っているまでだ。そもそも、君があんなところで剣の稽古をしていたから、ローズ嬢が怪我をしたんだろう?」
「その件に対しては、既に謝罪済みだ。ローズ嬢も許してくれている。それなのに、君がゴチャゴチャ言うなんて。本当に君は男らしくないね!そういうところが嫌いなんだ」
「僕のどこが男らしくないんだ」
ものすごい喧嘩を始めた。どうしよう、さすがに止めないと…そう思った時だった。スッとティーナ様がこちらにやって来た。
“実はグラスとマイケル様は、子供の頃からのライバルと言うか…なんと言うか…とにかく仲が悪いのです。今日は何とか2人を連れて帰りますので。本当にごめんなさい”
そっと私の耳元で呟いたティーナ様。なるほど、それならなおさら一緒に来なきゃいいのに…
その後ヒートアップした2人を、ティーナ様が必死に宥め、何とか連れて帰ってくれた。
ただ…
その後もなぜか一緒にお見舞いに来るグラス様とマイケル様。結局私が学院に行くまで、毎日2人の喧嘩を拝むことになったのであった。
「あの、マイケル様、昨日も今日も来てくださったのです。そんなに毎日来ていただいては、申し訳ないですわ」
「俺が来たくて来ているのだから、気にしないでくれ。でも、君が迷惑だというなら、もう来ないけれど…」
マイケル様が悲しそうな顔で呟いた。
「迷惑だなんて、とんでもありませんわ。とても楽しい時間を過ごさせていただいております」
「そう、それなら良かった。それじゃあ、また明日」
笑顔で手を振って帰るマイケル様に向かって、私も手を振り返した。
さあ、マイケル様が持ってきてくれたノートのチェックでも行おう。そう思い、部屋に戻ろうとしたのだが、今度はティーナ様とグラス様が来てくれた。
「お2人とも、今日も来てくださったのですね。ありがとうございます」
2人に向かって頭を下げた。やはり今日も、アデル様の姿はない。
「ローズ嬢、さっきマイケルが君の屋敷から出ていくのを見たのだが…」
「ええ、マイケル様もお見舞いに来てくださったのです」
「それで、2人きりで過ごしたのかい?」
「ええ…」
なぜか急に不機嫌になるグラス様。
「マイケルは一体何を考えているのだ。令嬢の家に1人で来るなんて。ローズ嬢も、男をホイホイと家にいれるのは良くないよ。僕がマイケルに文句を言っておこう」
なぜそんな話になるのだろう。ティーナ様が男性と2人になっているならわかるが、私が男性と2人きりになろうがならまいが、この人には関係ないと思うのだが…
「あの…マイケル様は今回私が怪我をした事を、とても気にして下さっていて。それで、毎日お見舞いに来てくださっているだけです。ですから、あまりマイケル様の事を悪く言うのはお止めください」
「そういえば、あの場で打ち合いをしていた1人がマイケル様でしたわね。あの方は真面目な方ですので、きっとローズ様に怪我をさせてしまった事を、気にしていらっしゃるのでしょう」
すかさずティーナ様が私の援護をしてくれた。ただ…マイケル様を褒めたのが気に入らなかったのか…
「ティーナ、他の男の肩を持つだなんて…」
それはそれは恐ろしい瞳で、ティーナ様を見つめている。本当にこの男は、嫉妬深いのだから。
「ティーナ様は私を庇ってくださっているだけですわ。変なところで嫉妬するのはお止めください」
すかさずグラス様とティーナ様の間に入る。この男、面倒くさいことこの上ない。
「とにかく、君とマイケルを2人きりにさせる事は避けないと。そうそう、これ。君へのお見舞いだ」
これまた立派な花束を渡してくれたグラス様。
「まあ、素敵なお花。ありがとうございます。でも、昨日も頂きましたし、次回からはわざわざお見舞いの品を持って来て頂かなくてもよろしいですわ」
見るからに高そうな花束だ。さすがに毎日こんな花束を持ってこられると、こっちも気を遣う。
「いいや、これからも持ってこさせてもらうよ。お見舞いの品も渡したし、今日はもう帰るよ。それじゃあね」
「え…もう帰るのですか?」
ティーナ様も同じことを思ったのか、グラス様をじっと見つめている。そんな視線などお構いなしで、さっさとティーナ様を連れて帰っていくグラス様。一体何だったのかしら?
翌日
今日もマイケル様がお見舞いに来てくれた。ただ…なぜかティーナ様とグラス様も一緒だ。
ジト目でグラス様を睨んでいるマイケル様。もちろん、そんな視線などお構いなしのグラス様。
「ローズ嬢、今日はマカロンというお菓子を買って来たよ。このお店、最近オープンしたばかりなんだ」
「まあ、マイケル様、ありがとうございます。マカロンですか?初めて聞く名前ですね。早速頂きましょう」
すぐにお茶を入れ、ティータイム開始だ。
ただ…
「僕はこういう変わったお菓子はいらないよ。そうそう、ローズ嬢、はいこれ。今日の花束だ。やっぱりお見舞いと言えば、花束だよね」
そう言って、グラス様が私に花束を渡した。そしてなぜかマイケル様を睨んでいる。
「ありがとうございます…」
とりあえず花束を受け取り、メイドに渡した。
「もしかして、この部屋に飾ってある花は、君たちのお見舞い品かい?花は場所も取るし、こんなに毎回送られても迷惑だろう。その点お菓子は、ローズ嬢も好きだし、こうやって皆で食べられるからいいよね」
私に向かってにっこり微笑むマイケル様。
「私は…お菓子も花束もどちらも嬉しいですわ」
なぜか私の目の前で火花を散らす2人。何なのよこの人たち。仲が悪いなら、一緒に来なければいいのに…こっちが気を遣うわ!
チラリとティーナ様の方を見ると、ティーナ様もどうしていいのか分からず、オドオドしていた。
「今日は3人でいらっしゃるなんて珍しいですわね…もしかして、偶然ばったり出くわしたのですか?」
それとなく聞いてみた。すると…
「なぜかグラスが俺を尾行して、着いてきたんだよ」
は~っとため息を付くマイケル様。
「僕はただ、ティーナの大切な友人に、変な虫が付かないか心配しているだけだ」
「変な虫とは失礼な奴だな!」
「変な虫だからそう言っているまでだ。そもそも、君があんなところで剣の稽古をしていたから、ローズ嬢が怪我をしたんだろう?」
「その件に対しては、既に謝罪済みだ。ローズ嬢も許してくれている。それなのに、君がゴチャゴチャ言うなんて。本当に君は男らしくないね!そういうところが嫌いなんだ」
「僕のどこが男らしくないんだ」
ものすごい喧嘩を始めた。どうしよう、さすがに止めないと…そう思った時だった。スッとティーナ様がこちらにやって来た。
“実はグラスとマイケル様は、子供の頃からのライバルと言うか…なんと言うか…とにかく仲が悪いのです。今日は何とか2人を連れて帰りますので。本当にごめんなさい”
そっと私の耳元で呟いたティーナ様。なるほど、それならなおさら一緒に来なきゃいいのに…
その後ヒートアップした2人を、ティーナ様が必死に宥め、何とか連れて帰ってくれた。
ただ…
その後もなぜか一緒にお見舞いに来るグラス様とマイケル様。結局私が学院に行くまで、毎日2人の喧嘩を拝むことになったのであった。
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