全てを失ったと思ったのですが…騎士団の隊長に拾われ溺愛されました

Karamimi

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第79話:私の家族の事

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 そんな私を見たゼルス様も

「父上、どうかリリアとの結婚を認めて下さい。お願いします」

 私の隣に並んで、頭を下げたのだ。

「ゼルス…私は…」

「あなた達、どこまで愚かなの?こんな女と結婚して、この家に何のメリットがあるというのよ。どこの馬の骨かもわからない娘が、天下の元クレーゼル侯爵家に入り込もうだなんて、どこまで図々しいの!恥を知りなさい」

「貴様!」

 今まで黙っていたレティさんが、顔を真っ赤にして怒鳴っている。今にも私に殴りかかって来そうだ。もちろん、ゼルス様がそんな事はさせないと言わんばかりに、私を庇ってくれている。

 やはり私が元貴族に嫁ぐだなんて、図々しすぎる事なのだろう。でも、諦めたくない。


 その時だった。

「恥を知るのはお前だ、レティ!!」

 ドアがドンと開いたかと思うと、何人かの男女が入って来たのだ。

「お父様、お母様、どうしてここに?」

「これ以上私たちの顔に、泥を塗る様な事をするな!それから…」

 何を思ったのか、私の方にやって来た男性と女性。

「あなたがリリア様ですね。娘が大変無礼を働き、本当に申し訳ございませんでした」

「あなたがリリアちゃんなのね…レアにそっくりだわ…本当にごめんなさい…私…」

 何を思ったのか、女性が私を抱きしめて泣きだしてしまったのだ。一体何が起こっているのかしら?

「お母様、どうしてその子を抱きしめて泣いているの?何なのよ、一体」

 わめき散らしているレティさんを他所に、別の男性と車いすに乗った女性がこちらにやって来た。どうやら親子の様だ。ただ、2人とも私と同じ、桃色の髪の色をしている。女性の方は、どことなくお母さんに似ている様な気がするのは、気のせいかしら?

「君がリリアちゃんだね。私はクレシレス王国の侯爵、アンドレ・クレッセルだ。君のお母さんの兄だよ」

「お母さんのお兄さん?でもお母さんは…」

 確かにお母さんにどこか似ている。でも、お母さんにはお父さんと私以外の家族はいないと言っていた。

「リリアちゃん…ごめんなさい。あなたが今まで辛い思いをしていたのも、しなくてもいい苦労をしていたのも、全て私のせいなの。レアを故郷からおいだす形になってしまったのも、全て私の…」

「母上、お体に触ります。とにかく車いすに座ってください。すまない、リリアちゃん。母は心臓が悪くて。それでもどうしてもリリアちゃんに会いに行くと聞かなくてね」

 男性がそっと女性を車いすに座らせた。それでも泣きながら私の手を離さない女性。この方が、私のおばあさん?そしてこの紳士的な男性が…

 でも、どうしても信じられない。こんな雲の上の様な存在の人が、お母さんの家族だなんて。ゼルス様も同じ事を思ったのか

「盛り上がっているところ申し訳ないが、どうしてリリアがクレッセル侯爵の姪だとわかるのですか?確かにリリアは、珍しい桃色の髪をしております。ですがそれだけで、リリアをクレッセル侯爵の血を引いているという証拠にはならないはずですが…」

「それはね、リリアちゃんの首の後ろを見ればわかるわよ」

「私の首の後ろですか?」

 そっと髪をかき上げた。

「青いアザがある。このアザは一体」

「このアザは、代々クレッセル侯爵家の血を引いた者のみに出るアザなの。特殊な形をしているでしょう?このアザを見て私は、リリアちゃんが20年前行方不明になった元クレッセル侯爵令嬢の娘だってことに気が付いたのよ」

 そうアロマおばあさんが教えてくれたのだ。

 お母さんが行方不明の侯爵令嬢ですって?一体どういうことなのだろう。
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