77 / 96
五章
77 神との対話2
しおりを挟む
「お前のことはとりあえずアルルって呼ぶけど……お前はこの世界の神、なんだよな」
「多分そうだと思う。納得できない?」
「納得できないというか……客に顔射されて結膜炎になったり、尻を叩かれすぎて真っ赤に腫れて座れなくて涙目になったりしていた奴が神っていうのがなんか結びつかなくて」
「あー……あれは大変だったなあ……」
アルルはしみじみと唸った。その様子はやはり神などという超常的な存在には思えない。
「どうして神がわざわざ男娼をやってたんだ?」
「男娼だけじゃないよ。僕はいつもニールの近くにいた。虫の姿だったり、鳥の姿だったり。この人間の姿もそのうちのひとつなんだ」
「――俺を監視するために?」
「ううん。単純に好奇心」
俺が睨んで見せても、アルルはにこにこ微笑んでいる。内心が読めない不思議ちゃんぶりは相変わらずだ。アルルは俺の様子に構わず話を続ける。
「君がこの世界にやってきたことをきっかけに、僕は初めてこの世界に、肉体を持って干渉してみた。僕にそんなことができるなんて、やってみるまで知らなかった。いやあ、見るのと実践してみるのとじゃ、全然違うねえ。死ぬのも苦しくてびっくりした」
アルルは腕組みをしてうんうん頷く。その様子を見たギルディラースが殺気立つのを感じる。それはそうだろう。ギルディラースはこれまでに数えきれないほど殺されているのだ。
アルルはギルディラースの殺意に構うことなく、にっこりと笑って両手を広げた。
「この世界については、僕にもわからないことが多いんだ。だから推測も混ざるけど、それでもよければ説明するよ。でもその前に――」
不意にめまいを感じる。〔テレポート〕を使ったときと同じ、軽い酩酊感。次の瞬間には周囲の景色が変わっていた。
そこは魔王城の「鏡の間」だった。イービルアイにアーサーを監視させていたときに使っていた部屋。
「真っ白なままじゃ落ち着かないでしょ? この部屋ならちょうどいいし。きっと長い話になるだろうから、どうぞ座って」
アルルはそう言いながら、我が物顔でソファに座った。
「よくも我が城でくつろげるものだな、忌々しい……」
そう唸ったギルディラースはいつの間にか人型になっていた。
俺はギルディラースに同情してしまう。アルルはこの世界を作った神で、ギルディラースの個人的な空間だろうと自由自在に干渉できてしまう。親が子供の意思を無視して一方的に干渉してくる不快さなら、俺にもわかる。
「簡単に言うとねえ、ニールが予測していた通り、僕はアルティメット・ドラゴンというゲームの付喪神みたいなものなんだ」
アルルが語り出したので、俺はギルディラースをなだめつつ対面のソファに座った。ギルディラースもしぶしぶ俺の隣に座る。一緒に連れてこられた父は俺たちの斜め後ろ、絨毯の上に座り込んで項垂れたままだ。
「最初はアルティメット・ドラゴンという普通のゲームだった。何千本も作られて、何万人もの人々に愛されて、くりかえしプレイされることによって、ゲームそのものに自我が芽生えた。その自我が僕」
ゲームに芽生えた自我。ゲームの付喪神。この時点でよくわからなくて首を傾げるが、アルルもまた首を傾げていた。
「最初はね、よくわからなかったんだ。今でもわかんないことは多いけど、でも僕はゲーム。ゲームはプレイヤーのために作られている。だからプレイヤーを呼んだんだけど、みんなすぐゲームをやめちゃうんだよ~。それでも楽しんでもらいたいからプレイヤーの記憶を参考にしてね、色々改造していったんだ。そうしたらみんな楽しんでくれるようになったのさ」
「…………うん、なるほどな」
えへん、と胸を張るアルルの言葉に、俺は深く頷いた。このままアルル主導で話をさせておいても何もわからないということがよくわかった。
表現が抽象的な上、すぐ脱線するアルルに辛抱強く質問を重ねて、話を整理する。
まずはこの世界について。「アルティメット・ドラゴンというゲームの付喪神」というアルルの言葉が正しいのなら、創作物の数だけ世界が存在することになるが、今はそこについて深追いしても仕方ない。少なくともここは、アルティメット・ドラゴンから派生した世界だということ。
意思を持ち始めたアルルは、プレイヤーを呼び込んだ。アルルがこの世界に呼ぶことができるのは、肉体から分離した魂。死亡するか、意識不明になった人物。条件としては、現実世界のアルティメット・ドラゴンをプレイした経験のある人物に限る。
そうしてアルルはプレイヤーを招待したが、なにせ元がレトロゲームだ。ドット絵の世界に放り込まれて、同じセリフしか繰り返さないキャラクターに囲まれる。悪夢だ。「みんなすぐゲームをやめちゃう」というのはそういうことだろう。
「その反省を活かして、アルルはプレイヤーにこの世界をより楽しんでもらうために、世界を改変していった」
「そう! ファンタジックな冒険の世界! 没入感を得られるリアルな設定! みんなが好きなものを集めて形にしたんだよ」
笑顔で両手を広げるアルルに、ギルディラースが舌打ちをする。みんなが好きなものが今のギルディラースの姿なわけだ。
「つまりアルルは……プレイヤーと接触することなく、プレイヤーの記憶や要望を把握できるということなのか?」
「そう」
「――つまり、俺の思考を読めるのか」
「ううん。遡って見ることができるのはログだけ。記憶がぼんやり見える感じ。でも記憶を見ることができても僕には理解できないことの方が多いよ。なんで自分の子供を殴ったり、殺そうとしたりするのかな?」
「それは……まあ、お前も似たようなことをしているけどな」
俺の言葉にアルルは「う~ん?」と唸って首を傾げる。ギルディラースを筆頭に、この世界にいる者たちはすべて神の作った存在。アルルの子供のようなものではないかと思うのだが、アルル本人にその感覚はないらしい。
「人間の言動って、僕にはあんまりよく理解できないんだよね。でもゲームのことならわかる。だからプレイヤーの記憶にある他のゲームの設定や世界観を移植したんだ」
アルルはプレイヤーの記憶を頼りに世界のリアリティを追求した。〔スキル〕の存在もその一環。この世界により説得力を持たせるために、設定を補強していった。
「そうして出来上がったのが、この世界か……」
俺は娼館で魔法を暴発させるまで、この世界がアルティメット・ドラゴンだとは思いもしなかった。それほど精巧に作り込まれた世界。
アルルは没入感を深めるために、人口を飛躍的に増やした。それぞれをひとりひとり作り込んだわけではない。ランダムに生成した。そんな中で、クロヴィスのような特定の力を持った存在――魂の色を見ることのできる人間も稀に生まれるようになったらしい。
「あっ! 大事なこと忘れてた!」
アルルが素っ頓狂な声をあげる。何事かと思えば、テーブルの上にばばんとアフタヌーンティーの支度が整った。
「お茶だよ~。喉かわいたでしょ? 生物は飲んだり食べたりしなくちゃいけなくて大変だよね」
隣からギリギリと尋常ではない音がした。目をやると、ギルディラースが苛立った表情で歯軋りをしていた。アルルの自由奔放さに翻弄されているようだ。
「まあ、確かに喉はかわいたけどな……」
俺はギルディラースをなだめつつティーカップに手を伸ばした。紅茶の味は悪くなかった。温度もちょうどいい。
一息ついてから、俺は改めて切り出した。
「この世界にとって、俺は一体なんなんだ?」
「多分そうだと思う。納得できない?」
「納得できないというか……客に顔射されて結膜炎になったり、尻を叩かれすぎて真っ赤に腫れて座れなくて涙目になったりしていた奴が神っていうのがなんか結びつかなくて」
「あー……あれは大変だったなあ……」
アルルはしみじみと唸った。その様子はやはり神などという超常的な存在には思えない。
「どうして神がわざわざ男娼をやってたんだ?」
「男娼だけじゃないよ。僕はいつもニールの近くにいた。虫の姿だったり、鳥の姿だったり。この人間の姿もそのうちのひとつなんだ」
「――俺を監視するために?」
「ううん。単純に好奇心」
俺が睨んで見せても、アルルはにこにこ微笑んでいる。内心が読めない不思議ちゃんぶりは相変わらずだ。アルルは俺の様子に構わず話を続ける。
「君がこの世界にやってきたことをきっかけに、僕は初めてこの世界に、肉体を持って干渉してみた。僕にそんなことができるなんて、やってみるまで知らなかった。いやあ、見るのと実践してみるのとじゃ、全然違うねえ。死ぬのも苦しくてびっくりした」
アルルは腕組みをしてうんうん頷く。その様子を見たギルディラースが殺気立つのを感じる。それはそうだろう。ギルディラースはこれまでに数えきれないほど殺されているのだ。
アルルはギルディラースの殺意に構うことなく、にっこりと笑って両手を広げた。
「この世界については、僕にもわからないことが多いんだ。だから推測も混ざるけど、それでもよければ説明するよ。でもその前に――」
不意にめまいを感じる。〔テレポート〕を使ったときと同じ、軽い酩酊感。次の瞬間には周囲の景色が変わっていた。
そこは魔王城の「鏡の間」だった。イービルアイにアーサーを監視させていたときに使っていた部屋。
「真っ白なままじゃ落ち着かないでしょ? この部屋ならちょうどいいし。きっと長い話になるだろうから、どうぞ座って」
アルルはそう言いながら、我が物顔でソファに座った。
「よくも我が城でくつろげるものだな、忌々しい……」
そう唸ったギルディラースはいつの間にか人型になっていた。
俺はギルディラースに同情してしまう。アルルはこの世界を作った神で、ギルディラースの個人的な空間だろうと自由自在に干渉できてしまう。親が子供の意思を無視して一方的に干渉してくる不快さなら、俺にもわかる。
「簡単に言うとねえ、ニールが予測していた通り、僕はアルティメット・ドラゴンというゲームの付喪神みたいなものなんだ」
アルルが語り出したので、俺はギルディラースをなだめつつ対面のソファに座った。ギルディラースもしぶしぶ俺の隣に座る。一緒に連れてこられた父は俺たちの斜め後ろ、絨毯の上に座り込んで項垂れたままだ。
「最初はアルティメット・ドラゴンという普通のゲームだった。何千本も作られて、何万人もの人々に愛されて、くりかえしプレイされることによって、ゲームそのものに自我が芽生えた。その自我が僕」
ゲームに芽生えた自我。ゲームの付喪神。この時点でよくわからなくて首を傾げるが、アルルもまた首を傾げていた。
「最初はね、よくわからなかったんだ。今でもわかんないことは多いけど、でも僕はゲーム。ゲームはプレイヤーのために作られている。だからプレイヤーを呼んだんだけど、みんなすぐゲームをやめちゃうんだよ~。それでも楽しんでもらいたいからプレイヤーの記憶を参考にしてね、色々改造していったんだ。そうしたらみんな楽しんでくれるようになったのさ」
「…………うん、なるほどな」
えへん、と胸を張るアルルの言葉に、俺は深く頷いた。このままアルル主導で話をさせておいても何もわからないということがよくわかった。
表現が抽象的な上、すぐ脱線するアルルに辛抱強く質問を重ねて、話を整理する。
まずはこの世界について。「アルティメット・ドラゴンというゲームの付喪神」というアルルの言葉が正しいのなら、創作物の数だけ世界が存在することになるが、今はそこについて深追いしても仕方ない。少なくともここは、アルティメット・ドラゴンから派生した世界だということ。
意思を持ち始めたアルルは、プレイヤーを呼び込んだ。アルルがこの世界に呼ぶことができるのは、肉体から分離した魂。死亡するか、意識不明になった人物。条件としては、現実世界のアルティメット・ドラゴンをプレイした経験のある人物に限る。
そうしてアルルはプレイヤーを招待したが、なにせ元がレトロゲームだ。ドット絵の世界に放り込まれて、同じセリフしか繰り返さないキャラクターに囲まれる。悪夢だ。「みんなすぐゲームをやめちゃう」というのはそういうことだろう。
「その反省を活かして、アルルはプレイヤーにこの世界をより楽しんでもらうために、世界を改変していった」
「そう! ファンタジックな冒険の世界! 没入感を得られるリアルな設定! みんなが好きなものを集めて形にしたんだよ」
笑顔で両手を広げるアルルに、ギルディラースが舌打ちをする。みんなが好きなものが今のギルディラースの姿なわけだ。
「つまりアルルは……プレイヤーと接触することなく、プレイヤーの記憶や要望を把握できるということなのか?」
「そう」
「――つまり、俺の思考を読めるのか」
「ううん。遡って見ることができるのはログだけ。記憶がぼんやり見える感じ。でも記憶を見ることができても僕には理解できないことの方が多いよ。なんで自分の子供を殴ったり、殺そうとしたりするのかな?」
「それは……まあ、お前も似たようなことをしているけどな」
俺の言葉にアルルは「う~ん?」と唸って首を傾げる。ギルディラースを筆頭に、この世界にいる者たちはすべて神の作った存在。アルルの子供のようなものではないかと思うのだが、アルル本人にその感覚はないらしい。
「人間の言動って、僕にはあんまりよく理解できないんだよね。でもゲームのことならわかる。だからプレイヤーの記憶にある他のゲームの設定や世界観を移植したんだ」
アルルはプレイヤーの記憶を頼りに世界のリアリティを追求した。〔スキル〕の存在もその一環。この世界により説得力を持たせるために、設定を補強していった。
「そうして出来上がったのが、この世界か……」
俺は娼館で魔法を暴発させるまで、この世界がアルティメット・ドラゴンだとは思いもしなかった。それほど精巧に作り込まれた世界。
アルルは没入感を深めるために、人口を飛躍的に増やした。それぞれをひとりひとり作り込んだわけではない。ランダムに生成した。そんな中で、クロヴィスのような特定の力を持った存在――魂の色を見ることのできる人間も稀に生まれるようになったらしい。
「あっ! 大事なこと忘れてた!」
アルルが素っ頓狂な声をあげる。何事かと思えば、テーブルの上にばばんとアフタヌーンティーの支度が整った。
「お茶だよ~。喉かわいたでしょ? 生物は飲んだり食べたりしなくちゃいけなくて大変だよね」
隣からギリギリと尋常ではない音がした。目をやると、ギルディラースが苛立った表情で歯軋りをしていた。アルルの自由奔放さに翻弄されているようだ。
「まあ、確かに喉はかわいたけどな……」
俺はギルディラースをなだめつつティーカップに手を伸ばした。紅茶の味は悪くなかった。温度もちょうどいい。
一息ついてから、俺は改めて切り出した。
「この世界にとって、俺は一体なんなんだ?」
52
あなたにおすすめの小説
異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました
おーるぼん
ファンタジー
主人公は俺、43歳独身久保田トシオだ。
人生に疲れて自ら命を絶とうとしていた所、それに失敗(というか妨害された)して異世界に辿り着いた。
最初は夢かと思っていたこの世界だが、どうやらそうではなかったらしい、しかも俺は魔物使いとか言う就いた覚えもない職業になっていた。
おまけにそれが判明したと同時に雑魚魔物使いだと罵倒される始末……随分とふざけた世界である。
だが……ここは現実の世界なんかよりもずっと面白い。
俺はこの世界で仲間たちと共に生きていこうと思う。
これは、そんなしがない中年である俺が四苦八苦しながらもセカンドライフを楽しんでいるだけの物語である。
……分かっている、『図鑑要素が全くないじゃないか!』と言いたいんだろう?
そこは勘弁してほしい、だってこれから俺が作り始めるんだから。
※他サイト様にも同時掲載しています。
転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される
Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。
中1の雨の日熱を出した。
義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。
それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。
晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。
連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。
目覚めたら豪華な部屋!?
異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。
⚠️最初から義父に犯されます。
嫌な方はお戻りくださいませ。
久しぶりに書きました。
続きはぼちぼち書いていきます。
不定期更新で、すみません。
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
秘匿された第十王子は悪態をつく
なこ
BL
ユーリアス帝国には十人の王子が存在する。
第一、第二、第三と王子が産まれるたびに国は湧いたが、第五、六と続くにつれ存在感は薄れ、第十までくるとその興味関心を得られることはほとんどなくなっていた。
第十王子の姿を知る者はほとんどいない。
後宮の奥深く、ひっそりと囲われていることを知る者はほんの一握り。
秘匿された第十王子のノア。黒髪、薄紫色の瞳、いわゆる綺麗可愛(きれかわ)。
ノアの護衛ユリウス。黒みかがった茶色の短髪、寡黙で堅物。塩顔。
少しずつユリウスへ想いを募らせるノアと、頑なにそれを否定するユリウス。
ノアが秘匿される理由。
十人の妃。
ユリウスを知る渡り人のマホ。
二人が想いを通じ合わせるまでの、長い話しです。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
辺境伯は嵌められた元令息から目が離せない
コムギ
BL
冤罪により、辺境の地へ追いやられた元侯爵令息ユベール。
だが彼は、あまりのことに気を病んで――はいなかった。
野山を駆け回り、虫を捕まえ、草花をスケッチし、のんびり釣りをする。
それはすべて、侯爵家の令息として縛られていた頃には許されなかった自由だった。
そんな生活から一年。
冤罪を証明できそうだと、幼なじみの王太子から報せが届く。
――王都へ戻れる。
それは同時に、あの窮屈で冷たい場所へ戻るということでもあった。
迷うユベールの前に現れたのは、これまで静かに見守るだけだった辺境伯ラドヴァン。
「ならば、ずっとここにいろ」
「俺と婚約すればいい」
不器用に、しかし真っ直ぐに差し伸べられた手。
優しく(時に暑苦しく)包囲してくる辺境伯と、元侯爵令息の恋物語。
※他サイトにも掲載しています。
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
その捕虜は牢屋から離れたくない
さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。
というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる