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第41話:ひと時の幸せ~ゼルス視点~
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ふと時計を見ると、午前4時を指していた。朝リリアが目覚めた時、俺がいなかったら心配するかもしれない。
「どうせ今日も家には帰れそうにないし、リリアをあまり心配はさせたくはない。一度家に帰るか…」
そう思い、一旦家に戻った。そっとリリアの部屋を覗くと、スヤスヤと眠っている。なんて可愛い寝顔なんだ。この寝顔を見るだけで、疲れも吹き飛ぶな…
ふとリリアの部屋の片隅に置かれた、布のかかった絵が目に留まる。これが描きかけの絵か?一体何を描いているのだろう。
無意識に手を伸ばしそうになる。
ダメだ、リリアが見て欲しくないと言っているのだから。とにかく風呂に入って身なりを整えよう。
急いでリリアの部屋でて、湯あみの準備をしていると…
「おはようございます、ゼルス様。今から湯あみですか?」
「おはよう、リリア。ああ、ちょっと仕事が立て込んでいてね。湯あみの後は、すぐに家を出ないといけないんだ」
「まあ、それは大変ですわね。朝食は食べていかれますよね。すぐに準備をしますね」
バタバタと準備を始めるリリア。朝から彼女にも負担をかけてしまって申し訳ないな。でも、どうしてもリリアの顔が見たかった。それに俺が朝いなかったら、リリアも心配するだろうし…
とにかく急いで湯あみを済ませよう。
湯あみを済ませ、再び騎士団の衣装に着替えると、いい匂いがして来た。リリアが俺の為に、朝食を作ってくれたのだ。彼女は本当に手際がよく、あっと言う間に美味しい料理を作ってくれる。
きっと昨日の夜から、仕込みをしてくれているからだろう。本当にリリアは働き者だ。
「リリア、朝から美味しい食事をありがとう。早速頂くよ」
本当はリリアと話をしながら、ゆっくり食べたい。でも、今はそんな余裕はない。急いで食事を終わらせる。
「リリア、すまない。今日も帰りが遅くなると思うから、先に休んでいてくれ。もしかしたら昨日の様に、夕食だけは食べに来るかもしれないが。それから、戸締りはしっかりすること!買い物は昼間の人通りの多い場所で行ってくれ。あまり遠くには行ってはいけないよ。分かったね」
「はい、分かっておりますわ。昨日多めに食材を買っておきましたので、今日は家で過ごす予定です。これ、お弁当です。どうかゼルス様も、お体には十分気を付けて下さい」
「ありがとう。リリアの弁当を食べると、力がみなぎるよ。それじゃあ行ってくる。見送りはここでいいから」
ドアの前でリリアと別れ、そのまま騎士団へと向かう。今日は買い物には行かないと言っていたから、大丈夫だろう。それでもやっぱり心配だから、なんとか時間を見つけて夕食だけは食べに帰ろう。
リリアの作ってくれた弁当を握りしめ、急いで馬車へと乗り込んだ。そしてすぐに隊長会に向かう。
「ゼルス隊長、主犯格を捕まえたそうですね。さすが隊長だ」
ミーティングが始まって早々、他の隊長から声をかけられた。
「それが、どうやらあの男のほかに、仲間がいる様です。はっきりとそう言った訳ではないのですが、なんだかそんな気がして…なんというか、妙に余裕ぶっているというか、俺を挑発するような目つきがどうも気になって。
ただ、あの男は黙秘を貫いていて。あいつからこれ以上情報を聞きだすのは、厳しそうです」
「私もさっき主犯の男と会ってきましたが、ゼルス隊長の感じた違和感と同じ違和感を感じました。“自分は近いうちに必ずここから出られる、バカなお前たちは、せいぜい今のうちに喜んでおけよ“そう言っている様な気がした」
4人の隊長の中で、最年長のゴーン隊長が口を開いたのだ。
「俺もゴーン隊長の意見と同じです。もしかしたらあの男の仲間が、ここを襲撃するかもしれないと考えております。ただ、街のパトロールも行わないといけません。それで隊長たちにも、力を貸してほしいのです」
「ああ、もちろんだよ。それじゃあ、僕の部隊はここを護衛しますよ」
「俺の隊はまだ誘拐事件が起きていない、南と西、さらに比較的動きの少ない北の街のパトロールを重点的に行います」
「それじゃあ私の部隊は、東の街をゼルス隊長の部隊と一緒にパトロールしよう」
「皆様、ありがとうございます。それでは俺の部隊は、オスカー隊長の部隊と一緒に基地を護衛するチームと、ゴーン隊長と一緒に街をパトロールする部隊の2手に分かれます。オスカー隊長の方にはルークを、ゴーン隊長の方には俺がお供いたします。どうぞよろしくお願いします」
「それじゃあ、早速護衛に当たろう。ルーク副隊長以外の副隊長たちには、万が一に備えて、自分の部隊の基地に待機してもらう事にしよう」
よし!話はまとまった。後はあの男の仲間を捕まえるだけだ!
「どうせ今日も家には帰れそうにないし、リリアをあまり心配はさせたくはない。一度家に帰るか…」
そう思い、一旦家に戻った。そっとリリアの部屋を覗くと、スヤスヤと眠っている。なんて可愛い寝顔なんだ。この寝顔を見るだけで、疲れも吹き飛ぶな…
ふとリリアの部屋の片隅に置かれた、布のかかった絵が目に留まる。これが描きかけの絵か?一体何を描いているのだろう。
無意識に手を伸ばしそうになる。
ダメだ、リリアが見て欲しくないと言っているのだから。とにかく風呂に入って身なりを整えよう。
急いでリリアの部屋でて、湯あみの準備をしていると…
「おはようございます、ゼルス様。今から湯あみですか?」
「おはよう、リリア。ああ、ちょっと仕事が立て込んでいてね。湯あみの後は、すぐに家を出ないといけないんだ」
「まあ、それは大変ですわね。朝食は食べていかれますよね。すぐに準備をしますね」
バタバタと準備を始めるリリア。朝から彼女にも負担をかけてしまって申し訳ないな。でも、どうしてもリリアの顔が見たかった。それに俺が朝いなかったら、リリアも心配するだろうし…
とにかく急いで湯あみを済ませよう。
湯あみを済ませ、再び騎士団の衣装に着替えると、いい匂いがして来た。リリアが俺の為に、朝食を作ってくれたのだ。彼女は本当に手際がよく、あっと言う間に美味しい料理を作ってくれる。
きっと昨日の夜から、仕込みをしてくれているからだろう。本当にリリアは働き者だ。
「リリア、朝から美味しい食事をありがとう。早速頂くよ」
本当はリリアと話をしながら、ゆっくり食べたい。でも、今はそんな余裕はない。急いで食事を終わらせる。
「リリア、すまない。今日も帰りが遅くなると思うから、先に休んでいてくれ。もしかしたら昨日の様に、夕食だけは食べに来るかもしれないが。それから、戸締りはしっかりすること!買い物は昼間の人通りの多い場所で行ってくれ。あまり遠くには行ってはいけないよ。分かったね」
「はい、分かっておりますわ。昨日多めに食材を買っておきましたので、今日は家で過ごす予定です。これ、お弁当です。どうかゼルス様も、お体には十分気を付けて下さい」
「ありがとう。リリアの弁当を食べると、力がみなぎるよ。それじゃあ行ってくる。見送りはここでいいから」
ドアの前でリリアと別れ、そのまま騎士団へと向かう。今日は買い物には行かないと言っていたから、大丈夫だろう。それでもやっぱり心配だから、なんとか時間を見つけて夕食だけは食べに帰ろう。
リリアの作ってくれた弁当を握りしめ、急いで馬車へと乗り込んだ。そしてすぐに隊長会に向かう。
「ゼルス隊長、主犯格を捕まえたそうですね。さすが隊長だ」
ミーティングが始まって早々、他の隊長から声をかけられた。
「それが、どうやらあの男のほかに、仲間がいる様です。はっきりとそう言った訳ではないのですが、なんだかそんな気がして…なんというか、妙に余裕ぶっているというか、俺を挑発するような目つきがどうも気になって。
ただ、あの男は黙秘を貫いていて。あいつからこれ以上情報を聞きだすのは、厳しそうです」
「私もさっき主犯の男と会ってきましたが、ゼルス隊長の感じた違和感と同じ違和感を感じました。“自分は近いうちに必ずここから出られる、バカなお前たちは、せいぜい今のうちに喜んでおけよ“そう言っている様な気がした」
4人の隊長の中で、最年長のゴーン隊長が口を開いたのだ。
「俺もゴーン隊長の意見と同じです。もしかしたらあの男の仲間が、ここを襲撃するかもしれないと考えております。ただ、街のパトロールも行わないといけません。それで隊長たちにも、力を貸してほしいのです」
「ああ、もちろんだよ。それじゃあ、僕の部隊はここを護衛しますよ」
「俺の隊はまだ誘拐事件が起きていない、南と西、さらに比較的動きの少ない北の街のパトロールを重点的に行います」
「それじゃあ私の部隊は、東の街をゼルス隊長の部隊と一緒にパトロールしよう」
「皆様、ありがとうございます。それでは俺の部隊は、オスカー隊長の部隊と一緒に基地を護衛するチームと、ゴーン隊長と一緒に街をパトロールする部隊の2手に分かれます。オスカー隊長の方にはルークを、ゴーン隊長の方には俺がお供いたします。どうぞよろしくお願いします」
「それじゃあ、早速護衛に当たろう。ルーク副隊長以外の副隊長たちには、万が一に備えて、自分の部隊の基地に待機してもらう事にしよう」
よし!話はまとまった。後はあの男の仲間を捕まえるだけだ!
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