63 / 63
番外編
体調が戻りません
しおりを挟む
ソフィー様とマシュー様の結婚式翌日。
相変わらず体調が優れず、ずっと気持ち悪い。
「ミレニア、顔が真っ青だ。まるで船酔いをした時の様だよ。とにかく、食べやすそうな果物を貰って来るから、今日は寝ているといい」
そう言って私を寝かせてくれたクラウド様。それでもやっぱり気持ち悪い。一体私の体、どうしちゃったのかしら?
何とか果物を口に運んだものの、やっぱり気持ち悪い。結局朝ご飯も昼ご飯も食べられず、ベッドにぐったり倒れこむしかない。
心配そうな顔のクラウド様。
コンコン
「ミレニア、体調はどうだい?」
やって来たのはお義父様だ。
「ミレニアの体調が戻らないよ。それどころか、悪化している様なんだ」
そう答えたのは、クラウド様だ。
「そうか。とりあえず、明日は私1人で帰る事にするよ。クラウドとミレニアは、ミレニアの体調が戻り次第帰って来なさい。ファーム王国の陛下にも話は付けておくから」
「ありがとうございます、父上」
有難い事に、お義父様からファーム王国の陛下に話を付けて貰えるらしい。正直、こんな状況で船なんかに乗ったら、死んでしまうわ。でも、どっちにしろ気持ち悪いのだから、一緒かも…
「とにかくミレニアは、早く体調も戻す事に専念するんだよ!」
そう言って私の頭を優しく撫でてくれるクラウド様。
しばらくすると、今度はファーム王国の王妃様と元王妃様が訪ねて来た。
「ミレニアちゃん、体調が優れないらしいって聞いたわ。大丈夫?」
「はい、多分疲れが出たのかと思います。ご迷惑をお掛けして、申し訳ございません」
気持ち悪すぎて起き上がれないので、ベッドに伏せたまま謝罪をした。
「それで、ミレニア王太子妃、吐き気は昨日からですか?それより前に変わった様子は?ちなみに月の物が最後に来たのはいつですか?」
なぜかファーム王国の王妃様が真剣な表情で変な事を聞いて来た。
「吐き気は昨日からです。それより前は、たまに胸やけの様な症状がありました。月の物は…2ヶ月前に来たっきり、来ていないかも…」
私の言葉を聞き、女性2人が顔を見合わせた。もしかして…
「すぐに婦人科系専属の医師を呼びなさい!」
ファーム王国の王妃様が近くにいたメイドに指示を出す。しばらくすると、女の医師がやって来た。
先生に何かを伝えているファーム王国の王妃様。早速診察が始まった。
「王妃様のおっしゃる通り、ご懐妊されております。ちょうど妊娠3ヶ月に入った頃ですかね」
そう言ってにっこり笑った医師。
「先生、それは本当ですか?ミレニアは妊娠しているのですか?」
物凄い勢いで医師に詰め寄るクラウド様。
「はい、間違いありません。赤ちゃんの心音をお聞きになられますか?」
そう言って私のお腹に特殊な機械を当て、クラウド様に聞かせる先生。
「本当だ。ドクドク言っている」
そう言って目を大きく見開いているクラウド様。
「ミレニア、僕達の子供がお腹にいるんだよ!とにかく急いで国に帰ろう!やっぱり父上には、明日一緒に帰る様伝えて来るよ。それから、ミレニアが妊娠していた事も一緒に!」
そう言って出て行こうとするクラウド様を、ファーム王国の王妃様が止めた。
「クラウド王太子殿下、お待ちください!ミレニア王太子妃は今、妊娠3ヶ月です。さすがに今、国に帰る事はお勧めできませんわ。せめて安定期に入る、5ヶ月頃まで待って帰るべきです!ねえ、先生」
「そうですね。出来れば安定期まで、この国にとどまった方が良いですね」
なるほど、安定期まではあまり動かない方がいいのか。
「しかし、僕はこれ以上この国に留まる事は難しいし…」
困った顔のクラウド様。
その時だった。
「クラウド様、ミレニア様はファーム王国でしっかり面倒を見るから大丈夫ですわ!」
ドアが開いたと思ったら、ソフィー様が入って来た。
「ソフィー!あなたノックもせずに勝手に部屋に入って来て!」
「お母様、細かい事は今はどうでもいいでしょう!ミレニア様、ご懐妊おめでとうございます。そもそも、ミレニア様は船に弱いのです。こんな状況で、船で帰国なんてとんでもない話ですわ。とにかく落ち着くまでは、ファーム王国で過ごしてください。クラウド殿下は仕事があるでしょうから、どうぞお帰り下さいませ!」
そう言ってクラウド様に手を振るソフィー様。
「ミレニアは僕の妻だ。妻を残して僕だけ帰れない!父上に話をして、僕も安定期に入るまではここに残ろう!仕事は定期的に船で運ばせれば、何とかなるだろう」
「クラウド殿下、そんな面倒な事をしなくても、あなたが帰れば済む事でしょう!ミレニア様は私がしっかり面倒を見ますので、大丈夫ですわ!」
「だから余計心配なんだ!とにかく、僕も残ります。王妃様、よろしいですよね?」
「もちろんですよ!夫婦は一緒にいるべきですもの。ソフィー、あなたは他国の事に口を挟みすぎです!」
王妃様に怒られ、クラウド様を睨みつけているソフィー様。こうして安定期に入るまでの約2ヶ月間、引き続きファーム王国でお世話になる事が決まった。
相変わらず体調が優れず、ずっと気持ち悪い。
「ミレニア、顔が真っ青だ。まるで船酔いをした時の様だよ。とにかく、食べやすそうな果物を貰って来るから、今日は寝ているといい」
そう言って私を寝かせてくれたクラウド様。それでもやっぱり気持ち悪い。一体私の体、どうしちゃったのかしら?
何とか果物を口に運んだものの、やっぱり気持ち悪い。結局朝ご飯も昼ご飯も食べられず、ベッドにぐったり倒れこむしかない。
心配そうな顔のクラウド様。
コンコン
「ミレニア、体調はどうだい?」
やって来たのはお義父様だ。
「ミレニアの体調が戻らないよ。それどころか、悪化している様なんだ」
そう答えたのは、クラウド様だ。
「そうか。とりあえず、明日は私1人で帰る事にするよ。クラウドとミレニアは、ミレニアの体調が戻り次第帰って来なさい。ファーム王国の陛下にも話は付けておくから」
「ありがとうございます、父上」
有難い事に、お義父様からファーム王国の陛下に話を付けて貰えるらしい。正直、こんな状況で船なんかに乗ったら、死んでしまうわ。でも、どっちにしろ気持ち悪いのだから、一緒かも…
「とにかくミレニアは、早く体調も戻す事に専念するんだよ!」
そう言って私の頭を優しく撫でてくれるクラウド様。
しばらくすると、今度はファーム王国の王妃様と元王妃様が訪ねて来た。
「ミレニアちゃん、体調が優れないらしいって聞いたわ。大丈夫?」
「はい、多分疲れが出たのかと思います。ご迷惑をお掛けして、申し訳ございません」
気持ち悪すぎて起き上がれないので、ベッドに伏せたまま謝罪をした。
「それで、ミレニア王太子妃、吐き気は昨日からですか?それより前に変わった様子は?ちなみに月の物が最後に来たのはいつですか?」
なぜかファーム王国の王妃様が真剣な表情で変な事を聞いて来た。
「吐き気は昨日からです。それより前は、たまに胸やけの様な症状がありました。月の物は…2ヶ月前に来たっきり、来ていないかも…」
私の言葉を聞き、女性2人が顔を見合わせた。もしかして…
「すぐに婦人科系専属の医師を呼びなさい!」
ファーム王国の王妃様が近くにいたメイドに指示を出す。しばらくすると、女の医師がやって来た。
先生に何かを伝えているファーム王国の王妃様。早速診察が始まった。
「王妃様のおっしゃる通り、ご懐妊されております。ちょうど妊娠3ヶ月に入った頃ですかね」
そう言ってにっこり笑った医師。
「先生、それは本当ですか?ミレニアは妊娠しているのですか?」
物凄い勢いで医師に詰め寄るクラウド様。
「はい、間違いありません。赤ちゃんの心音をお聞きになられますか?」
そう言って私のお腹に特殊な機械を当て、クラウド様に聞かせる先生。
「本当だ。ドクドク言っている」
そう言って目を大きく見開いているクラウド様。
「ミレニア、僕達の子供がお腹にいるんだよ!とにかく急いで国に帰ろう!やっぱり父上には、明日一緒に帰る様伝えて来るよ。それから、ミレニアが妊娠していた事も一緒に!」
そう言って出て行こうとするクラウド様を、ファーム王国の王妃様が止めた。
「クラウド王太子殿下、お待ちください!ミレニア王太子妃は今、妊娠3ヶ月です。さすがに今、国に帰る事はお勧めできませんわ。せめて安定期に入る、5ヶ月頃まで待って帰るべきです!ねえ、先生」
「そうですね。出来れば安定期まで、この国にとどまった方が良いですね」
なるほど、安定期まではあまり動かない方がいいのか。
「しかし、僕はこれ以上この国に留まる事は難しいし…」
困った顔のクラウド様。
その時だった。
「クラウド様、ミレニア様はファーム王国でしっかり面倒を見るから大丈夫ですわ!」
ドアが開いたと思ったら、ソフィー様が入って来た。
「ソフィー!あなたノックもせずに勝手に部屋に入って来て!」
「お母様、細かい事は今はどうでもいいでしょう!ミレニア様、ご懐妊おめでとうございます。そもそも、ミレニア様は船に弱いのです。こんな状況で、船で帰国なんてとんでもない話ですわ。とにかく落ち着くまでは、ファーム王国で過ごしてください。クラウド殿下は仕事があるでしょうから、どうぞお帰り下さいませ!」
そう言ってクラウド様に手を振るソフィー様。
「ミレニアは僕の妻だ。妻を残して僕だけ帰れない!父上に話をして、僕も安定期に入るまではここに残ろう!仕事は定期的に船で運ばせれば、何とかなるだろう」
「クラウド殿下、そんな面倒な事をしなくても、あなたが帰れば済む事でしょう!ミレニア様は私がしっかり面倒を見ますので、大丈夫ですわ!」
「だから余計心配なんだ!とにかく、僕も残ります。王妃様、よろしいですよね?」
「もちろんですよ!夫婦は一緒にいるべきですもの。ソフィー、あなたは他国の事に口を挟みすぎです!」
王妃様に怒られ、クラウド様を睨みつけているソフィー様。こうして安定期に入るまでの約2ヶ月間、引き続きファーム王国でお世話になる事が決まった。
70
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
「殿下、人違いです」どうぞヒロインのところへ行って下さい
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームを元にした人気のライトノベルの世界でした。
しかも、定番の悪役令嬢。
いえ、別にざまあされるヒロインにはなりたくないですし、婚約者のいる相手にすり寄るビッチなヒロインにもなりたくないです。
ですから婚約者の王子様。
私はいつでも婚約破棄を受け入れますので、どうぞヒロインのところに行って下さい。
【完結】財務大臣が『経済の話だけ』と毎日訪ねてきます。婚約破棄後、前世の経営知識で辺境を改革したら、こんな溺愛が始まりました
チャビューヘ
恋愛
三度目の婚約破棄で、ようやく自由を手に入れた。
王太子から「冷酷で心がない」と糾弾され、大広間で婚約を破棄されたエリナ。しかし彼女は泣かない。なぜなら、これは三度目のループだから。前世は過労死した41歳の経営コンサル。一周目は泣き崩れ、二周目は慌てふためいた。でも三周目の今回は違う。「ありがとうございます、殿下。これで自由になれます」──優雅に微笑み、誰も予想しない行動に出る。
エリナが選んだのは、誰も欲しがらない辺境の荒れ地。人口わずか4500人、干ばつで荒廃した最悪の土地を、金貨100枚で買い取った。貴族たちは嘲笑う。「追放された令嬢が、荒れ地で野垂れ死にするだけだ」と。
だが、彼らは知らない。エリナが前世で培った、経営コンサルタントとしての圧倒的な知識を。三圃式農業、ブランド戦略、人材採用術、物流システム──現代日本の経営ノウハウを、中世ファンタジー世界で全力展開。わずか半年で領地は緑に変わり、住民たちは希望を取り戻す。一年後には人口は倍増、財政は奇跡の黒字化。「辺境の奇跡」として王国中で噂になり始めた。
そして現れたのが、王国一の冷徹さで知られる財務大臣、カイル・ヴェルナー。氷のような視線、容赦ない数字の追及。貴族たちが震え上がる彼が、なぜか月に一度の「定期視察」を提案してくる。そして月一が週一になり、やがて──「経済政策の話がしたいだけです」という言い訳とともに、毎日のように訪ねてくるようになった。
夜遅くまで経済理論を語り合い、気づけば星空の下で二人きり。「あなたは、何者なんだ」と問う彼の瞳には、もはや氷の冷たさはない。部下たちは囁く。「閣下、またフェルゼン領ですか」。本人は「重要案件だ」と言い張るが、その頬は微かに赤い。
一方、エリナを捨てた元婚約者の王太子リオンは、彼女の成功を知って後悔に苛まれる。「俺は…取り返しのつかないことを」。かつてエリナを馬鹿にした貴族たちも掌を返し、継母は「戻ってきて」と懇願する。だがエリナは冷静に微笑むだけ。「もう、過去のことです」。ざまあみろ、ではなく──もっと前を向いている。
知的で戦略的な領地経営。冷徹な財務大臣の不器用な溺愛。そして、自分を捨てた者たちへの圧倒的な「ざまぁ」。三周目だからこそ完璧に描ける、逆転と成功の物語。
経済政策で国を変え、本物の愛を見つける──これは、消去法で選ばれただけの婚約者が、自らの知恵と努力で勝ち取った、最高の人生逆転ストーリー。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる