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第64話:お兄様から手紙が来ました
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マイケル様に告白されてから、1ヶ月が過ぎた。あれから特に何も言ってこないマイケル様。普段通りに接してくれるため、私もあれ以上何も言えないでいる。
今日もお昼休憩は、いつも通り教室でカルミアやファリサ、マイケル様、さらにアデル様と食べている。なんだか微妙なメンバーだが、それでも随分と慣れてきた。ただ、やはりマイケル様とアデル様は仲が悪い様だ。
今も
「ローズ、このお魚とても美味しいよ。あげるね」
いつもの様に、マイケル様がお魚をくれた。もらったら返すのが礼儀だ。
「ありがとうございます、それなら私はこのお肉を差し上げますわ」
「ローズ、カモ肉も食べて」
「ありがとうございます、それでは私からは、チキンのグリル焼きを」
「ローズ、この卵サラダも美味しいよ。あっ、これも」
次から次へと私に色々な物を与えてくれるマイケル様。ただ…そんなに食べきれないわ。
「マイケル、いくら何でも量が多すぎです。ローズは女性なのですよ。それもそんなカロリーの高そうなものばかり与えるなんて!」
「俺はローズが美味しそうに食べてくれる姿を見るのが好きなんだ。アデルは黙っていてくれるかい?」
こうやってすぐに喧嘩を始めるのだ。本当にこの2人は…最初は戸惑っていたカルミアやファリサだったが、今ではもうスルーしている。さすがね!
ちなみに勉強タイムのお陰で、前回のテストはびっくりする程皆上がった。本当にマイケル様のお陰だ。
ギャーギャー言いながらお昼休みを過ごした後、放課後はティーナ様とティータイムだ。なぜか最近、グラス様が大人しい。私と目が合った瞬間、そらすし。一体どうしたのかしら?
でもそのお陰で、ゆっくりティーナ様と話が出来るから、私としてはラッキーなのだが。
どうも気になるのよね。
「ローズ、どうしたんだい?難しい顔をして。ほら、君の好きなカモミールティを準備したよ。それから、ジャムの入ったマドレーヌもある。沢山食べて」
隣でアデル様が、私の世話を焼いてくれる。なぜか最近、私の好きなお菓子やお茶ばかり準備してくれるのだ。
「ありがとうございます。カモミールティを飲むと、心が落ち着きますわ。このジャム入りのマドレーヌも美味しいですね」
「そうだろう?家の料理長が腕によりをかけて作ったんだ。もちろん、僕が作るよう手配したんだよ!」
「そうだったのですね。ありがとうございます」
まさかアデル様、私の為にこのマドレーヌを準備してくれたのかしら?一瞬そう思ったのだが…
「私もこのマドレーヌ、大好きなの。しっとりとした生地に、ジャムが本当によく合うのよね」
なんだ、ティーナ様が好きだから準備したのね。私ったら、変な勘違いをしてしまって恥ずかしいわ。そもそも私は、アデル様から”ティーナ以外を好きになる事はない!”と宣言されているのにね。
でも、たとえアデル様がティーナ様の為に準備したお菓子でも、おこぼれを頂けるのは有難い。美味しくマドレーヌを頂いたのであった。
今日も夕方までお茶をして、馬車に乗り込んだ。最近執事が、お兄様級にうるさいのだ。一度夜に家に帰った事があってから、特に口うるさくなった。
“お嬢様、あまり帰りが遅い様でしたら、お坊ちゃまに報告いたしますからね!”
と、すぐにお兄様に報告しようとするし…
今日も急いで家路に着いたのだが、玄関で執事が待っていた。
「ただいま、今日はちゃんと夕方には帰ってきたわよ」
文句ないでしょ!という意味を込めて伝えた。
「お嬢様、お坊ちゃまより手紙が来ております。重要な手紙の様で、速達で届きました」
「何ですって、お兄様から?」
わざわざ速達で送ってくるなんて…
もしかして、結婚が早まったとか?
急いで手紙を開けるすると…
「大変!おばあ様が転んで大けがをして、今入院しているのですって。相当状況が悪い様で、今すぐグラシュ国に来て欲しいと書いてあるわ。どうしましょう…おばあ様が…」
忙しい両親に変わり、私たち兄妹の面倒を見てくれていたおばあ様。私にとって、大切なおばあ様。そんなおばあ様が、怪我をして入院しただなんて…
「お嬢様、落ち着いて下さい。体が震えていますよ」
「ごめんなさい…動揺してしまって。とにかく、明日にでもグラシュ国に向かうわ。悪いのだけれど、至急手配をしてくれる?学院にもしばらく休む手配を。それにしてもお兄様ったら、どうしておばあ様の状況をもっと詳しく書いてくれないのかしら?これじゃあ命に関する程の怪我なのか、そうでないのかすら分からないじゃない!」
とにかくグラシュ国に行って、おばあ様の様子を確認しないと。
とりあえず、いつ帰国できるか分からない。
カルミアやファリサ、それにティーナ様には報告していこう。手紙にしようかしら?いいえ、今はじっとしているのが辛い。とにかく、3人の家に向かう事にした。
今日もお昼休憩は、いつも通り教室でカルミアやファリサ、マイケル様、さらにアデル様と食べている。なんだか微妙なメンバーだが、それでも随分と慣れてきた。ただ、やはりマイケル様とアデル様は仲が悪い様だ。
今も
「ローズ、このお魚とても美味しいよ。あげるね」
いつもの様に、マイケル様がお魚をくれた。もらったら返すのが礼儀だ。
「ありがとうございます、それなら私はこのお肉を差し上げますわ」
「ローズ、カモ肉も食べて」
「ありがとうございます、それでは私からは、チキンのグリル焼きを」
「ローズ、この卵サラダも美味しいよ。あっ、これも」
次から次へと私に色々な物を与えてくれるマイケル様。ただ…そんなに食べきれないわ。
「マイケル、いくら何でも量が多すぎです。ローズは女性なのですよ。それもそんなカロリーの高そうなものばかり与えるなんて!」
「俺はローズが美味しそうに食べてくれる姿を見るのが好きなんだ。アデルは黙っていてくれるかい?」
こうやってすぐに喧嘩を始めるのだ。本当にこの2人は…最初は戸惑っていたカルミアやファリサだったが、今ではもうスルーしている。さすがね!
ちなみに勉強タイムのお陰で、前回のテストはびっくりする程皆上がった。本当にマイケル様のお陰だ。
ギャーギャー言いながらお昼休みを過ごした後、放課後はティーナ様とティータイムだ。なぜか最近、グラス様が大人しい。私と目が合った瞬間、そらすし。一体どうしたのかしら?
でもそのお陰で、ゆっくりティーナ様と話が出来るから、私としてはラッキーなのだが。
どうも気になるのよね。
「ローズ、どうしたんだい?難しい顔をして。ほら、君の好きなカモミールティを準備したよ。それから、ジャムの入ったマドレーヌもある。沢山食べて」
隣でアデル様が、私の世話を焼いてくれる。なぜか最近、私の好きなお菓子やお茶ばかり準備してくれるのだ。
「ありがとうございます。カモミールティを飲むと、心が落ち着きますわ。このジャム入りのマドレーヌも美味しいですね」
「そうだろう?家の料理長が腕によりをかけて作ったんだ。もちろん、僕が作るよう手配したんだよ!」
「そうだったのですね。ありがとうございます」
まさかアデル様、私の為にこのマドレーヌを準備してくれたのかしら?一瞬そう思ったのだが…
「私もこのマドレーヌ、大好きなの。しっとりとした生地に、ジャムが本当によく合うのよね」
なんだ、ティーナ様が好きだから準備したのね。私ったら、変な勘違いをしてしまって恥ずかしいわ。そもそも私は、アデル様から”ティーナ以外を好きになる事はない!”と宣言されているのにね。
でも、たとえアデル様がティーナ様の為に準備したお菓子でも、おこぼれを頂けるのは有難い。美味しくマドレーヌを頂いたのであった。
今日も夕方までお茶をして、馬車に乗り込んだ。最近執事が、お兄様級にうるさいのだ。一度夜に家に帰った事があってから、特に口うるさくなった。
“お嬢様、あまり帰りが遅い様でしたら、お坊ちゃまに報告いたしますからね!”
と、すぐにお兄様に報告しようとするし…
今日も急いで家路に着いたのだが、玄関で執事が待っていた。
「ただいま、今日はちゃんと夕方には帰ってきたわよ」
文句ないでしょ!という意味を込めて伝えた。
「お嬢様、お坊ちゃまより手紙が来ております。重要な手紙の様で、速達で届きました」
「何ですって、お兄様から?」
わざわざ速達で送ってくるなんて…
もしかして、結婚が早まったとか?
急いで手紙を開けるすると…
「大変!おばあ様が転んで大けがをして、今入院しているのですって。相当状況が悪い様で、今すぐグラシュ国に来て欲しいと書いてあるわ。どうしましょう…おばあ様が…」
忙しい両親に変わり、私たち兄妹の面倒を見てくれていたおばあ様。私にとって、大切なおばあ様。そんなおばあ様が、怪我をして入院しただなんて…
「お嬢様、落ち着いて下さい。体が震えていますよ」
「ごめんなさい…動揺してしまって。とにかく、明日にでもグラシュ国に向かうわ。悪いのだけれど、至急手配をしてくれる?学院にもしばらく休む手配を。それにしてもお兄様ったら、どうしておばあ様の状況をもっと詳しく書いてくれないのかしら?これじゃあ命に関する程の怪我なのか、そうでないのかすら分からないじゃない!」
とにかくグラシュ国に行って、おばあ様の様子を確認しないと。
とりあえず、いつ帰国できるか分からない。
カルミアやファリサ、それにティーナ様には報告していこう。手紙にしようかしら?いいえ、今はじっとしているのが辛い。とにかく、3人の家に向かう事にした。
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