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第33話:ソフィー様の毒が判明しました
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「あの毒スプーンが反応したという事は、ソフィー嬢は誰かに毒を飲まされたという事なのかい?」
「ええ、どうやらその様ですね…」
私とクラウド様の会話を聞いた王太子が、机を叩いて怒りだした。
ドン!
「クソ!誰がソフィーに毒なんか飲ませたんだ!一体何のために!」
「落ち着いて下さい!王太子殿下。とにかく、今はグラディス先生が毒の正体を調べてくれています。少し待ちましょう。それから、この部屋にソフィー様を1人で置いておくのは危険です。24時間体制で、護衛騎士を複数人付ける様手配しましょう」
「ミレニア、君は一体何を言っているんだ!」
私の言葉に、目を丸くするクラウド様と王太子。
「今から話す事は、あくまでも私の仮説です。ソフィー様は、何らかの形で毒を飲まされたことは間違いないでしょう。毒の種類が分からない限り、はっきりした事は言えませんが、多分夕食ぐらいに飲まされたと考えるのが自然です。そして、徐々に毒が体に回り、意識を失った。それに合わせ、屋敷に火を放った。後は放っておけば、きっと証拠と一緒にソフィー様を葬れる。犯人は、そう考えたのではないでしょうか?ただ、思ったよりも早く使用人たちが火災を発見し、スムーズに避難が出来た為、事なきを得たという事です」
あくまでも仮説でしかない。でも、可能性は十分考えられるのだ。
「なるほど、でもその話が本当なら、一体誰が何のためにソフィーを狙ったんだ?それに、護衛騎士を見張りに付ける理由もよく分からない」
「今回、犯人はソフィー様殺害に失敗したのです。まだ生きていると知れば、警備の手薄な病院にいるうちに、抹殺に来るかもしれないでしょう!」
よくサスペンスドラマでも、殺しそびれた被害者を、犯人が病院で抹殺するシーンがあるもの。十分考えられるわ。
「なるほど、分かった。すぐに護衛騎士を準備しよう!」
「いいえ、私の方で準備いたしますわ!ここは私に任せていただけませんか?」
正直王家の護衛騎士なんて信用できない。裏で繋がっているかもしれないものね。
「わかった。お願いしよう。それでミレニアは、誰が犯人だと思っているのだ。俺に遠慮はいらない。はっきりと言ってくれ」
もしかしたら、王太子は薄々感づいているのかもしれない。それなら、隠す必要もないわね。
「最近、王太子殿下とソフィー様は仲がよろしく、一部ではよりを戻したと言う噂があります。そのため、2人がよりを戻して欲しくないと考えている人物の犯行かと、私は考えております」
そう、王妃様だ。でも、それは王太子にとって、非常に辛い現実だろう。
「やっぱり、ミレニアもそう思ったんだね。俺も君の仮説を聞いた時、真っ先に頭に浮かんだよ」
寂しそうに笑った王太子。
「でも、あくまでもこれは私の仮説です。とにかく今は、ソフィー様が目覚めるのを祈り、グラディス先生の毒の結果を待ちましょう」
今はとにかく、待つしかない。でも、その間にソフィー様が命を落としたら…
いいえ、きっと大丈夫よ。だって彼女はヒロインなんだから、そう簡単に亡くなったりしないはず!
「私は一度家に帰って、お父様に事情を話し、護衛騎士を手配してもらいます」
「僕も行くよ。君1人じゃあ心配だ」
そう言って、私の手を握ってくれたクラウド様。
「それじゃあ、俺は護衛騎士が来るまで、ここでソフィーを見守っているよ」
とりあえず、王太子が側に居ればひとまず安心だろう。クラウド様と一緒に、急いで馬車に乗り込んだ。
「ミレニア、大丈夫かい?顔色があまり良くないよ!」
そう言って私を抱きしめてくれるクラウド様。
「ありがとう。まさかソフィー様の命が狙われる事になるなんて思ってもいなかったので、びっくりしただけです」
本来であれば、ソフィー様は悪役令嬢でもある私にイジメられることがあっても、命まで狙われる事は無い。それなのに、こんな事になるなんて。私が物語をぶった切ってしまったから、おかしな方向に話が進んでいるのかもしれない…
思わぬ方向に進んでしまった為、正直物凄く怖い。もしこのまま、ソフィー様が目覚めなかったらどうしよう。考えただけで、恐怖で胸が潰れそうだわ。でも、こんなところでくじける訳にはいかない!とにかく今出来る事をしないと。
屋敷に着くと、すぐにお父様を呼び出してもらった。幸い、今日は家で仕事をしていたお父様。すぐに時間を作ってくれた。
ソフィー様が実は毒を飲まされていた事、その毒は多分この国のものではない事、今グラディス先生が毒を調べてくれている事、最近王太子とソフィー様の仲が噂になっていた事など包み隠さず話した。
さすがのお父様も、考え込んでしまった。
「そうか、よくそこまで調べたね。それにしても、この国に存在しない毒とは、一体どういう事だろうか。とにかくソフィー嬢の元に、急いで家の護衛騎士4人を向かわせよう。私は今から陛下に会って来る。毒の種類がわかったら、すぐに報告するんだよ」
「分かったわ。お父様。私は今から学院に行って、グラディス先生に会って来るわ!」
とりあえず護衛騎士を付けてもらえる事になったから、しばらくはソフィー様の身も安全なはずだ。後は、毒の種類を検証する必要がある。
クラウド様と、急いで学院へと向かった。もちろん、行き先はグラディス先生の研究室だ。
「グラディス先生!毒の種類は分かりましたか?」
私達が研究室に入ると、本を必死に呼んでいるグラディス先生がいた。
「ミレニア嬢にクラウド殿下か。ああ、毒は分かったよ。あの毒は、ポレスティレイ王国で古くから使われていた毒だ。飲んで数時間後に意識を失い、その後どんどん肉体を衰退させ、3日程度で命を落とすものだ」
ポレスティレイ王国?そんな国、聞いた事ないわ!
「それで、解毒剤はあるのですか?」
「今それを調べて作っているところだ。それで、毒消し草が必要になるのだが、王宮にしか咲いてなくてね。ちょっと取って来てくれないかい?」
王宮ですって!でも、それが無いとソフィー様は助からないのよね。仕方がない!急いでお父様に手紙を書き、近くにいた護衛騎士に託した。
「とりあえず、毒消し草待ちだな。あぁ、疲れた。ミレニア嬢、ちょっとマッサージを頼む」
「この一大事に何を言っているのですか!それに、マッサージ機があるでしょう?」
「あのなぁ。誰に頼まれて研究していると思っているんだ!早く揉んでくれ!」
そう言われたら揉まない訳にはいかない。仕方なく先生をマッサージし始めた。隣でクラウド様が苦笑いをしている。ちょうどマッサージが終わった頃、学院長先生とお父様、さらに陛下までやって来た。
「グラディス君、公爵から話は聞いたよ!それで、毒は一体何だったんだい?」
「ポレスティレイ王国で、古くから使用されている毒です。飲み始めて数時間で意識をなくし、3日程度で命を落とします。比較的ゆっくり作用する毒で、命を落とす頃には完全に体内から毒は消えると言う厄介な毒ですよ。ほら、これです」
グラディス先生が学院長先生たちに、本の様な物を見せている。
「それで、毒消し草は持って来てくださいましたか?」
「ああ、これだ!」
お父様がグラディス先生に毒消し草という草を渡した。どう見ても、そこらへんに生えている雑草にしか見えないが…
お父様から毒消し草を受け取ると、急いで奥の部屋へと向かったグラディス様。どうか無事解毒薬が完成しますように!
「ええ、どうやらその様ですね…」
私とクラウド様の会話を聞いた王太子が、机を叩いて怒りだした。
ドン!
「クソ!誰がソフィーに毒なんか飲ませたんだ!一体何のために!」
「落ち着いて下さい!王太子殿下。とにかく、今はグラディス先生が毒の正体を調べてくれています。少し待ちましょう。それから、この部屋にソフィー様を1人で置いておくのは危険です。24時間体制で、護衛騎士を複数人付ける様手配しましょう」
「ミレニア、君は一体何を言っているんだ!」
私の言葉に、目を丸くするクラウド様と王太子。
「今から話す事は、あくまでも私の仮説です。ソフィー様は、何らかの形で毒を飲まされたことは間違いないでしょう。毒の種類が分からない限り、はっきりした事は言えませんが、多分夕食ぐらいに飲まされたと考えるのが自然です。そして、徐々に毒が体に回り、意識を失った。それに合わせ、屋敷に火を放った。後は放っておけば、きっと証拠と一緒にソフィー様を葬れる。犯人は、そう考えたのではないでしょうか?ただ、思ったよりも早く使用人たちが火災を発見し、スムーズに避難が出来た為、事なきを得たという事です」
あくまでも仮説でしかない。でも、可能性は十分考えられるのだ。
「なるほど、でもその話が本当なら、一体誰が何のためにソフィーを狙ったんだ?それに、護衛騎士を見張りに付ける理由もよく分からない」
「今回、犯人はソフィー様殺害に失敗したのです。まだ生きていると知れば、警備の手薄な病院にいるうちに、抹殺に来るかもしれないでしょう!」
よくサスペンスドラマでも、殺しそびれた被害者を、犯人が病院で抹殺するシーンがあるもの。十分考えられるわ。
「なるほど、分かった。すぐに護衛騎士を準備しよう!」
「いいえ、私の方で準備いたしますわ!ここは私に任せていただけませんか?」
正直王家の護衛騎士なんて信用できない。裏で繋がっているかもしれないものね。
「わかった。お願いしよう。それでミレニアは、誰が犯人だと思っているのだ。俺に遠慮はいらない。はっきりと言ってくれ」
もしかしたら、王太子は薄々感づいているのかもしれない。それなら、隠す必要もないわね。
「最近、王太子殿下とソフィー様は仲がよろしく、一部ではよりを戻したと言う噂があります。そのため、2人がよりを戻して欲しくないと考えている人物の犯行かと、私は考えております」
そう、王妃様だ。でも、それは王太子にとって、非常に辛い現実だろう。
「やっぱり、ミレニアもそう思ったんだね。俺も君の仮説を聞いた時、真っ先に頭に浮かんだよ」
寂しそうに笑った王太子。
「でも、あくまでもこれは私の仮説です。とにかく今は、ソフィー様が目覚めるのを祈り、グラディス先生の毒の結果を待ちましょう」
今はとにかく、待つしかない。でも、その間にソフィー様が命を落としたら…
いいえ、きっと大丈夫よ。だって彼女はヒロインなんだから、そう簡単に亡くなったりしないはず!
「私は一度家に帰って、お父様に事情を話し、護衛騎士を手配してもらいます」
「僕も行くよ。君1人じゃあ心配だ」
そう言って、私の手を握ってくれたクラウド様。
「それじゃあ、俺は護衛騎士が来るまで、ここでソフィーを見守っているよ」
とりあえず、王太子が側に居ればひとまず安心だろう。クラウド様と一緒に、急いで馬車に乗り込んだ。
「ミレニア、大丈夫かい?顔色があまり良くないよ!」
そう言って私を抱きしめてくれるクラウド様。
「ありがとう。まさかソフィー様の命が狙われる事になるなんて思ってもいなかったので、びっくりしただけです」
本来であれば、ソフィー様は悪役令嬢でもある私にイジメられることがあっても、命まで狙われる事は無い。それなのに、こんな事になるなんて。私が物語をぶった切ってしまったから、おかしな方向に話が進んでいるのかもしれない…
思わぬ方向に進んでしまった為、正直物凄く怖い。もしこのまま、ソフィー様が目覚めなかったらどうしよう。考えただけで、恐怖で胸が潰れそうだわ。でも、こんなところでくじける訳にはいかない!とにかく今出来る事をしないと。
屋敷に着くと、すぐにお父様を呼び出してもらった。幸い、今日は家で仕事をしていたお父様。すぐに時間を作ってくれた。
ソフィー様が実は毒を飲まされていた事、その毒は多分この国のものではない事、今グラディス先生が毒を調べてくれている事、最近王太子とソフィー様の仲が噂になっていた事など包み隠さず話した。
さすがのお父様も、考え込んでしまった。
「そうか、よくそこまで調べたね。それにしても、この国に存在しない毒とは、一体どういう事だろうか。とにかくソフィー嬢の元に、急いで家の護衛騎士4人を向かわせよう。私は今から陛下に会って来る。毒の種類がわかったら、すぐに報告するんだよ」
「分かったわ。お父様。私は今から学院に行って、グラディス先生に会って来るわ!」
とりあえず護衛騎士を付けてもらえる事になったから、しばらくはソフィー様の身も安全なはずだ。後は、毒の種類を検証する必要がある。
クラウド様と、急いで学院へと向かった。もちろん、行き先はグラディス先生の研究室だ。
「グラディス先生!毒の種類は分かりましたか?」
私達が研究室に入ると、本を必死に呼んでいるグラディス先生がいた。
「ミレニア嬢にクラウド殿下か。ああ、毒は分かったよ。あの毒は、ポレスティレイ王国で古くから使われていた毒だ。飲んで数時間後に意識を失い、その後どんどん肉体を衰退させ、3日程度で命を落とすものだ」
ポレスティレイ王国?そんな国、聞いた事ないわ!
「それで、解毒剤はあるのですか?」
「今それを調べて作っているところだ。それで、毒消し草が必要になるのだが、王宮にしか咲いてなくてね。ちょっと取って来てくれないかい?」
王宮ですって!でも、それが無いとソフィー様は助からないのよね。仕方がない!急いでお父様に手紙を書き、近くにいた護衛騎士に託した。
「とりあえず、毒消し草待ちだな。あぁ、疲れた。ミレニア嬢、ちょっとマッサージを頼む」
「この一大事に何を言っているのですか!それに、マッサージ機があるでしょう?」
「あのなぁ。誰に頼まれて研究していると思っているんだ!早く揉んでくれ!」
そう言われたら揉まない訳にはいかない。仕方なく先生をマッサージし始めた。隣でクラウド様が苦笑いをしている。ちょうどマッサージが終わった頃、学院長先生とお父様、さらに陛下までやって来た。
「グラディス君、公爵から話は聞いたよ!それで、毒は一体何だったんだい?」
「ポレスティレイ王国で、古くから使用されている毒です。飲み始めて数時間で意識をなくし、3日程度で命を落とします。比較的ゆっくり作用する毒で、命を落とす頃には完全に体内から毒は消えると言う厄介な毒ですよ。ほら、これです」
グラディス先生が学院長先生たちに、本の様な物を見せている。
「それで、毒消し草は持って来てくださいましたか?」
「ああ、これだ!」
お父様がグラディス先生に毒消し草という草を渡した。どう見ても、そこらへんに生えている雑草にしか見えないが…
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