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第46話:矢にも毒が塗られていた様です
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ソフィー様目掛けて放たれた矢は、ソフィー様を庇った王太子の背中に刺さったのだ!
すぐに私も王太子の元に駆け寄った。
「王太子殿下、大丈夫ですか?王太子殿下。誰か!今すぐ医師を!」
私の叫び声で、何人かの令嬢が走り出した。きっと学院に居る専属の医師を呼びに行ったのだろう。
「マシュー様、しっかりして下さい!マシュー様」
隣でソフィー様が泣きながら王太子に声を掛けている。見た感じかなりの血は出ているが、刺さった矢はそれほど深くはなさそうだ!それなのに、王太子の顔色は悪く意識もない。おかしい!もしかして!
ポケットからスプーンを取り出し、王太子の傷口に当てた。ちなみにポレスティレイ王国の毒にも感知する様に作り直された最新のスプーンだ。すると、紫色に変化した。
やっぱり!
その時だった!
「ミレニア、一体何があったんだ!」
クラウド様が物凄い勢いでこちらに走って来た。
「クラウド様、王太子殿下がソフィー様を庇って矢で射抜かれたのです。それからこれ、見てください」
毒に反応したスプーンを見せた。
「これは…とにかくグラディス先生に連絡を入れよう」
そう言ってすぐに通信機でグラディス先生に連絡を入れるクラウド様。そうしているうちに、医師がやって来た。
王太子にしがみついて泣きじゃくるソフィー様を、そっと王太子から離した。
「先生、どうやらこの矢には毒が塗られていた様です。すぐに解毒剤を飲ませる必要があるかと思います」
「何だって!どうして君はそんな事が分かるんだ!」
「それはグラディス先生から貰った、毒を感知するスプーンが反応したからです!とにかく、すぐに解毒剤を!」
「分かった、でも何の毒かわならないと、解毒剤を飲ませる事が出来ない。とにかく、今直ぐ中央貴族病院に運んで矢を除去しないと」
医師の指示で、王太子が運ばれようとした時だった。
「待て!紫色に変わったという事は、猛毒の可能性が高い!今すぐ解毒剤を飲まさないと、王太子は助からないぞ!」
グラディス先生が血相を変えて飛んできた。
「グラディス君、それは本当か?分かった。それでは先に、毒の種類を調べて解毒剤を作ろう」
早速毒の種類を調べ出したグラディス先生。
「やっぱり…この毒はミラレス草を使った毒だ。それもかなり濃度が高い。今すぐ解毒剤を作る。先生も手伝ってくれ!とにかく時間が無い、王太子殿下を私の研究室へと運んでくれ!」
グラディス先生はそう言うと、医師を連れて物凄いスピードで研究室へと戻って行った。私たちも研究室へと急ぐ。
研究室では、必死に解毒剤を作るグラディス先生と医師。意識のない王太子も運ばれてきた。皆で固唾を飲んで見守っていると
「出来たぞ!これを急いで王太子殿下に飲ませるんだ!」
出来た薬を、急いで王太子に飲ませた。すると真っ青だった顔色が、少しではあるがほんのりピンク色になった。
「よし、解毒は上手くいったようだな!次は治療だ。出血が酷い!とにかく、急いで中央貴族病院へ向かおう」
医師の指示で今度は中央貴族病院へと運ばれていく王太子。
「お願いです、私も一緒に連れて行ってください!」
そう叫ぶソフィー様。でも、さすがに男爵令嬢が王太子に付いて行く事は出来ない。ここは異母弟でもあるクラウド様が、王太子に付き添う事になった。
「私のせいだわ…私を庇ったからマシュー様は…」
そう言って涙を流すソフィー様。
「いいえ、あなたのせいではないわ!とにかく今は、王太子殿下の治療が上手く行く事を祈りましょう。解毒も出来たし、きっと大丈夫よ」
震えるソフィー様を抱きしめ、何度も何度もそう語りかけた。とにかく今は祈るしかない。
今回こんな事件が起こってしまったという事で、午後の授業は無くなり、私たちは家に帰る事になった。馬車の中でも、ずっと涙を流しているソフィー様。そんなソフィー様の背中をさするくらいしか私には出来ない。
そう言えば王太子、朝私に“俺にもしもの事があったら、ソフィーを頼む”そう言っていたわよね。もしかして、ソフィー様が襲われるのが分かっていた?それで自らを犠牲にしてでも、ソフィー様を助けようと考えていたのかしら。
だから私にあんな事を言ったのかもしれない。一体王太子は何を知っているのだろう!考えれば考える程、頭が痛くなってくる。
とにかく、王太子が目覚めない事には何とも言えないわね。家に着くと、お父様が待っていた。
「ソフィー嬢、大丈夫だったか?さっき王宮にも知らせが届いてね。とにかく、何があったのか話してくれるかい?」
まだ涙が止まらないソフィー様を居間へと連れて行き、ソファーに座らせた。その隣に私も座る。
「お父様、今日のお昼、令嬢たち皆で食事をしていたの。そしたら急にソフィー様目掛けて矢が飛んできて、それを見た王太子殿下がソフィー様を庇って矢に射抜かれたのよ」
「なるほど、他に何か知っている事は?」
お父様ったら、無駄に鋭いのよね。
「実はその矢には、ポレスティレイ王国でしか使われていない毒が塗られていたの。それも結構な猛毒だった様で。ただ、グラディス先生と医師がすぐに解毒剤を作って飲ませたから、毒に関しては大丈夫だと思うわ。後は出血が酷かったから、そっちが心配ね」
「なるほど、やはりポレスティレイ王国の毒が使われていたのか…」
そう言って頭を抱えるお父様。
「ねえお父様、ポレスティレイ王国の人間が、王宮に紛れ込んでいるという可能性はないの?」
「私と陛下もそれを考えて、一通り身元調査はしたのだが、それらしい人物は見当たらなかった。ただ、クラウド殿下を陥れたあのメイドが捕まった翌日に毒殺されたことを考えると、必ず近くにポレスティレイ王国の人間が潜んでいるはずなんだが。ポレスティレイ王国の人間と我がパルメラーネ王国の人間は非常によく似ているから、見分けが付かないのだよ」
なるほど。それにしても、1度ならず2度までもソフィー様を狙うなんて。一体目的は何なのかしら?もしかして、ソフィー様がファーム王国の王女と知っていて狙っている?でも、ポレスティレイ王国にとって、ファーム王国は恨むべき相手ではないはず。だとすると、ファーム王国の王女だからソフィー様を狙ったという線は有力ではないわね。
だとすると、やはり男爵令嬢の身分で王太子に近づくソフィー様を疎ましく思った王妃様が、ソフィー様を狙ったと考えるのが一番しっくりくる。でも、王妃様とポレスティレイ王国がどうしても繋がらないのよね。
あぁ…考えれば考える程分からなくなってきたわ。そもそも今回ソフィー様が再び狙われたという事は、クラウド様も危ないかもしれない!
「お父様、ソフィー様が再び狙われたという事は、クラウド様も狙われる心配がありますわ!」
「ああ、分かっている!とにかくクラウド殿下の護衛を増やそうと陛下とも話しているのだが、何分王宮の人間は信用できなくてね。家の護衛騎士を、クラウド殿下にも付けると言う話に今なっているんだよ」
「それなら良かったわ。ぜひお願いしますね」
「それじゃあ、私はもう一度王宮に戻って陛下に報告してくるよ。ソフィー嬢、辛いだろうが、あまり思い詰めてはいけないよ。ミレニア、ソフィー嬢の側に出来るだけ居てあげなさい」
そう言うと、お父様は再び王宮へと戻った。しばらくすると、クラウド様から通信が入った。王太子に刺さった矢は上手く抜き取る事が出来だが、未だに意識が戻らないとの事。
ただ解毒も済んでいるので、近いうち意識が戻るだろうと医師は言っている様だ。ちなみに王妃が泣きじゃくり、ヒステリックを起こして大変との事。
とにかく治療が上手く行った様でよかったわ。ホッと胸をなでおろすミレニアであった。
すぐに私も王太子の元に駆け寄った。
「王太子殿下、大丈夫ですか?王太子殿下。誰か!今すぐ医師を!」
私の叫び声で、何人かの令嬢が走り出した。きっと学院に居る専属の医師を呼びに行ったのだろう。
「マシュー様、しっかりして下さい!マシュー様」
隣でソフィー様が泣きながら王太子に声を掛けている。見た感じかなりの血は出ているが、刺さった矢はそれほど深くはなさそうだ!それなのに、王太子の顔色は悪く意識もない。おかしい!もしかして!
ポケットからスプーンを取り出し、王太子の傷口に当てた。ちなみにポレスティレイ王国の毒にも感知する様に作り直された最新のスプーンだ。すると、紫色に変化した。
やっぱり!
その時だった!
「ミレニア、一体何があったんだ!」
クラウド様が物凄い勢いでこちらに走って来た。
「クラウド様、王太子殿下がソフィー様を庇って矢で射抜かれたのです。それからこれ、見てください」
毒に反応したスプーンを見せた。
「これは…とにかくグラディス先生に連絡を入れよう」
そう言ってすぐに通信機でグラディス先生に連絡を入れるクラウド様。そうしているうちに、医師がやって来た。
王太子にしがみついて泣きじゃくるソフィー様を、そっと王太子から離した。
「先生、どうやらこの矢には毒が塗られていた様です。すぐに解毒剤を飲ませる必要があるかと思います」
「何だって!どうして君はそんな事が分かるんだ!」
「それはグラディス先生から貰った、毒を感知するスプーンが反応したからです!とにかく、すぐに解毒剤を!」
「分かった、でも何の毒かわならないと、解毒剤を飲ませる事が出来ない。とにかく、今直ぐ中央貴族病院に運んで矢を除去しないと」
医師の指示で、王太子が運ばれようとした時だった。
「待て!紫色に変わったという事は、猛毒の可能性が高い!今すぐ解毒剤を飲まさないと、王太子は助からないぞ!」
グラディス先生が血相を変えて飛んできた。
「グラディス君、それは本当か?分かった。それでは先に、毒の種類を調べて解毒剤を作ろう」
早速毒の種類を調べ出したグラディス先生。
「やっぱり…この毒はミラレス草を使った毒だ。それもかなり濃度が高い。今すぐ解毒剤を作る。先生も手伝ってくれ!とにかく時間が無い、王太子殿下を私の研究室へと運んでくれ!」
グラディス先生はそう言うと、医師を連れて物凄いスピードで研究室へと戻って行った。私たちも研究室へと急ぐ。
研究室では、必死に解毒剤を作るグラディス先生と医師。意識のない王太子も運ばれてきた。皆で固唾を飲んで見守っていると
「出来たぞ!これを急いで王太子殿下に飲ませるんだ!」
出来た薬を、急いで王太子に飲ませた。すると真っ青だった顔色が、少しではあるがほんのりピンク色になった。
「よし、解毒は上手くいったようだな!次は治療だ。出血が酷い!とにかく、急いで中央貴族病院へ向かおう」
医師の指示で今度は中央貴族病院へと運ばれていく王太子。
「お願いです、私も一緒に連れて行ってください!」
そう叫ぶソフィー様。でも、さすがに男爵令嬢が王太子に付いて行く事は出来ない。ここは異母弟でもあるクラウド様が、王太子に付き添う事になった。
「私のせいだわ…私を庇ったからマシュー様は…」
そう言って涙を流すソフィー様。
「いいえ、あなたのせいではないわ!とにかく今は、王太子殿下の治療が上手く行く事を祈りましょう。解毒も出来たし、きっと大丈夫よ」
震えるソフィー様を抱きしめ、何度も何度もそう語りかけた。とにかく今は祈るしかない。
今回こんな事件が起こってしまったという事で、午後の授業は無くなり、私たちは家に帰る事になった。馬車の中でも、ずっと涙を流しているソフィー様。そんなソフィー様の背中をさするくらいしか私には出来ない。
そう言えば王太子、朝私に“俺にもしもの事があったら、ソフィーを頼む”そう言っていたわよね。もしかして、ソフィー様が襲われるのが分かっていた?それで自らを犠牲にしてでも、ソフィー様を助けようと考えていたのかしら。
だから私にあんな事を言ったのかもしれない。一体王太子は何を知っているのだろう!考えれば考える程、頭が痛くなってくる。
とにかく、王太子が目覚めない事には何とも言えないわね。家に着くと、お父様が待っていた。
「ソフィー嬢、大丈夫だったか?さっき王宮にも知らせが届いてね。とにかく、何があったのか話してくれるかい?」
まだ涙が止まらないソフィー様を居間へと連れて行き、ソファーに座らせた。その隣に私も座る。
「お父様、今日のお昼、令嬢たち皆で食事をしていたの。そしたら急にソフィー様目掛けて矢が飛んできて、それを見た王太子殿下がソフィー様を庇って矢に射抜かれたのよ」
「なるほど、他に何か知っている事は?」
お父様ったら、無駄に鋭いのよね。
「実はその矢には、ポレスティレイ王国でしか使われていない毒が塗られていたの。それも結構な猛毒だった様で。ただ、グラディス先生と医師がすぐに解毒剤を作って飲ませたから、毒に関しては大丈夫だと思うわ。後は出血が酷かったから、そっちが心配ね」
「なるほど、やはりポレスティレイ王国の毒が使われていたのか…」
そう言って頭を抱えるお父様。
「ねえお父様、ポレスティレイ王国の人間が、王宮に紛れ込んでいるという可能性はないの?」
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なるほど。それにしても、1度ならず2度までもソフィー様を狙うなんて。一体目的は何なのかしら?もしかして、ソフィー様がファーム王国の王女と知っていて狙っている?でも、ポレスティレイ王国にとって、ファーム王国は恨むべき相手ではないはず。だとすると、ファーム王国の王女だからソフィー様を狙ったという線は有力ではないわね。
だとすると、やはり男爵令嬢の身分で王太子に近づくソフィー様を疎ましく思った王妃様が、ソフィー様を狙ったと考えるのが一番しっくりくる。でも、王妃様とポレスティレイ王国がどうしても繋がらないのよね。
あぁ…考えれば考える程分からなくなってきたわ。そもそも今回ソフィー様が再び狙われたという事は、クラウド様も危ないかもしれない!
「お父様、ソフィー様が再び狙われたという事は、クラウド様も狙われる心配がありますわ!」
「ああ、分かっている!とにかくクラウド殿下の護衛を増やそうと陛下とも話しているのだが、何分王宮の人間は信用できなくてね。家の護衛騎士を、クラウド殿下にも付けると言う話に今なっているんだよ」
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ただ解毒も済んでいるので、近いうち意識が戻るだろうと医師は言っている様だ。ちなみに王妃が泣きじゃくり、ヒステリックを起こして大変との事。
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