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02 生誕祭
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エーデルシュタイン王国に「最初の聖女」が現れたのは、およそ百八十年前。
慈悲深き乙女の名はグラティア。彼女は公爵令嬢であり、当時の王太子の婚約者であったが、謂れのない罪を着せられて辺境の修道院へ追放されてしまった。
魔獣が跋扈する危険な土地へ送られた憐れなグラティアに、公正なる神は救いの手を差し伸べた。グラティアは治癒と退魔の加護を授かり、その奇跡の力をもって辺境に暮らす民を護った。人々の傷を癒し、魔獣を退け、平和のために祈りを捧げ続けたグラティアはいつしか聖女と呼ばれるようになり、民衆の崇敬を集めた。
やがてグラティアは国から正式に聖女と認められ、新たに興った「グラティア聖教」は国教と定められた。
神のもたらした恩寵は聖女グラティアが天に召された後も続いた。ごく稀ではあるが、聖女グラティアと同じ、治癒と退魔の加護を受けた子供が産まれるようになったのだ。
聖なる力は女性にのみ発現し、多くは平民の中から突発的に現れる。彼女たちはグラティア聖教会により手厚く保護され、貴族と同等に扱われた。教会に集められた聖女たちは力を合わせて国境に結界を張り巡らせ、国民を魔獣の脅威から守り、貴賤を問わず傷病者に助けの手を差し伸べる。
聖女グラティアが築いた礎は今もなお受け継がれ、エーデルシュタイン王国に繁栄をもたらしているのだった。
†
「聖女さまは、まことにすばらしいお方なのですね」
五歳になったばかりのエアネストは、目の前で催されている盛大な祭典に胸を震わせていた。
――聖女グラティアの生誕二百年祭。
雪のように白い花びらが空を舞う中、聖女を乗せた馬車と、聖女を護る騎士の行列が、きらびやかな楽隊に先導されて大通りを進んで行く。白い祭服に身を包んだ聖女たちはにこやかに手を振り、観衆は歓声をあげた。
聖女を称えるために、国中からありとあらゆる人々が王都に詰め掛けている。王侯貴族に高位司祭、各国からの使者、それに信心深い平民たち。
これほどまでに多くの人々の称賛を集める聖女は、なんと尊いのだろう。
「ああ、エアネストの言う通りだ。聖女様のおかげで、私たちは魔獣の脅威に怯えずに暮らしていけるのだからね」
エアネストの声に真っ先に反応したのは年の離れた長兄だった。天幕の張られた貴賓席から身を乗り出していたエアネストは長兄の膝の上に抱きあげられた。
ベルンシュタイン侯爵家の末息子として生まれたエアネストには、三人の兄と二人の姉がいる。幼い弟に少しでもいいところを見せたい兄姉たちは、広場で行われる祭儀の様子をわかりやすく説明してくれた。
国王陛下の祝辞。大司教の祈り。聖女の祝福と共に、宮廷魔術師が空に向かって打ち上げる光の花。
最もエアネストが心を惹かれたのは、聖寵騎士団の騎士たちによる騎馬試合だった。
グラティア聖教が興ったのと同時期に、聖女を護るために各地から気高き騎士たちが集い、聖寵騎士団が結成された。
聖女の結界は弱い魔獣を退ける。しかし大型の獰猛な魔獣は聖女の結界を突破してしまう事がある。そんな時に魔獣を討つのも聖寵騎士団の役目だった。
――聖女を護るだけではなく、魔獣にも恐れずに立ち向かう、真の騎士。
勇猛な騎士たちの騎馬試合に頬を上気させていたエアネストは、きらきらと輝く瞳で長兄を見上げた。
「わたくしは、おおきくなったら聖女さまをまもる騎士になろうと思います」
「それはいい考えだ、エアネストならきっとなれるよ」
長兄は将来の夢を語るエアネストを抱きしめて頬ずりした。
男児が騎士に憧れを抱くのはよくあることだ。兄姉たちも両親も、幼い弟の夢を真っ向から否定することはしなかったが、本音ではエアネストを戦地に送るつもりなどなかった。
まだ幼いのだし、きっとそのうち気が変わる。
家族は皆楽観していたが、その日見た聖女と騎士の姿は、幼いエアネストの胸にしっかりと焼き付いていた。
†
幼い頃から愛らしい容姿をしていたエアネストは、見目うるわしい青年へと成長を遂げた。
妖精の愛娘と称えられた母譲りの顔立ちに、晴れ渡った空のような青い瞳。日の光を受けて輝く金色の髪。優雅な立ち居振る舞いと柔らかな物腰は、年頃の貴族子女たちの憧憬を一身に集め、嫡男のいない家から婿入りして欲しいという声も引く手数多だった。
容姿だけではなく、学問や教養、宮廷作法なども教師が舌を巻くほど優秀だった。
両親にも兄姉たちにも溺愛されて育ったにもかかわらず、謙虚で慎ましい性格で、わがままひとつ言わない。
そんなエアネストの夢は、相変わらず聖女を護る騎士になることだった。
「――兄上、どうか笑顔で送り出してはくださいませんか」
エアネストは学問や芸術の分野以上に、武芸実技の才覚を発揮した。
努力を重ね、騎士を養成する幼年学校を首席で卒業するという快挙を成し遂げたエアネストに、家族ももはや「騎士など危ないからやめろ」とは言わなかったのだが。
「無理をいうな! かわいいかわいいエアネストが魔獣と戦うなど! 兄は心配でたまらぬ!」
長兄だけはエアネストに縋り付いて離れなかった。
念願かなって聖寵騎士団への入団が認められたというのに、長兄の抱擁から逃れられず、エアネストはいつまでも出立できないでいた。
背丈も既に長兄とそれほど変わらないし、鍛えたおかげで文官向きの長兄よりも腕力がある。力ずくで引きはがすこともできるが、できればそんな別れ方はしたくない。
「兄上……私はもう成人しました」
「それでもかわいいものはかわいいのだから仕方ないだろう!」
ついに泣き崩れてしまった長兄の姿に、いかに愛されて育ったか思い知る。
愛されているからこそ、エアネストの決心は揺らがない。
エアネストは兄の手を両手で包み、切々と胸の内を語った。
「私は由緒あるベルンシュタイン家の子息としてこの世に生を授かるという幸運に恵まれました。貴族として魔術という特別な力をも授かったのも、兄上をはじめとした家族や周囲の方々に愛情を注がれて何不自由なく育ったのも、すべては神の思召しに他なりません。なればこそ、あふれんばかりの愛を神にお返しせねばなりません。私のこの力は無辜の民の為に役立てるべきなのです。民を守ってこそ貴族として不自由ない生活を送れるのだと、兄上も私に教えてくださったではありませんか」
「そんなもんは建前だ! なあにが貴族の義務だ! 国が滅んでもエアネストが無事ならそれでいい!」
「兄上、なんてことを……」
既にベルンシュタイン侯爵家の跡継ぎとして父の仕事の大半を引き継いでいる優秀な長兄だったが、弟や妹のこと、特にエアネストが絡んだ時のポンコツぶりはかなりのものだった。
「そろそろ落ち着きなさい。エアネストだってベルンシュタイン家の血をひく立派な男子なのだ。信じて送り出してやらねばなるまい」
見かねた父が横から口を出す。渋々エアネストから離れた長兄だったが、幽鬼のような眼差しでじっとりと父を見つめた。
「……父上はエアネストが魔獣に害されても良いというのですか」
「大丈夫だ。必ずや神の御加護があるだろう」
やけに落ち着いている父を見て、長兄も幾分か冷静さを取り戻した。
長兄はエアネストに甘い。そして父は、輪をかけてエアネストに甘い。その父が「大丈夫」だと言うのだから、それは「既に手を回してある」という意味なのだった。
慈悲深き乙女の名はグラティア。彼女は公爵令嬢であり、当時の王太子の婚約者であったが、謂れのない罪を着せられて辺境の修道院へ追放されてしまった。
魔獣が跋扈する危険な土地へ送られた憐れなグラティアに、公正なる神は救いの手を差し伸べた。グラティアは治癒と退魔の加護を授かり、その奇跡の力をもって辺境に暮らす民を護った。人々の傷を癒し、魔獣を退け、平和のために祈りを捧げ続けたグラティアはいつしか聖女と呼ばれるようになり、民衆の崇敬を集めた。
やがてグラティアは国から正式に聖女と認められ、新たに興った「グラティア聖教」は国教と定められた。
神のもたらした恩寵は聖女グラティアが天に召された後も続いた。ごく稀ではあるが、聖女グラティアと同じ、治癒と退魔の加護を受けた子供が産まれるようになったのだ。
聖なる力は女性にのみ発現し、多くは平民の中から突発的に現れる。彼女たちはグラティア聖教会により手厚く保護され、貴族と同等に扱われた。教会に集められた聖女たちは力を合わせて国境に結界を張り巡らせ、国民を魔獣の脅威から守り、貴賤を問わず傷病者に助けの手を差し伸べる。
聖女グラティアが築いた礎は今もなお受け継がれ、エーデルシュタイン王国に繁栄をもたらしているのだった。
†
「聖女さまは、まことにすばらしいお方なのですね」
五歳になったばかりのエアネストは、目の前で催されている盛大な祭典に胸を震わせていた。
――聖女グラティアの生誕二百年祭。
雪のように白い花びらが空を舞う中、聖女を乗せた馬車と、聖女を護る騎士の行列が、きらびやかな楽隊に先導されて大通りを進んで行く。白い祭服に身を包んだ聖女たちはにこやかに手を振り、観衆は歓声をあげた。
聖女を称えるために、国中からありとあらゆる人々が王都に詰め掛けている。王侯貴族に高位司祭、各国からの使者、それに信心深い平民たち。
これほどまでに多くの人々の称賛を集める聖女は、なんと尊いのだろう。
「ああ、エアネストの言う通りだ。聖女様のおかげで、私たちは魔獣の脅威に怯えずに暮らしていけるのだからね」
エアネストの声に真っ先に反応したのは年の離れた長兄だった。天幕の張られた貴賓席から身を乗り出していたエアネストは長兄の膝の上に抱きあげられた。
ベルンシュタイン侯爵家の末息子として生まれたエアネストには、三人の兄と二人の姉がいる。幼い弟に少しでもいいところを見せたい兄姉たちは、広場で行われる祭儀の様子をわかりやすく説明してくれた。
国王陛下の祝辞。大司教の祈り。聖女の祝福と共に、宮廷魔術師が空に向かって打ち上げる光の花。
最もエアネストが心を惹かれたのは、聖寵騎士団の騎士たちによる騎馬試合だった。
グラティア聖教が興ったのと同時期に、聖女を護るために各地から気高き騎士たちが集い、聖寵騎士団が結成された。
聖女の結界は弱い魔獣を退ける。しかし大型の獰猛な魔獣は聖女の結界を突破してしまう事がある。そんな時に魔獣を討つのも聖寵騎士団の役目だった。
――聖女を護るだけではなく、魔獣にも恐れずに立ち向かう、真の騎士。
勇猛な騎士たちの騎馬試合に頬を上気させていたエアネストは、きらきらと輝く瞳で長兄を見上げた。
「わたくしは、おおきくなったら聖女さまをまもる騎士になろうと思います」
「それはいい考えだ、エアネストならきっとなれるよ」
長兄は将来の夢を語るエアネストを抱きしめて頬ずりした。
男児が騎士に憧れを抱くのはよくあることだ。兄姉たちも両親も、幼い弟の夢を真っ向から否定することはしなかったが、本音ではエアネストを戦地に送るつもりなどなかった。
まだ幼いのだし、きっとそのうち気が変わる。
家族は皆楽観していたが、その日見た聖女と騎士の姿は、幼いエアネストの胸にしっかりと焼き付いていた。
†
幼い頃から愛らしい容姿をしていたエアネストは、見目うるわしい青年へと成長を遂げた。
妖精の愛娘と称えられた母譲りの顔立ちに、晴れ渡った空のような青い瞳。日の光を受けて輝く金色の髪。優雅な立ち居振る舞いと柔らかな物腰は、年頃の貴族子女たちの憧憬を一身に集め、嫡男のいない家から婿入りして欲しいという声も引く手数多だった。
容姿だけではなく、学問や教養、宮廷作法なども教師が舌を巻くほど優秀だった。
両親にも兄姉たちにも溺愛されて育ったにもかかわらず、謙虚で慎ましい性格で、わがままひとつ言わない。
そんなエアネストの夢は、相変わらず聖女を護る騎士になることだった。
「――兄上、どうか笑顔で送り出してはくださいませんか」
エアネストは学問や芸術の分野以上に、武芸実技の才覚を発揮した。
努力を重ね、騎士を養成する幼年学校を首席で卒業するという快挙を成し遂げたエアネストに、家族ももはや「騎士など危ないからやめろ」とは言わなかったのだが。
「無理をいうな! かわいいかわいいエアネストが魔獣と戦うなど! 兄は心配でたまらぬ!」
長兄だけはエアネストに縋り付いて離れなかった。
念願かなって聖寵騎士団への入団が認められたというのに、長兄の抱擁から逃れられず、エアネストはいつまでも出立できないでいた。
背丈も既に長兄とそれほど変わらないし、鍛えたおかげで文官向きの長兄よりも腕力がある。力ずくで引きはがすこともできるが、できればそんな別れ方はしたくない。
「兄上……私はもう成人しました」
「それでもかわいいものはかわいいのだから仕方ないだろう!」
ついに泣き崩れてしまった長兄の姿に、いかに愛されて育ったか思い知る。
愛されているからこそ、エアネストの決心は揺らがない。
エアネストは兄の手を両手で包み、切々と胸の内を語った。
「私は由緒あるベルンシュタイン家の子息としてこの世に生を授かるという幸運に恵まれました。貴族として魔術という特別な力をも授かったのも、兄上をはじめとした家族や周囲の方々に愛情を注がれて何不自由なく育ったのも、すべては神の思召しに他なりません。なればこそ、あふれんばかりの愛を神にお返しせねばなりません。私のこの力は無辜の民の為に役立てるべきなのです。民を守ってこそ貴族として不自由ない生活を送れるのだと、兄上も私に教えてくださったではありませんか」
「そんなもんは建前だ! なあにが貴族の義務だ! 国が滅んでもエアネストが無事ならそれでいい!」
「兄上、なんてことを……」
既にベルンシュタイン侯爵家の跡継ぎとして父の仕事の大半を引き継いでいる優秀な長兄だったが、弟や妹のこと、特にエアネストが絡んだ時のポンコツぶりはかなりのものだった。
「そろそろ落ち着きなさい。エアネストだってベルンシュタイン家の血をひく立派な男子なのだ。信じて送り出してやらねばなるまい」
見かねた父が横から口を出す。渋々エアネストから離れた長兄だったが、幽鬼のような眼差しでじっとりと父を見つめた。
「……父上はエアネストが魔獣に害されても良いというのですか」
「大丈夫だ。必ずや神の御加護があるだろう」
やけに落ち着いている父を見て、長兄も幾分か冷静さを取り戻した。
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