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第37話:うかうかしていられない~ゼルス視点~
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「隊長、昨日捕まえた実行間の事情聴取が終わりました。奴らは黒いフードを被った奴に雇われただけで、雇い主は知らないの一点張りです」
「そうか…今日は俺も街に出て警護に当たろう」
「隊長自らですか?ですが隊長の手を煩わせる訳には…」
「いいや、ここは俺が守っている管轄だ。これ以上奴らの勝手になどさせてたまるか!絶対に全員とっ捕まえてやる!」
「いつになく熱くなっているね。いいのかい?街に出るという事は、今日は家に帰れないよ」
「ルークか…俺はこの街を守っている隊の隊長だぞ。これ以上俺の街で、勝手な事などさせない。それに、奴らは卑劣にも子供や若い女性を狙っているんだ。もしリリアが…いいや、何でもない」
リリアと一緒に暮らし始めて、半年が過ぎた。この半年、今までに感じた事のない幸せな日々の連続だった。どんなに疲れていても、リリアの笑顔と美味しい食事を食べれば、疲れなど一気に吹っ飛ぶほどに…
出会った時はガリガリで怯えた表情をしていたリリアも、今ではすっかり元気になってくれた。ルークの婚約者でもあるあの派手な女と付き合う様になった時は心配したが、どうやら友人として仲良くやっている様だ。
正直あんな女と仲良くしなくても…そう思ったが
“女性には僕たち男には分からない、悩みや相談事があるものなんだ。醜い君の嫉妬心から、2人の友情を引き裂くのは止めろよ!”
そうルークに言われた。ルークにそんな事を言われる筋合いはない、そうも思ったが、あまりにもリリアがあの女の事を嬉しそうに話すため、これ以上リリアに何かを言う事ができなくなってしまったのだ。
万が一あの女との付き合いを反対して、リリアに嫌われてしまったら…そう考えると、あまり強く出られないのだ。
「今まで女なんて興味がなかったのに、リリアちゃんと出会ってから、ゼルスは人が変わったね。もちろん、いい意味でね。僕も若い女性が誘拐されるのは、許せないよ!もしルルが誘拐されたら…考えただけで、めまいがしそうだ」
「あの女は強そうだから、自力で逃げてきそうだがな。でも、リリアは…」
か弱くて可憐で、誰よりも美しい。もしリリアがあいつらに狙われたら…考えただけで、怒りで気が狂いそうだ。
「とにかく、誘拐犯の組織を一掃するのが専決だね。僕も今日から、街に出るよ」
「それじゃあ、俺はマルック通りを中心に見て回る。ルークはスワックス通りを中心に見て回ってくれ」
「ああ、分かったよ。出られる隊員には、全員出る様に指示を出しておくよ」
「よろしく頼む。俺はこの後、隊長会があるから、後は頼んだぞ」
今回の事件は、俺が管轄している東地区以外にも、北の地区でも事件が起こっているのだ。その為今日は、東西南北4つの地区の隊長が集まり、会議が行われる事になっている。
今は被害がない南・西の地区もいつ被害が出てもおかしくはないからだ。
さて、会議の前に腹ごしらえだな。
リリアが作ってくれた弁当を広げた。俺の好きな牛肉のサンドをはじめ、野菜と鶏肉のサンド、卵サンドなど、色とりどりのサンドウィッチがバスケットにつめられている。どれも美味しそうだ。
早速牛肉のサンドを口に入れた。
「やっぱりリリアの料理は、美味しいな。肉の味付けが最高だ。本当はリリアの笑顔を見ながら、昼食を食べたかったが…」
この1ヶ月、仕事が忙しくて昼食どころか、夕食すら一緒に食べられていない。それもこれも、あいつらのせいだ!犯人共のせいで俺は、リリアとの大切な時間を奪われているんだ!こうしちゃいられない、早く犯人を捕まえないと!
急いで食事を済ませ、隊長会にも参加した。とにかく見回り強化するという話でまとまった。会議が終わると、すぐに準備を整え、街に出る。
騎士団の格好をしていると警戒されるため、住民に扮して紛れ込む。
「隊長、こちらにいらしたのですね。さっき居酒屋で情報収集をしていた隊員の話では、最近見かけない男たちが酒を飲みに来ているそうです。やはり外部の人間の仕業の可能性が高いですね」
「そうだな、情報収集ご苦労。引き続き、情報を集めてくれ」
「はい、かしこまりました」
「そうか…今日は俺も街に出て警護に当たろう」
「隊長自らですか?ですが隊長の手を煩わせる訳には…」
「いいや、ここは俺が守っている管轄だ。これ以上奴らの勝手になどさせてたまるか!絶対に全員とっ捕まえてやる!」
「いつになく熱くなっているね。いいのかい?街に出るという事は、今日は家に帰れないよ」
「ルークか…俺はこの街を守っている隊の隊長だぞ。これ以上俺の街で、勝手な事などさせない。それに、奴らは卑劣にも子供や若い女性を狙っているんだ。もしリリアが…いいや、何でもない」
リリアと一緒に暮らし始めて、半年が過ぎた。この半年、今までに感じた事のない幸せな日々の連続だった。どんなに疲れていても、リリアの笑顔と美味しい食事を食べれば、疲れなど一気に吹っ飛ぶほどに…
出会った時はガリガリで怯えた表情をしていたリリアも、今ではすっかり元気になってくれた。ルークの婚約者でもあるあの派手な女と付き合う様になった時は心配したが、どうやら友人として仲良くやっている様だ。
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そうルークに言われた。ルークにそんな事を言われる筋合いはない、そうも思ったが、あまりにもリリアがあの女の事を嬉しそうに話すため、これ以上リリアに何かを言う事ができなくなってしまったのだ。
万が一あの女との付き合いを反対して、リリアに嫌われてしまったら…そう考えると、あまり強く出られないのだ。
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「あの女は強そうだから、自力で逃げてきそうだがな。でも、リリアは…」
か弱くて可憐で、誰よりも美しい。もしリリアがあいつらに狙われたら…考えただけで、怒りで気が狂いそうだ。
「とにかく、誘拐犯の組織を一掃するのが専決だね。僕も今日から、街に出るよ」
「それじゃあ、俺はマルック通りを中心に見て回る。ルークはスワックス通りを中心に見て回ってくれ」
「ああ、分かったよ。出られる隊員には、全員出る様に指示を出しておくよ」
「よろしく頼む。俺はこの後、隊長会があるから、後は頼んだぞ」
今回の事件は、俺が管轄している東地区以外にも、北の地区でも事件が起こっているのだ。その為今日は、東西南北4つの地区の隊長が集まり、会議が行われる事になっている。
今は被害がない南・西の地区もいつ被害が出てもおかしくはないからだ。
さて、会議の前に腹ごしらえだな。
リリアが作ってくれた弁当を広げた。俺の好きな牛肉のサンドをはじめ、野菜と鶏肉のサンド、卵サンドなど、色とりどりのサンドウィッチがバスケットにつめられている。どれも美味しそうだ。
早速牛肉のサンドを口に入れた。
「やっぱりリリアの料理は、美味しいな。肉の味付けが最高だ。本当はリリアの笑顔を見ながら、昼食を食べたかったが…」
この1ヶ月、仕事が忙しくて昼食どころか、夕食すら一緒に食べられていない。それもこれも、あいつらのせいだ!犯人共のせいで俺は、リリアとの大切な時間を奪われているんだ!こうしちゃいられない、早く犯人を捕まえないと!
急いで食事を済ませ、隊長会にも参加した。とにかく見回り強化するという話でまとまった。会議が終わると、すぐに準備を整え、街に出る。
騎士団の格好をしていると警戒されるため、住民に扮して紛れ込む。
「隊長、こちらにいらしたのですね。さっき居酒屋で情報収集をしていた隊員の話では、最近見かけない男たちが酒を飲みに来ているそうです。やはり外部の人間の仕業の可能性が高いですね」
「そうだな、情報収集ご苦労。引き続き、情報を集めてくれ」
「はい、かしこまりました」
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