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第57話:ゼルス様から許可が下りました
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「ゼルス様、約束を破ってしまい、本当に申し訳ございませんでした。ですが、ルルは何も悪くはありません。私の為に沢山の騎士様たちが、寝る間も惜しんで動いて下さったと聞いて、どうしても何か恩返しがしたくて。それで、ルルと一緒に食堂でお手伝いをさせてもらおう事にしたのです」
「リリアの言う通りよ。助けてくれた騎士様たちに、お礼がしたいと思うのは当然でしょう。それなのにルークは、私を部屋に閉じ込めようとして。だから食堂で働いているおばさんに頼んで、お手伝いをさせてもらう事にしたのよ。リリアに教えてもらった煮込み料理、とても好評なのよ。ルークも好きでしょう?あの煮込み料理」
「確かに好きだけれど…て、今はそんな事はどうでもいい。確かにルルが義理堅い性格という事は知っているし、働き者だという事も知っている。だが、ルルは昨日誘拐されて怖い思いをしたのだよ。だからこそ、部屋でゆっくりして欲しいと思ったんだよ。第一、ここは男ばっかりだ。ルルの事をいやらしい目で見る輩も沢山いるのだから」
「ルークの言う通りだ。そもそもリリアは、俺たち騎士団のせいで誘拐されたのだよ。俺たちが捕まえたあの男の仲間が、何か企んでいるという事に気が付いていたにも関わらず、リリアをまんまと誘拐されてしまった。これは俺のミスなんだ!だからリリアが恩を感じる事もない!それに何よりも、ここにはいやらしい目でリリアを見る奴らが、沢山いるんだ。現に今だって、リリアを鼻の下を延ばしてみていた男たちが大勢いただろう?」
鼻の下を延ばしてみていた男?そんな人たち、いたかしら?
「皆様とてもお優してく、紳士的な方たちばかりでしたわ。それに私は、騎士団員の方たちはもちろん、昨日もお休みになっていないゼルス様に、私の作ったお料理を食べて欲しくて…ゼルス様、いつもおっしゃってくれているでしょう?“リリアが作った料理が一番おいしい、リリアが作った料理を食べると、疲れも吹き飛ぶ”と。ですから、どうしてもゼルス様に私のお料理を食べて欲しくて」
騎士様たちへの恩返しという意味もあるが、ここでお料理を作らせてもらえば、ゼルス様にも食べてもらえると思ったのだ。
「隊長も副隊長も、可愛い彼女を俺たちに見せたくない、独り占めしたいと思う気持ちもわかります。確かに2人とも、神的に美しいだけでなく、明るくて可愛くて何よりも料理上手と来たら、隠しておきたくなりますよね。
ですが、彼女たちが食堂で手伝いたいといって、現に2人との約束を破ってでも手伝っていたのだから、それだけ思う事があったのでしょう?2人の好きな様にさせてあげたらいかがですか?」
「閉じ込めておくだけが愛情ではありませんからね。リリアさんもルルさんも、楽しそうに仕事をしていましたよ。ただでさえ慣れない騎士団に連れてこられたのです。お2人の好きな様にさせてあげてはいかがですか?」
「私からもお願いします。ルルちゃんもリリアちゃんも本当に働き者で助かっているのです。ここにいる間だけでも、2人にお手伝いして頂けないでしょうか?」
隊長たちだけでなく、食堂のおばさんたちも、ゼルス様とルークさんにお願いしてくれた。
「ゼルス様、お願いします。ここにいる間は、食堂でお手伝いさせてもらえないでしょうか?もちろん、お手伝いが終わったら、お部屋で大人しくしておりますので」
「ルーク、お願い。私もリリアも、働いていないと落ち着かないの。だからここにいる間だけでも、食堂のお手伝いをさせて」
私たちも2人にお願いする。私達を見たゼルス様とルークさんが、お互いの顔を見合わせ、はぁっとため息をついた。
「そこまで言うのなら、仕方がない。だが、食堂での手伝いが終わったら、必ず部屋で大人しくしているのだよ。それからお前たち、リリアにあまり絡むな。分かったな」
「ゼルス、こいつらにそんな事を言っても無理だよ…おばさんたち、あまりルルとリリアちゃんを表に出さない様にお願いします。ルル、あまり無理をしてはいけないよ。君はすぐに無理をするから」
2人から食堂でのお手伝いの許可が下りたのだ。
「ありがとうございます、ゼルス様。私、精一杯頑張りますわ」
「ルークもありがとう。私達、美味しいお料理を届けられる様に頑張るわ」
こうして私たちは無事、食堂での手伝いが認められたのだが…
翌日、なぜか私とルルはホテルに移る事になったのだった。
「リリアの言う通りよ。助けてくれた騎士様たちに、お礼がしたいと思うのは当然でしょう。それなのにルークは、私を部屋に閉じ込めようとして。だから食堂で働いているおばさんに頼んで、お手伝いをさせてもらう事にしたのよ。リリアに教えてもらった煮込み料理、とても好評なのよ。ルークも好きでしょう?あの煮込み料理」
「確かに好きだけれど…て、今はそんな事はどうでもいい。確かにルルが義理堅い性格という事は知っているし、働き者だという事も知っている。だが、ルルは昨日誘拐されて怖い思いをしたのだよ。だからこそ、部屋でゆっくりして欲しいと思ったんだよ。第一、ここは男ばっかりだ。ルルの事をいやらしい目で見る輩も沢山いるのだから」
「ルークの言う通りだ。そもそもリリアは、俺たち騎士団のせいで誘拐されたのだよ。俺たちが捕まえたあの男の仲間が、何か企んでいるという事に気が付いていたにも関わらず、リリアをまんまと誘拐されてしまった。これは俺のミスなんだ!だからリリアが恩を感じる事もない!それに何よりも、ここにはいやらしい目でリリアを見る奴らが、沢山いるんだ。現に今だって、リリアを鼻の下を延ばしてみていた男たちが大勢いただろう?」
鼻の下を延ばしてみていた男?そんな人たち、いたかしら?
「皆様とてもお優してく、紳士的な方たちばかりでしたわ。それに私は、騎士団員の方たちはもちろん、昨日もお休みになっていないゼルス様に、私の作ったお料理を食べて欲しくて…ゼルス様、いつもおっしゃってくれているでしょう?“リリアが作った料理が一番おいしい、リリアが作った料理を食べると、疲れも吹き飛ぶ”と。ですから、どうしてもゼルス様に私のお料理を食べて欲しくて」
騎士様たちへの恩返しという意味もあるが、ここでお料理を作らせてもらえば、ゼルス様にも食べてもらえると思ったのだ。
「隊長も副隊長も、可愛い彼女を俺たちに見せたくない、独り占めしたいと思う気持ちもわかります。確かに2人とも、神的に美しいだけでなく、明るくて可愛くて何よりも料理上手と来たら、隠しておきたくなりますよね。
ですが、彼女たちが食堂で手伝いたいといって、現に2人との約束を破ってでも手伝っていたのだから、それだけ思う事があったのでしょう?2人の好きな様にさせてあげたらいかがですか?」
「閉じ込めておくだけが愛情ではありませんからね。リリアさんもルルさんも、楽しそうに仕事をしていましたよ。ただでさえ慣れない騎士団に連れてこられたのです。お2人の好きな様にさせてあげてはいかがですか?」
「私からもお願いします。ルルちゃんもリリアちゃんも本当に働き者で助かっているのです。ここにいる間だけでも、2人にお手伝いして頂けないでしょうか?」
隊長たちだけでなく、食堂のおばさんたちも、ゼルス様とルークさんにお願いしてくれた。
「ゼルス様、お願いします。ここにいる間は、食堂でお手伝いさせてもらえないでしょうか?もちろん、お手伝いが終わったら、お部屋で大人しくしておりますので」
「ルーク、お願い。私もリリアも、働いていないと落ち着かないの。だからここにいる間だけでも、食堂のお手伝いをさせて」
私たちも2人にお願いする。私達を見たゼルス様とルークさんが、お互いの顔を見合わせ、はぁっとため息をついた。
「そこまで言うのなら、仕方がない。だが、食堂での手伝いが終わったら、必ず部屋で大人しくしているのだよ。それからお前たち、リリアにあまり絡むな。分かったな」
「ゼルス、こいつらにそんな事を言っても無理だよ…おばさんたち、あまりルルとリリアちゃんを表に出さない様にお願いします。ルル、あまり無理をしてはいけないよ。君はすぐに無理をするから」
2人から食堂でのお手伝いの許可が下りたのだ。
「ありがとうございます、ゼルス様。私、精一杯頑張りますわ」
「ルークもありがとう。私達、美味しいお料理を届けられる様に頑張るわ」
こうして私たちは無事、食堂での手伝いが認められたのだが…
翌日、なぜか私とルルはホテルに移る事になったのだった。
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