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第4話:お父様との話し合い
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「随分長居してしまったね。アントアーネ、無理して学院に来る必要はないからね。どうか僕に、もっと頼ってほしい。それじゃあ、おやすみ」
そう言うと、何を思ったのか私のおでこに口づけをしたのだ。体が凍り付くような感覚に襲われ、倒れそうになるのを必死に耐えた。
「ありがとうございます。おやすみなさい」
必死に作り笑いを浮かべ、なんとか笑顔でラドル様を見送った。
ラドル様の馬車が見えなくなると同時に、急いで自室に戻ってきた。
「今すぐ湯あみをさせて。お願い、早く」
近くに控えていたメイドに、指示を出す。
「承知いたしました。どうぞこちらです」
珍しく私が大きな声を出したからか、メイドたちも急いで準備してくれた。
「そのタオル、貸して」
私の体を洗う為に準備していた泡付きのタオルをメイドから奪い取り、何度も何度もおでこを洗う。
「お嬢様、その様にこすっては、肌に負担がかかります。どうかお止め下さい」
メイドたちの悲痛な叫びすら耳に入らず、何度も強くこすった。その結果、肌が赤くなってしまったのだ。
「お嬢様のお美しい肌が、赤くなってしまいましたわ。すぐに処置を」
湯あみが終わると、おでこを入念に手入れするメイドたち。彼女たちの手を煩わせてしまって、なんだか申し訳ない。
でも、どうしても我慢できたなかったのだ。あの人に触れられたおでこが。
少し落ち着いたところで、私は書類を持ってお父様の元へ向かった。そう、今まで私を陥れていたラドル様と、婚約を解消すために…
お父様、私がラドル様と婚約を解消すると知ったら、ショックを受けるかしら?ただでさえ、貴族界で評判を落としてしまった私のせいで、色々と肩身の狭い思いをしているお父様。
私は一体、どこまで親不孝な娘なのだろう…
そう考えると、申し訳なくて涙が出る。
それでも私は、お父様に真実を話さないといけないのだ。これからの幸せの為に…
書斎の前で瞳を閉じ、深呼吸をした。大丈夫よ、私は真実をお父様に伝えるだけ。そしてラドル様を解放し、私自身も自由になる。
その為に、動くのだから。
そう自分に言い聞かせた。
よし!
「お父様、大切なお話しがあります。少し宜しいでしょうか?」
「アントアーネか?ああ、いいよ。さあ、こっちにおいで」
優しい眼差しで、私をソファに座らせてくれたお父様。そんなお父様の顔を見た瞬間、涙が溢れだした。
「お父様、ごめんなさい…私…私…」
「一体どうしたのだい?落ち着いて。何かアントアーネに飲み物を持ってきてくれ」
使用人がすぐにお茶を準備してくれた。
「さあ、アントアーネ、落ち着いて。ゆっくり飲んで。それで、今日はどうしたのだい?」
お父様がお茶を飲ませてくれた。温かいお茶を飲んだら、少し落ち着いた。
「急に泣いたりして申し訳ございません。今日はお父様に、お願いがあって参りました。どうか私とラドル様との婚約を、解消してください」
真っすぐお父様を見つめ、はっきりと告げた。
「それは1年ほど前から急に上がった、アントアーネに関する悪い噂が原因かい?」
「はい、そうです。あの噂のせいで私の評判は、地に落ちました。そのせいで、お父様やお母様には多大なるご迷惑をおかけしてしまった事、本当に申し訳なく思っております」
「私たちの事は気にしなくてもいい。そもそも私たちは、あんなひどい噂を信じていないよ。アントアーネ、もしラドル殿と婚約を解消したら、どうするつもりだい?正直今のアントアーネの状況からみると、ラドル殿と婚約を解消したら、もう別の令息との婚約は厳しいだろう」
「ええ、その事はもちろん承知の上です。私はもう一生結婚できないかもしれません。それでもあんな男と一緒にいるくらいなら、一生1人で生きた方がずっとましですわ」
そう言うと、何を思ったのか私のおでこに口づけをしたのだ。体が凍り付くような感覚に襲われ、倒れそうになるのを必死に耐えた。
「ありがとうございます。おやすみなさい」
必死に作り笑いを浮かべ、なんとか笑顔でラドル様を見送った。
ラドル様の馬車が見えなくなると同時に、急いで自室に戻ってきた。
「今すぐ湯あみをさせて。お願い、早く」
近くに控えていたメイドに、指示を出す。
「承知いたしました。どうぞこちらです」
珍しく私が大きな声を出したからか、メイドたちも急いで準備してくれた。
「そのタオル、貸して」
私の体を洗う為に準備していた泡付きのタオルをメイドから奪い取り、何度も何度もおでこを洗う。
「お嬢様、その様にこすっては、肌に負担がかかります。どうかお止め下さい」
メイドたちの悲痛な叫びすら耳に入らず、何度も強くこすった。その結果、肌が赤くなってしまったのだ。
「お嬢様のお美しい肌が、赤くなってしまいましたわ。すぐに処置を」
湯あみが終わると、おでこを入念に手入れするメイドたち。彼女たちの手を煩わせてしまって、なんだか申し訳ない。
でも、どうしても我慢できたなかったのだ。あの人に触れられたおでこが。
少し落ち着いたところで、私は書類を持ってお父様の元へ向かった。そう、今まで私を陥れていたラドル様と、婚約を解消すために…
お父様、私がラドル様と婚約を解消すると知ったら、ショックを受けるかしら?ただでさえ、貴族界で評判を落としてしまった私のせいで、色々と肩身の狭い思いをしているお父様。
私は一体、どこまで親不孝な娘なのだろう…
そう考えると、申し訳なくて涙が出る。
それでも私は、お父様に真実を話さないといけないのだ。これからの幸せの為に…
書斎の前で瞳を閉じ、深呼吸をした。大丈夫よ、私は真実をお父様に伝えるだけ。そしてラドル様を解放し、私自身も自由になる。
その為に、動くのだから。
そう自分に言い聞かせた。
よし!
「お父様、大切なお話しがあります。少し宜しいでしょうか?」
「アントアーネか?ああ、いいよ。さあ、こっちにおいで」
優しい眼差しで、私をソファに座らせてくれたお父様。そんなお父様の顔を見た瞬間、涙が溢れだした。
「お父様、ごめんなさい…私…私…」
「一体どうしたのだい?落ち着いて。何かアントアーネに飲み物を持ってきてくれ」
使用人がすぐにお茶を準備してくれた。
「さあ、アントアーネ、落ち着いて。ゆっくり飲んで。それで、今日はどうしたのだい?」
お父様がお茶を飲ませてくれた。温かいお茶を飲んだら、少し落ち着いた。
「急に泣いたりして申し訳ございません。今日はお父様に、お願いがあって参りました。どうか私とラドル様との婚約を、解消してください」
真っすぐお父様を見つめ、はっきりと告げた。
「それは1年ほど前から急に上がった、アントアーネに関する悪い噂が原因かい?」
「はい、そうです。あの噂のせいで私の評判は、地に落ちました。そのせいで、お父様やお母様には多大なるご迷惑をおかけしてしまった事、本当に申し訳なく思っております」
「私たちの事は気にしなくてもいい。そもそも私たちは、あんなひどい噂を信じていないよ。アントアーネ、もしラドル殿と婚約を解消したら、どうするつもりだい?正直今のアントアーネの状況からみると、ラドル殿と婚約を解消したら、もう別の令息との婚約は厳しいだろう」
「ええ、その事はもちろん承知の上です。私はもう一生結婚できないかもしれません。それでもあんな男と一緒にいるくらいなら、一生1人で生きた方がずっとましですわ」
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