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第23話:アレック様と一緒に街に買い物に行きます
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「お嬢様、こちらのドレスはいかがですか?比較的動きやすいですし、見た目も華やかですよ。首にはこちらのネックレスを付けましょう」
「そうね、それじゃあこのドレスとネックレスにするわ。街に出るのだから、帽子もあった方がいいわよね」
使用人たちと一緒に、今日のデートの服やアクセサリーを選んでいく。
夜会に参加してから、早1ヶ月。あの後私は、アレック様とセシル様に改めてお礼の手紙とハンカチを贈った。2人ともとても喜んでくださり、今では2人と定期的に手紙のやり取りをしているのだ。
私が最近本を読み始めたと知ったアレック様が、一緒にお勧めの本を選んでくださるという事で、今日2人で街の本屋に買い物に行く事になったのだ。
別に本屋に行かなくても本は手に入るのだが、せっかくだから本屋を見てみようと、アレック様が提案してくださった。殿方と2人でお出掛けだなんてとても緊張するため、最初はお断りしようかとも思ったが、お母様が
「ソフィーナはまだ決まった相手がいないのだから、色々な殿方に会ってみるといいわ。たくさんの殿方に実際会ってみる事で、どんな男性が自分に合っているのか分かるものよ。この国の貴族たちは、こうやって沢山の異性と会って、結婚相手を探すのよ」
そう教えてくれたのだ。
ちなみに来週はセシル様と一緒に、ピクニックに行く予定になっている。もしかしたら2人とも、全く異性に免疫のない私の為に、人肌脱ごうとしてくれているのかもしれない。それでも、せっかく誘って下さったのだ。
もしかしたら、ここから恋に発展するかもしれないし。それになによりも、前世から考えても、初めての異性とのデート。こんな経験、そうそうできるものでもないので、目いっぱい楽しもうと思っている。
「ドレスも着たし、アクセサリーも付けたし、後は髪の毛だけね。皆、いつもありがとう」
使用人たちに笑顔でお礼を言う。彼女たちともすっかり仲良くなり、今では年の離れたお姉さんの様な存在だ。
「お嬢様、とっても素敵ですわ。ほのかに香る様に、香水も付けて行きましょう。髪はアップにして」
次々と仕上げていく使用人たち。相変わらず手際がいい子たちだ。
「はい、出来上がりましたよ。今日のお嬢様も、とても可愛いですわ。きっとアレック様も、お嬢様の美しさにノックアウトですね」
「もう、あなた達は相変わらずお世辞がうまいのね。アレック様は、純粋に私の為に本を選んでくださるだけなのよ」
そう笑顔で使用人たちに告げると、なぜか残念なものを見る様な眼差しで、私を見つめている使用人たち。私、何かおかしな事を言ったかしら?
「お嬢様は少し鈍感なところがございますから、アレック様もご苦労なさるでしょうね…」
「何か言った?」
「いえ、何でもありませんわ。そろそろお時間です。参りましょう」
「もうそんな時間なのね。アレック様をお待たせしたら大変だわ。行きましょう」
部屋から出て、玄関に向かう。すると
「おはよう、ソフィーナ嬢。今日はよろしくね」
既にアレック様がいらしていたのだ。ちょうどお兄様とお話をしていた。
「おはようございます、アレック様。こちらこそ、今日はよろしくお願いいたします。私、本屋に行くのは初めてなので、とても楽しみですわ」
「アレック、ソフィーナの事をよろしく頼んだよ。ソフィーナ、あまり遅くなってはいけないよ。本を買ったら、すぐに帰ってくるのだよ。そうだ、お兄様も一緒についていこうかな。ソフィーナが心配だし…」
「ソリティオ、いい加減にしなさい!アレック様、ソフィーナの事を、どうぞよろしくお願いします。ソフィーナ、楽しんでくるのよ」
いつの間にか現れたお母様が、笑顔で見送ってくれている。
「はい、楽しんできますわ。それではアレック様、参りましょうか」
「ああ、それじゃあ、ソフィーナ嬢をお借りします。行こう、ソフィーナ嬢」
お兄様とお母様に見送られながら、2人で馬車に乗り込んだのだった。
「そうね、それじゃあこのドレスとネックレスにするわ。街に出るのだから、帽子もあった方がいいわよね」
使用人たちと一緒に、今日のデートの服やアクセサリーを選んでいく。
夜会に参加してから、早1ヶ月。あの後私は、アレック様とセシル様に改めてお礼の手紙とハンカチを贈った。2人ともとても喜んでくださり、今では2人と定期的に手紙のやり取りをしているのだ。
私が最近本を読み始めたと知ったアレック様が、一緒にお勧めの本を選んでくださるという事で、今日2人で街の本屋に買い物に行く事になったのだ。
別に本屋に行かなくても本は手に入るのだが、せっかくだから本屋を見てみようと、アレック様が提案してくださった。殿方と2人でお出掛けだなんてとても緊張するため、最初はお断りしようかとも思ったが、お母様が
「ソフィーナはまだ決まった相手がいないのだから、色々な殿方に会ってみるといいわ。たくさんの殿方に実際会ってみる事で、どんな男性が自分に合っているのか分かるものよ。この国の貴族たちは、こうやって沢山の異性と会って、結婚相手を探すのよ」
そう教えてくれたのだ。
ちなみに来週はセシル様と一緒に、ピクニックに行く予定になっている。もしかしたら2人とも、全く異性に免疫のない私の為に、人肌脱ごうとしてくれているのかもしれない。それでも、せっかく誘って下さったのだ。
もしかしたら、ここから恋に発展するかもしれないし。それになによりも、前世から考えても、初めての異性とのデート。こんな経験、そうそうできるものでもないので、目いっぱい楽しもうと思っている。
「ドレスも着たし、アクセサリーも付けたし、後は髪の毛だけね。皆、いつもありがとう」
使用人たちに笑顔でお礼を言う。彼女たちともすっかり仲良くなり、今では年の離れたお姉さんの様な存在だ。
「お嬢様、とっても素敵ですわ。ほのかに香る様に、香水も付けて行きましょう。髪はアップにして」
次々と仕上げていく使用人たち。相変わらず手際がいい子たちだ。
「はい、出来上がりましたよ。今日のお嬢様も、とても可愛いですわ。きっとアレック様も、お嬢様の美しさにノックアウトですね」
「もう、あなた達は相変わらずお世辞がうまいのね。アレック様は、純粋に私の為に本を選んでくださるだけなのよ」
そう笑顔で使用人たちに告げると、なぜか残念なものを見る様な眼差しで、私を見つめている使用人たち。私、何かおかしな事を言ったかしら?
「お嬢様は少し鈍感なところがございますから、アレック様もご苦労なさるでしょうね…」
「何か言った?」
「いえ、何でもありませんわ。そろそろお時間です。参りましょう」
「もうそんな時間なのね。アレック様をお待たせしたら大変だわ。行きましょう」
部屋から出て、玄関に向かう。すると
「おはよう、ソフィーナ嬢。今日はよろしくね」
既にアレック様がいらしていたのだ。ちょうどお兄様とお話をしていた。
「おはようございます、アレック様。こちらこそ、今日はよろしくお願いいたします。私、本屋に行くのは初めてなので、とても楽しみですわ」
「アレック、ソフィーナの事をよろしく頼んだよ。ソフィーナ、あまり遅くなってはいけないよ。本を買ったら、すぐに帰ってくるのだよ。そうだ、お兄様も一緒についていこうかな。ソフィーナが心配だし…」
「ソリティオ、いい加減にしなさい!アレック様、ソフィーナの事を、どうぞよろしくお願いします。ソフィーナ、楽しんでくるのよ」
いつの間にか現れたお母様が、笑顔で見送ってくれている。
「はい、楽しんできますわ。それではアレック様、参りましょうか」
「ああ、それじゃあ、ソフィーナ嬢をお借りします。行こう、ソフィーナ嬢」
お兄様とお母様に見送られながら、2人で馬車に乗り込んだのだった。
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