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第21話:ルークめ~ゼルス視点~
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家に着くと、ちょうど外でリリアが洗濯物を干しているところだった。
「あら?ゼルス様、どうかされましたか?」
コテンと首をかしげてこちらにやって来るリリア。
「いや…その、ちょっと忘れ物をして。リリアは洗濯をしていたのかい?」
「はい、お天気がとてもいいので、シーツなどを洗っておりました。本当に気持ちの良い日ですね」
眩しそうに太陽を見上げるリリア、なんて美しいんだ…
俺は何を見とれているのだ。これではただの気持ち悪い男ではないか。
「これからリリアは、何をするつもりだい?買い物なら付き合おう」
「そうですね、昨日色々と考えたのですが、私は子供の頃絵を描くのが好きだったので、絵を描こうかなって考えております。それで、道具を買いに行こうかと思っております」
「そうか、それじゃあ俺も…」
「こんにちは。初めまして」
ん?この声は…
「ルーク、どうしてお前がここにいるんだ!」
なぜか笑顔のルークが後ろに立っていたのだ。こいつ、もしかして俺の後を付けて来たのだ?そうか、だからあの時黙って引き下がったのだな。ルークの奴!
「ゼルスが急用を思い出したと言って血相をかえて出て行ったから、心配で付いて来たのだよ。まさかこんなにも可愛らしいお嬢さんを、見つけていただなんて。いつも女には興味がありません!みたいな顔をしているのね、隅に置けないね」
「あの…お初にお目にかかります。私は先日、ゼルス様に助けていただいた者です。行く当てのない私を、ゼルス様が住み込みの家政婦として雇って下さいました。私達は、ただの主と使用人の関係なのです」
リリアが必死に訴えている。ただの主と使用人の関係…なんだかその言葉が胸に突き刺さる。
「住み込みの家政婦か…君、名前はなんていうのだい?歳は?」
「おい、ルーク!止めろ」
こいつは何をズケズケと聞いているのだ。リリアに失礼だろう。
「ゼルス様、私は大丈夫ですわ。リリアと申します。18歳で、2日前にマルモル村から参りました。どうぞお見知りおきを」
リリアがルークに挨拶をしたかと思うと、にっこりとほほ笑んだのだ。その瞬間、言いようもない怒りがこみ上げてきた。リリア、どうかルークにそんな可愛い笑顔を見せないでくれ。君があまりにも美しすぎて、ルークが固まっているじゃないか。
「リリアさん、ご丁寧にありがとう。僕はゼルスの同僚で副隊長をしているルークです。これからもよろしくね」
今度は何を思ったのか、ルークがリリアに笑顔で挨拶をしたのだ。さらに
「さっきからいい匂いがするのだが、パンでも焼いているのかい?」
「はい、小麦粉を買って来たので、パンを焼いてみました。宜しければ、お昼ご飯を食べていかれますか?」
「いや、今日はもう…」
「いいのかい?嬉しいな、もうお昼だね、早速頂くよ」
笑顔のリリアが、ルークを案内している。嬉しそうに付いていくルーク。
ルークの奴、いくら何でも図々しすぎるだろう。よりによって、リリアの手料理を食べたがるだなんて!リリアの手料理は、俺だけに食べる権利があるんだ!
ルークを追い払おうと思い、急いで2人の後を追ったのだが…
「このパン、フワフワで美味しいね」
なんと!もう早速パンをむさぼっている図々しいルーク。なんて奴だ!
「すぐに他のお料理をお持ちいたしますので、少しお待ちください」
いつもの様に、台所で手際よく料理を作っているリリア。
“おい、ルーク。いくら何でも図々しすぎるぞ!”
「彼女がもてなしてくれると言ってくれたから、お言葉に甘えただけだよ。ゼルスもそんな怖い顔をしていないで、このパンを食べてみなよ。本当に美味しいよ」
そう言うと、俺の口にパンを放り込んだルーク。確かにフワフワで美味い。
「ゼルスも座りなよ。せっかくリリアさんが料理を作ってくれているのだから、食べないなんて申し訳ないだろう」
確かにルークの言う通り、リリアがせっかく料理を作ってくれたのだから、食べない訳にはいかない。仕方なく席に着いたのだった。
「あら?ゼルス様、どうかされましたか?」
コテンと首をかしげてこちらにやって来るリリア。
「いや…その、ちょっと忘れ物をして。リリアは洗濯をしていたのかい?」
「はい、お天気がとてもいいので、シーツなどを洗っておりました。本当に気持ちの良い日ですね」
眩しそうに太陽を見上げるリリア、なんて美しいんだ…
俺は何を見とれているのだ。これではただの気持ち悪い男ではないか。
「これからリリアは、何をするつもりだい?買い物なら付き合おう」
「そうですね、昨日色々と考えたのですが、私は子供の頃絵を描くのが好きだったので、絵を描こうかなって考えております。それで、道具を買いに行こうかと思っております」
「そうか、それじゃあ俺も…」
「こんにちは。初めまして」
ん?この声は…
「ルーク、どうしてお前がここにいるんだ!」
なぜか笑顔のルークが後ろに立っていたのだ。こいつ、もしかして俺の後を付けて来たのだ?そうか、だからあの時黙って引き下がったのだな。ルークの奴!
「ゼルスが急用を思い出したと言って血相をかえて出て行ったから、心配で付いて来たのだよ。まさかこんなにも可愛らしいお嬢さんを、見つけていただなんて。いつも女には興味がありません!みたいな顔をしているのね、隅に置けないね」
「あの…お初にお目にかかります。私は先日、ゼルス様に助けていただいた者です。行く当てのない私を、ゼルス様が住み込みの家政婦として雇って下さいました。私達は、ただの主と使用人の関係なのです」
リリアが必死に訴えている。ただの主と使用人の関係…なんだかその言葉が胸に突き刺さる。
「住み込みの家政婦か…君、名前はなんていうのだい?歳は?」
「おい、ルーク!止めろ」
こいつは何をズケズケと聞いているのだ。リリアに失礼だろう。
「ゼルス様、私は大丈夫ですわ。リリアと申します。18歳で、2日前にマルモル村から参りました。どうぞお見知りおきを」
リリアがルークに挨拶をしたかと思うと、にっこりとほほ笑んだのだ。その瞬間、言いようもない怒りがこみ上げてきた。リリア、どうかルークにそんな可愛い笑顔を見せないでくれ。君があまりにも美しすぎて、ルークが固まっているじゃないか。
「リリアさん、ご丁寧にありがとう。僕はゼルスの同僚で副隊長をしているルークです。これからもよろしくね」
今度は何を思ったのか、ルークがリリアに笑顔で挨拶をしたのだ。さらに
「さっきからいい匂いがするのだが、パンでも焼いているのかい?」
「はい、小麦粉を買って来たので、パンを焼いてみました。宜しければ、お昼ご飯を食べていかれますか?」
「いや、今日はもう…」
「いいのかい?嬉しいな、もうお昼だね、早速頂くよ」
笑顔のリリアが、ルークを案内している。嬉しそうに付いていくルーク。
ルークの奴、いくら何でも図々しすぎるだろう。よりによって、リリアの手料理を食べたがるだなんて!リリアの手料理は、俺だけに食べる権利があるんだ!
ルークを追い払おうと思い、急いで2人の後を追ったのだが…
「このパン、フワフワで美味しいね」
なんと!もう早速パンをむさぼっている図々しいルーク。なんて奴だ!
「すぐに他のお料理をお持ちいたしますので、少しお待ちください」
いつもの様に、台所で手際よく料理を作っているリリア。
“おい、ルーク。いくら何でも図々しすぎるぞ!”
「彼女がもてなしてくれると言ってくれたから、お言葉に甘えただけだよ。ゼルスもそんな怖い顔をしていないで、このパンを食べてみなよ。本当に美味しいよ」
そう言うと、俺の口にパンを放り込んだルーク。確かにフワフワで美味い。
「ゼルスも座りなよ。せっかくリリアさんが料理を作ってくれているのだから、食べないなんて申し訳ないだろう」
確かにルークの言う通り、リリアがせっかく料理を作ってくれたのだから、食べない訳にはいかない。仕方なく席に着いたのだった。
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