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第17話:自分が自分でないみたいだ【中編】~ゼルス視点~
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家に着くと、俺の家にしばらく置く事を女に伝えた。すかさず断りを入れようとする女だったが、俺の顔を見た瞬間、黙ってしまった。
もしかしてこの女、俺が怖いのか?男たちからは大抵怖がられているが、女に怖がられたのは初めてだ。
明るいところで改めて見ると、この女、やはり美しい。明るい場所で改めて見た女は、綺麗な桃色の髪に大きな青い瞳をしていたのだ。まるで青空をイメージさせるような美しい瞳。サラサラの桃色の髪は、妖精の様だ。
て、俺は何を見とれているのだ。しっかりしないと。
改めて女にはこの家を自由に使ってもいいと伝えたのだが、女は明日には出ていくと言い出したのだ。こんなにも美しくて弱そうな女、すぐに悪党に捕まって売り飛ばされてしまう。
それに田舎から出て来て、右も左もわからない女を追い出すほど、俺は薄情な男ではない。女を説得し、しばらくここで生活する事を約束させた。
それにしても痩せているな。何か食べさせないと!そう思ったのだが、女は食事を拒否したのだ。普段からあまり食べていないらしい。だからこんなにガリガリなのか…もしかしたら今まで、酷い目に遭って来たのかもしれない。
俺が保護したからには、しっかり面倒を見ないと。今日ここに来たばかりと言っていたし、まずは休ませてやらないと。そう思ったのだが、女に与えた部屋は散らかり放題散らかっていたのだ。
先日後輩たちが泊まりに来た時、派手に飲み食いした状況のまま、放置していたのだ。
やってしまった!さすがに女も引くだろう、そう思っていたのだが、女は文句ひとつ言わずに、片づけ始めたのだ。もちろん俺も手伝う。
少し俺に慣れてきてくれたのか、時折笑顔も見せてくれた。その笑顔がまた可愛い。まるで天使の様だ。何なんだこの女は!本当に人間なのか?
俺の心臓がものすごい速さで動く。どうしてこんなにも胸がバクバクするのだろう。俺は一体どうしてしまったのだ?
一度この女から離れないと。
ある程度部屋がきれいになったところで、部屋を出て自室に戻った。自室に戻ってからも、心臓の音がまだうるさい。
クソ、俺の心臓は一体どうなっているのだろう。なんだか落ち着かなくて、そのまま竹刀を握ると、庭に出て竹刀を無心で振り下ろした。落ち着け、落ち着くんだ俺。一体どうしたというのだ。
相手はただの女だぞ。
そう何度も言い聞かせた。なんとか心を落ち着かせ、湯あみをして自室に戻ろうとしたのだが、どうしてもあの女の部屋が気になる。あの女、しっかり休んでいるだろうか。
少しだけなら…
ゆっくりと扉のドアノブに手をかけようとした。
ダメだ!俺は何を考えているのだ。女が無防備に寝ているところを覗くだなんて、ただの変態ではないか。その様な事は、断じて許しがたい事。絶対にダメだ。とにかくもう寝よう。
急いで自室に戻って来て、ベッドにもぐりこんだ。
明日も騎士団の稽古があるし、早く寝ないと。朝練もしたいし。ただ、中々寝られない。目を閉じるとあの女の怯えた顔や驚いた顔、可愛らしい笑顔が脳裏に浮かぶのだ。
クソ!一体どうなっているのだ。とにかく寝るんだ、俺。
必死に目を閉じるが、やはり興奮して眠れない。
結局朝方まで眠る事が出来なかった。
翌日
「しまった、寝坊してしまった!」
飛び起きて着替えを済ませ、部屋から出ると、そこには楽しそうに料理をしている女の姿が。
やっぱりこの女、美しいな…て、見とれている場合ではない。昨日彼女は俺の顔を見て怯えていた。俺は女を見ると目つきが鋭くなる習性があるのだ。もしかしたらそれが、怖いのかもしれない。
そう思い、極力冷静に挨拶をした。
すると、クルリと俺の方を向いた女。昨日とは打って変わって穏やかな表情を浮かべている。その姿もまた美しい。やはり彼女は、怯えた顔や泣き顔よりも、笑顔の方がいいな。
また俺はおかしなことを考えてしまった。とにかく落ち着かないと。
もしかしてこの女、俺が怖いのか?男たちからは大抵怖がられているが、女に怖がられたのは初めてだ。
明るいところで改めて見ると、この女、やはり美しい。明るい場所で改めて見た女は、綺麗な桃色の髪に大きな青い瞳をしていたのだ。まるで青空をイメージさせるような美しい瞳。サラサラの桃色の髪は、妖精の様だ。
て、俺は何を見とれているのだ。しっかりしないと。
改めて女にはこの家を自由に使ってもいいと伝えたのだが、女は明日には出ていくと言い出したのだ。こんなにも美しくて弱そうな女、すぐに悪党に捕まって売り飛ばされてしまう。
それに田舎から出て来て、右も左もわからない女を追い出すほど、俺は薄情な男ではない。女を説得し、しばらくここで生活する事を約束させた。
それにしても痩せているな。何か食べさせないと!そう思ったのだが、女は食事を拒否したのだ。普段からあまり食べていないらしい。だからこんなにガリガリなのか…もしかしたら今まで、酷い目に遭って来たのかもしれない。
俺が保護したからには、しっかり面倒を見ないと。今日ここに来たばかりと言っていたし、まずは休ませてやらないと。そう思ったのだが、女に与えた部屋は散らかり放題散らかっていたのだ。
先日後輩たちが泊まりに来た時、派手に飲み食いした状況のまま、放置していたのだ。
やってしまった!さすがに女も引くだろう、そう思っていたのだが、女は文句ひとつ言わずに、片づけ始めたのだ。もちろん俺も手伝う。
少し俺に慣れてきてくれたのか、時折笑顔も見せてくれた。その笑顔がまた可愛い。まるで天使の様だ。何なんだこの女は!本当に人間なのか?
俺の心臓がものすごい速さで動く。どうしてこんなにも胸がバクバクするのだろう。俺は一体どうしてしまったのだ?
一度この女から離れないと。
ある程度部屋がきれいになったところで、部屋を出て自室に戻った。自室に戻ってからも、心臓の音がまだうるさい。
クソ、俺の心臓は一体どうなっているのだろう。なんだか落ち着かなくて、そのまま竹刀を握ると、庭に出て竹刀を無心で振り下ろした。落ち着け、落ち着くんだ俺。一体どうしたというのだ。
相手はただの女だぞ。
そう何度も言い聞かせた。なんとか心を落ち着かせ、湯あみをして自室に戻ろうとしたのだが、どうしてもあの女の部屋が気になる。あの女、しっかり休んでいるだろうか。
少しだけなら…
ゆっくりと扉のドアノブに手をかけようとした。
ダメだ!俺は何を考えているのだ。女が無防備に寝ているところを覗くだなんて、ただの変態ではないか。その様な事は、断じて許しがたい事。絶対にダメだ。とにかくもう寝よう。
急いで自室に戻って来て、ベッドにもぐりこんだ。
明日も騎士団の稽古があるし、早く寝ないと。朝練もしたいし。ただ、中々寝られない。目を閉じるとあの女の怯えた顔や驚いた顔、可愛らしい笑顔が脳裏に浮かぶのだ。
クソ!一体どうなっているのだ。とにかく寝るんだ、俺。
必死に目を閉じるが、やはり興奮して眠れない。
結局朝方まで眠る事が出来なかった。
翌日
「しまった、寝坊してしまった!」
飛び起きて着替えを済ませ、部屋から出ると、そこには楽しそうに料理をしている女の姿が。
やっぱりこの女、美しいな…て、見とれている場合ではない。昨日彼女は俺の顔を見て怯えていた。俺は女を見ると目つきが鋭くなる習性があるのだ。もしかしたらそれが、怖いのかもしれない。
そう思い、極力冷静に挨拶をした。
すると、クルリと俺の方を向いた女。昨日とは打って変わって穏やかな表情を浮かべている。その姿もまた美しい。やはり彼女は、怯えた顔や泣き顔よりも、笑顔の方がいいな。
また俺はおかしなことを考えてしまった。とにかく落ち着かないと。
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