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第7話:お母様も私の味方です
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翌朝、いつもの様に目が覚めた。そしていつも通り、朝食を食べるために、食堂へと向かった。
「アントアーネ、おはよう。昨日お父様からすべて聞いたわ。あなたが悪い噂に苦しんでいる事は知っていたけれど、まさかラドル様が流していただなんて…気が付かなくて、本当にごめんなさい。辛かったわよね」
私の姿を見るなり、涙を流しながら抱き着いてきたお母様。そんなお母様の背中に、そっと手を回す。
「お母様にまで要らぬ気苦労をお掛けして、申し訳ございません。私がもっと早く、ラドル様に嫌われているとわかっていたら、お父様やお母様の評判まで下げる事にはならなかったかもしれません」
私の評判が下がると同時に、ディーストン伯爵家の評判も下がってしまったのだ。私のせいで、家族にまで迷惑をかけてしまった。
「そんな事は気にしなくてもいいのよ。それにしても、許せないわ!何の罪もないアントアーネに、あんな酷い仕打ちをするだなんて。とにかく、一刻も早くあんな男との婚約は解消しましょう。可哀そうに…しばらく貴族学院にはいかなくてもいいから。家でゆっくりと過ごしなさい」
「お気遣いありがとうございます。ですが、このまま逃げるだなんて、嫌なのです。私は別に悪い事をしている訳ではありませんから、堂々と貴族学院に通い、卒業いたしますわ」
私は逃げる事なんて、したくはないのだ。既に評判はがた落ちだ、それなら私らしく、堂々と生きたい。もう変な噂に振り回されることなく、自分らしく…
「アントアーネは本当に強い子ね。アントアーネ、人は悪い事をすると、必ず自分に返って来るのよ。あなたが何かしなくてもきっと、ラドル様には天罰が下るわ」
そう言って再び私を抱きしめて下さったお母様。そんなお母様を、そっと抱きしめ返した。お母様の言う通り、あの男にも天罰が下るのかしら?
まあ、私にとってはどうでもいい事だ。
「お食事前に失礼いたします。ラドル様がいらっしゃっておりますが、いかがなされましょう」
「ラドル様が?一体なんの用かしら?大丈夫よ、アントアーネ、私が追い返して来るわ」
急に怖い顔になったお母様が、スタスタと歩き出したのだ。
「お待ちください、お母様。感情的になってはいけません。ここは使用人に頼んで、お引き取り頂きましょう」
今のお母様なら、ラドル様に文句を言いそうな勢いだ。さすがにまだ話をしていない状況で、ラドル様に色々と言うのはよくないだろう。
「私はこれでも伯爵夫人よ。貴族の心得ならできているわ。大丈夫よ、いつも通り対応するから」
にっこり笑ったお母様が、再び歩き出したのだ。本当に大丈夫かしら?心配でこっそりお母様の様子を伺う。
どうやらラドル様は、私を迎えに来た様だ。そんなラドル様に、笑顔で対応するお母様。
“お嬢様、あまり身を乗り出されますと、ラドル様に見られてしまいます。どうか食堂にお戻りください”
メイドが小声でそう伝えてきたのだ。確かにこれ以上身を乗り出して、万が一見つかったら面倒だ。一旦食堂に戻ろう。
そう思い、食堂に戻ってきた。それにしてもお母様、戻って来ないわね。
食事をしながら待っていると、やっとお母様が戻って来たのだ。
「随分遅かったのですね。何かトラブルでもあったのですか?」
「あの男、しつこくて嫌になるわ。散々アントアーネを苦しめてきたのに、一体何を考えているのかしら?とにかく帰ってもらったから、もう大丈夫よ。ただ、あなたを体調不良にしてしまったら、今日は貴族学院を休んでくれるかしら?ごめんなさい、そう言うしか方法がなかったのよ」
申し訳なさそうな顔をするお母様。1日くらい貴族学院を休んでもいいか。明日からまた行けば。
「気にしないで下さい、お母様。それでは今日は、家でゆっくり過ごしますわ」
そう笑顔で答えた。それにしてもあの人は、一体何を考えているのだろう。私の評判を著しく落とすほど嫌いなのに、どうして私にこんなに絡んでくるのかしら?
もしかして私がラドル様に依存したところで、私を捨てようと考えているとか?だから今、私に優しくしている?いや、いくら何でも、そこまでするかしら?
本当に理解できない。あわよくば今日、婚約を解消するタイミングで、ラドル様の本心が聞けたらいいのだが…
「アントアーネ、そんな顔をしなくても大丈夫よ。こっちには証拠もあるし。さっさとあんな男と婚約を解消して、あなたはあなたの幸せを見つけなさい」
私の幸せか…
そうよ、私はもう我慢しないと決めたのだ。これからは好きに生きると。
「ありがとうございます、お母様」
「アントアーネ、おはよう。昨日お父様からすべて聞いたわ。あなたが悪い噂に苦しんでいる事は知っていたけれど、まさかラドル様が流していただなんて…気が付かなくて、本当にごめんなさい。辛かったわよね」
私の姿を見るなり、涙を流しながら抱き着いてきたお母様。そんなお母様の背中に、そっと手を回す。
「お母様にまで要らぬ気苦労をお掛けして、申し訳ございません。私がもっと早く、ラドル様に嫌われているとわかっていたら、お父様やお母様の評判まで下げる事にはならなかったかもしれません」
私の評判が下がると同時に、ディーストン伯爵家の評判も下がってしまったのだ。私のせいで、家族にまで迷惑をかけてしまった。
「そんな事は気にしなくてもいいのよ。それにしても、許せないわ!何の罪もないアントアーネに、あんな酷い仕打ちをするだなんて。とにかく、一刻も早くあんな男との婚約は解消しましょう。可哀そうに…しばらく貴族学院にはいかなくてもいいから。家でゆっくりと過ごしなさい」
「お気遣いありがとうございます。ですが、このまま逃げるだなんて、嫌なのです。私は別に悪い事をしている訳ではありませんから、堂々と貴族学院に通い、卒業いたしますわ」
私は逃げる事なんて、したくはないのだ。既に評判はがた落ちだ、それなら私らしく、堂々と生きたい。もう変な噂に振り回されることなく、自分らしく…
「アントアーネは本当に強い子ね。アントアーネ、人は悪い事をすると、必ず自分に返って来るのよ。あなたが何かしなくてもきっと、ラドル様には天罰が下るわ」
そう言って再び私を抱きしめて下さったお母様。そんなお母様を、そっと抱きしめ返した。お母様の言う通り、あの男にも天罰が下るのかしら?
まあ、私にとってはどうでもいい事だ。
「お食事前に失礼いたします。ラドル様がいらっしゃっておりますが、いかがなされましょう」
「ラドル様が?一体なんの用かしら?大丈夫よ、アントアーネ、私が追い返して来るわ」
急に怖い顔になったお母様が、スタスタと歩き出したのだ。
「お待ちください、お母様。感情的になってはいけません。ここは使用人に頼んで、お引き取り頂きましょう」
今のお母様なら、ラドル様に文句を言いそうな勢いだ。さすがにまだ話をしていない状況で、ラドル様に色々と言うのはよくないだろう。
「私はこれでも伯爵夫人よ。貴族の心得ならできているわ。大丈夫よ、いつも通り対応するから」
にっこり笑ったお母様が、再び歩き出したのだ。本当に大丈夫かしら?心配でこっそりお母様の様子を伺う。
どうやらラドル様は、私を迎えに来た様だ。そんなラドル様に、笑顔で対応するお母様。
“お嬢様、あまり身を乗り出されますと、ラドル様に見られてしまいます。どうか食堂にお戻りください”
メイドが小声でそう伝えてきたのだ。確かにこれ以上身を乗り出して、万が一見つかったら面倒だ。一旦食堂に戻ろう。
そう思い、食堂に戻ってきた。それにしてもお母様、戻って来ないわね。
食事をしながら待っていると、やっとお母様が戻って来たのだ。
「随分遅かったのですね。何かトラブルでもあったのですか?」
「あの男、しつこくて嫌になるわ。散々アントアーネを苦しめてきたのに、一体何を考えているのかしら?とにかく帰ってもらったから、もう大丈夫よ。ただ、あなたを体調不良にしてしまったら、今日は貴族学院を休んでくれるかしら?ごめんなさい、そう言うしか方法がなかったのよ」
申し訳なさそうな顔をするお母様。1日くらい貴族学院を休んでもいいか。明日からまた行けば。
「気にしないで下さい、お母様。それでは今日は、家でゆっくり過ごしますわ」
そう笑顔で答えた。それにしてもあの人は、一体何を考えているのだろう。私の評判を著しく落とすほど嫌いなのに、どうして私にこんなに絡んでくるのかしら?
もしかして私がラドル様に依存したところで、私を捨てようと考えているとか?だから今、私に優しくしている?いや、いくら何でも、そこまでするかしら?
本当に理解できない。あわよくば今日、婚約を解消するタイミングで、ラドル様の本心が聞けたらいいのだが…
「アントアーネ、そんな顔をしなくても大丈夫よ。こっちには証拠もあるし。さっさとあんな男と婚約を解消して、あなたはあなたの幸せを見つけなさい」
私の幸せか…
そうよ、私はもう我慢しないと決めたのだ。これからは好きに生きると。
「ありがとうございます、お母様」
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