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第39話:自分の気持ちに正直に…【後編】~アデル視点~
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そしてお昼休み、どうしようか迷ったが、兄上から“せっかくローズ嬢が誘ってくれたのだから、必ず来るんだ”そう言われたため、僕はテラスでローズが来るのを待った。
なぜか兄上たちも来ない。一体どうしたのだろう?そう思っていると、3人がやって来た。いいや、なぜかマイケルまでいるから、4人だ。一体どういう事かと聞くと、マイケルも一緒に食べたいと言い出したのだとか…
さらにローズにお弁当をシェアしようなんて言い出した。以前にもケーキをシェアしていたらしい。一体いつケーキのシェアを行ったんだ。兄上からそんな報告、受けていないぞ。
目の前で繰り広げられるローズとマイケルの仲睦まじい姿に、僕の心は完全に崩壊した。ローズがもしマイケルと付き合ったら…僕はきっと嫉妬に狂ってマイケルを殺してしまうかもしれない。
でもそんな事をしたら、きっとローズが悲しむだろう。それならいっその事、僕が…
何もかもが絶望に変わり、この場にいる事すら苦痛に感じていた時だった。
食事をしていない僕に気が付いたローズが、話しかけてきたのだ。さらに、食べやすいサラダを分けてくれた。
僕がサラダを平らげると、残っていたサラダも全部くれた。それに僕が食事をとれるように、さりげなくフォローしてくれる。
ローズはどうしてこんなにも優しくしてくれるのだろう。これ以上優しくされたら僕はきっと、気持ちを抑えきれなくなってしまう。
そんな僕の気持ちとは裏腹に、僕を必死に励ましてくれる。僕が笑っていた方が、自分も嬉しいとまで言ってくれたのだ。彼女の優しい瞳が、僕を真っすぐ見つめている。
「ありがとう…ローズ。そうだね、いつまでも落ち込んでいても仕方がないね」
自然とそんな言葉が出ていた。いつまでもローズを傷つけてしまった事を後悔していても仕方がない。これからは僕も、ローズが少しでも幸せに過ごせるよう頑張ろう。そう決意した。
ただその後、マイケルがローズに自分の使ったスプーンでケーキを食べさせると言った事件が起きた。なぜかローズもとても恥ずかしそうにしているし…
マイケルの奴、僕ですらローズと間接キス何てしたことがないのに!無意識にマイケルを睨んでいた。
その日の午後は、用事があると言って帰って行ったローズ。一体どんな用事があるのだろう。もしかして、マイケルと!そう思ったが、どうやら今日は、ローズの友人2人と一緒に、快気祝いをするらしい。
ティーナがそう教えてくれた。
「アデル、あなたやっぱりローズ様の事が好きなのでしょう。いつまでも意地を張っていると、本当にマイケル様に取られるわよ」
そう言ってため息をついたティーナ。いつからティーナは、こんなに口うるさくなったのだろう…昔はもっとか弱くて純粋で、守ってあげなきゃって思っていたのに…
そうか、それは僕がティーナに好意を抱いていたからか。でも今は、ティーナの事を何とも思っていないから、口うるさいだなんて思ってしまうんだな。
その日は久しぶりに夕食もしっかり食べた。早く元の僕に戻らないと、またローズが心配する。これ以上ローズに心配は掛けたくなはい。でも、僕がやつれていると僕の方を見てくれるから、それはそれでいいのか?
そんなバカな事を考えてしまう。
食後部屋に戻ると、なぜか兄上が訪ねて来た。
「アデル、ちょっといいかい?」
「はい、何ですか?」
兄上が僕の隣に座った。いつになく真面目な顔をしている兄上。
「アデル、君はローズ嬢の事が好きなのだろう?アデルはティーナと僕の事があって、ずっと自分の気持ちを抑えてきたから、上手く相手に気持ちを伝える事が苦手になってしまったんだね。ごめんね、僕たちのせいで…」
「兄上、一体何を…」
「知っていたよ、君がティーナを好きだという事を。でも、いくら可愛い弟でも、ティーナだけは譲る事が出来なかったんだ。だから、君の気持ちに気づかないふりをしていた。アデル、今まで辛い思いをさせてしまってすまなかった。だから君が、次第にローズ嬢に惹かれていく姿を見て、本当に嬉しかったんだ。これで僕は、兄として君の恋を全力で応援できるってね」
優しい瞳で僕に向かってほほ笑む兄上。まさか兄上が、僕の気持ちに気が付いていただなんて…
「アデル、君は僕の弟だ。欲しいと思ったら、全力で手に入れたらいい。ローズ嬢を、何が何でも手に入れるんだ。後で後悔しないためにも、自分に正直になれ!」
「自分に正直に…」
「そうだよ、君は今までずっと我慢してきたんだ。でも、もう我慢する必要なんてない。自分の気持ちに正直に行動するんだ。そうしないと、本当に後悔するぞ。現にローズ嬢の件で、食事も喉を通らない程ボロボロになっていたではないか。アデル、君にとってローズ嬢は、もういなくてはならない、かけがえのない存在なんじゃないのかい?」
「僕にとって、ローズは…好きだなんて単純な言葉で言い表せない程、大切な存在です。もしローズを、マイケルに取られたら僕はきっと…」
気が付くと瞳から涙が溢れていた。考えただけで、胸が張り裂けそうだ。
「それが君の素直な気持ちだろ。ならもう一度、ローズ嬢と付き合える様に頑張ればいいんじゃないのかい?もう誰にも遠慮する必要は無いのだから。そもそもマイケルは、ローズ嬢を傷つけた張本人だぞ。そんな男に、ローズ嬢を渡していいのか?」
「いい訳ないでしょう!でも…僕がもしローズを手に入れたら…兄上と同じように、ローズを縛り付けてしまうかもしれない。そうしたら、ローズは僕から逃げて行かないでしょうか?」
自分でもびっくりする程、黒い感情が最近の僕を支配している。ローズは閉じ込めたい、一目の付かないところに隠して、僕だけのものにしたいという感情が。
「アデル、それでいいんだよ。ティーナだって最初は抵抗していたよ。でも、今ではすっかり慣れているし。きっとローズ嬢も、慣れてくれるよ」
そう言うと、ニヤリと笑った兄上。
「兄上、ありがとうございます。自分の気持ちに正直になれる様、頑張ります。後悔しないために」
僕はやっぱりローズが好きだ!誰かに取られるなんて考えられない。後悔しないためにも、明日からはもっと素直に生きよう。やるだけやって手に入らなかったらその時は…
なぜか兄上たちも来ない。一体どうしたのだろう?そう思っていると、3人がやって来た。いいや、なぜかマイケルまでいるから、4人だ。一体どういう事かと聞くと、マイケルも一緒に食べたいと言い出したのだとか…
さらにローズにお弁当をシェアしようなんて言い出した。以前にもケーキをシェアしていたらしい。一体いつケーキのシェアを行ったんだ。兄上からそんな報告、受けていないぞ。
目の前で繰り広げられるローズとマイケルの仲睦まじい姿に、僕の心は完全に崩壊した。ローズがもしマイケルと付き合ったら…僕はきっと嫉妬に狂ってマイケルを殺してしまうかもしれない。
でもそんな事をしたら、きっとローズが悲しむだろう。それならいっその事、僕が…
何もかもが絶望に変わり、この場にいる事すら苦痛に感じていた時だった。
食事をしていない僕に気が付いたローズが、話しかけてきたのだ。さらに、食べやすいサラダを分けてくれた。
僕がサラダを平らげると、残っていたサラダも全部くれた。それに僕が食事をとれるように、さりげなくフォローしてくれる。
ローズはどうしてこんなにも優しくしてくれるのだろう。これ以上優しくされたら僕はきっと、気持ちを抑えきれなくなってしまう。
そんな僕の気持ちとは裏腹に、僕を必死に励ましてくれる。僕が笑っていた方が、自分も嬉しいとまで言ってくれたのだ。彼女の優しい瞳が、僕を真っすぐ見つめている。
「ありがとう…ローズ。そうだね、いつまでも落ち込んでいても仕方がないね」
自然とそんな言葉が出ていた。いつまでもローズを傷つけてしまった事を後悔していても仕方がない。これからは僕も、ローズが少しでも幸せに過ごせるよう頑張ろう。そう決意した。
ただその後、マイケルがローズに自分の使ったスプーンでケーキを食べさせると言った事件が起きた。なぜかローズもとても恥ずかしそうにしているし…
マイケルの奴、僕ですらローズと間接キス何てしたことがないのに!無意識にマイケルを睨んでいた。
その日の午後は、用事があると言って帰って行ったローズ。一体どんな用事があるのだろう。もしかして、マイケルと!そう思ったが、どうやら今日は、ローズの友人2人と一緒に、快気祝いをするらしい。
ティーナがそう教えてくれた。
「アデル、あなたやっぱりローズ様の事が好きなのでしょう。いつまでも意地を張っていると、本当にマイケル様に取られるわよ」
そう言ってため息をついたティーナ。いつからティーナは、こんなに口うるさくなったのだろう…昔はもっとか弱くて純粋で、守ってあげなきゃって思っていたのに…
そうか、それは僕がティーナに好意を抱いていたからか。でも今は、ティーナの事を何とも思っていないから、口うるさいだなんて思ってしまうんだな。
その日は久しぶりに夕食もしっかり食べた。早く元の僕に戻らないと、またローズが心配する。これ以上ローズに心配は掛けたくなはい。でも、僕がやつれていると僕の方を見てくれるから、それはそれでいいのか?
そんなバカな事を考えてしまう。
食後部屋に戻ると、なぜか兄上が訪ねて来た。
「アデル、ちょっといいかい?」
「はい、何ですか?」
兄上が僕の隣に座った。いつになく真面目な顔をしている兄上。
「アデル、君はローズ嬢の事が好きなのだろう?アデルはティーナと僕の事があって、ずっと自分の気持ちを抑えてきたから、上手く相手に気持ちを伝える事が苦手になってしまったんだね。ごめんね、僕たちのせいで…」
「兄上、一体何を…」
「知っていたよ、君がティーナを好きだという事を。でも、いくら可愛い弟でも、ティーナだけは譲る事が出来なかったんだ。だから、君の気持ちに気づかないふりをしていた。アデル、今まで辛い思いをさせてしまってすまなかった。だから君が、次第にローズ嬢に惹かれていく姿を見て、本当に嬉しかったんだ。これで僕は、兄として君の恋を全力で応援できるってね」
優しい瞳で僕に向かってほほ笑む兄上。まさか兄上が、僕の気持ちに気が付いていただなんて…
「アデル、君は僕の弟だ。欲しいと思ったら、全力で手に入れたらいい。ローズ嬢を、何が何でも手に入れるんだ。後で後悔しないためにも、自分に正直になれ!」
「自分に正直に…」
「そうだよ、君は今までずっと我慢してきたんだ。でも、もう我慢する必要なんてない。自分の気持ちに正直に行動するんだ。そうしないと、本当に後悔するぞ。現にローズ嬢の件で、食事も喉を通らない程ボロボロになっていたではないか。アデル、君にとってローズ嬢は、もういなくてはならない、かけがえのない存在なんじゃないのかい?」
「僕にとって、ローズは…好きだなんて単純な言葉で言い表せない程、大切な存在です。もしローズを、マイケルに取られたら僕はきっと…」
気が付くと瞳から涙が溢れていた。考えただけで、胸が張り裂けそうだ。
「それが君の素直な気持ちだろ。ならもう一度、ローズ嬢と付き合える様に頑張ればいいんじゃないのかい?もう誰にも遠慮する必要は無いのだから。そもそもマイケルは、ローズ嬢を傷つけた張本人だぞ。そんな男に、ローズ嬢を渡していいのか?」
「いい訳ないでしょう!でも…僕がもしローズを手に入れたら…兄上と同じように、ローズを縛り付けてしまうかもしれない。そうしたら、ローズは僕から逃げて行かないでしょうか?」
自分でもびっくりする程、黒い感情が最近の僕を支配している。ローズは閉じ込めたい、一目の付かないところに隠して、僕だけのものにしたいという感情が。
「アデル、それでいいんだよ。ティーナだって最初は抵抗していたよ。でも、今ではすっかり慣れているし。きっとローズ嬢も、慣れてくれるよ」
そう言うと、ニヤリと笑った兄上。
「兄上、ありがとうございます。自分の気持ちに正直になれる様、頑張ります。後悔しないために」
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