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第77話:疲れが出た様です
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おばあ様と入れ違いで、お医者様がやって来た。診察の結果、疲れが溜まって熱が出た様だ。
「この国に来てちょうど1ヶ月と伺っております。慣れない異国での生活で、疲れが溜まっていたのでしょう。ゆっくり寝ていれば、すぐによくなりますよ」
そう言ってお医者様は去って行った。
「知らず知らずのうちに、疲れが溜まっていたのね。ごめんなさい、ちっとも気が付かなかったわ」
「そういえば、俺もこの国に来たばかりの頃、熱を出したな。ちょうど1ヶ月を過ぎた頃だった。まあ、2日くらい寝ていれば直るだろう。ローズ、無理せずゆっくりと休んでいろよ。おばあ様にも報告しておくから」
「今すぐ食べやすい食べ物を準備するわね。少し待っていてね」
お兄様とお義姉様が出て行った。丈夫な体なのだが、まさか熱を出すなんて…熱なんて何年ぶりかしら…
しばらくすると、アリサお義姉様が食事を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。これは一体なんですか?」
「これはミルク粥よ。この国では、病気になるとミルク粥を食べるの。とても美味しいから、食べてみて」
ミルク粥か…
私が病気になった時は、料理長がいつも私の好きなゼリーと、野菜たっぷりのスープを作ってくれたな。本当は料理長の野菜スープとゼリーが食べたい…でも、そんな我が儘は言えない。
「ありがとうございます、早速頂きますわ」
ミルク粥を一口口に入れる。美味しい…でも、なんだかあまり食が進まない…
「ごめんなさい、なんだか食欲がないみたいで…ごめんなさい、お義姉様」
「ローズちゃん、泣かないで。体調が悪いときは、無理して食べなくてもいいのよ。さあ、ゆっくり休んで」
急に泣き出した私を、急いでベッドに寝かせてくれたお義姉様。こんなに優しくしてくれているのに、私ったら…
自分の不甲斐なさに、涙が出る。それでも必死に涙を抑え
「お義姉様、急に泣いたりしてごめんなさい。もう大丈夫ですわ、少し休みますね。1人にして頂けますか?」
「ええ、分かったわ。それじゃあ、何かあったらすぐに呼んでね」
そう言って、お義姉様は部屋から出て行った。あんなに良くしてくれたお姉様を困らせて、私ったら最低ね。でも…涙が溢れて止まらないのだ。
その時だった。通信機が鳴った。
アデル様だわ、どうしよう、きっと私が熱を出したと知ったら、心配されるわ。でも、出ないと後で怒られるし。出来るだけ冷静を装い、通信機を手に取った。
“ローズ、今日も出るのが遅かったね。お昼の通信も出なかったし、何かあったのかい?”
「いいえ…今日は忙しくしておりましたので。ごめんなさい、通信機に出るのが遅くなってしまって…」
“ローズ、君、声がおかしいよ。もしかして、病気なのかい?息遣いも荒そうだし”
どうしてアデル様は気が付いてしまうのだろう。私、かなり冷静に装っていたのに…
アデル様の声を聞いたら、なんだかまた涙がこみ上げてきた。
「アデル様…私、疲れが出たみたいで熱が出てしまったのです…みんな本当に良くしてくれるのに、なんだか心にぽっかり穴が開いたみたいで…ごめんなさい。私、アデル様に会いたいです。今すぐ、国に帰りたい…」
感情が抑えきれなくなってしまい、泣きながらアデル様に訴えた。こんな事を言っても、アデル様は困るだけなのに。私ったら何を言っているのかしら?
“随分と辛い思いをしているんだね。可哀そうに。熱が出るなんて心配だな。とにかく、今はゆっくり休むといい。大丈夫だよ、君が心配する事は何もない。そうだ、君が眠るまで、通信は付けたままでいいよ。だから今は、ゆっくりお休み”
「アデル様、ありがとうございます。私、今日はどうかしているみたいです。なんだかアデル様の声を聞いたら、少し安心しました」
“それは良かった。それじゃあ、ゆっくり目を閉じて。おやすみ、ローズ”
「おやすみなさい、アデル様」
枕元に通信機を置いた。すると通信機からは、私の好きなオルゴールの音楽がゆっくりと流れだす。そう、昔眠れなかった時によく聞いていたオルゴールだ。どうしてアデル様が、このオルゴールの存在を知っているのかしら?
そう思いつつも、なんだか急に眠くなってきた。
「アデル様、大好きです…早く会いたい…」
無意識にそんな事を呟き、そのまま眠りについたのであった。
「この国に来てちょうど1ヶ月と伺っております。慣れない異国での生活で、疲れが溜まっていたのでしょう。ゆっくり寝ていれば、すぐによくなりますよ」
そう言ってお医者様は去って行った。
「知らず知らずのうちに、疲れが溜まっていたのね。ごめんなさい、ちっとも気が付かなかったわ」
「そういえば、俺もこの国に来たばかりの頃、熱を出したな。ちょうど1ヶ月を過ぎた頃だった。まあ、2日くらい寝ていれば直るだろう。ローズ、無理せずゆっくりと休んでいろよ。おばあ様にも報告しておくから」
「今すぐ食べやすい食べ物を準備するわね。少し待っていてね」
お兄様とお義姉様が出て行った。丈夫な体なのだが、まさか熱を出すなんて…熱なんて何年ぶりかしら…
しばらくすると、アリサお義姉様が食事を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。これは一体なんですか?」
「これはミルク粥よ。この国では、病気になるとミルク粥を食べるの。とても美味しいから、食べてみて」
ミルク粥か…
私が病気になった時は、料理長がいつも私の好きなゼリーと、野菜たっぷりのスープを作ってくれたな。本当は料理長の野菜スープとゼリーが食べたい…でも、そんな我が儘は言えない。
「ありがとうございます、早速頂きますわ」
ミルク粥を一口口に入れる。美味しい…でも、なんだかあまり食が進まない…
「ごめんなさい、なんだか食欲がないみたいで…ごめんなさい、お義姉様」
「ローズちゃん、泣かないで。体調が悪いときは、無理して食べなくてもいいのよ。さあ、ゆっくり休んで」
急に泣き出した私を、急いでベッドに寝かせてくれたお義姉様。こんなに優しくしてくれているのに、私ったら…
自分の不甲斐なさに、涙が出る。それでも必死に涙を抑え
「お義姉様、急に泣いたりしてごめんなさい。もう大丈夫ですわ、少し休みますね。1人にして頂けますか?」
「ええ、分かったわ。それじゃあ、何かあったらすぐに呼んでね」
そう言って、お義姉様は部屋から出て行った。あんなに良くしてくれたお姉様を困らせて、私ったら最低ね。でも…涙が溢れて止まらないのだ。
その時だった。通信機が鳴った。
アデル様だわ、どうしよう、きっと私が熱を出したと知ったら、心配されるわ。でも、出ないと後で怒られるし。出来るだけ冷静を装い、通信機を手に取った。
“ローズ、今日も出るのが遅かったね。お昼の通信も出なかったし、何かあったのかい?”
「いいえ…今日は忙しくしておりましたので。ごめんなさい、通信機に出るのが遅くなってしまって…」
“ローズ、君、声がおかしいよ。もしかして、病気なのかい?息遣いも荒そうだし”
どうしてアデル様は気が付いてしまうのだろう。私、かなり冷静に装っていたのに…
アデル様の声を聞いたら、なんだかまた涙がこみ上げてきた。
「アデル様…私、疲れが出たみたいで熱が出てしまったのです…みんな本当に良くしてくれるのに、なんだか心にぽっかり穴が開いたみたいで…ごめんなさい。私、アデル様に会いたいです。今すぐ、国に帰りたい…」
感情が抑えきれなくなってしまい、泣きながらアデル様に訴えた。こんな事を言っても、アデル様は困るだけなのに。私ったら何を言っているのかしら?
“随分と辛い思いをしているんだね。可哀そうに。熱が出るなんて心配だな。とにかく、今はゆっくり休むといい。大丈夫だよ、君が心配する事は何もない。そうだ、君が眠るまで、通信は付けたままでいいよ。だから今は、ゆっくりお休み”
「アデル様、ありがとうございます。私、今日はどうかしているみたいです。なんだかアデル様の声を聞いたら、少し安心しました」
“それは良かった。それじゃあ、ゆっくり目を閉じて。おやすみ、ローズ”
「おやすみなさい、アデル様」
枕元に通信機を置いた。すると通信機からは、私の好きなオルゴールの音楽がゆっくりと流れだす。そう、昔眠れなかった時によく聞いていたオルゴールだ。どうしてアデル様が、このオルゴールの存在を知っているのかしら?
そう思いつつも、なんだか急に眠くなってきた。
「アデル様、大好きです…早く会いたい…」
無意識にそんな事を呟き、そのまま眠りについたのであった。
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